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第二章:闇の攻撃

魔王会議

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魔王城にて話し合う四天王と魔王。

「移転先は飛行城にするべきです
今後はイザという時に逃げられます」

黄色い鳥のような頭の鳥人イイッパナシが口火を切る。

「しゅるしゅる・・・海の底の海底城こそがふさわしいと思いますね
飛行城は揺れが激しい欠陥城らしいじゃないですか」

ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェイスロックが触手を動かしながら意見する。

「いや、 この場に留まり最後の一兵まで玉砕の覚悟で突っ切る!!
これが最良だと判断します。」

赤い悪魔アーマゲドンが熱弁する。

「否、 それは無理だ、 奴の強さは半端じゃない
そんな事をすれば皆殺しの憂き目に遭う」

魔王が反論する。

「しかし!! ヨモヤマバナシ様とサンテンリーダ様の仇を取らねばなりませぬ!!」
「しゅるしゅる・・・気持ちは分かるよアーマゲドン、 でも落ち着こうよ
ここは冷たくて頭も冴える海底城へ」
「いや、 そこは水棲生物しか住めないだろ、 俺達は行けん」

ツッコミを入れるイイッパナシ。

「・・・マントラ様、 意見をお聞きしたいのですが・・・」

アーマゲドンが恐る恐るマントラに問う。
マントラはバリゾーゴンを二回り大きくした隻眼の悪魔である。

「様は不要だ」
「い、 いえいえ!! 怪我で一線を退いたとは言え貴方は誰もが認める強者ですよ!!
呼び捨てなんか出来ませんよ!!」
「裏切り者は私の手で片付ける、 その禊を落さなければ
四天王とは言えない、 そうでなければ諸君らと肩を並べない」
「貴様の弟は前々から軽薄な奴だった
貴様の弟だから血縁を見て登用した私のミスだ、 気に病む事は無い」

魔王が諫める。

「兎も角だ、 四天王の半数が死ぬという異常事態に対処しなければならない
各々足の引っ張り合いはせずに魔族の未来の為に尽力して欲しい」
「はい!!」
「しゅる・・・分かっております」
「サンテンリーダ様の為にも頑張ります」
「弟の不忠を挽回します」
「うむ、 皆の意見を纏めても長期的な解決法にはならない
部下に良い場所を探す様に命じているがあまり良くは無いな」
「そうですか・・・」

魔王の発現に肩を落とすイイッパナシ。

「しゅるしゅる・・・バリゾーゴンはこの魔王城の正確な位置を知っていますが
直ぐに来るでしょうか? 我々を侮って直ぐには来ない可能性も・・・」
「希望的観測は好きでは無いし侮られるのも嫌いだ
だがしかしそうであってほしいと心から願いたい物だ・・・」

神の敵対者であるのにも関わらず祈りたいと言い出す魔王であった。
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