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第二章:闇の攻撃

ウィンドゥさんは凄い

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コルサントから出発した鶴帝国八十八剣聖序列八十一位『短刀』のシャアク
序列七十三位『ハルバード』のティン
序列五十三位『モーニングスター』のコーラー
序列三十一位『スリングショット』のフィストー
序列九位『ガントレット』のウィンドゥの五人からなる調査隊は
多発する行方不明の調査の為に直近で起こった行方不明の現場のメラナイ森付近に向かっていた。
それぞれ馬に乗って移動している。

「それにしても一体何なんですかね、 行方不明と言うのは」

シャアクが移動中に疑問を口にした。

「魔王の仕業に決まっているだろう、 それ以外に考えられない」

ティンが答える。

「シャリ王国に向かった魔王が次は鶴帝国に向かうと言う事か・・・
面白い、 腕が鳴る」

コーラーがケラケラ笑いながら言った。

「ウィンドゥさん、 貴方は如何思います?」

フィストーが尋ねる。

「如何なる敵が相手でも私は負けない」
「流石ウィンドゥさん、 含蓄ある言葉ですな」
「うんうん、 その通りです」
「魔王も敵じゃ無いですね」
「流石です・・・」

ウィンドゥのズレた言葉を持ち上げる一同。

「しかしながら行方不明とは奇妙な事だ」
「そうですね、 一体何なんでしょうか・・・」
「しかしウィンドゥさんが居るのならば何も問題無いでしょう」
「その通りだ」
「ウィンドゥさんにかかれば行方不明なんてあっと言う間に解決出来る」
「うむ、 その通りだ」

よいしょを真に受けるウィンドゥ。

「一人、 二人が魔物に襲われて死んだのなら分かるが
今回は部隊レベルでの行方不明が出ている
部隊が全滅したと見るのが正しいだろうが
それならば感知出来る筈と見るのが正しいだろう」
「なるほど・・・そこまで考えて・・・」
「なんと思慮深い・・・」
「頭も切れるなんて・・・」
「しかしそれならば単純な理屈ですよウィンドゥさん」

フィストーが答える。

「ほう、 どういう事だフィストー?」
「部隊を壊滅させる強さを持った何かが居る、 と言う事でしょう
恐らくは八十八剣聖クラスの強さを持った何かが」
「そうなると魔王か四天王が出張っているのか?」
「魔王は無いとしても四天王・・・」
「我々で勝てますかね? 応援を呼びますか?」
「いや、 我々だけで充分だろう、 何故ならばウィンドゥさんが居るのだから」
「うむ、 私に任せておけば何も問題は無い」

自信満々のウィンドゥで有った。

「それではウィンドゥさん、 今日は日も暮れたのでここで野営しますか?」
「ふむ・・・野宿か、 気分は進まないが贅沢も言ってられない、 仕方が無い、 良いだろう」
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