爆転ニギリ スシブレード:ファンタジア ~The Lucifer Ascension~

Mr.後困る

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第十章:大海戦

着地地点は恵方

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「まぐろステーキ、 ほたてステーキ
人造イクラ、 ブリュレ、 そしてカニカマ、 五名が戻って来ません
そして連中が行った後の破壊跡を見るに
恐らくは空中からスシの暗黒卿クラスからの攻撃とみて間違い無いかと」

ジューンは手下からの報告を聞いていた。

「ついに動き出したか・・・鹵獲したジャイアント寿司は如何だ?」
「問題無く使用可能です、 それからジャイアント寿司を解析して
こちらで独自に開発する事も可能になりました」
「快挙だな」
「バルドと三崎のお陰です、 とは言えまだ奪った方が安上がりかと」
「・・・・・」

顔を顰めるジューン。

「それで如何しますか?」
「スシの暗黒卿が出て来たのならば今度は海に誘い込もう
捕鯨船とぶつけるんだ」
「ぶつける迄我々が生きていられるとお思いで?」
「・・・ならば案が有る」
「案?」
「バルド達を呼んで来い、 話をする」

数時間後、 街中に爆音が鳴り響いた。
アジトにいたオーモリとヘカトンケイルは外に出た。

「ふざけやがってぇ!!」
「私が先行しよう、 君は後から来たまえ」

ヘカトンケイルが跳躍した。
飛行しながら敵を発見しマグロ寿司乱打!!

「ぐぎゃ!!」
「がっ!!」
「ふん!!」

二人は倒れたが一人だけ海苔巻きを射出せずに回転して
スシブレードの攻撃を全て弾いた!!

「ほう・・・これは凄いな
スシブレードを射出せずに回転エネルギーを使う技術・・・
ヤミ・マスターか、 良いだろう名乗れ」
「恵方巻き!! スシの暗黒卿と見た!!」
「我が名はヘカトンケイル、 ヤミ・マスターが相手ならば
雑魚相手の雑多なスシブレードでは失礼と言う物」

ヘカトンケイルは彫刻寿司を取り出した。

「来いッ!!」

恵方巻きが叫ぶ!!
それと同時にヘカトンケイルがスシブレードを射出する!!
ライフリングで前方に回転しながら飛ぶスシブレード!!
恵方巻きは巨大な恵方巻で真正面から立ち向かった!!
だがしかし!! 相手はスシの暗黒卿!! パワーが違い過ぎる!!

「くっ!? 馬鹿なッ!?」

恵方巻きはいざとなれば受け流すつもりだった
しかしこのパワーは受け流せない!!
圧倒的なまでに強大なパワー!!

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」

本来は奇襲用に使うギミックだったが恵方巻きに仕込んでいたチェーンを展開する!!
即ち恵方巻をヌンチャクの様に扱う事でリーチが長く
より動きやすい形になるのだ!!
展開の時の衝撃で何とか彫刻寿司は弾き飛ばす事に成功した!!

「ほう、 やるじゃないか」

彫刻寿司に近付きそしてマントの下に潜り込ませる。
そして粉々になった音がした。

「スシを破壊した・・・!?」
「巻けた者は醜いからな使いたくない」
「・・・・・」
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