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第十一章
6 復讐 100億円
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遺伝子検査の結果が出てきた。
5人の毛髪と美緒に付着していた精液が一致した。
まずは首謀者である菅原家に電話をした。
玲奈の父親に代わってもらい、今回の事件のあらましを話した。
日本の警察からも連絡が行っているようで、菅原家はバタバタしているようだった。
玲奈は刑事事件として裁かれるだろうが、円城寺家としては妻を穢されて、黙ってはいられない。
玲奈の父親は、幼なじみだし和真の婚約者だから、許して欲しいと情に訴えてきたが、俺は突っぱねた。
まず、円城寺家の親睦会で起こした玲奈の不埒な婚約破棄発言。
礼儀作法も挨拶もできない規格外の常識破綻者であること。
上流階級のお嬢様として一般的な事柄すら満足にこなせない。
その事からも、和真の婚約には相応しくないので婚約破棄したい事を告げた。
勿論、玲奈が先に婚約破棄したいと言い出した事を告げた。
その後に玲奈の指示で、オルビスという男を始め5人がプライベートジャットで日本まで来て、妻を誘拐し、暴行とレイプをした事を話した。
DNA検査でも一致している事も告げた。
賠償金として100億円請求した。
さもなくば、菅原家が所有している会社を倒産させると忠告した。
返答は翌日とした。
オルビス・M・グランド家にも同様の電話をした。
父親はオルビスと絶縁すると言ったが、それだけで済ませるはずもない。
監督不行き届きより賠償金の100億円を請求した。
払えなければ、会社は倒産させると告げた。
その他の4人も同じく電話をした。
簡単に作れる金額では、謝罪にはならない。
本人達は、日本の刑務所で処罰を受けるだろうが、円城寺家に喧嘩をふっかけたら、どうなるのか世間に知ってもらわなくてはならない。
これは円城寺家の総帥の裏の顔だ。
美緒が薬で眠っている間に、病室で話を進めた。
目の前には、和真とティファもいる。
二人は株式市場の様子を見ている。
年始の株式市場は毎年高値が付きやすい。
価格の変動を見ている。
アメリカに連絡した後に、日本の警察から6人が、自供をし始めて事件を認めたと連絡が来た。
近いうちに検察に送検されるらしい。
円城寺家の顧問弁護士に連絡をして、相談する。
相談するときは、ティファに美緒を見てもらって、俺のホテルのダイニングで密談をした。
美緒が被害に遭った事を告げた言葉は、ボイスレコーダーに録音している。
日本の裁判は、弁護士に任せた方がいい。
打ち合わせを終えて、病院に戻ると、美緒はティファと英会話をしていた。
久しぶりに、美緒の笑顔を見た気がした。
和真とティファを昼食に行かせて、俺は美緒と英会話で遊ぶ。
簡単な言葉遊びだ。
美緒はゆっくりなら言葉も理解できているし、簡単な会話はできるようだ。
気が紛れるのか、普段と違った話をすると一生懸命に考えて会話を返してくる。
「美緒、学校がそろそろ始まるだろう?恵ちゃんにノートを頼んだ方がいいんじゃないのか?」
「本当だ……でも……」
フッと視線がずれて、外の景色を見ている。
どんな言葉でお願いしたらいいのか悩んでいるようだ。
見舞いに来たいと言われても、今は会いたくないのかもしれない。
「事故に遭って今は会えない状態だと伝えたらどうだ?」
「心配掛けちゃう」
「それなら俺がかけようか?」
「……自分でするよ」
ラインを開いて、文字を並べるが、直ぐに消してしまう。
暫く、スマホを持っていたが、美緒はスマホを置いて、掛布を引き上げて、目を閉じてしまった。
「少し休みなさい」
頷いて、静寂が訪れる。
美緒には時間が必要かもしれない。
事件に遭って、まだ3日も経っていない。
美緒の寝息に釣られて、俺も美緒の横で眠った。
…………………………*…………………………
菅原家の家長と長男が、日本に到着したと和真を通して連絡が入った。
幸い、美緒は薬で眠らされている。明日の朝まで起きないだろう。
自宅ホテルに戻り、隣の部屋をキープして菅原家との対談場所にした。
玲奈の父、一成と長男、雅之は部屋に入ると、深く頭を下げた。
【玲奈が非常識な事をして申し訳ない。奥様は無事であろうか?】
一成は謝罪をして、美緒の身を案じた。
【内臓破裂一歩手前だ。今、様子を見ているところだ。自力で動けないほどの傷を負っている。勿論、レイプされて心も病んでいる。玲奈の指示で行われた暴行だ】
【本当に申し訳ございません】
一成と幼なじみの雅之が、深く頭を下げた。
【玲奈と一緒に過ごしていましたが、玲奈は俺と一緒にいると息が詰まるから婚約破棄をしてくれと、言い出しました。俺もマナーの一つもできない玲奈とこの先、結婚をする事はできないと思いましたので、玲奈の言葉を受け取り、別部屋で過ごしておりました。何事も起きなければ、帰国後に菅原家に向かい婚約破棄のお願いに向かうつもりでした】
和真は玲奈と過ごした時間と礼儀知らずの玲奈の事を説明した。
【俺への愛はないそうです。俺も今の玲奈を愛することはできません】
二人の関係は、終わっていることも和真は、目の前にいる菅原家の者に言い放った。
【婚約破棄は受け入れます】
一成は和真に頭を下げた。
【光輝君、100億円の事だが、我が家にそれほどの資産は無い。会社を売却しても、それほどの額にはならない】
【そうだろうか?各地にある会社を手放し、城を売って、一族全ての高級車や自家用ジェットも手放せば、それくらいの金額になるはずだ】
俺は冷酷に一族全員底辺に墜ちろと申し渡した。
【光輝、頼む。俺たちが路頭に迷ってしまう】
雅之が俺の前に跪いた。
【幼なじみで親友だったじゃないか?】
【幼なじみで親友だった俺の妻の顔と体と心に傷を付けた。顔は殴られすぎて脳出血を起こしている。可愛い顔にナイフで傷も付けられた。雅之の妻を同じ目に遭わせて見ろ。結婚式を挙げた翌日にレイプされた】
一成も雅之も目を見開いた。
その直後に二人で土下座をした。
【申し訳ございません】
【妻に後遺症が残ったら、どうしてくれよう?内臓が必要になったら、玲奈から内臓をもらうか?それとも雅之が提供者になってくれるのか?妻に適合しなければ、菅原一族の全てを検査して適合者を探すか?例え赤子からでも臓器をもらうぞ】
二人は頭を擦りつけるように、深く頭を下げている。
【妻の護衛の二人も入院している。その保障もしなくてはならない。臓器は足りるか?足りなければ従業員からも、探させてもらうがいいか?】
【なんとか、100億円工面いたします】
一成は絞り出すような声で、叫んだ。
一成と雅之は、立ち上がり深く頭を下げると、逃げ出すように部屋から出て行った。
「兄さん、脅しすぎだよ」
「これくらいなんてこともない。実際、美緒の腎臓は心配だ」
部屋を出て、それぞれの部屋に戻った。
オルビスの家主、グランド家は、謝罪の後に支払いが無理なので、資産とブランドを売ると電話が入った。
オリバーのブラウン家も同様に、謝罪をして、支払いができないので資産とブランドを売ると申し出があった。
テイラー家も同様に、資産とブランドを売ると連絡が入った。
ムーア家は一流ステーキ店で、資産もあまりないが、ある物はすべて売るから助けてくれと連絡が入った。
ミラー家は倒産寸前の会社だが、それでも、あるだけの物を売って支払いたいと言ってきた。100億円には及ばないだろうが勘弁してくれと連絡が入った。
5人の犯罪者の親は、集まって相談したに違いない。
順番に電話がかかってきた。
円城寺家に喧嘩を売った事を取引先に知られて、手を引かれたのだろう。
どこも資産はゼロになっているはずだ。
円城寺家で吸収できる物は吸収して、いらない物は捨てる。
オルビスの家、グランド家のブランドは100年以上の歴史のあるブランドだ。
靴職人のブラウン家も一流店と名は知れている。テイラー家も同様だ。吸収して損はない。
ゴミに見えている倒産寸前の貿易会社は、海路を持っている。会社は倒産させても海路を円城寺家の物にできる。
俺はティファに電話をして、俺の部屋に呼んだ。
和真とティファにアメリカでやらなければならないことを話して、この先の打ち合わせをした。
菅原家が所有する会社全て、乗っ取るつもりでいる。
もともと親友であった友は温情で、子会社で働かせるくらいはしてやってもいい。
俺はシャワーを浴びて、食事をしてから病院に戻った。
夜中に美緒が目を覚ました時に、側にいてやりたい。
成人式に出してやれない事が悔やまれる。
5人の毛髪と美緒に付着していた精液が一致した。
まずは首謀者である菅原家に電話をした。
玲奈の父親に代わってもらい、今回の事件のあらましを話した。
日本の警察からも連絡が行っているようで、菅原家はバタバタしているようだった。
玲奈は刑事事件として裁かれるだろうが、円城寺家としては妻を穢されて、黙ってはいられない。
玲奈の父親は、幼なじみだし和真の婚約者だから、許して欲しいと情に訴えてきたが、俺は突っぱねた。
まず、円城寺家の親睦会で起こした玲奈の不埒な婚約破棄発言。
礼儀作法も挨拶もできない規格外の常識破綻者であること。
上流階級のお嬢様として一般的な事柄すら満足にこなせない。
その事からも、和真の婚約には相応しくないので婚約破棄したい事を告げた。
勿論、玲奈が先に婚約破棄したいと言い出した事を告げた。
その後に玲奈の指示で、オルビスという男を始め5人がプライベートジャットで日本まで来て、妻を誘拐し、暴行とレイプをした事を話した。
DNA検査でも一致している事も告げた。
賠償金として100億円請求した。
さもなくば、菅原家が所有している会社を倒産させると忠告した。
返答は翌日とした。
オルビス・M・グランド家にも同様の電話をした。
父親はオルビスと絶縁すると言ったが、それだけで済ませるはずもない。
監督不行き届きより賠償金の100億円を請求した。
払えなければ、会社は倒産させると告げた。
その他の4人も同じく電話をした。
簡単に作れる金額では、謝罪にはならない。
本人達は、日本の刑務所で処罰を受けるだろうが、円城寺家に喧嘩をふっかけたら、どうなるのか世間に知ってもらわなくてはならない。
これは円城寺家の総帥の裏の顔だ。
美緒が薬で眠っている間に、病室で話を進めた。
目の前には、和真とティファもいる。
二人は株式市場の様子を見ている。
年始の株式市場は毎年高値が付きやすい。
価格の変動を見ている。
アメリカに連絡した後に、日本の警察から6人が、自供をし始めて事件を認めたと連絡が来た。
近いうちに検察に送検されるらしい。
円城寺家の顧問弁護士に連絡をして、相談する。
相談するときは、ティファに美緒を見てもらって、俺のホテルのダイニングで密談をした。
美緒が被害に遭った事を告げた言葉は、ボイスレコーダーに録音している。
日本の裁判は、弁護士に任せた方がいい。
打ち合わせを終えて、病院に戻ると、美緒はティファと英会話をしていた。
久しぶりに、美緒の笑顔を見た気がした。
和真とティファを昼食に行かせて、俺は美緒と英会話で遊ぶ。
簡単な言葉遊びだ。
美緒はゆっくりなら言葉も理解できているし、簡単な会話はできるようだ。
気が紛れるのか、普段と違った話をすると一生懸命に考えて会話を返してくる。
「美緒、学校がそろそろ始まるだろう?恵ちゃんにノートを頼んだ方がいいんじゃないのか?」
「本当だ……でも……」
フッと視線がずれて、外の景色を見ている。
どんな言葉でお願いしたらいいのか悩んでいるようだ。
見舞いに来たいと言われても、今は会いたくないのかもしれない。
「事故に遭って今は会えない状態だと伝えたらどうだ?」
「心配掛けちゃう」
「それなら俺がかけようか?」
「……自分でするよ」
ラインを開いて、文字を並べるが、直ぐに消してしまう。
暫く、スマホを持っていたが、美緒はスマホを置いて、掛布を引き上げて、目を閉じてしまった。
「少し休みなさい」
頷いて、静寂が訪れる。
美緒には時間が必要かもしれない。
事件に遭って、まだ3日も経っていない。
美緒の寝息に釣られて、俺も美緒の横で眠った。
…………………………*…………………………
菅原家の家長と長男が、日本に到着したと和真を通して連絡が入った。
幸い、美緒は薬で眠らされている。明日の朝まで起きないだろう。
自宅ホテルに戻り、隣の部屋をキープして菅原家との対談場所にした。
玲奈の父、一成と長男、雅之は部屋に入ると、深く頭を下げた。
【玲奈が非常識な事をして申し訳ない。奥様は無事であろうか?】
一成は謝罪をして、美緒の身を案じた。
【内臓破裂一歩手前だ。今、様子を見ているところだ。自力で動けないほどの傷を負っている。勿論、レイプされて心も病んでいる。玲奈の指示で行われた暴行だ】
【本当に申し訳ございません】
一成と幼なじみの雅之が、深く頭を下げた。
【玲奈と一緒に過ごしていましたが、玲奈は俺と一緒にいると息が詰まるから婚約破棄をしてくれと、言い出しました。俺もマナーの一つもできない玲奈とこの先、結婚をする事はできないと思いましたので、玲奈の言葉を受け取り、別部屋で過ごしておりました。何事も起きなければ、帰国後に菅原家に向かい婚約破棄のお願いに向かうつもりでした】
和真は玲奈と過ごした時間と礼儀知らずの玲奈の事を説明した。
【俺への愛はないそうです。俺も今の玲奈を愛することはできません】
二人の関係は、終わっていることも和真は、目の前にいる菅原家の者に言い放った。
【婚約破棄は受け入れます】
一成は和真に頭を下げた。
【光輝君、100億円の事だが、我が家にそれほどの資産は無い。会社を売却しても、それほどの額にはならない】
【そうだろうか?各地にある会社を手放し、城を売って、一族全ての高級車や自家用ジェットも手放せば、それくらいの金額になるはずだ】
俺は冷酷に一族全員底辺に墜ちろと申し渡した。
【光輝、頼む。俺たちが路頭に迷ってしまう】
雅之が俺の前に跪いた。
【幼なじみで親友だったじゃないか?】
【幼なじみで親友だった俺の妻の顔と体と心に傷を付けた。顔は殴られすぎて脳出血を起こしている。可愛い顔にナイフで傷も付けられた。雅之の妻を同じ目に遭わせて見ろ。結婚式を挙げた翌日にレイプされた】
一成も雅之も目を見開いた。
その直後に二人で土下座をした。
【申し訳ございません】
【妻に後遺症が残ったら、どうしてくれよう?内臓が必要になったら、玲奈から内臓をもらうか?それとも雅之が提供者になってくれるのか?妻に適合しなければ、菅原一族の全てを検査して適合者を探すか?例え赤子からでも臓器をもらうぞ】
二人は頭を擦りつけるように、深く頭を下げている。
【妻の護衛の二人も入院している。その保障もしなくてはならない。臓器は足りるか?足りなければ従業員からも、探させてもらうがいいか?】
【なんとか、100億円工面いたします】
一成は絞り出すような声で、叫んだ。
一成と雅之は、立ち上がり深く頭を下げると、逃げ出すように部屋から出て行った。
「兄さん、脅しすぎだよ」
「これくらいなんてこともない。実際、美緒の腎臓は心配だ」
部屋を出て、それぞれの部屋に戻った。
オルビスの家主、グランド家は、謝罪の後に支払いが無理なので、資産とブランドを売ると電話が入った。
オリバーのブラウン家も同様に、謝罪をして、支払いができないので資産とブランドを売ると申し出があった。
テイラー家も同様に、資産とブランドを売ると連絡が入った。
ムーア家は一流ステーキ店で、資産もあまりないが、ある物はすべて売るから助けてくれと連絡が入った。
ミラー家は倒産寸前の会社だが、それでも、あるだけの物を売って支払いたいと言ってきた。100億円には及ばないだろうが勘弁してくれと連絡が入った。
5人の犯罪者の親は、集まって相談したに違いない。
順番に電話がかかってきた。
円城寺家に喧嘩を売った事を取引先に知られて、手を引かれたのだろう。
どこも資産はゼロになっているはずだ。
円城寺家で吸収できる物は吸収して、いらない物は捨てる。
オルビスの家、グランド家のブランドは100年以上の歴史のあるブランドだ。
靴職人のブラウン家も一流店と名は知れている。テイラー家も同様だ。吸収して損はない。
ゴミに見えている倒産寸前の貿易会社は、海路を持っている。会社は倒産させても海路を円城寺家の物にできる。
俺はティファに電話をして、俺の部屋に呼んだ。
和真とティファにアメリカでやらなければならないことを話して、この先の打ち合わせをした。
菅原家が所有する会社全て、乗っ取るつもりでいる。
もともと親友であった友は温情で、子会社で働かせるくらいはしてやってもいい。
俺はシャワーを浴びて、食事をしてから病院に戻った。
夜中に美緒が目を覚ました時に、側にいてやりたい。
成人式に出してやれない事が悔やまれる。
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