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第十四章
2 お披露目 夏の親睦会
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今年の夏の親睦会は、去年と同じ千葉の木更津温泉だった。
わたしや桜子さんを気遣ったと聞いた。
晴輝は9ヶ月になり、かなりしっかりしてきた。
4月に出産した桜子さんのお祝いに行こうと思ったが、里帰りしていたようなので、贈り物だけした。
後で、有喜さんからお礼の電話があったけれど、桜子さんは沈黙していた。
きっと子育てで忙しいのだと思う。
赤ちゃんが生まれて嬉しくないはずがないと思った。
光輝さんへの気持ちも、きっとこれで吹っ切れたと思う。
今年も案内された部屋は、部屋から富士山がよく見える部屋だった。
違うのは、今年は晴輝がいることだった。
今年もSPが付けられた。
多岐さんが担当になってくれて、多岐さんは晴輝を見て、「可愛らしい」と微笑んだ。
今年も多岐さん以外に5人の男性SPがわたしと晴輝を守ってくれる。
今年は最初から黒服を着て、部屋の外を守ってくれている。
もう二人、今年は晴輝の世話をしてくれる水野さんとボディーガード兼家政婦の五十鈴さんも一緒に来ている。
五十鈴さんにも晴輝は慣れているので、晴輝のボディーガードは、きっとバッチリだと思う。
わたしより晴輝を守って欲しいとお願いした。
光輝さんは、わたしの事も守るように指示を出した。
パーティーの時間に晴輝が寝ると思うので、その時は、晴輝を守るように頼んだ。
今年は写真撮影には、ルビーが縫い付けられたピンクのドレスを着る予定でいる。
産後、ガードルを履くようになったが、なんとか妊婦体型のお腹は治った。
たるんだままだったら、どうしようかと思ったけれど、円城寺先生が回復方法を教えてくれた。
退院してからも、円城寺先生はお見舞いと言って、晴輝の様子を診に来てくれた。
光輝さんの友達で良かった。
お陰で、妊娠前のドレスは全て着られる。
晴輝の涎でドレスが変色しないか、そこは心配だ。
撮影が終わったら、翌日から、できるだけ安い物(ないけど)を選ぼうと思う。
水野さんが、タオルをあてがって、抱くといいと教えてくれた。
光輝さんの電話が鳴って、すぐに光輝さんは電話に出た。
「すぐに開ける」
訪ねて来たのは、和真さんとティファさんだ。
部屋に入って来たら、ティファさんは、わたしを抱きしめてから晴輝を抱こうとした。
晴輝の顔が泣き顔に変わりかけて、急いで手を引っ込めた。
「泣くな!」
和真さんはその様子を見て、笑っている。
「ここにいる間に、慣れるといいな?」
光輝さんは晴輝を抱くと、二人に顔を見せた。
「おう、光輝に目元は似てるか?」
「美緒ちゃんにも似てるよ。口元とかよく似てる気がする」
晴輝が床に下ろせと、バタバタと暴れている。余分な肉は付いていないけれど、筋肉質だ。
だから、力が強い。パンチもキックもかなり痛い。
最近、重くなって、抱っこをすると腰が痛い。重いので、肩も凝る。
わたしが疲弊していると、光輝さんが抱いてくれる。
「家政婦に任せなさい」と口癖のように言う。
「五十鈴に任せろ」
「うん」
でも、抱きたいのだ。
重くても、腰が痛くなっても、肩が凝っても、晴輝が可愛いのだ。
床にコットンマットを敷いた。
その上に乗せると、晴輝は面白いハイハイをする。
腕を前に出して、ズリズリと這いずっていく。
見ている者を笑顔にする魔法があると思う。
まさに天使。
皆、優しい笑顔になっている。
まだハイハイを覚えたばかりなので、ヘタなのだが、その姿が可愛い。
喃語も話す。
「あうあう」「ぶーぶー」
ハイハイからお座りをする。
指先が起用で、右から左に玩具を持ち替えたりできる。
早く「ママ」と呼んで欲しい。
きっと光輝さんも「パパ」と呼んで欲しいと思っていると思う。
そろそろ掴まり立ちもするかもしれないので、テーブルに布などを置かないように気をつけなくては。
いきなり立つらしいから。
「機嫌がいいうちに、写真を撮ってもらおう」
「あ、はい」
わたしは「お願いします」と言って、寝室に入った。
ドレスを着て、お化粧をする。
お揃いの髪留めで、髪を留めると、毛先を巻いた。
以前に桜子さんがしていたのと同じだ。
やっと追いついた。
コンセントを抜くと、付け睫毛もして、メイクを直した。
靴を履き替えて、少し考える。
「光輝さん、晴輝は着替えをしなくてもいいですか?」
「しなくてもいい」
「はい」
着替えさせると、機嫌が悪くなるかもしれない。
光輝さんはタキシードを着て、髪をオールバックにした。
色気が増した顔を見て、わたしは見とれてしまう。
「美緒」
「はい」
腕を掴まれて、抱きしめられた。
「愛している」
「わたしも愛しています」
キスを交わして、ハッとする。
「すまない。美しすぎて」
光輝さんは、わたしの口紅を取ると、唇に塗ってくれた。
わたしは、光輝さんの唇に付いた口紅を指でなぞった。
「美緒、すぐにでも欲しくなるだろう?」
「口紅が移っていたから」
光輝さんは、もう一度、わたしを抱きしめた。
「遅くなるな?」
「うん」
体が離れて、寂しく思う。
光輝さんが、晴輝を抱いてくれた。
肩にタオルを乗せて、涎予防をする。
ぞろぞろと皆で、移動をする。
会場の中には、カメラマンが待っていた。
「すまない。遅くなった」
「いいえ、すみません」
広報部の男性は、何枚も写真を撮る。
晴輝がじっとしていなくて、上手く撮れないようだ。
そのうち晴輝が泣きだしてしまった。
わたしが晴輝を抱き上げて、光輝さんは写真を確認しに行った。
「正面なんて見るはずがないのだから、俺か美緒にしがみついている姿でいいだろう?」
「そうですか?」
「俺が許可を出す。何か言われたら、そう言いなさい」
「ありがとうございました」
カメラマンは深く頭を下げて、出て行った。
時間を見ると、そろそろご飯の時間だ。
「光輝さん、晴輝の離乳食できているかしら?」
「兄さん、俺が電話しておくよ」
「パーティーの支度に戻るから!フロントに寄っていく!」
和真さんとティファさんは、時計を見て、時間を確認した。
「それなら頼む。部屋に戻っているから、早めに頼むと言ってくれ」
「了解!」
光輝さんは、わたしから晴輝を受け取ると、歩き出した。急いでタオルを肩に乗せる。
光輝さんは笑っている。
和真さんとティファさんも出て行った。
「タキシードやスーツの1着や2着にシミが付いたって気にしない」
「晴輝の涎で、洋服が全部シミだらけになっちゃうわ。予防できるならした方がいいと思うけど」
最近では、離乳食もしっかり食べて、母乳もしっかり飲む。
きっと今は成長期なのだと思う。
あっという間に歩き出すような気がする。
三人で部屋に戻った。
離乳食は直ぐに届けられて、晴輝は喜んで食べている。
わたしは1度、洋服を着替えた。
離乳食を食べ終えた晴輝に、お乳をあげて、満足するまで飲ませる。
お腹がいっぱいになると、機嫌が良くなる。
水野さんと一緒に晴輝と遊んで、時間になったらわたしは着替えて、光輝さんと一緒にパーティーに出かけた。
「晴輝は気付かなかったみたいだな?」
「戻るまで、遊んでいてくれたらいいけど」
部屋の中に二人と部屋の外に二人男性SPが付いている。五十鈴さんも一緒に晴輝と一緒に遊びながら警護してくれる。
わたしの背後には多岐さんと男性SPが付いている。
親睦会が終わるまで、緊張した時間が続く。
晴輝はまだお留守番だ。
何歳になったら一緒にパーティーに出られるだろうか?
最低3時間、おとなしくできるようになったら、パーティーに出られるだろうか?
成長するのが、楽しみだ。
わたしや桜子さんを気遣ったと聞いた。
晴輝は9ヶ月になり、かなりしっかりしてきた。
4月に出産した桜子さんのお祝いに行こうと思ったが、里帰りしていたようなので、贈り物だけした。
後で、有喜さんからお礼の電話があったけれど、桜子さんは沈黙していた。
きっと子育てで忙しいのだと思う。
赤ちゃんが生まれて嬉しくないはずがないと思った。
光輝さんへの気持ちも、きっとこれで吹っ切れたと思う。
今年も案内された部屋は、部屋から富士山がよく見える部屋だった。
違うのは、今年は晴輝がいることだった。
今年もSPが付けられた。
多岐さんが担当になってくれて、多岐さんは晴輝を見て、「可愛らしい」と微笑んだ。
今年も多岐さん以外に5人の男性SPがわたしと晴輝を守ってくれる。
今年は最初から黒服を着て、部屋の外を守ってくれている。
もう二人、今年は晴輝の世話をしてくれる水野さんとボディーガード兼家政婦の五十鈴さんも一緒に来ている。
五十鈴さんにも晴輝は慣れているので、晴輝のボディーガードは、きっとバッチリだと思う。
わたしより晴輝を守って欲しいとお願いした。
光輝さんは、わたしの事も守るように指示を出した。
パーティーの時間に晴輝が寝ると思うので、その時は、晴輝を守るように頼んだ。
今年は写真撮影には、ルビーが縫い付けられたピンクのドレスを着る予定でいる。
産後、ガードルを履くようになったが、なんとか妊婦体型のお腹は治った。
たるんだままだったら、どうしようかと思ったけれど、円城寺先生が回復方法を教えてくれた。
退院してからも、円城寺先生はお見舞いと言って、晴輝の様子を診に来てくれた。
光輝さんの友達で良かった。
お陰で、妊娠前のドレスは全て着られる。
晴輝の涎でドレスが変色しないか、そこは心配だ。
撮影が終わったら、翌日から、できるだけ安い物(ないけど)を選ぼうと思う。
水野さんが、タオルをあてがって、抱くといいと教えてくれた。
光輝さんの電話が鳴って、すぐに光輝さんは電話に出た。
「すぐに開ける」
訪ねて来たのは、和真さんとティファさんだ。
部屋に入って来たら、ティファさんは、わたしを抱きしめてから晴輝を抱こうとした。
晴輝の顔が泣き顔に変わりかけて、急いで手を引っ込めた。
「泣くな!」
和真さんはその様子を見て、笑っている。
「ここにいる間に、慣れるといいな?」
光輝さんは晴輝を抱くと、二人に顔を見せた。
「おう、光輝に目元は似てるか?」
「美緒ちゃんにも似てるよ。口元とかよく似てる気がする」
晴輝が床に下ろせと、バタバタと暴れている。余分な肉は付いていないけれど、筋肉質だ。
だから、力が強い。パンチもキックもかなり痛い。
最近、重くなって、抱っこをすると腰が痛い。重いので、肩も凝る。
わたしが疲弊していると、光輝さんが抱いてくれる。
「家政婦に任せなさい」と口癖のように言う。
「五十鈴に任せろ」
「うん」
でも、抱きたいのだ。
重くても、腰が痛くなっても、肩が凝っても、晴輝が可愛いのだ。
床にコットンマットを敷いた。
その上に乗せると、晴輝は面白いハイハイをする。
腕を前に出して、ズリズリと這いずっていく。
見ている者を笑顔にする魔法があると思う。
まさに天使。
皆、優しい笑顔になっている。
まだハイハイを覚えたばかりなので、ヘタなのだが、その姿が可愛い。
喃語も話す。
「あうあう」「ぶーぶー」
ハイハイからお座りをする。
指先が起用で、右から左に玩具を持ち替えたりできる。
早く「ママ」と呼んで欲しい。
きっと光輝さんも「パパ」と呼んで欲しいと思っていると思う。
そろそろ掴まり立ちもするかもしれないので、テーブルに布などを置かないように気をつけなくては。
いきなり立つらしいから。
「機嫌がいいうちに、写真を撮ってもらおう」
「あ、はい」
わたしは「お願いします」と言って、寝室に入った。
ドレスを着て、お化粧をする。
お揃いの髪留めで、髪を留めると、毛先を巻いた。
以前に桜子さんがしていたのと同じだ。
やっと追いついた。
コンセントを抜くと、付け睫毛もして、メイクを直した。
靴を履き替えて、少し考える。
「光輝さん、晴輝は着替えをしなくてもいいですか?」
「しなくてもいい」
「はい」
着替えさせると、機嫌が悪くなるかもしれない。
光輝さんはタキシードを着て、髪をオールバックにした。
色気が増した顔を見て、わたしは見とれてしまう。
「美緒」
「はい」
腕を掴まれて、抱きしめられた。
「愛している」
「わたしも愛しています」
キスを交わして、ハッとする。
「すまない。美しすぎて」
光輝さんは、わたしの口紅を取ると、唇に塗ってくれた。
わたしは、光輝さんの唇に付いた口紅を指でなぞった。
「美緒、すぐにでも欲しくなるだろう?」
「口紅が移っていたから」
光輝さんは、もう一度、わたしを抱きしめた。
「遅くなるな?」
「うん」
体が離れて、寂しく思う。
光輝さんが、晴輝を抱いてくれた。
肩にタオルを乗せて、涎予防をする。
ぞろぞろと皆で、移動をする。
会場の中には、カメラマンが待っていた。
「すまない。遅くなった」
「いいえ、すみません」
広報部の男性は、何枚も写真を撮る。
晴輝がじっとしていなくて、上手く撮れないようだ。
そのうち晴輝が泣きだしてしまった。
わたしが晴輝を抱き上げて、光輝さんは写真を確認しに行った。
「正面なんて見るはずがないのだから、俺か美緒にしがみついている姿でいいだろう?」
「そうですか?」
「俺が許可を出す。何か言われたら、そう言いなさい」
「ありがとうございました」
カメラマンは深く頭を下げて、出て行った。
時間を見ると、そろそろご飯の時間だ。
「光輝さん、晴輝の離乳食できているかしら?」
「兄さん、俺が電話しておくよ」
「パーティーの支度に戻るから!フロントに寄っていく!」
和真さんとティファさんは、時計を見て、時間を確認した。
「それなら頼む。部屋に戻っているから、早めに頼むと言ってくれ」
「了解!」
光輝さんは、わたしから晴輝を受け取ると、歩き出した。急いでタオルを肩に乗せる。
光輝さんは笑っている。
和真さんとティファさんも出て行った。
「タキシードやスーツの1着や2着にシミが付いたって気にしない」
「晴輝の涎で、洋服が全部シミだらけになっちゃうわ。予防できるならした方がいいと思うけど」
最近では、離乳食もしっかり食べて、母乳もしっかり飲む。
きっと今は成長期なのだと思う。
あっという間に歩き出すような気がする。
三人で部屋に戻った。
離乳食は直ぐに届けられて、晴輝は喜んで食べている。
わたしは1度、洋服を着替えた。
離乳食を食べ終えた晴輝に、お乳をあげて、満足するまで飲ませる。
お腹がいっぱいになると、機嫌が良くなる。
水野さんと一緒に晴輝と遊んで、時間になったらわたしは着替えて、光輝さんと一緒にパーティーに出かけた。
「晴輝は気付かなかったみたいだな?」
「戻るまで、遊んでいてくれたらいいけど」
部屋の中に二人と部屋の外に二人男性SPが付いている。五十鈴さんも一緒に晴輝と一緒に遊びながら警護してくれる。
わたしの背後には多岐さんと男性SPが付いている。
親睦会が終わるまで、緊張した時間が続く。
晴輝はまだお留守番だ。
何歳になったら一緒にパーティーに出られるだろうか?
最低3時間、おとなしくできるようになったら、パーティーに出られるだろうか?
成長するのが、楽しみだ。
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