上 下
341 / 355
最終章:スシの夜明け

11人で行く!!

しおりを挟む
イエローストーンを脱出したフグ、 トリニティ、 ハイボール。
かなりの猛スピードで移動しながら闇達が率いるダークネスシ帝国の本隊にやって来た。
そしてフグが手に入れた情報を話した。

「世界を改竄する? もっと詳しく話せ」
「はい!!」

闇から説明を求められてフグは世界を包む逆因果の円環の事を話し始めた。

「人間によって適度な力が加えられた時に
予測不可能な方法で変形し始め、活発に動作するようになり
被験者の周囲に渦巻き、 ますます速く波立ち
予測不可能な閾値に達した時に世界が改竄されるそうです」
「・・・・・」

興味深そうに闇は話を聞いていた。

「なるほど・・・」
「闇よ、 これは荒唐無稽な話では無いのですか?」

シャリーラ13世が割って入る。

「否!!」
「は?」
「回転はパワーを生むのはスシブレードを見ても分かるだろう
件の物も渦巻、 つまりは回転だ、 その回転のパワーを世界の改竄に使う物
とするのならば強ち嘘っぱちとも思えない」
「つまり・・・? 何ですか? その・・・逆なんたらの円環とやらを見つけようと?」
「その通りだ!!」
「闇親方!! 偵察をしていたサー・アイ様から伝令です!!
バルドを含む数名のスシブレーダー達がイエローストーンから出発したようです!!」

伝令が叫ぶ。

「行先は!?」
「こちらではありません!! 別の方角に向かって行っております!!」
「決まりだな、 今からバルド達を追いかけるぞ!!」
「えぇ!? イエローストーンを放置するのですか!?」
「スシブレーダーが居ないイエローストーン等、 戦う価値も無い
全力でバルドを追うぞ」
「しかし!! 陽動と言う可能性も!!」
「くどい」

シャリーラ13世と闇が口論を始める。

「・・・この大軍ではスピードが落ちるだろう
ここは如何だろう、 精鋭部隊でバルド達を追い
残りはイエローストーンに行軍と言うのは如何だろうか?」

バリゾーゴンが間に割って入る。

「それなら両方いけるか・・・」
「ではどの様に部隊を分けますか?」
「よーっし、 じゃあお前イエロースローンに行け」
「お、 俺ェ!?」

ブタ頭の男に指示をする闇。

「流石に下っ端ばかりじゃあ問題が有るだろう
お前が指示を出せ」
「良いんスカ・・・」
「あぁ、 問題無い、 お前と兵隊達で充分だろう」
「師匠はどの位人を連れて行きますか?」
「スシの暗黒卿5人、 ヤミ・マスター5人で行こうと思う
これならば間違いは無いだろう」
「師匠含めて11人・・・間違いはないでしょうね」
「当たり前だ、 この布陣で負ける方が可笑しい」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました

悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。 クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。 婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。 そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。 そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯ 王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。 シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす

こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。

ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。 飲めないお酒を飲んでぶったおれた。 気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。 その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。 彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。 そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。 洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。 さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。 持ち前のサバイバル能力で見敵必殺! 赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。 そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。 人々との出会い。 そして貴族や平民との格差社会。 ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。 牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。 うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい! そんな人のための物語。 5/6_18:00完結!

処理中です...