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第九章:混沌会談

空を舞う魔

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「イイッパナシ様、 バリゾーゴンの城が見えました」
「うむ」

バリゾーゴンが在住する城付近上空で空を飛びながら向かって来る魔族の一団。
彼は魔王軍四天王の一人イイッパナシとその軍勢である。
この度バリゾーゴン討伐の任務を受けてバリゾーゴンの元に向かっているのだ。

「バリゾーゴン、 前々から四天王最弱だと聞いていたが
人間に膝を折る腰抜けだったとは情けない!!」
「全く持ってその通りです、 しかしスシブレードに対して一体如何対処するおつもりで?」
「ふん、 ここから攻撃をするのだ」
「え?」

イイッパナシは槍を思い切り投擲した!!
そしてバリゾーゴンの城に命中した!!

「ここから攻撃しまくれ!! 遠距離から攻撃すればいい!!」
「「「了解しました!!」」」

次々と攻撃を銜える魔物達。
一方的な攻撃にバリゾーゴンは成す術もないのか?
否、 伊達にスシの暗黒卿を名乗ってはいない。

「う、 うわぁ!?」

急に魔族の一体が落下する。

「は、 羽が動かない!! 助けてくれ!!」
「ち、 救助してやれ」

救助される魔物、 羽を見ると黒い何かがびっしりと着けられていた。

「これは・・・何だ?」
「さぁ・・・お、 おい!! お前の羽にも何かついてるぞ!?」
「えぇ!?」

驚愕する魔物達。
イイッパナシも自分の翼を見る、 黒い粒が着けられている。

「こんな物が大量に付けられては羽が動かなくなる・・・
一個一個は軽いから気が付かなかった・・・」
「如何しますか!?」
「恐れるに足りず、 とは言い難いな、 このままでは」

そこまで言って影が差す。
振り返るとそこにはバリゾーゴン。

「馬鹿な!? どうやって!?」
「俺の足元を見な!!」

バリゾーゴンの足元にはシャリ!!
懸命なる読者の皆さんには分かるかもしれない!!
バリゾーゴンは己をスシブレードとして部に射出させたのだ!!

「喰らえ!!」
「くっ!!」

イイッパナシはガードをする、 しかし腕の動きが遅い!!
腕の間接にも大量の黒い何かが!!

「何だと!?」
「タピオカ集中砲火!!」

バリゾーゴンのスシブレード、 それはタピオカである。
外見はイクラリオンに近いがダメージはイクラより遥かに大きく
相手にくっついて動きを妨害する。
それをタピオカの力を闇の力で引き上げているのだ!!

「ぐわあああああああああああああああ!!」

集中して放たれたタピオカは徹甲弾の如くイイッパナシの顔を貫通した!!
何と言う破壊力!!

「おのれぇ!! この裏切り者!!」

イイッパナシの部下が襲い掛かろうとする!!
しかし次々とバリゾーゴンの部下達が射出され襲い掛かる!!

「ぐわああああああああああ!!」
「ふん、 他愛もない」

バリゾーゴンは勝敗が決したと見て去って行ったのだった。
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