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第三章:進撃の闇

廃屋にて

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「よくよく考えると歩きで移動ってクッッッソめんどくせぇえな!!」

闇が一人で飛空船が向かった所まで歩いて向かっている。

「必死になって人材集めるって駆け出し闇のスシブレーダー親方の頃を思い出すから
最初ノリノリだがやっぱりめんどくせぇ!!」

もう疲れて独り言を物凄い大声で言うテンションになっている。

「あぁ疲れたし今日はもう休もう、 丁度良い所に廃屋が有るし」

丁度良い所に寂れた家屋を見つけたので勝手に侵入する闇。

「さてと・・・寝ようか」
「誰だ?」
「んあ? 何だ廃屋じゃなかったのか、 悪いな勝手に入って」
「いや、 構わない」

皺が深い中年男性が家屋の中から現れた。

「・・・・・ふむ、 アンタ相当闇が深いな」

闇が男性の闇を察知した。

「何の事だか分からないな、 それよりも飯を食べてくれないか?
私は料理人でね」
「その割には髪がぼさぼさで爪も伸びている、 飲食に関わる奴には見えないぞ?」
「・・・すまない、 気が回らなかった」
「個人営業の店・・・と言う訳でも無いな」
「流しの料理人なんだ」
「流しの料理人ねぇ・・・何か暗い過去が有る様だが・・・」
「いや、 暗い過去・・・は有るかもしれないが
寧ろ暗い未来の方が私を悩ませる」
「暗い未来?」
「聞いてくれ、 私は小さな孤児院を営む院長先生を務めていたんだ
とは言え本当に小さな孤児院で孤児達の世話をするのは自分一人だけ
名ばかりの院長で大変な生活だったが孤児達に愛情を注いで日々を暮らしていたんだ」
「・・・続けて」
「ある日の事、 孤児院に強盗が入ったんだ・・・その時に私も深い傷を負った」

そう言って胸をはだけさせて傷を見せる。

「刃物傷だな」
「そうだ、 だがこんな傷なんて如何でも良いんだ
強盗に入ったのはこの孤児院を卒業していた孤児の一人だった」
「何でそんな元孤児が孤児院を襲ったんだ?」
「自分が居た孤児院を襲ったのかだって?
それはただ単に内部状況を詳しく知っていたからだよ
大人は私一人だけ、 容易いと思ったんだ
私は包丁で反撃し、 その強盗を返り討ちにした
だがしかし強盗に入られて私は痛感したよ
『孤児は社会にとって悪影響を齎す』んだ
だから私は孤児を殺して社会に役立てる為に調理して食べさせる事にした」
「随分打っ飛んだ目的だが・・・だがその目的、 協力してやれるかもしれないぞ」
「協力? 一体どうやってですか?」

闇は一つのカルビを射出して見せた。

「これは・・・」
「スシブレードだ、 お前も闇のスシブレーダーとなるのだ」
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