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最終章:スシの夜明け
決戦
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「遊ばせろ、 か、 遊びで済むと思っているのか?」
ゾーバが前に出る。
そして地面が抜ける、 まるで沼の中に足を踏み入れた様にずるりと地面の中に入り込む感覚。
泥中に夥しい虫が這い回り、 それらが体内に潜り込む感覚がする。
「下らん手品だ」
ゾーバが立ち上がった。
「おい、 邪魔すんなよ」
闇が忌々しそうにシャリーラ13世を見る。
シャリーラ13世がシャリによる精神酢飯漬けでサーストンを操作していたのだ。
「いえいえ、 親方、 ここは我々が戦いましょう
お楽しみは後に居ます故に」
「何ぃ?」
「件のバルドとやらが見当たりません」
「ふん・・・ならばお前の話に乗ってやろうか
じゃあここはお前とサーストンとアソウに任せるよ」
「誰一人として先に進ませんぞ」
ゾーバが仁王立ちになる。
「けっ、 じゃあ来れる奴だけついて来い」
そう言ってから揚げやケーキ等のスシブレードを大量に放ちながら前に進む闇。
「くっ、 数が多過ぎる!!」
エミリーのジュエリー・ボックスでも捌き切れない。
一つ一つがかなり強いスシブレードである、 闇がまともに戦う気が無かったのが幸いだった
もしも闇が戦うつもりならば全滅していただろう。
「奴は仕方ないとしても他の連中は通す訳には行かない!!」
「闇の親方を一人にする訳には行かない、 通させて貰おう」
サー・アイが宣言する。
「その必要はねぇよ」
インゼリーが口を開いた。
「闇の親方は一人でも強いんだ、 一人でも充分」
「しかし」
「それよりも俺は今スゲェ興奮しているんだ」
くくく、 と笑いながらインゼリーが自身のスシブレードを出す。
寿司のゼリー寄せである、 ゼリーの柔らかく重い感触は圧倒的なパワーを持ち
そして防御力を兼ね備える。
「闇の親方に秘蔵されてこれが初めての実戦、 もう俺の下半身はフル勃起だ」
「下品な野郎だ・・・全員纏めてかかって来い!!」
ゾーバが叫ぶ。
「我々も居るのを忘れるなよ」
ケイ達も前に出る。
「寿司の暗黒卿を舐めるなよ!!」
フグが叫ぶ。
「寿司の暗黒卿何するものぞ!! 恐れるに足りんわぁ!!」
「ほざいたな!! その言葉あの世で後悔するが良い!!」
一斉にスシブレードを放つスシブレーダー達。
近衛達も剣を抜いて一斉に走り出した。
「ここは絶対に通さない!!」
「押し通る!!」
アソウの軟骨揚げが舞い上がり、 その軟骨揚げを巧みに受け止めるOinari3。
サーストンの精神攻撃が飛んで来るも、 精神攻撃に屈する柔な心の持ち主は
ここには誰一人居なかったのだった。
ゾーバが前に出る。
そして地面が抜ける、 まるで沼の中に足を踏み入れた様にずるりと地面の中に入り込む感覚。
泥中に夥しい虫が這い回り、 それらが体内に潜り込む感覚がする。
「下らん手品だ」
ゾーバが立ち上がった。
「おい、 邪魔すんなよ」
闇が忌々しそうにシャリーラ13世を見る。
シャリーラ13世がシャリによる精神酢飯漬けでサーストンを操作していたのだ。
「いえいえ、 親方、 ここは我々が戦いましょう
お楽しみは後に居ます故に」
「何ぃ?」
「件のバルドとやらが見当たりません」
「ふん・・・ならばお前の話に乗ってやろうか
じゃあここはお前とサーストンとアソウに任せるよ」
「誰一人として先に進ませんぞ」
ゾーバが仁王立ちになる。
「けっ、 じゃあ来れる奴だけついて来い」
そう言ってから揚げやケーキ等のスシブレードを大量に放ちながら前に進む闇。
「くっ、 数が多過ぎる!!」
エミリーのジュエリー・ボックスでも捌き切れない。
一つ一つがかなり強いスシブレードである、 闇がまともに戦う気が無かったのが幸いだった
もしも闇が戦うつもりならば全滅していただろう。
「奴は仕方ないとしても他の連中は通す訳には行かない!!」
「闇の親方を一人にする訳には行かない、 通させて貰おう」
サー・アイが宣言する。
「その必要はねぇよ」
インゼリーが口を開いた。
「闇の親方は一人でも強いんだ、 一人でも充分」
「しかし」
「それよりも俺は今スゲェ興奮しているんだ」
くくく、 と笑いながらインゼリーが自身のスシブレードを出す。
寿司のゼリー寄せである、 ゼリーの柔らかく重い感触は圧倒的なパワーを持ち
そして防御力を兼ね備える。
「闇の親方に秘蔵されてこれが初めての実戦、 もう俺の下半身はフル勃起だ」
「下品な野郎だ・・・全員纏めてかかって来い!!」
ゾーバが叫ぶ。
「我々も居るのを忘れるなよ」
ケイ達も前に出る。
「寿司の暗黒卿を舐めるなよ!!」
フグが叫ぶ。
「寿司の暗黒卿何するものぞ!! 恐れるに足りんわぁ!!」
「ほざいたな!! その言葉あの世で後悔するが良い!!」
一斉にスシブレードを放つスシブレーダー達。
近衛達も剣を抜いて一斉に走り出した。
「ここは絶対に通さない!!」
「押し通る!!」
アソウの軟骨揚げが舞い上がり、 その軟骨揚げを巧みに受け止めるOinari3。
サーストンの精神攻撃が飛んで来るも、 精神攻撃に屈する柔な心の持ち主は
ここには誰一人居なかったのだった。
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