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番外編   クリマ・オペラシオン子爵令嬢   私は華よ

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番外編   クリマ・オペラシオン子爵番外編   私は華よ

クリマのお話になります。
こちらのお話は、学校生活から、本編、14,15,16、17の裏設定になっております。
楽しんで読んでいただけると思います。
R設定はなしです。

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 今年は当たり年ね。なんと言っても王太子とご一緒に居られるんですもの。

 私はクリマ・オペラシオン子爵令嬢ですわ。

 子爵家の三女なので、なんとしても、学校生活で、伴侶となる男性を見つけなければならないのよ。

 そうしないと、私みたいな三女の娘は、平民落ちなのよ。

 子爵令嬢を名乗れるうちに、優良物件を探さなくてはならない。

 私は学校の寮に入りました。

 勿論、寮は男女別ですわ。

 寮母がおりますので、時間外に外出はできません。

 学校が休みの時に外出するときも、前もって誰とどこへ行くのか書類を提出しなければなりません。

 かなり厳しい規則です。

 それは、男子寮でも同じです。

 イグレッシア王子は、わざわざ寮に入られたのです。

 イグレッシア王子の友と言われているアルソス様もご一緒です。

 噂では同じ部屋にお住まいだとか。

 アルソス様は公爵家の嫡男です。

 二人は親戚だとか、仲もよろしいようで、学校でも一緒にいらっしゃいます。

 見目麗しくて、見ているだけで眼福ですのよ。

 でも、子爵令嬢の身で王太子妃に選ばれることは、夢のまた夢。せいぜい、第二夫人がいいところね。

 それでもいいけれど、もっと堅実的な事を考えなくちゃ。

 そうね、今年は、当たり年だけあって、騎士団に入りたいという殿方も多くいるのよ。

 私が目を付けたのは、クリスね。

 伯爵家の長男なのに、騎士団希望と言っていたわ。

 領地管理ができるように、勉強もしなくちゃね。

 私はやればできるタイプなのよ。

 顔立ちもなかなか美人なのよ。

 そばかすもないし、顔立ちだけはいいのよね。

 だから、殿方から、よく声を掛けて戴けるのよ。

 三女だけれど、美しい顔は武器になるのよね。

 勉強も頑張っているのよ。

 殿方は武術の訓練をなさるけれど、令嬢達はマナーの練習に刺繍の練習をするのよ。

 この国では、好きになった殿方に刺繍のプレゼントをする習慣がありますの。

 愛する者からのプレゼントは、お守りになると言われておりますので、皆さん、腕を磨いていらっしゃいます。

 学校では、皆、平等と言われているので、誰にでも、気楽にお話ができるのよ。

 
 クラスにイグレッシア王子もいるし、アルソス様もいるのよ。それに、クリスもね。

 なんて恵まれているのかしら。

 成績順ではなく、先生が決めているのかしら。

 クラス割りでも、恵まれているのよ。

 私のクラスには、公爵家のお嬢様はいないし、侯爵様のお嬢様もいないの。

 元々も居ないのかもしれないけれど、伯爵家以下しかいないのも、ラッキーよね。

 伯爵家のお嬢様も、殿方を見つけようと、告白して玉砕をなさっているのよ。

 このクラスで一番、美しいのは、私ですもの。みんな霞んでしまいますわ。

 ごめんあそばせ。
 
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