65 / 67
65
しおりを挟む
俺は篤志に協力してもらって、篤志の時間が取れる日に菜都美を預けて、盲導犬を作るための調査を始めた。
歩道橋や駅の点字ブロックと電車が入ってくる間の距離、電車に乗るための隙間の計測を始めた。
駅員さんは協力的で、場所によっても間が違う事も教えてくれた。
新幹線の扉の開閉時間なども調べた。
自分が思っていた以上に短いことが分かった。
バスの階段の高さや、道の段差、横断歩道の段差なども調べた。
横断歩道で、どちらに歩いていたのか分からなくなることがあると知って、地図のGPSも必要になることが分かった。
俺は盲学校も訪ねて、いろんな情報も調べて記録していった。
わんこを一つ追加で作って欲しいと小野田さんに連絡をして、一つは真っ白で黒文字で盲導犬と書かれたわんこを至急で作ってもらった。尻尾はなしで、無駄な物は全て無くした。
ネットでは、盲導犬を作るために協力をお願いしますと、クラウドファンディングで寄付を呼びかけた。
それから、俺は大阪に出張した。
高校生から大学まで友達だった山田君に連絡をして、360度カメラを研究のために提供して欲しいと社長にお願いができるように、社長とコンタクトが取れるように工面してもらった。
クラウドファンディングで寄付を行っていることを知った社長は、そこに名前を載せることを条件で、カメラを無料で提供してくれた。
欲しいカメラは360度カメラだと知っても、丁度研究をしていて試したかったと言われたので、盲導犬で試させてもらえることになった。
日帰りで帰宅して、甘えん坊の菜都美とのコミュニケーションもしっかり取っている。
カメラを持ち帰った俺を見て、篤志と手を握り合う。
今、わんこを作ってもらっている間に、盲導犬にカメラを付けて、実際に360度見えるかどうかも確認しながら、位置を決めていく。
最近は、菜都美が俺の作業を隣に座って見ていることもある。
「わうわう、できた?」
「わんわん、作っているんだよ」
「なちゅみもわうわう、ちゅくる」
「見て、覚えなさい」
「はーい」
菜都美は本当に真剣に見ている。
そのうち本当に作り出すんじゃないかと思えてくる。
歩道橋や駅の点字ブロックと電車が入ってくる間の距離、電車に乗るための隙間の計測を始めた。
駅員さんは協力的で、場所によっても間が違う事も教えてくれた。
新幹線の扉の開閉時間なども調べた。
自分が思っていた以上に短いことが分かった。
バスの階段の高さや、道の段差、横断歩道の段差なども調べた。
横断歩道で、どちらに歩いていたのか分からなくなることがあると知って、地図のGPSも必要になることが分かった。
俺は盲学校も訪ねて、いろんな情報も調べて記録していった。
わんこを一つ追加で作って欲しいと小野田さんに連絡をして、一つは真っ白で黒文字で盲導犬と書かれたわんこを至急で作ってもらった。尻尾はなしで、無駄な物は全て無くした。
ネットでは、盲導犬を作るために協力をお願いしますと、クラウドファンディングで寄付を呼びかけた。
それから、俺は大阪に出張した。
高校生から大学まで友達だった山田君に連絡をして、360度カメラを研究のために提供して欲しいと社長にお願いができるように、社長とコンタクトが取れるように工面してもらった。
クラウドファンディングで寄付を行っていることを知った社長は、そこに名前を載せることを条件で、カメラを無料で提供してくれた。
欲しいカメラは360度カメラだと知っても、丁度研究をしていて試したかったと言われたので、盲導犬で試させてもらえることになった。
日帰りで帰宅して、甘えん坊の菜都美とのコミュニケーションもしっかり取っている。
カメラを持ち帰った俺を見て、篤志と手を握り合う。
今、わんこを作ってもらっている間に、盲導犬にカメラを付けて、実際に360度見えるかどうかも確認しながら、位置を決めていく。
最近は、菜都美が俺の作業を隣に座って見ていることもある。
「わうわう、できた?」
「わんわん、作っているんだよ」
「なちゅみもわうわう、ちゅくる」
「見て、覚えなさい」
「はーい」
菜都美は本当に真剣に見ている。
そのうち本当に作り出すんじゃないかと思えてくる。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
そんなの真実じゃない
イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———?
彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。
==============
人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
黄色い水仙を君に贈る
えんがわ
BL
──────────
「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」
「ああ、そうだな」
「っ……ばいばい……」
俺は……ただっ……
「うわああああああああ!」
君に愛して欲しかっただけなのに……
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる