爆転ニギリ スシブレード:ファンタジア ~The Lucifer Ascension~

Mr.後困る

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第十二章:ヴォルフガングの願い

凍り付く鮮血

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単語ルビビッグナイフのナイフ投擲。
先程の短刀による攻撃がアイスクリームを貫通した事から
アイスクリームによる相殺は不可能、 更に短刀よりも大きく
ビックナイフが自信を持って攻撃して来た事から
短刀よりも破壊力が高いのは自明の理、 ならば・・・

即座にトゥーンウィは行動に移した、 アイスクリームを取り建てナイフに激突させた。
しかし当然ながらアイスを貫通してトゥーンウィにナイフが突き刺さる!!
そして派手に飛び散る鮮血!!

「これで終いだ!!」

残る一本も投擲するビッグナイフ!!
ビッグナイフの聖剣『ナイフ』、 二本一組のそのナイフは非常に鋭く重い!!
並のナイフとか比べようも無い!! しかしトゥーンウィに命中したが刺さらずに落ちた!!

「!? ば、 馬鹿な!?」

驚愕するビックナイフ!!
一体何が起こっているのか!? 答えは単純明快!!
トゥーンウィの飛び散る血が散布されナイフに付着!!
そしてアイスクリームの冷気で凍り付き刃が使えなくなったのだ!!

「くっ、 やはりスシの暗黒卿!! 何か分からないが唯者では無い!!」

ここで引くならばビッグナイフにも勝ちの目が有ったかもしれない
鮮血が噴き出すトゥーンウィは放っておけば失血死する。
だがしかし!!

「唯者では無いのはこちらも同じ!!」

ビッグナイフにもプライドが有ったのだ、 そのプライドから彼は前進した!!
短刀を、 ナイフを拾い、 トゥーンウィに襲い掛かる!!
鮮血でナイフと短刀は既に刃が立たない状態で攻撃されても致命傷にはならない!!

「ぐっ・・・」

それでも攻撃されればダメージは通る!!
しかし!!

「ちかづいたね・・・」
「!!」

トゥーンウィの攻撃は近ければ近い程、 有効!!
あっと言う間にビッグナイフは凍り付いた!!

「さすがはつるていこくのはちじゅうはちけんせい・・・きょうてきだった・・・」

肩で息をするトゥーンウィ、 出血は凍らせて塞いだ事で命を繋いだ。
そして主を失った押し寿司を喰らった、 捕まってから何も食べていない。
一種の飢餓状態にあった。
押し寿司は非常に美味しい、 ビッグナイフには料理の腕前も有ったのだろう。
空腹と言うスパイスもあるだろうがそれを差し引いても旨い。

「さて・・・じゃああばれますか」

トゥーンウィは戦場に向かった。
出血で多少ふらついているがまだまだ元気である。

右翼左翼が壊滅し戦場は大混乱に陥っていた!!
数は未だにダークネスシ帝国の方が膨大!!
だが士気は圧倒的にバルド達に分がある!!
勝負の行方はまだまだ分からない!!
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