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大学には篤志が車で連れて行ってくれた。
俺も車が欲しいな。
菜都美とお出かけするときにも、楽だし。
後部座席の運転席の後ろには、ベビーチェアーが設置されていて、俺はそのベビーチェアーの隣だ。
菜都美もドライブが気に入ったのか、楽しそうに手足をバタバタさせていたけれど、さすがに何時間も興奮はせずに眠った。
大学に到着して門番を守っている警備の叔父さんに足止めされる。
「僕たちは卒業生で、電子工学科、山村静夫先生と約束をしています」
「では、お入りください。駐車場は」
「2B駐車場でいいですか?子供連れてきているので」
「では、どうぞ」
警務員の叔父さん達は、一般の客だと、校舎から一番遠いところの駐車場を指定する。
2B駐車場は、工学系の研究所の近くにあるから、万が一、雨が降ってきても直ぐに車に乗れる。
天気は晴天だが、菜都美が風邪を引く要素は一ミリでも排除したい。
「真、駐車場の番号までよく知ってるな?」
「何年、この学校に通っていたか考えた事はあるか?」
「うーん、大学の4年間、院生で4年か?」
「これでも最短で卒業したけど、最後の論文攻めは命がけだったぞ。ただ論文書けばいいわけじゃない。研究もしなくちゃいけないから、俺はあーちゃんが卒業してから、マンションにも帰ってなくて、殆ど大学で生活していたからな」
「俺の研究は、真が手伝ってくれたから楽だったけど、真は誰かとペアを組んだのか?」
「俺は一人で研究した。他の奴は、まだ二年かかるってぼやいてた。足を引っ張られるなら、一人の方が捗る」
車を止めていると、教授が出迎えに外に出てきてくれた。
「今日は二人できたのか?せっかくいい天気なのだから、遊びに出かけたら、頭もスッキリするんじゃないか?」
「俺も篤志も遊んでる場合じゃないんだ」
「仲直りはしたんだな?」
俺は先生をムッと睨んだ。
篤志が車をバックで止めている間に、下りる支度をする。
大きな鞄を近くに寄せて、菜都美を固定しているベルトを外すと、眠っていたお姫様が目を覚ます。
「おはよう菜都美」
「まー、あー、うーうー」
「よく寝ていたね」
「あー、あー、あー」
車が止まると、菜都美を抱き上げて、抱っこする。
篤志は車から降りると、後部座席の俺の扉を開けて、荷物を下ろした。
俺は菜都美を抱きながら、車から降りると、篤志は扉を閉めて、ロックをする。
「先生、お久しぶりです」
「ああ、久しぶりだ。相変わらずイケメンだな」
「今日は伊達眼鏡を忘れて、真の後ろに隠れるようにしてるよ」
先生は笑っている。
俺の身長は160センチしかないのに、180センチの篤志が隠れられるはずもない。
「馬鹿な事言ってないで、俺の隣を歩けば?菜都美が顔を覚えてくれないよ?」
「それは困る」
篤志は俺の横を歩き出した。
菜都美が俺と篤志の顔を交互に見ている。
「うーうーウックン・・・」
菜都美はご機嫌のようだ。
お出かけが楽しいのかもしれない。
エレベーターに乗って、最上階の教授の部屋がある階で下りる。
菜都美がしがみついているから、エレベーターは怖いのかもしれない。
教授が部屋の扉を開けてくれた。
「まあ、座りたまえ」
「お邪魔します」
俺達は座った。
「今日は滝川君から話があると聞いたが、どんな話だ?」
「俺、一ヶ月ちょっと前までカナダにいたんだ。真が卒業をするから、日本に戻りたいと希望を書いたんだ。本当は一年という話だったけれど、新事業が始まって、俺が最初の組み立てをしたから残っていたんだ。
ちょっと無理矢理戻った感じはあったけれど、カナダの事業も本格的に動き出したから、俺がいなくてもできる状態だったんだ。
日本に戻ったら、社長がえらく、褒めてくれて、自宅に招いてくれたんだ。招かれたのは俺だけだったから、栄誉な事だと思ったんだ。
休暇も余っていたから、真と遊びに出かけようと思っていたときに、不幸な事故が起きたんだ。俺は真を支えたくて、休暇を取ったんだ。
その時に社長には幼馴染みの親友だと伝えたんだ。葬儀の時、社長も来ただろう?何か察したのか。会社に戻ったら、毎日、朝食と夕食を誘われるようになったんだ。
社長の奥さんと娘さんが一緒に食事をするんだ。朝食は娘さんが手作りした食事が出てくるんだ。いろんな物が出てきて味はおいしいけれど、出勤前に社長の家に行かなくちゃいけなくて、朝は、本当に時間がなかったんだ。夕食は社長は俺に酒を勧めてきて。
俺、そんなに酒は強くないんだ。社長は愛娘を俺と結婚させようとしているのは、すぐに分かった。何度も断ろうとするたびに、真と菜都美の話をするんだ。最初は一ヶ月。それが三ヶ月になって、娘さんとお遣いに行かせて、高級なホテルでランチを食べて、それで娘さんは泥酔してしまうし、俺は仕事に戻らなくちゃいけなくて、歩けると言うから一緒に歩いていたら、やっぱり無理だと言い出して、横になりたいと言うんだ。
ホテル街で、仕方なくホテルに入って、寝かせようとすると、娘さんが俺に抱きついてきて、俺は娘さんを置き去りにして部屋を出たんだ。一応、社長の家に電話したら奥さんが出て、迎えを頼んだ。俺は彼女を見ても欲情もしないし、正直、好みでもない。
俺は女の人に欲情をしたことがないんだ。初恋は真だったから。真の事を好きで、いつもどうしたら俺の事好きになってくれるか考えていた。一緒にロボット作っているときに告ったんだよ。返事は『俺もこのロボット好きだ』だもんな。一世一代の告白だったのに、笑っちゃったよ。
ちゃんと真の本心は聞いた。両思いだと知ってから、お互いのこと大切にしてきた。俺は結婚も考えている。でも、社長は俺に自分の娘を抱かせようとしているんだ。
みんなで夕食を食べたら、俺と彼女を二人っきりにして、俺は自宅に帰してもらえないんだ。お酒は弱いからと言ったけれど、毎晩、飲まされる。この間、飲み潰れたんだ。目を覚ましたら、彼女が下着で俺の横にいたんだ。背筋が震えた。これはパワハラじゃないのか?自宅に戻って、真に聞いてもらいたかったけれど、真に初めて拒絶されて。俺、どうしたらいいのか分からなくなった。
真は家出するし。社長の一家に殺意をいだいたよ。俺はあの会社を辞めたい。もう耐えられないんだ。俺が好きなのは真なんだ」
俺は篤志の悩みも聞いてあげていなかった自分が情けない。
「あっちゃん、ごめん」
「真は悪くない。こんなかっこ悪い話は、本当は知られたくなかった。自力でなんとかしようとしてたんだ。真が心配しているのは知っていたのに、話せなかったんだ」
「これは、労働基準監督署に報告できる案件だ。滝川君が転職を希望しているなら、すんなり辞められるようにできるが、次の職場を考えなければならない」
「先生、俺、考えたんだけど」
俺は菜都美のことを考えて、相談した。
「菜都美を三ヶ月で保育園に預けるのは、ちょっと心配になって。別にお金がないから預けなくても俺が見ていればいいことなんだけれど。俺の経歴が悪くなる。自宅でリモートでできる仕事はないかな?菜都美が三歳になるまで、リモートで仕事がしたい」
「真、やっぱり俺達結婚しよう。菜都美が三歳になるまで、俺に養わせてくれ」
「お金はないわけじゃないんだ。父ちゃんの生命保険もあるし。父ちゃん達を殺した犯人から慰謝料がもらえるかもしれない」
「現金は残しておけ。菜都美に必要になったときに、お金がなければできる事もできないだろう」
「そうだけれど」
「前にも話したけれど、二人で会社を作ってもいい。俺達、かなり専門的な仕事ができるよ。菜都美は二人で育てよう。そうしたら、真も仕事に出られる」
「先生、どう思いますか?」と俺は先生に聞いた。
「個人経営になるから、保証などはないが。個人経営は若いうちに稼ぐ一つの仕事だと思うよ。新井君の話は、教授の間で話し合った。学校で勤めるとなると、学生の補助的な仕事になるから、正直、給料は安い。自分で研究をする暇は、赤ん坊を抱えては無理だろうと結論が出た。会社の方は、今はゴールデンウィーク中だから電話はしていない」
「滝川君の話は、速やかに報告する」
「俺、ハワイに連れて行かれそうになった時に、逃げ出したんだ。実家に戻ると言って、真の家に隠れている」
「たぶん、叔母さんは気づいていると思うよ。俺の家の駐車場にあっちゃんの車が止まっているから」
「そうだよな」
篤志は大きな溜息をついた。
俺も車が欲しいな。
菜都美とお出かけするときにも、楽だし。
後部座席の運転席の後ろには、ベビーチェアーが設置されていて、俺はそのベビーチェアーの隣だ。
菜都美もドライブが気に入ったのか、楽しそうに手足をバタバタさせていたけれど、さすがに何時間も興奮はせずに眠った。
大学に到着して門番を守っている警備の叔父さんに足止めされる。
「僕たちは卒業生で、電子工学科、山村静夫先生と約束をしています」
「では、お入りください。駐車場は」
「2B駐車場でいいですか?子供連れてきているので」
「では、どうぞ」
警務員の叔父さん達は、一般の客だと、校舎から一番遠いところの駐車場を指定する。
2B駐車場は、工学系の研究所の近くにあるから、万が一、雨が降ってきても直ぐに車に乗れる。
天気は晴天だが、菜都美が風邪を引く要素は一ミリでも排除したい。
「真、駐車場の番号までよく知ってるな?」
「何年、この学校に通っていたか考えた事はあるか?」
「うーん、大学の4年間、院生で4年か?」
「これでも最短で卒業したけど、最後の論文攻めは命がけだったぞ。ただ論文書けばいいわけじゃない。研究もしなくちゃいけないから、俺はあーちゃんが卒業してから、マンションにも帰ってなくて、殆ど大学で生活していたからな」
「俺の研究は、真が手伝ってくれたから楽だったけど、真は誰かとペアを組んだのか?」
「俺は一人で研究した。他の奴は、まだ二年かかるってぼやいてた。足を引っ張られるなら、一人の方が捗る」
車を止めていると、教授が出迎えに外に出てきてくれた。
「今日は二人できたのか?せっかくいい天気なのだから、遊びに出かけたら、頭もスッキリするんじゃないか?」
「俺も篤志も遊んでる場合じゃないんだ」
「仲直りはしたんだな?」
俺は先生をムッと睨んだ。
篤志が車をバックで止めている間に、下りる支度をする。
大きな鞄を近くに寄せて、菜都美を固定しているベルトを外すと、眠っていたお姫様が目を覚ます。
「おはよう菜都美」
「まー、あー、うーうー」
「よく寝ていたね」
「あー、あー、あー」
車が止まると、菜都美を抱き上げて、抱っこする。
篤志は車から降りると、後部座席の俺の扉を開けて、荷物を下ろした。
俺は菜都美を抱きながら、車から降りると、篤志は扉を閉めて、ロックをする。
「先生、お久しぶりです」
「ああ、久しぶりだ。相変わらずイケメンだな」
「今日は伊達眼鏡を忘れて、真の後ろに隠れるようにしてるよ」
先生は笑っている。
俺の身長は160センチしかないのに、180センチの篤志が隠れられるはずもない。
「馬鹿な事言ってないで、俺の隣を歩けば?菜都美が顔を覚えてくれないよ?」
「それは困る」
篤志は俺の横を歩き出した。
菜都美が俺と篤志の顔を交互に見ている。
「うーうーウックン・・・」
菜都美はご機嫌のようだ。
お出かけが楽しいのかもしれない。
エレベーターに乗って、最上階の教授の部屋がある階で下りる。
菜都美がしがみついているから、エレベーターは怖いのかもしれない。
教授が部屋の扉を開けてくれた。
「まあ、座りたまえ」
「お邪魔します」
俺達は座った。
「今日は滝川君から話があると聞いたが、どんな話だ?」
「俺、一ヶ月ちょっと前までカナダにいたんだ。真が卒業をするから、日本に戻りたいと希望を書いたんだ。本当は一年という話だったけれど、新事業が始まって、俺が最初の組み立てをしたから残っていたんだ。
ちょっと無理矢理戻った感じはあったけれど、カナダの事業も本格的に動き出したから、俺がいなくてもできる状態だったんだ。
日本に戻ったら、社長がえらく、褒めてくれて、自宅に招いてくれたんだ。招かれたのは俺だけだったから、栄誉な事だと思ったんだ。
休暇も余っていたから、真と遊びに出かけようと思っていたときに、不幸な事故が起きたんだ。俺は真を支えたくて、休暇を取ったんだ。
その時に社長には幼馴染みの親友だと伝えたんだ。葬儀の時、社長も来ただろう?何か察したのか。会社に戻ったら、毎日、朝食と夕食を誘われるようになったんだ。
社長の奥さんと娘さんが一緒に食事をするんだ。朝食は娘さんが手作りした食事が出てくるんだ。いろんな物が出てきて味はおいしいけれど、出勤前に社長の家に行かなくちゃいけなくて、朝は、本当に時間がなかったんだ。夕食は社長は俺に酒を勧めてきて。
俺、そんなに酒は強くないんだ。社長は愛娘を俺と結婚させようとしているのは、すぐに分かった。何度も断ろうとするたびに、真と菜都美の話をするんだ。最初は一ヶ月。それが三ヶ月になって、娘さんとお遣いに行かせて、高級なホテルでランチを食べて、それで娘さんは泥酔してしまうし、俺は仕事に戻らなくちゃいけなくて、歩けると言うから一緒に歩いていたら、やっぱり無理だと言い出して、横になりたいと言うんだ。
ホテル街で、仕方なくホテルに入って、寝かせようとすると、娘さんが俺に抱きついてきて、俺は娘さんを置き去りにして部屋を出たんだ。一応、社長の家に電話したら奥さんが出て、迎えを頼んだ。俺は彼女を見ても欲情もしないし、正直、好みでもない。
俺は女の人に欲情をしたことがないんだ。初恋は真だったから。真の事を好きで、いつもどうしたら俺の事好きになってくれるか考えていた。一緒にロボット作っているときに告ったんだよ。返事は『俺もこのロボット好きだ』だもんな。一世一代の告白だったのに、笑っちゃったよ。
ちゃんと真の本心は聞いた。両思いだと知ってから、お互いのこと大切にしてきた。俺は結婚も考えている。でも、社長は俺に自分の娘を抱かせようとしているんだ。
みんなで夕食を食べたら、俺と彼女を二人っきりにして、俺は自宅に帰してもらえないんだ。お酒は弱いからと言ったけれど、毎晩、飲まされる。この間、飲み潰れたんだ。目を覚ましたら、彼女が下着で俺の横にいたんだ。背筋が震えた。これはパワハラじゃないのか?自宅に戻って、真に聞いてもらいたかったけれど、真に初めて拒絶されて。俺、どうしたらいいのか分からなくなった。
真は家出するし。社長の一家に殺意をいだいたよ。俺はあの会社を辞めたい。もう耐えられないんだ。俺が好きなのは真なんだ」
俺は篤志の悩みも聞いてあげていなかった自分が情けない。
「あっちゃん、ごめん」
「真は悪くない。こんなかっこ悪い話は、本当は知られたくなかった。自力でなんとかしようとしてたんだ。真が心配しているのは知っていたのに、話せなかったんだ」
「これは、労働基準監督署に報告できる案件だ。滝川君が転職を希望しているなら、すんなり辞められるようにできるが、次の職場を考えなければならない」
「先生、俺、考えたんだけど」
俺は菜都美のことを考えて、相談した。
「菜都美を三ヶ月で保育園に預けるのは、ちょっと心配になって。別にお金がないから預けなくても俺が見ていればいいことなんだけれど。俺の経歴が悪くなる。自宅でリモートでできる仕事はないかな?菜都美が三歳になるまで、リモートで仕事がしたい」
「真、やっぱり俺達結婚しよう。菜都美が三歳になるまで、俺に養わせてくれ」
「お金はないわけじゃないんだ。父ちゃんの生命保険もあるし。父ちゃん達を殺した犯人から慰謝料がもらえるかもしれない」
「現金は残しておけ。菜都美に必要になったときに、お金がなければできる事もできないだろう」
「そうだけれど」
「前にも話したけれど、二人で会社を作ってもいい。俺達、かなり専門的な仕事ができるよ。菜都美は二人で育てよう。そうしたら、真も仕事に出られる」
「先生、どう思いますか?」と俺は先生に聞いた。
「個人経営になるから、保証などはないが。個人経営は若いうちに稼ぐ一つの仕事だと思うよ。新井君の話は、教授の間で話し合った。学校で勤めるとなると、学生の補助的な仕事になるから、正直、給料は安い。自分で研究をする暇は、赤ん坊を抱えては無理だろうと結論が出た。会社の方は、今はゴールデンウィーク中だから電話はしていない」
「滝川君の話は、速やかに報告する」
「俺、ハワイに連れて行かれそうになった時に、逃げ出したんだ。実家に戻ると言って、真の家に隠れている」
「たぶん、叔母さんは気づいていると思うよ。俺の家の駐車場にあっちゃんの車が止まっているから」
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