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第七章
7 シャルロット王女寝室乗っ取り ※
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☆
夜寝る支度をしてオブリガシオン様の部屋をノックするが、昨夜はすぐに開けられた扉は開かない。
タランさんが、代わりに扉をノックして「陛下、ミューネ様の準備ができました」と声をかけたら、寝室の中で言い争う声が聞こえる。
俺とタランさんは、顔を見合わす。
『いやよ』
この声はシャルロット王女の声だ。どやら寝室にいるようだ。
「タランさん、他の部屋に寝室はありませんか?」
「ですが、こちらの部屋は夫婦の寝室になっております」
「シャルロット王女にも心の準備が必要でしょう。まだ扉が開かないのは、シャルロット王女が扉を開ける事を邪魔しているのでしょう」
「ですが、陛下からはこちらの部屋にと言われています」
「慌てることはありません。別の部屋で構いません」
「……ミューネ様」
タランさんは初めてメイドを呼ぶための鈴を鳴らした。
メイドが数人現れた。
「寝室を準備してください」
「ミューネ様のですか?」
「そうです」
メイド達は戸惑った顔をしている。
それはそうだろう。
「至急おねがいしますね?」
「畏まりました」
メイド達は、俺の部屋から出て行った。
暫くすると、メイドの一人が現れた。
「来客用のお部屋ですが、広いベッドがあるお部屋を準備いたしました」
俺はガウンを羽織ると、廊下に出た。
護衛のカナル様が先導して、先に部屋に入り、部屋の中を点検して、俺は部屋に入れてもらった。
タランさんが翌日の着替えを持って来てくれた。
与えられた部屋は来客用と言われているだけあって、とても広く、クローゼットも完備されていた。もちろん俺の部屋の衣装部屋より狭いが……。
「この部屋に移りましょうか?なんだか快適そうです」
「ミューネ様、陛下に我が儘を言っても構わないのですよ」
「この部屋に移ることが我が儘ですよ。私はシャルロット王女を挟んで眠るのは嫌なのですから。十分に我が儘だと思います」
「わかりました。陛下にはお伝えしておきます」
「ありがとう。でも、言わないでください。シャルロット王女を喜ばすだけですから」
「……ですが」
「タランさん、ご迷惑をかけます。わたしは休みますので、どうぞ、タランさんもご主人様の元に帰ってください」
「タランさん、どうぞ、俺に任せてください」
カナル様が騎士らしく、タランさんの帰宅を促してくれる。
タランさんの仕事は、俺を寝る支度をすませる事で終わる。
だから、俺はなるべく早めに寝る支度をする。
「分かりました。カナル、しっかり護衛をお願いします」
「畏まりました」
俺は部屋に入ると、クローゼットに受け取った着替えを入れて、すぐにベッドに入った。
昨夜は、オブリガシオン様に抱きしめられて眠ったので、温かかったが、今夜の布団は、ひやりとして、少し肌寒い。布団の中で震えていると、扉が開いた。
「もう眠ったか?」
俺は返事をしなかった。
オブリガシオン様は、慎重に俺の隣に横になった。
俺の体が冷えていることに気付いたオブリガシオン様は、俺を抱きしめて自分の体温で温めてくれる。
俺は閉じていた目を開けた。
「シャルロット王女は、もういいのですか?」
「俺のベッドで眠ると押しかけてきた。ベッドに寝かせて、この部屋に来た」
「わたし、シャルロット王女が許してくれるまで、この部屋で暮らします」
「あの部屋では駄目なのか?」
「わたしが王妃の部屋にいる限り、毎晩、オブリガシオン様のベッドを占領されるでしょう。シャルロット王女もさすがに一緒に寝るのは嫌でしょう。わたしもいい気分はしませんから、距離を置くことは間違っていないと思います」
「辛い想いはさせたくはないのに、本当にすまない」
オブリガシオン様はまた謝ってくれた。
俺は首を振って、オブリガシオン様に甘えるように体を寄せた。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
オブリガシオン様も俺を抱きしめて、目を閉じたようだ。
☆
目を覚ますと、やはり俺はオブリガシオン様に抱きしめられたまま眠っていたようだ。
オブリガシオン様は眠るときは、上は裸で、下はパジャマのズボンを履いている。
素肌に触れられると、すごく気持ちがいい。
鍛えられた上半身は、引き締まっていて、その肉体に憧れる。
端正な顔立ちを一番近くで見ていると、瞼が震えて目が開いた。
真っ直ぐに俺を見られ、顔が熱くなる。
「朝から挑発するな。まだ婚前だ。其方をまだ抱けないのだ」
そう言いながら、俺の唇に唇を重ねる。舌先が俺の唇をノックしてきて、俺は唇を軽く開いた。その瞬間、するりと舌が入ってきて、舌が俺の舌と絡み合う。
唾液の絡まる音をさせながら、唾液が送り込まれてくる。それをコクリコクリと飲み込む。
「うん、ん、ううん……」
朝から激しい。
抱けないと言ったのに、手は俺の胸の下着をずらして揉んでいるし、下半身の漲ってきた物で俺の欲情したペニスを擦りつけてくる。
ネグリジェとオブリガシオン様はパジャマ越しだ。
「それ以上されたら、イっちゃう」
俺はオブリガシオン様にしがみついた。
快楽に弱い体は、前世と同じらしい。
「ミューネも苦しいのだな?」
俺はコクコクと頷く。
「一緒にイクか?」
「うん」
オブリガシオン様は一端、体を離すと、俺のネグリジェを捲って、俺の下着を下げた。
プルンとペニスが顔を見せる。
しっかり勃起した自分のペニスを初めて見て、俺もまだ男なんだと思った。
オブリガシオン様もズボンと下着を下げた。
「……大きい」
俺より遙かに立派なペニスが現れて、俺はそのペニスに釘付けになる。
筋張って、血管が浮き出ている。
「これが欲しいか?」
俺は頷いていた。
前世で付き合ってきた男達の中で、一番、大きいと思った。
この大きな物で貫かれたらと思うとお腹の奥が疼く。
オブリガシオン様は俺のペニスにペニスを直接擦りつけてくる。
敏感な俺の雁の部分を重点的に刺激してくる。
「あんあんあんあん、あんっ」
気持ちが良くて、俺はすぐに絶頂に達した。
俺が放った物が俺のお腹に散った。
「ハアハアハアハア」
呼吸を乱している俺は、一人で先にイってしまった。
一緒にって言われていたのに、なんだか申し訳ない。
オブリガシオン様は俺のお腹に放たれた物を舐めている。
「……そんなの、舐めないで」
「どうしてだ?」
「汚いよ?」
「ミューネのは甘いんだよ」
「そんなはずはない」
「飲んだことがあるのか?」
「ないよ」
「それなら飲んでごらん」
オブリガシオン様は、俺のお腹に舌を這わしてから、俺にキスしてきた。
唾液と一緒に口の中に、俺の放った物が送り込まれてくる。
嫌だ!
俺はもがいて嫌がったけれど、顔を固定されて、有無を言わさずに口の中にすべて入れられた。
臭いと思ったけれど、俺の精液は、青臭い匂いはしなかった。
むしろ花の蜜を吸っているような、甘い味がする。
不思議だ。
それならオブリガシオン様の物も美味しいのだろうか?
俺は体を起こすと、まだ勃起しているオブリガシオン様の怒張に手を伸ばした。
口淫をしようと思ったのだが、オブリガシオン様に止められてしまった。
「結婚前に口を汚してはいけない」
「ごめんなさい。苦しそうだったから、それにわたしだけ先に達してしまって、ごめんなさい」
「いいのだ、そう導いた」
「でも、どうするの?」
「そうだな……」
オブリガシオン様は考えてから、俺の前で自慰を行い始めた。
もうすぐイキそうになったとき、俺を抱き寄せた。
キスをすると、俺のペニスを持ち上げた。
オブリガシオン様のペニスと先端がピッタリとくっついている。
その瞬間、
「あああっ……」
俺は体を仰け反らせた。
俺のペニスの中に、オブリガシオン様の迸りが入ってくる。
腰が震えるような、初めての感覚だ。
排泄するする場所に、多量の精液が遡ってきて、俺は下腹部を押さえる。
一滴残らず、俺の中に入れて、オブリガシオン様は満足そうだ。
俺は今度は排泄したくて仕方が無い。
「今日は俺を飲み込んだまま過ごして欲しい」
「……そんな」
普通、入るのか?
ペニスの奥には何があったけ?
膀胱か?
逆流した精液は膀胱に入ったのだろうか?
排泄したら、出るのかな?
でも、一日中トイレに行かないのは体に悪いんじゃないかな?
いや、ここは俺がいた日本じゃないんだから、日本の常識は存在しないんだ。
「今夜、俺が入れた物を回収するからな」
「へ?」
情けない声が出てしまう。
回収すると言う事は、別の場所に入っているのかな?
新たな臓器ができているのかもしれない……。
俺がグルグルと思考を巡らしているのに、オブリガシオン様はそんな俺の下着を履かせて、ネグリジェを綺麗に戻した。
「さあ、朝食に行こう」
「う、うん。着替えるよ」
「着替えを持って来ているのか?」
「うん、昨日、寝る前に持ってきたんだ」
「そうか、手伝うか?」
「自分でできるよ」
「俺は部屋に戻らないとならない。ミューネが着替えたら一緒に行こう」
「うん」
俺はベッドを降りて、洗面をして歯を磨くと、最低限の化粧品で肌を整える。
タランさんが準備をしてくれた物だ。
ネグリジェを脱いで、ワンピースに着替える。
着ていた物は洗濯カゴに入れる。
オブリガシオン様は、ずっと俺を目で追っている。
ドレッサーの前で髪を梳かしていると、鏡越しにオブリガシオン様が背後に立った事が分かった。
「準備できました」
桜色のワンピースを着ている。
ちょっと可憐すぎたかもしれない。
「ミューネ、とても魅力的だ。早くすべてを手に入れたい」
「……オブリガシオン様」
立ち上がった俺を、また抱きしめてきた。
ガウン越しに男らしい肉体を感じて、俺はまた顔を赤らめて身を委ねる。
夜寝る支度をしてオブリガシオン様の部屋をノックするが、昨夜はすぐに開けられた扉は開かない。
タランさんが、代わりに扉をノックして「陛下、ミューネ様の準備ができました」と声をかけたら、寝室の中で言い争う声が聞こえる。
俺とタランさんは、顔を見合わす。
『いやよ』
この声はシャルロット王女の声だ。どやら寝室にいるようだ。
「タランさん、他の部屋に寝室はありませんか?」
「ですが、こちらの部屋は夫婦の寝室になっております」
「シャルロット王女にも心の準備が必要でしょう。まだ扉が開かないのは、シャルロット王女が扉を開ける事を邪魔しているのでしょう」
「ですが、陛下からはこちらの部屋にと言われています」
「慌てることはありません。別の部屋で構いません」
「……ミューネ様」
タランさんは初めてメイドを呼ぶための鈴を鳴らした。
メイドが数人現れた。
「寝室を準備してください」
「ミューネ様のですか?」
「そうです」
メイド達は戸惑った顔をしている。
それはそうだろう。
「至急おねがいしますね?」
「畏まりました」
メイド達は、俺の部屋から出て行った。
暫くすると、メイドの一人が現れた。
「来客用のお部屋ですが、広いベッドがあるお部屋を準備いたしました」
俺はガウンを羽織ると、廊下に出た。
護衛のカナル様が先導して、先に部屋に入り、部屋の中を点検して、俺は部屋に入れてもらった。
タランさんが翌日の着替えを持って来てくれた。
与えられた部屋は来客用と言われているだけあって、とても広く、クローゼットも完備されていた。もちろん俺の部屋の衣装部屋より狭いが……。
「この部屋に移りましょうか?なんだか快適そうです」
「ミューネ様、陛下に我が儘を言っても構わないのですよ」
「この部屋に移ることが我が儘ですよ。私はシャルロット王女を挟んで眠るのは嫌なのですから。十分に我が儘だと思います」
「わかりました。陛下にはお伝えしておきます」
「ありがとう。でも、言わないでください。シャルロット王女を喜ばすだけですから」
「……ですが」
「タランさん、ご迷惑をかけます。わたしは休みますので、どうぞ、タランさんもご主人様の元に帰ってください」
「タランさん、どうぞ、俺に任せてください」
カナル様が騎士らしく、タランさんの帰宅を促してくれる。
タランさんの仕事は、俺を寝る支度をすませる事で終わる。
だから、俺はなるべく早めに寝る支度をする。
「分かりました。カナル、しっかり護衛をお願いします」
「畏まりました」
俺は部屋に入ると、クローゼットに受け取った着替えを入れて、すぐにベッドに入った。
昨夜は、オブリガシオン様に抱きしめられて眠ったので、温かかったが、今夜の布団は、ひやりとして、少し肌寒い。布団の中で震えていると、扉が開いた。
「もう眠ったか?」
俺は返事をしなかった。
オブリガシオン様は、慎重に俺の隣に横になった。
俺の体が冷えていることに気付いたオブリガシオン様は、俺を抱きしめて自分の体温で温めてくれる。
俺は閉じていた目を開けた。
「シャルロット王女は、もういいのですか?」
「俺のベッドで眠ると押しかけてきた。ベッドに寝かせて、この部屋に来た」
「わたし、シャルロット王女が許してくれるまで、この部屋で暮らします」
「あの部屋では駄目なのか?」
「わたしが王妃の部屋にいる限り、毎晩、オブリガシオン様のベッドを占領されるでしょう。シャルロット王女もさすがに一緒に寝るのは嫌でしょう。わたしもいい気分はしませんから、距離を置くことは間違っていないと思います」
「辛い想いはさせたくはないのに、本当にすまない」
オブリガシオン様はまた謝ってくれた。
俺は首を振って、オブリガシオン様に甘えるように体を寄せた。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
オブリガシオン様も俺を抱きしめて、目を閉じたようだ。
☆
目を覚ますと、やはり俺はオブリガシオン様に抱きしめられたまま眠っていたようだ。
オブリガシオン様は眠るときは、上は裸で、下はパジャマのズボンを履いている。
素肌に触れられると、すごく気持ちがいい。
鍛えられた上半身は、引き締まっていて、その肉体に憧れる。
端正な顔立ちを一番近くで見ていると、瞼が震えて目が開いた。
真っ直ぐに俺を見られ、顔が熱くなる。
「朝から挑発するな。まだ婚前だ。其方をまだ抱けないのだ」
そう言いながら、俺の唇に唇を重ねる。舌先が俺の唇をノックしてきて、俺は唇を軽く開いた。その瞬間、するりと舌が入ってきて、舌が俺の舌と絡み合う。
唾液の絡まる音をさせながら、唾液が送り込まれてくる。それをコクリコクリと飲み込む。
「うん、ん、ううん……」
朝から激しい。
抱けないと言ったのに、手は俺の胸の下着をずらして揉んでいるし、下半身の漲ってきた物で俺の欲情したペニスを擦りつけてくる。
ネグリジェとオブリガシオン様はパジャマ越しだ。
「それ以上されたら、イっちゃう」
俺はオブリガシオン様にしがみついた。
快楽に弱い体は、前世と同じらしい。
「ミューネも苦しいのだな?」
俺はコクコクと頷く。
「一緒にイクか?」
「うん」
オブリガシオン様は一端、体を離すと、俺のネグリジェを捲って、俺の下着を下げた。
プルンとペニスが顔を見せる。
しっかり勃起した自分のペニスを初めて見て、俺もまだ男なんだと思った。
オブリガシオン様もズボンと下着を下げた。
「……大きい」
俺より遙かに立派なペニスが現れて、俺はそのペニスに釘付けになる。
筋張って、血管が浮き出ている。
「これが欲しいか?」
俺は頷いていた。
前世で付き合ってきた男達の中で、一番、大きいと思った。
この大きな物で貫かれたらと思うとお腹の奥が疼く。
オブリガシオン様は俺のペニスにペニスを直接擦りつけてくる。
敏感な俺の雁の部分を重点的に刺激してくる。
「あんあんあんあん、あんっ」
気持ちが良くて、俺はすぐに絶頂に達した。
俺が放った物が俺のお腹に散った。
「ハアハアハアハア」
呼吸を乱している俺は、一人で先にイってしまった。
一緒にって言われていたのに、なんだか申し訳ない。
オブリガシオン様は俺のお腹に放たれた物を舐めている。
「……そんなの、舐めないで」
「どうしてだ?」
「汚いよ?」
「ミューネのは甘いんだよ」
「そんなはずはない」
「飲んだことがあるのか?」
「ないよ」
「それなら飲んでごらん」
オブリガシオン様は、俺のお腹に舌を這わしてから、俺にキスしてきた。
唾液と一緒に口の中に、俺の放った物が送り込まれてくる。
嫌だ!
俺はもがいて嫌がったけれど、顔を固定されて、有無を言わさずに口の中にすべて入れられた。
臭いと思ったけれど、俺の精液は、青臭い匂いはしなかった。
むしろ花の蜜を吸っているような、甘い味がする。
不思議だ。
それならオブリガシオン様の物も美味しいのだろうか?
俺は体を起こすと、まだ勃起しているオブリガシオン様の怒張に手を伸ばした。
口淫をしようと思ったのだが、オブリガシオン様に止められてしまった。
「結婚前に口を汚してはいけない」
「ごめんなさい。苦しそうだったから、それにわたしだけ先に達してしまって、ごめんなさい」
「いいのだ、そう導いた」
「でも、どうするの?」
「そうだな……」
オブリガシオン様は考えてから、俺の前で自慰を行い始めた。
もうすぐイキそうになったとき、俺を抱き寄せた。
キスをすると、俺のペニスを持ち上げた。
オブリガシオン様のペニスと先端がピッタリとくっついている。
その瞬間、
「あああっ……」
俺は体を仰け反らせた。
俺のペニスの中に、オブリガシオン様の迸りが入ってくる。
腰が震えるような、初めての感覚だ。
排泄するする場所に、多量の精液が遡ってきて、俺は下腹部を押さえる。
一滴残らず、俺の中に入れて、オブリガシオン様は満足そうだ。
俺は今度は排泄したくて仕方が無い。
「今日は俺を飲み込んだまま過ごして欲しい」
「……そんな」
普通、入るのか?
ペニスの奥には何があったけ?
膀胱か?
逆流した精液は膀胱に入ったのだろうか?
排泄したら、出るのかな?
でも、一日中トイレに行かないのは体に悪いんじゃないかな?
いや、ここは俺がいた日本じゃないんだから、日本の常識は存在しないんだ。
「今夜、俺が入れた物を回収するからな」
「へ?」
情けない声が出てしまう。
回収すると言う事は、別の場所に入っているのかな?
新たな臓器ができているのかもしれない……。
俺がグルグルと思考を巡らしているのに、オブリガシオン様はそんな俺の下着を履かせて、ネグリジェを綺麗に戻した。
「さあ、朝食に行こう」
「う、うん。着替えるよ」
「着替えを持って来ているのか?」
「うん、昨日、寝る前に持ってきたんだ」
「そうか、手伝うか?」
「自分でできるよ」
「俺は部屋に戻らないとならない。ミューネが着替えたら一緒に行こう」
「うん」
俺はベッドを降りて、洗面をして歯を磨くと、最低限の化粧品で肌を整える。
タランさんが準備をしてくれた物だ。
ネグリジェを脱いで、ワンピースに着替える。
着ていた物は洗濯カゴに入れる。
オブリガシオン様は、ずっと俺を目で追っている。
ドレッサーの前で髪を梳かしていると、鏡越しにオブリガシオン様が背後に立った事が分かった。
「準備できました」
桜色のワンピースを着ている。
ちょっと可憐すぎたかもしれない。
「ミューネ、とても魅力的だ。早くすべてを手に入れたい」
「……オブリガシオン様」
立ち上がった俺を、また抱きしめてきた。
ガウン越しに男らしい肉体を感じて、俺はまた顔を赤らめて身を委ねる。
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