162 / 355
第十章:大海戦
コンバート
しおりを挟む
ジューンがアジトにしていた地下墓地には一通りの厨房が揃っており
調理は出来る様になっている、 三崎はスシブレードのチューンナップの為に
海苔巻き型と軍艦巻き型のスシブレードを使うスシブレーダー達を呼び集めた。
「何で普通のタイプのスシブレーダーは呼ばないんだ?」
「海上は水分が強過ぎる、 海苔は直ぐにふやけて駄目になってしまう
そこで今回海苔をコンバートする事にする」
「海苔をコンバートだって!?」
驚くバルド。
「僕が得たスシの知識には無い知識だ・・・」
「ふむ、 海苔巻きは兎も角、 軍艦巻き自体歴史が浅い物
知識量が異なるのは仕方の無い話だ」
「だけどよぉ、 海苔を使わないで一体どうやって海苔巻きを作るつもりだ?」
「軍艦巻きもだ、 如何やってやるつもりなんだ?」
グリードとラルフが疑問を呈する。
「軍艦巻きはキュウリを使って巻く」
「キュウリを?」
三崎はキュウリを縦にスライスして細長くして見せた。
「おぉ・・・これを巻いて軍艦巻きにするのか」
「なるほど、 これならば海苔の代わりにはなるな」
「じゃあ海苔巻きは如何するんだ? ちょっと長さが足りないだろう」
「海苔巻きは卵を薄焼きにして巻く、 もしくは巻かない」
「巻かない?」
「ゴマをまぶす等の方法がある」
「そう来たか・・・ならば僕は自分の分は自分で作るよ」
バルドが言った。
「それが良い、 自分のスシブレードは自分で作った方が馴染むからな
僕も自分用のスシブレードを作っておくよ」
「私達はスシを作れないから任せる」
「うむ俺も頼むわ」
「任せろ」
バルトと三崎がスシブレードを作り始めた。
「うん、 こんな感じかな」
「どれ・・・」
バルドが薄く焼いた卵を見る三崎。
「確かに出来ている・・・しかしちょっと焦げが
と言うより焼き目があるな」
「焼き目出たらまずいの?」
「見栄えが悪いだろう」
「見栄え・・・」
「見栄えは大切だからな
でも卵は焼き慣れているんじゃないのか? 卵巻きの卵は如何しているんだ?」
「それとはまた別なんだよ」
「ふむ・・・そっちも鍛えると良いかもしれない
卵の具材に対しての理解度が増せば強さも増すだろう」
「うん、 やってみるよ」
二人は着実にスシブレードを仕上げていっている。
「・・・俺達は居る必要有るのか?」
グリードが尋ねる。
「うん」
「何でだ? 使うのは俺達だが作るのは二人だけで充分じゃあないのか?」
「否」
グリードの手を掴む三崎。
「普段はしない事だけど、 今回は君達の手に合わせたスシブレードを握る」
「俺達に合わせたスシブレード・・・」
「そうだ、 確実なフィット感と余裕、 その両方を両立する為にもここに居て欲しい」
「なるほどな、 待つぞグリード」
ゾーバがどかっと座り込む、 それに倣って他のメンバーも座ったのだった。
調理は出来る様になっている、 三崎はスシブレードのチューンナップの為に
海苔巻き型と軍艦巻き型のスシブレードを使うスシブレーダー達を呼び集めた。
「何で普通のタイプのスシブレーダーは呼ばないんだ?」
「海上は水分が強過ぎる、 海苔は直ぐにふやけて駄目になってしまう
そこで今回海苔をコンバートする事にする」
「海苔をコンバートだって!?」
驚くバルド。
「僕が得たスシの知識には無い知識だ・・・」
「ふむ、 海苔巻きは兎も角、 軍艦巻き自体歴史が浅い物
知識量が異なるのは仕方の無い話だ」
「だけどよぉ、 海苔を使わないで一体どうやって海苔巻きを作るつもりだ?」
「軍艦巻きもだ、 如何やってやるつもりなんだ?」
グリードとラルフが疑問を呈する。
「軍艦巻きはキュウリを使って巻く」
「キュウリを?」
三崎はキュウリを縦にスライスして細長くして見せた。
「おぉ・・・これを巻いて軍艦巻きにするのか」
「なるほど、 これならば海苔の代わりにはなるな」
「じゃあ海苔巻きは如何するんだ? ちょっと長さが足りないだろう」
「海苔巻きは卵を薄焼きにして巻く、 もしくは巻かない」
「巻かない?」
「ゴマをまぶす等の方法がある」
「そう来たか・・・ならば僕は自分の分は自分で作るよ」
バルドが言った。
「それが良い、 自分のスシブレードは自分で作った方が馴染むからな
僕も自分用のスシブレードを作っておくよ」
「私達はスシを作れないから任せる」
「うむ俺も頼むわ」
「任せろ」
バルトと三崎がスシブレードを作り始めた。
「うん、 こんな感じかな」
「どれ・・・」
バルドが薄く焼いた卵を見る三崎。
「確かに出来ている・・・しかしちょっと焦げが
と言うより焼き目があるな」
「焼き目出たらまずいの?」
「見栄えが悪いだろう」
「見栄え・・・」
「見栄えは大切だからな
でも卵は焼き慣れているんじゃないのか? 卵巻きの卵は如何しているんだ?」
「それとはまた別なんだよ」
「ふむ・・・そっちも鍛えると良いかもしれない
卵の具材に対しての理解度が増せば強さも増すだろう」
「うん、 やってみるよ」
二人は着実にスシブレードを仕上げていっている。
「・・・俺達は居る必要有るのか?」
グリードが尋ねる。
「うん」
「何でだ? 使うのは俺達だが作るのは二人だけで充分じゃあないのか?」
「否」
グリードの手を掴む三崎。
「普段はしない事だけど、 今回は君達の手に合わせたスシブレードを握る」
「俺達に合わせたスシブレード・・・」
「そうだ、 確実なフィット感と余裕、 その両方を両立する為にもここに居て欲しい」
「なるほどな、 待つぞグリード」
ゾーバがどかっと座り込む、 それに倣って他のメンバーも座ったのだった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
ネカマ姫のチート転生譚
八虚空
ファンタジー
朝、起きたら女になってた。チートも貰ったけど、大器晩成すぎて先に寿命が来るわ!
何より、ちゃんと異世界に送ってくれよ。現代社会でチート転生者とか浮くだろ!
くそ、仕方ない。せめて道連れを増やして護身を完成させねば(使命感
※Vtuber活動が作中に結構な割合で出ます
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる