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第八章:新たなる希望

闇寿司死すべし慈悲は無い

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「だが問題は他にも有るだろう」

「問題?」



ゾーバが口を開く。



「騎馬の周りに随伴する歩兵が居る様に

【アポビオーシス】の周りには護衛が大勢居る筈だ

その数はかなり多数だろう、 我々だけで行くのは無理だ」

「・・・・・ならば如何する?」

「ここからファウンデーション教国までどれ位だ?」

「・・・急いでも5日はかかる」

「ファウンデーション教国に戻って軍を動かす、 それしか方法は有るまい」

「ちょっと待って下さい、 何か通信手段は無いんですか?」



バルドが割って入る。



「マナ法国には魔術的な通信手段はコストの関係上使われていないわ」



レーアが指摘する。



「そんな・・・」

「早馬を使って早急に行くしかない」

「あー・・・それは少し問題が有るよ」



三崎が申し訳なさそうに言う。



「問題?」

「それは一体・・・?」

「僕は乗馬の経験が無い」



驚愕する一同。



「き、 君、 一体どういう事なんだ? 馬に乗った事が無い?」

「そこまで驚く事か?」

「いや、 だって・・・」

「今までずっと歩いていたのかよ」

「・・・・・実は僕は異世界の住人でね、 馬に乗る習慣が無いんだ?」

「何ぶっとんだ事言ってんだコイツ」



ゴハンがツッコミを入れる。



「いきなりこんな事を言われても信じられないかもしれない

けれど僕は闇寿司が許せなくてね

闇寿司の親方"闇"がこの世界に来たと知っていても経っても居られなかったんだ」

「ちょっと待て、 一体どうやってこの世界にやって来た」

「次元間スシフィールドの応用さ」

「そんな事が出来るのか!?」

「恐らく闇寿司には不可能だろう」

「そうなのか?」

「僕の様に闇寿司に対して絶対に許さない

何処に居ても捕まえる、 地獄の果てまで追い詰めて殺してやる

その一点のみに特化したそういう思いが無ければこの境地には至らない」



闇寿司に対しての憎悪、 この男が持っているのはそれだ!!



「・・・一体何が有ったんだ」

「闇寿司は我々から大事な物を奪い取る敵だ、 一人たりとも生かしては置けない」

「過激だな・・・」



ゴハンが呟いた。



「・・・・・・・それではこうしよう、 この街で一番の早馬を出して貰いましょう

その早馬でレーア様、 ファウンデーション教国に救援をお願いします」

「私が?」

「えぇ、 貴方の銃はとても強力です、 貴方なら確実でしょう」

「・・・・・分かったわ、 行きましょう、 それでバルド達は如何するの?」

「【アポビオーシス】の所に向かいます、 付かず離れず見守りながら

ファウンデーション教国の援軍が来たら攻め込みます」

「なるほど、 それでいいわ」



作戦が決まったのだった。
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