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第4章
87 私の赤ちゃん
しおりを挟む私は病院に入院した。
赤ちゃんは、心音が聞こえる。
専門の赤ちゃんの心音を聞く器械を付けてもらった。
私はまだ9ヶ月なので、少しでも赤ちゃんを成長させるように、陣痛を止める薬を点滴で入れてもらっている。
私は絶対安静で、トイレ以外はベッドから起きては駄目だと言われた。
陣痛を止める薬を点滴しているが、今度、お腹が痛くなったら、その時は、お産をするそうです。
赤ちゃんの心音が聞こえるので、私は安心していられる。
赤ちゃんが動かなくなったのは、アルフォード王子がお腹の上に乗って、赤ちゃんが押されて、一気に赤ちゃんが下がって、お産が始まるところだったからだと医師に説明された。
私が不安になるので、赤ちゃんの心音を聞こえるようにしてもらっている。
マリアとシュロ、ラソが代わる代わる手伝いに来てくれる。
私が大事な時に、誰も侍女がいなかったので、国王陛下に三人は叱られたようです。
マリア達は何も言わないが、表情が硬くなった気がする。
私が出て行ってもいいと言ったから、出かけていたし、休みも与えたのです。
何にも悪くないのに叱られて、関係が悪くなってしまったみたいです。
謝りたいけれど、誰も叱られた事を言わないので、謝るきっかけがないのです。
せめて、何かをしてもらった時は、「ありがとう」と言おうとしている。
お兄様がサーシャとレアルタを連れて、お見舞いに来てくれた。
大好物のマフィンをたくさん買ってきてくれた。
病院で一緒に食べて、余った分は、翌日のおやつにした。
私はシュロに一緒に食べようと誘っても、食べなかった。その時、「叱られてしまうわ」と言っていて、「誰に?」と聞いたが、もう何も言わなくなってしまった。
お兄様は、国王陛下から謝罪をされたと言っていた。その時に、侍女に注意をしたと言っていたと教えてくれたのだ。
お兄様に、おとなしくしていなさいと言われて、サーシャには、「お姉様も赤ちゃんも死なないでくださいと、今にも泣き出しそうな顔で言われて、「心配掛けてごめんね」と謝ることしかできなかった。
私も赤ちゃんが死んでしまったと思って、入院当日は泣いていたので、サーシャの優しい言葉にまた泣き出しそうになった。
赤ちゃんが死んでしまったら、レインに顔向けできない。
せめて、赤ちゃんだけでもレインに残さなければ。
私ができる最善です。
お産は命がけです。
それなのに、王妃様は五人もお子を産んだのです。
私も安産だといいな。
私も五人くらいお子を産んでみたいです。まだ一人目ですけれど。
点滴を受けていても、お腹が痛くなる間隔が狭くなってきた。
薬では抑えられないと言われた。
三日後に点滴は抜かれた。
もうお腹が痛くて、我慢ができなくなった。
マリアが腰を撫でてくれる。
痛すぎて、涙が出てくる。
お産って、ものすごく痛いのね。
レインに会いたい。
レインに側にいてもらいたい。
叶わぬ事を考えながら、痛むお腹を抱える。
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