290 / 355
第三章:進撃の闇
廃屋にて
しおりを挟む
「よくよく考えると歩きで移動ってクッッッソめんどくせぇえな!!」
闇が一人で飛空船が向かった所まで歩いて向かっている。
「必死になって人材集めるって駆け出し闇のスシブレーダー親方の頃を思い出すから
最初ノリノリだがやっぱりめんどくせぇ!!」
もう疲れて独り言を物凄い大声で言うテンションになっている。
「あぁ疲れたし今日はもう休もう、 丁度良い所に廃屋が有るし」
丁度良い所に寂れた家屋を見つけたので勝手に侵入する闇。
「さてと・・・寝ようか」
「誰だ?」
「んあ? 何だ廃屋じゃなかったのか、 悪いな勝手に入って」
「いや、 構わない」
皺が深い中年男性が家屋の中から現れた。
「・・・・・ふむ、 アンタ相当闇が深いな」
闇が男性の闇を察知した。
「何の事だか分からないな、 それよりも飯を食べてくれないか?
私は料理人でね」
「その割には髪がぼさぼさで爪も伸びている、 飲食に関わる奴には見えないぞ?」
「・・・すまない、 気が回らなかった」
「個人営業の店・・・と言う訳でも無いな」
「流しの料理人なんだ」
「流しの料理人ねぇ・・・何か暗い過去が有る様だが・・・」
「いや、 暗い過去・・・は有るかもしれないが
寧ろ暗い未来の方が私を悩ませる」
「暗い未来?」
「聞いてくれ、 私は小さな孤児院を営む院長先生を務めていたんだ
とは言え本当に小さな孤児院で孤児達の世話をするのは自分一人だけ
名ばかりの院長で大変な生活だったが孤児達に愛情を注いで日々を暮らしていたんだ」
「・・・続けて」
「ある日の事、 孤児院に強盗が入ったんだ・・・その時に私も深い傷を負った」
そう言って胸をはだけさせて傷を見せる。
「刃物傷だな」
「そうだ、 だがこんな傷なんて如何でも良いんだ
強盗に入ったのはこの孤児院を卒業していた孤児の一人だった」
「何でそんな元孤児が孤児院を襲ったんだ?」
「自分が居た孤児院を襲ったのかだって?
それはただ単に内部状況を詳しく知っていたからだよ
大人は私一人だけ、 容易いと思ったんだ
私は包丁で反撃し、 その強盗を返り討ちにした
だがしかし強盗に入られて私は痛感したよ
『孤児は社会にとって悪影響を齎す』んだ
だから私は孤児を殺して社会に役立てる為に調理して食べさせる事にした」
「随分打っ飛んだ目的だが・・・だがその目的、 協力してやれるかもしれないぞ」
「協力? 一体どうやってですか?」
闇は一つのカルビを射出して見せた。
「これは・・・」
「スシブレードだ、 お前も闇のスシブレーダーとなるのだ」
闇が一人で飛空船が向かった所まで歩いて向かっている。
「必死になって人材集めるって駆け出し闇のスシブレーダー親方の頃を思い出すから
最初ノリノリだがやっぱりめんどくせぇ!!」
もう疲れて独り言を物凄い大声で言うテンションになっている。
「あぁ疲れたし今日はもう休もう、 丁度良い所に廃屋が有るし」
丁度良い所に寂れた家屋を見つけたので勝手に侵入する闇。
「さてと・・・寝ようか」
「誰だ?」
「んあ? 何だ廃屋じゃなかったのか、 悪いな勝手に入って」
「いや、 構わない」
皺が深い中年男性が家屋の中から現れた。
「・・・・・ふむ、 アンタ相当闇が深いな」
闇が男性の闇を察知した。
「何の事だか分からないな、 それよりも飯を食べてくれないか?
私は料理人でね」
「その割には髪がぼさぼさで爪も伸びている、 飲食に関わる奴には見えないぞ?」
「・・・すまない、 気が回らなかった」
「個人営業の店・・・と言う訳でも無いな」
「流しの料理人なんだ」
「流しの料理人ねぇ・・・何か暗い過去が有る様だが・・・」
「いや、 暗い過去・・・は有るかもしれないが
寧ろ暗い未来の方が私を悩ませる」
「暗い未来?」
「聞いてくれ、 私は小さな孤児院を営む院長先生を務めていたんだ
とは言え本当に小さな孤児院で孤児達の世話をするのは自分一人だけ
名ばかりの院長で大変な生活だったが孤児達に愛情を注いで日々を暮らしていたんだ」
「・・・続けて」
「ある日の事、 孤児院に強盗が入ったんだ・・・その時に私も深い傷を負った」
そう言って胸をはだけさせて傷を見せる。
「刃物傷だな」
「そうだ、 だがこんな傷なんて如何でも良いんだ
強盗に入ったのはこの孤児院を卒業していた孤児の一人だった」
「何でそんな元孤児が孤児院を襲ったんだ?」
「自分が居た孤児院を襲ったのかだって?
それはただ単に内部状況を詳しく知っていたからだよ
大人は私一人だけ、 容易いと思ったんだ
私は包丁で反撃し、 その強盗を返り討ちにした
だがしかし強盗に入られて私は痛感したよ
『孤児は社会にとって悪影響を齎す』んだ
だから私は孤児を殺して社会に役立てる為に調理して食べさせる事にした」
「随分打っ飛んだ目的だが・・・だがその目的、 協力してやれるかもしれないぞ」
「協力? 一体どうやってですか?」
闇は一つのカルビを射出して見せた。
「これは・・・」
「スシブレードだ、 お前も闇のスシブレーダーとなるのだ」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
おもいつき
ひとりぼっち辺境伯
ファンタジー
絵を投稿したり、
短編というか見切り発車というか切り捨て発車みたいなのしたり、
好きに載せてく
「こんなの書(描)いたよ!」
のブログもどき。
ブログのURLとるのよくわかんないんで、そっちでやれとか言わんといてください(´・ω・`)
北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。
ヒバリ
ファンタジー
1〜20までスカウトや内政ターン
20〜33まで戦タイム 安房攻め
34〜49戦後処理と内政
目標11/3日までに書き溜め
50〜61河東の戦い1
62〜70河東の戦い2
71〜80河東の戦い3
81〜85河東の戦い 後始末
86〜 川越夜戦
やばい、話の準備してるとどんどん内容が増えて予定通りにいかんのだがー?
時代物が好きなのでかきました。
史実改変物です。基本的な大きな歴史事件は史実通りに起こります。しかし、細かい戦や自分から仕掛ける戦はべつです。関東に詳しくなく細かい領地の石高や農業に関することはわからないのでご都合主義ですしある程度は史実とは違うことをするので全体的にご都合主義です。
北条氏親がいない世界線です。変更はこれだけです。あとは時代知識を使って漁夫の利を桶狭間でとったり、河東を強化して領内を強くして川越夜戦の援軍に駆けつけて関東統一にのりだします。史実通り豊後に来たポルトガル船を下田に呼んで史実より早めの鉄砲入手や、浪人になったり登用される前の有名武将をスカウトしたりします。ある程度は調べていますが細かい武将までは知りません。こういう武将がいてこんなことしましたよ!とか意見ください。私の好きなものを書きます。
ブラック・スワン ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~
碧
ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる