234 / 355
第十二章:ヴォルフガングの願い
半月後
しおりを挟む
遂にバルド達の元に到達したヴォルフガング軍。
「ついに来たか・・・」
双眼鏡でその様子を見るバルド達。
すると軍団から一人の男が現れた。
「あー、 あー、 こほん、 スシブレーダーバルドよ!!
聞こえるか!? 我はダースシ・ヴォルフガングの代理人
ヤミ・マスターのピースメイカーだ」
蟹バサミでピースするピースメイカー。
「戦う前にこれをみろ!!」
そう言って磔にされたトゥーンウィを見せるピースメイカー。
「トゥーンウィ!? 何故ココに!?」
驚くバルド。
「何故かコイツが襲撃したから捕えて捕虜にした!!
コイツの命が惜しければ降伏する事を提案する!!
コイツも君達の命は保障しよう!!」
「何を馬鹿な事を・・・戦おうバルド」
三崎が冷酷に言う。
「三崎さん!?」
「君の気持ちも分かるがここで引く訳には行かない」
「加えて!!」
声を上げるピースメイカー。
「お前達には寝耳に水だろうが
こちらの軍にはスシの暗黒卿のダーク・イタマエ様も居る!!」
「!!?」
驚愕するバルド達。
「スシの暗黒卿が二人・・・」
「この前だってスシの暗黒卿二人と戦ったじゃない」
「あれとは状況が違い過ぎる・・・」
前回とは敵の数が違い過ぎる、 この状況は絶体絶命の危機である。
「・・・あ、 おい、 あれ・・・」
ハウがピースメイカーの元に近寄った。
「ハウさん? 一体何を・・・」
「俺はバルドからの伝言を伝えに来た!!」
ハウが叫んだ。
「ほう、 彼は何と?」
「時間が欲しいとの事だ!! 2時間頂こう!!」
「何故?」
「話し合う時間が必要だからだ!!」
「話し合う時間だと?」
「そうだ!! そもそもお前達は先触れも出さずにいきなりやって来た!!
こちらの混乱も少しは考えて貰おう!!」
「ふむ、 正論だな、 良いだろう2時間でも3時間でも待つよ」
「では3時間貰おう!! 3時間後にこちらから返事を出す!!
それまでゆるりと待たれよ!!」
「厚かましいな、 でもこちらが言った事だ、 3時間待つよ
3時間ゆったりと如何するのか考えなよ」
ハウはそう言うと戻って行った。
「ハウさん・・・独断専行でしたが時間を稼ぎましたね」
「・・・・・ねぇ、 これって可笑しくない? 何で素直に待ってくれるの?」
三崎は疑問を口にする。
「変な事ではないだろう」
ケイが説明する。
「こちらに時間を与えるのは確かにメリットも大きい
だがしかし時間があればある程、 心は安定を求める物だ
決意が鈍る、 と言う事だな」
「つまり?」
「相手はこっちがビビると思っているのだろうさ
まぁ軍相手ならばそれが普通だけどね」
「ついに来たか・・・」
双眼鏡でその様子を見るバルド達。
すると軍団から一人の男が現れた。
「あー、 あー、 こほん、 スシブレーダーバルドよ!!
聞こえるか!? 我はダースシ・ヴォルフガングの代理人
ヤミ・マスターのピースメイカーだ」
蟹バサミでピースするピースメイカー。
「戦う前にこれをみろ!!」
そう言って磔にされたトゥーンウィを見せるピースメイカー。
「トゥーンウィ!? 何故ココに!?」
驚くバルド。
「何故かコイツが襲撃したから捕えて捕虜にした!!
コイツの命が惜しければ降伏する事を提案する!!
コイツも君達の命は保障しよう!!」
「何を馬鹿な事を・・・戦おうバルド」
三崎が冷酷に言う。
「三崎さん!?」
「君の気持ちも分かるがここで引く訳には行かない」
「加えて!!」
声を上げるピースメイカー。
「お前達には寝耳に水だろうが
こちらの軍にはスシの暗黒卿のダーク・イタマエ様も居る!!」
「!!?」
驚愕するバルド達。
「スシの暗黒卿が二人・・・」
「この前だってスシの暗黒卿二人と戦ったじゃない」
「あれとは状況が違い過ぎる・・・」
前回とは敵の数が違い過ぎる、 この状況は絶体絶命の危機である。
「・・・あ、 おい、 あれ・・・」
ハウがピースメイカーの元に近寄った。
「ハウさん? 一体何を・・・」
「俺はバルドからの伝言を伝えに来た!!」
ハウが叫んだ。
「ほう、 彼は何と?」
「時間が欲しいとの事だ!! 2時間頂こう!!」
「何故?」
「話し合う時間が必要だからだ!!」
「話し合う時間だと?」
「そうだ!! そもそもお前達は先触れも出さずにいきなりやって来た!!
こちらの混乱も少しは考えて貰おう!!」
「ふむ、 正論だな、 良いだろう2時間でも3時間でも待つよ」
「では3時間貰おう!! 3時間後にこちらから返事を出す!!
それまでゆるりと待たれよ!!」
「厚かましいな、 でもこちらが言った事だ、 3時間待つよ
3時間ゆったりと如何するのか考えなよ」
ハウはそう言うと戻って行った。
「ハウさん・・・独断専行でしたが時間を稼ぎましたね」
「・・・・・ねぇ、 これって可笑しくない? 何で素直に待ってくれるの?」
三崎は疑問を口にする。
「変な事ではないだろう」
ケイが説明する。
「こちらに時間を与えるのは確かにメリットも大きい
だがしかし時間があればある程、 心は安定を求める物だ
決意が鈍る、 と言う事だな」
「つまり?」
「相手はこっちがビビると思っているのだろうさ
まぁ軍相手ならばそれが普通だけどね」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

幸子ばあさんの異世界ご飯
雨夜りょう
ファンタジー
「幸子さん、異世界に行ってはくれませんか」
伏見幸子、享年88歳。家族に見守られ天寿を全うしたはずだったのに、目の前の男は突然異世界に行けというではないか。
食文化を発展させてほしいと懇願され、幸子は異世界に行くことを決意する。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる