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33 婚約破棄と婚約
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「アルテア、なかなかいい仕事をしていると、報告が来ている」
「ありがとうございます。国王陛下」
わたくしは、丁寧にお辞儀をした。
そう、わたくしは火の魔術師と風の魔術師に混ざって、光の魔術師として、攻撃に参加している。
わたくしは王族の暗殺に参加している。
光の魔術師には、攻撃命令は出ていないが、わたくしはこの機会に色々試したい技があるのだ。
とにかく、誰の許可も取らずに人を殺められるこの戦は、わたくしにとって、とても有意義な時間なのです。
ホワイトゾーンに閉じ込めて、敵に光の魔力を瞬時に当てるのだ。
最近は慣れてきて、殺す時間が短くなってきた。
「治癒能力も優れているというのに、攻撃魔法も完璧だ。次期王妃にしたい」
「ですが、マクシモム王太子は、どうやらわたくしを好きではないようです」
「この際、最終目的地に着く前に、マクシモムと結婚式を行うか?一日、戦いを休んでもいいだろう。毎日、一国を我が国にしてきた。皆も疲れてきておるだろう」
「本人の意思は無視でいいのですか?マクシモム王太子は、わたくしの事を本当に好きではありませんよ?」
「マクシモムが、どう思っていようと、マクシモムの婚礼の相手は、わしが決める。愛など不変な物など、信じるだけ無駄だ。マクシモムとどうしても合わないのならば、第二夫人の子、第二王子、シャルマンと結婚しても構わない。わしの血は引いておる。わしは其方が気に入っておるのだ」
「国王陛下、ありがとうございます。シャルマン王子ですか?」
「まだ若いが、アルテアよりは年上だぞ」
「それでもいいですわね」
「マクシモムは、この戦いをよく思っていないようだが、シャルマンは楽しんでおるようだ」
「わたくしは、シャルマン王子をよく知りませんが、シャルマン王子は、わたくしが伴侶になっても構わないのですか?」
「わしの命令は絶対だ」
「命令で婚約破棄して、新たに婚約をするのですか?」
「シャルマンには、許嫁はおるが、名前だけだ。わしが別れろと言えば、素直に言うことを聞くだろう」
「人のお心は、それほど簡単ではありませんわ」
「だが、わしの命令は絶対だ」
「はい、国王陛下」
わたくしは、引き下がった。
この国王陛下は言い出したら人の言葉は聞かない。
それはわたくし自身も身にしみて知っているし、ヘルティアーマ王国の貴族なら誰でも知っていることだ。
「それでは、顔合わせをしよう」
「では、よろしくお願いします」
わたくしは美しく礼をすると、国王陛下の御前から離れた。
国王陛下が休んでいるテントの中から出ると、国王陛下の護衛騎士が、わたくしに敬礼をする。
わたくしは、今現在は、マクシモム王太子の婚約者だ。
肝心のマクシモムの姿は、ここ数日、見ていない。
この戦争を反対していても、国王陛下が決めたことは絶対で、それを止められる者は、今の所、ヘルティアーマ王国にはいない。
マクシモムとは幼い頃から一緒にいたが、今のマクシモムは、わたくしを軽蔑している。
このまま結婚しても、きっと仮面夫婦になるだろう。
愛は一生芽生えないかもしれない。
国王陛下が望んだ光属性の子が生まれる確率は、かなり低いだろう。
マクシモムは、わたくしに寄りつかないような気がしますの。
国王陛下もそう感じたのかもしれないですわね。
出てこない。
残った平民の数は少ないだろう。
貴族と共に殺された平民も多数いるからだ。
大人も子供も同様に、焼き尽くす。遺体が残れば遺体は腐るために、竜巻の中に飲み込んで、その体は散り散りにしてしまう。
火で焼かれながら、体はゴミくずのようになり、最後は灰になってしまう。
血も涙もない非情な殺戮だ。
残す者は、農民だけで構わないと言われている。
両親と兄が待つテントに入ると、連れてきたメイドが、テキパキと食事を並べる。
「国王陛下はなんとおっしゃったのだ?」
お父様は、国王陛下のお言葉が気になるようだ。
「第二王子と婚礼をするかと?」
「シャルマン王子は、ジュリアン様と婚約をされているはずだが?」
ジュリアン・メアトーリア公爵令嬢で、彼女も光の魔術師だ。
王家と姻戚で、わたくしには頭の痛い話しである。
シャルマン王子とジュリアン様は、仲が宜しいと噂をされるほどの間柄だ。
そんな中に、割って入るなど、茨のむしろに踏み込むようなものだ。
できれば、勘弁していただきたい。
「今の国王陛下に物申す者はいないわ」
「マクシモム王太子は、見限られたのか?」
「きっとそうなのでしょう?戦いに一度も参戦していないんですもの。どこに隠れているのか、姿さえ見えないわ。全く、情けない」
マクシモムは第一夫人の子で、幼くして、王太子として認められていた。
シャルマン王子は、第二夫人の子で、第二夫人も光の魔術師であった。
王家に一人でも、光の魔術師を増やすためだと第一夫人を説得して、第二夫人を召し上げられたという。
第一夫人は嫉妬深く、第二夫人から生まれたシャルマン王子を毛嫌いしておいでだった。
だから、マクシモムは、幼くして王太子となったのだ。
その婚約者は、光の魔術師として頭角を現していたわたくしに決まり、わたくしよりレベルの低いとレッテルの貼られた、公爵家の令嬢が、シャルマン王子の婚約者にされたのだ。
マクシモムとシャルマン王子の二人の確執、婚約者の設定は、第一夫人が絡んでいて、シャルマン王子は、光の魔術師と誕生しても、王宮では影の身であったのだ。
第二夫人は、王宮の離宮に住み、決して王宮に出入りすることはなかった。
パーティーやお茶会も開催されず、参加もされなかった。
伯爵家から嫁入りされて、立派な光の魔術師の王子を二人も産み、育てたというのに、第一夫人からは嫉妬され、王宮で冷遇され続けている。
国王陛下の寵愛は、第一夫人より第二夫人へと向き、お渡りも第二夫人への元に向かわれる方が多いと聞く。
第二夫人のお腹には、三人目の子を授かり、国王陛下が手配した騎士により、厳重に守られている。
わたくしは、当たりを引いたのか?
それともハズレを引いたのか?
一時期、かなり悩んだ時期もあったが、第一夫人は、公爵家の出自で、家柄は上だった。
マクシモムも王太子とされ、わたくしは、第一夫人に気に入られ、よくお茶会に招かれていた。
ここで、婚約者の交代を言われて、王妃様が、どれほど激怒されるのか考えただけで、逃げ出したくなる。
戦争よりも、王妃様の方が、よほど怖い。
そして、シャルマン王子を奪われるジュリアン様が、どれほど嘆かれ、どれほどわたくしを憎むのか?
国王陛下は、マクシモムを見限ったとしても、今回の戦いの様子を見れば、理解できるが、王太子の交代と婚約者の交代は、戦争より騒ぎを大きくするだろう。
「これは、一悶着ありそうだな」
お兄様は、面白そうに笑っておいでだけれど、当事者としては笑ってはいられない。
「わたくしは、今日は眠るわ。もう何も考えたくないのよ」
そう、これからのいろんな事を考えてしまうと、眠れなくなりそうだ。
疲れを取るために眠りたい。
余計な事など、戦争が終わってから考えればいいのよ。
国王陛下は、いろいろ考えすぎなのよ。
マクシモムも王太子なら、腹をくくるべきなのだ。
「ありがとうございます。国王陛下」
わたくしは、丁寧にお辞儀をした。
そう、わたくしは火の魔術師と風の魔術師に混ざって、光の魔術師として、攻撃に参加している。
わたくしは王族の暗殺に参加している。
光の魔術師には、攻撃命令は出ていないが、わたくしはこの機会に色々試したい技があるのだ。
とにかく、誰の許可も取らずに人を殺められるこの戦は、わたくしにとって、とても有意義な時間なのです。
ホワイトゾーンに閉じ込めて、敵に光の魔力を瞬時に当てるのだ。
最近は慣れてきて、殺す時間が短くなってきた。
「治癒能力も優れているというのに、攻撃魔法も完璧だ。次期王妃にしたい」
「ですが、マクシモム王太子は、どうやらわたくしを好きではないようです」
「この際、最終目的地に着く前に、マクシモムと結婚式を行うか?一日、戦いを休んでもいいだろう。毎日、一国を我が国にしてきた。皆も疲れてきておるだろう」
「本人の意思は無視でいいのですか?マクシモム王太子は、わたくしの事を本当に好きではありませんよ?」
「マクシモムが、どう思っていようと、マクシモムの婚礼の相手は、わしが決める。愛など不変な物など、信じるだけ無駄だ。マクシモムとどうしても合わないのならば、第二夫人の子、第二王子、シャルマンと結婚しても構わない。わしの血は引いておる。わしは其方が気に入っておるのだ」
「国王陛下、ありがとうございます。シャルマン王子ですか?」
「まだ若いが、アルテアよりは年上だぞ」
「それでもいいですわね」
「マクシモムは、この戦いをよく思っていないようだが、シャルマンは楽しんでおるようだ」
「わたくしは、シャルマン王子をよく知りませんが、シャルマン王子は、わたくしが伴侶になっても構わないのですか?」
「わしの命令は絶対だ」
「命令で婚約破棄して、新たに婚約をするのですか?」
「シャルマンには、許嫁はおるが、名前だけだ。わしが別れろと言えば、素直に言うことを聞くだろう」
「人のお心は、それほど簡単ではありませんわ」
「だが、わしの命令は絶対だ」
「はい、国王陛下」
わたくしは、引き下がった。
この国王陛下は言い出したら人の言葉は聞かない。
それはわたくし自身も身にしみて知っているし、ヘルティアーマ王国の貴族なら誰でも知っていることだ。
「それでは、顔合わせをしよう」
「では、よろしくお願いします」
わたくしは美しく礼をすると、国王陛下の御前から離れた。
国王陛下が休んでいるテントの中から出ると、国王陛下の護衛騎士が、わたくしに敬礼をする。
わたくしは、今現在は、マクシモム王太子の婚約者だ。
肝心のマクシモムの姿は、ここ数日、見ていない。
この戦争を反対していても、国王陛下が決めたことは絶対で、それを止められる者は、今の所、ヘルティアーマ王国にはいない。
マクシモムとは幼い頃から一緒にいたが、今のマクシモムは、わたくしを軽蔑している。
このまま結婚しても、きっと仮面夫婦になるだろう。
愛は一生芽生えないかもしれない。
国王陛下が望んだ光属性の子が生まれる確率は、かなり低いだろう。
マクシモムは、わたくしに寄りつかないような気がしますの。
国王陛下もそう感じたのかもしれないですわね。
出てこない。
残った平民の数は少ないだろう。
貴族と共に殺された平民も多数いるからだ。
大人も子供も同様に、焼き尽くす。遺体が残れば遺体は腐るために、竜巻の中に飲み込んで、その体は散り散りにしてしまう。
火で焼かれながら、体はゴミくずのようになり、最後は灰になってしまう。
血も涙もない非情な殺戮だ。
残す者は、農民だけで構わないと言われている。
両親と兄が待つテントに入ると、連れてきたメイドが、テキパキと食事を並べる。
「国王陛下はなんとおっしゃったのだ?」
お父様は、国王陛下のお言葉が気になるようだ。
「第二王子と婚礼をするかと?」
「シャルマン王子は、ジュリアン様と婚約をされているはずだが?」
ジュリアン・メアトーリア公爵令嬢で、彼女も光の魔術師だ。
王家と姻戚で、わたくしには頭の痛い話しである。
シャルマン王子とジュリアン様は、仲が宜しいと噂をされるほどの間柄だ。
そんな中に、割って入るなど、茨のむしろに踏み込むようなものだ。
できれば、勘弁していただきたい。
「今の国王陛下に物申す者はいないわ」
「マクシモム王太子は、見限られたのか?」
「きっとそうなのでしょう?戦いに一度も参戦していないんですもの。どこに隠れているのか、姿さえ見えないわ。全く、情けない」
マクシモムは第一夫人の子で、幼くして、王太子として認められていた。
シャルマン王子は、第二夫人の子で、第二夫人も光の魔術師であった。
王家に一人でも、光の魔術師を増やすためだと第一夫人を説得して、第二夫人を召し上げられたという。
第一夫人は嫉妬深く、第二夫人から生まれたシャルマン王子を毛嫌いしておいでだった。
だから、マクシモムは、幼くして王太子となったのだ。
その婚約者は、光の魔術師として頭角を現していたわたくしに決まり、わたくしよりレベルの低いとレッテルの貼られた、公爵家の令嬢が、シャルマン王子の婚約者にされたのだ。
マクシモムとシャルマン王子の二人の確執、婚約者の設定は、第一夫人が絡んでいて、シャルマン王子は、光の魔術師と誕生しても、王宮では影の身であったのだ。
第二夫人は、王宮の離宮に住み、決して王宮に出入りすることはなかった。
パーティーやお茶会も開催されず、参加もされなかった。
伯爵家から嫁入りされて、立派な光の魔術師の王子を二人も産み、育てたというのに、第一夫人からは嫉妬され、王宮で冷遇され続けている。
国王陛下の寵愛は、第一夫人より第二夫人へと向き、お渡りも第二夫人への元に向かわれる方が多いと聞く。
第二夫人のお腹には、三人目の子を授かり、国王陛下が手配した騎士により、厳重に守られている。
わたくしは、当たりを引いたのか?
それともハズレを引いたのか?
一時期、かなり悩んだ時期もあったが、第一夫人は、公爵家の出自で、家柄は上だった。
マクシモムも王太子とされ、わたくしは、第一夫人に気に入られ、よくお茶会に招かれていた。
ここで、婚約者の交代を言われて、王妃様が、どれほど激怒されるのか考えただけで、逃げ出したくなる。
戦争よりも、王妃様の方が、よほど怖い。
そして、シャルマン王子を奪われるジュリアン様が、どれほど嘆かれ、どれほどわたくしを憎むのか?
国王陛下は、マクシモムを見限ったとしても、今回の戦いの様子を見れば、理解できるが、王太子の交代と婚約者の交代は、戦争より騒ぎを大きくするだろう。
「これは、一悶着ありそうだな」
お兄様は、面白そうに笑っておいでだけれど、当事者としては笑ってはいられない。
「わたくしは、今日は眠るわ。もう何も考えたくないのよ」
そう、これからのいろんな事を考えてしまうと、眠れなくなりそうだ。
疲れを取るために眠りたい。
余計な事など、戦争が終わってから考えればいいのよ。
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