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第十二章:ヴォルフガングの願い

朝日

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空中から降って来るスシブレード!!
まるで明けの明星である!!

「!!」

聖霊で迎撃するヴォルフガング!!
ドギャアアアアアアアアアアア!! と轟音が鳴り響く!!

「・・・・・バルド!?」
「お待たせしました!!」

降って来たスシブレードはエッグヴィーナス・カスタムE!!
操るのば勿論バルド!!
バルドの背には太陽が昇って来ている。

「もう夜明けか・・・時間を与えすぎたかな?」
「・・・・・無駄話はもう止めようヴォルフガング」

大量の巻き寿司を次元間スシフィールドから取り出すダーク・イタマエ。

「私の本命のスシブレードで勝負を付ける、 喰らえ」

巻き寿司から大量の包丁が飛び出す!! 隠し包丁だ!!
バルドとエッグヴィーナスは巧みに回避する!!

「この程度!!」
「ただの時間稼ぎだ、 これが私のスシブレードだ」

ダーク・イタマエの手にスシブレードが乗っていない。
いや乗っている? これは一体!?

「これは次元間スシフィールドをスシブレードのサイズに圧縮した
スシフィールドの握り、 いわば無の握りだ」

空間を握った!? 何という巧の技か!!

「行くぞ」
「来い!!」

放たれる無の握り、 そしてエッグヴィーナス。
激突する両者、 弾かれるのは無の握り!!

「ば、 馬鹿な!?」

驚愕するダーク・イタマエ。
無の握りはダーク・イタマエの本命の握り、 手持ちで最強のスシブレードである。
その破壊力は凄まじく、 城壁を砕き、 聖剣を真っ向から圧し折る。
スシブレードですら崩壊させる物である、 それなのに何故!?

「簡単な話だ」

ヴォルフガングが前に出て口を開く。

「相手がより凄いスシブレードだったと言う話だ」

正確には違う、 バルドとエッグヴィーナスの持つ絆の力。
その絆の力が次元間スシフィールドと言う闇の力を打ち砕いたのだ。
エッグヴィーナスは製作者であるバルドの
人の笑顔を見たいと言う純粋な意思から作られている
その為、 闇に深く沈んだスシブレーダーに対しての癒しの効果がある。
その力が闇の力を砕いたのだ、 要するに相性が致命的に悪い。

「無の握りよりも強いスシブレードだと!?
ならば我々に勝ち目は無いじゃないか!!」
「ダーク・イタマエ、 そんな事は無いよ」

そう言ってバラムツを改めて構えるヴォルフガング。
そして射出する。

「ダーク・イタマエよりも僕の方が強い!!」
「!!」

聖霊がエッグヴィーナスに攻撃を加える!!
エッグヴィーナスは耐えながらも反撃して聖霊を押しのける!!

「互角、 と言う所か!!」
「ならば私も加勢しよう!!」
「こっちのせりふだよ!!」

トゥーンウィが飛び出して来た!!
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