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第六章:ダークネス・チョコレート・オン・ザ・アイス

撤退

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ゾーバとフォビドゥン・フルーツの戦いは途中氷結してしまい中断されていたが
工兵部隊の火炎放射や焼夷弾によって氷が解けた事により戦闘は再開された!!

「はははははははははっははっはははっはははあああああああ!!!」
「いかれてやがるな・・・」

ゾーバが燃えながら戦うフォビドゥン・フルーツを見てドン引きする。
工兵部隊達も引いていた。
しかし冷気対策としてはアリな戦術であろう。
勿論炎で焼け死なない為の対策をしているのならと言う言葉が付くが。
フォビドゥン・フルーツは闇のパワーで炎をガードしている。
そんな中、 冷気が途絶えた!!

「む、 冷気が消えた? もう勝負は終わったのか?
ならば燃える必要は無いな!!」

闇のパワーで炎を吹き飛ばすフォビドゥン・フルーツ。
炎が飛び火して工兵部隊の燃料に直撃、 大爆発を起こす!!

「無茶苦茶しやがるな!!」
「はっはー!! ゾーバ、 アンタのして来た事に比べれば屁でも無かろう!?」
「それもそうだな、 ガソリン、 生き埋め、 危険労働
今となっては懐かしい」
「ひくわー」

その時、 戦場に鏑矢の轟音が鳴り響いた!!

「なんだ?」
「・・・・・撤退の合図だな、 ゾーバ、 この勝負は預けたぞ」
「何?」
「このままでは勝負を楽しめそうに無いからな!!」

そういうなりフォビドゥン・フルーツは戦場からすぐさま逃げ出したのだった。

「・・・」

ゾーバは状況判断してすぐさま本陣に向かった。




戦場は大混乱に陥った!!

「撤退!?」
「何で!?」
「冷気が消えたからやみちゃんが殺された!?」
「いや、 しかし・・・」
「そんな馬鹿な・・・」
「おい冷気で死にかけている奴がいる!! 誰か手を貸してくれ!!」

ソルジャースシ達が口々に叫ぶ。

「どどどどどどどどどどどどどどうするビア!?」
「落ち着いて下さいお義父様、 ここは落ち着いて撤退を」
「撤退!? もう脚パンパンで走れないぞ!!」
「そうですか、 ではこれをこうしてこうこうこう」

ビールを何処からともなく取り出して何か粉を入れた後に
鞘に飲ませるビア。

「・・・・・な、 何を飲ませた」
「暫く寝なくても大丈夫な薬です、 じゃあ走りましょうか」
「絶対ヤバいじゃないかああああああああああああああ!!」

そんな事を言いながら逃げるビアと鞘。
他のヤミ・アプレンティス達も思い思いの行動を取り始める
そんな状況を見逃すファウンデーション軍では無く
突撃を始め多くの戦果を挙げる事に成功したのだった。

これにてスシブレード部隊の初任務は成功に終わったのだった。
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