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第三章:進撃の闇

強い光は闇も強い

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レイン・ザナーに薫陶を授けた後、 闇はコメドコロ・センターに戻り
シャリーラ13世に事の次第を伝えた。

後日、 騎士学園にスシブレーダーの軍団が襲来。
騎士学園に居た騎士学園の生徒、 及び騎士学園で反攻作戦に協力的な貴族及び
王立学園から協力に来た生徒達は成す術も無く全滅させられた。

レイン・ザナーが揉め事を起こして予め戦力を削いだり混乱させていた影響である。
闇は約束通りネビットをレインに渡し、 ネビットは「地獄に堕ちろ」とレインに言った。

「残念でも無いし当然だな」
「そうだよな、 俺だったら打っ殺すレベルだ」

闇とブタの男が談笑していた。

「しかし集めて来た連中、 良い感じに強くなって来ているな
スシの暗黒卿レベルだ」
「才能ある奴は羨ましいですねぇ・・・」
「お前は才能無いが闇が凄いからな」
「ハイ、 精進します」
「それじゃあ俺も勧誘活動をするから、 この城は任せた」
「任されました、 けども勧誘って当ては有るんですか?」
「あぁ、 この国の教会って連中が居るらしいからそいつ等の所に行こうと思う」
「教会・・・ですか?」
「あぁ、 ガ・ガって知ってるか? スシの暗黒卿だった奴なんだが」
「知らないですね、 どんな人です?」
「大昔に異端扱いされて偉い目に遭って
闇のスシブレーダーになった奴だ、 宗教の弾圧はえげつないからな
弾圧を強めれば反動が来ると言う事だ」
「なるほど、 確かに・・・」
「と、 いう訳で教会に行って来るから後は任せた」
「急ですね・・・任されました」

闇はスタスタと去って行った。
そして城門から出る。

「あ!! 親方!! 出かけるんでしたら馬車を・・・」
「要らん、 歩いている時にバッタリ闇のスシブレーダーの素養が
有る奴が見つかるかもしれない」

シャリーラ13世が声をかけるも無視する闇。

「闇のスシブレーダーの素質が有る者が見つかるかもしれないけれど
敵にも出会うかもしれないじゃないか・・・」

シャリーラ13世がぽつりと呟く。

「師匠なら大丈夫だろう」
「兄弟子」

ブタの男がポンとシャリーラ13世の肩を叩く。

「うーむ・・・不安だ」
「師匠で対処出来ない奴が襲ってきたら俺達でも対処出来る訳ないじゃないか」
「それもそうですが・・・」
「陛下!!」

伝令が二人の傍にやって来る。

「如何した?」
「鶴帝国から我が国に何者かが入り込んだ模様です!!」
「大国だからと調子に乗りやがって・・・皆殺しにしてやる
飛空船を準備しろ」
「は!!」

伝令が去って行った。

「飛空船・・・空飛ぶ船か?」
「えぇ、 ちょっと皆殺しにして来ます」
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