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第六章:ダークネス・チョコレート・オン・ザ・アイス

混乱する前線

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やみちゃんが発した冷気が戦場を包んだ!!
当然ながら全員大混乱に陥った!!
ファウンデーション教国は意味が分からずに混乱し
ダークネスシ帝国は意味が分かって混乱した。

「この」「冷気は」「・・・」「やみちゃん」「か!!」

前線で戦っていたポテト5兄弟が狼狽える。
圧倒的冷気、 つまりやみちゃんがスシブレードを使ったと言う事
それ即ち本陣への攻撃を意味する!!

「これは不味いかもしれませんねー、 本陣に戻りましょうお義父様ー」
「はぁ・・・はぁ・・・折角本陣からここまでやっと来たと言うのに戻るのか!?」

ビアの言葉に肩で息をしながら鞘が叫ぶ。

「仕方ありませんよー、 本陣に敵が来たのならばこれは一大事ですからー」
「だからと言って・・・」
「さぁ戻りますよー」

ビアが本陣に向かって走る。

「あぁ!! もう!!」

鞘が走って戻る。

「タン様、 我々も戻りますか?」

ソルジャースシがタンに尋ねる。

「あ、 あぁ、 ここは戻って加勢した方が手柄に・・・」
「来た!! 来た!! 来た!!」
「は?」

本陣に戻るヤミ・アプレンティスを見て
一気に戦線を押し上げて来るファウンデーション教国軍!!

「ちぃ!! 奴等これを待っていたのか!!」

ファウンデーション教国の狙いはこれである。
戦線で膠着状態を作り出した後に本陣に向かって
バルト達とゾーバ達の2グループを迂回させて襲撃させる。
本陣が襲撃し混乱した所で戦線を押し上げるのだ。
それまでは盾で防御しながらスシブレーダー達で応戦すると言う手筈。
しかし攻撃に転じたファウンデーション教国の攻撃は激しい。
攻撃魔法や矢が雨の様にダークネスシ帝国軍に降り注ぐ!!

「舐」「め」「る」「な」「ぁ!!」

ポテト5兄弟が大量のフライドポテトを空に向けて
射出する事で空から降り注ぐ攻撃魔法と矢を相殺している!!

「良し!! 今の内に本陣に下がるぞ!!」
「いや、 ここは前進して敵を打っ殺して後腐れ無くしてからの方が良いんじゃないか!?」
「何をぉ!?」

揉め事を始めるヤミ・アプレンティス達。
現場指揮官の不在が嘆かれる。
そもそも闇寿司で上位に存在するのは実力が無ければ不可能である。
生半可な者が上に立てば下剋上されるからである。

「うー!! うー!! うー!!」

コーラが思い悩む。

「めんどくせぇ!!
敵が眼の前に居るならぶっ殺せば良いじゃねぇか!!
俺に続けぇ!!」

チキンライスがソルジャースシ達を引き連れて特攻をする。

「ここは引くべき!!」
「いや戦おう!!」
「・・・・・難しい」

酒類三人衆は言い争いをしていた。
前線は混乱していた。
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