裸足のシンデレラ

綾月百花   

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第八章

9   新しい関係・桜子の結婚式

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 桜子さんの結婚式は、円城寺家の所有するチャペルで行われた。

 ステンドグラスが美しく、新郎新婦が歩く中心は赤い絨毯が敷かれていた。

 天井には天使の絵が描かれていて、飾られた花々も豪華で美しい。

 わたしは叔母さんが見繕ってくれた円城寺家の紋が入った桜色の真竹流の着物を着た。

 帯は自分で飾り帯びにして身につけた。ヘアーアレンジだけは美容師さんに頼んだ。

 光輝さんの隣に立つので、見苦しくてはいけない。

 威厳のある総帥の光輝さんは、黒いスーツを着ている。

 その隣に立っても見苦しくないようにしなければならない。


「本日はおめでとうございます」


 式場に着くと、桜子さんの控え室に光輝さんは顔を出した。


「あら、光輝、美緒さんも今日はありがとう」


 叔母さんは、わたしを預かっていたときは、怒っていたけれど、さすがに娘の結婚式に愚痴は言わなかった。


「桜子、美しいな」

「ありがとう」


 桜子さんは、美しいウエディングドレスを着ていた。

 美しいデコルテも出て、裾の長いドレスだ。

 ドレスが体にピッタリで、特注品だと分かる。

 爪の先まで、綺麗に装飾された姿は、本日の主役に相応しい。

 ヘアーアレンジも花で飾られている。



「幸せになってくれ」

「ええ、光輝より幸せになるわ」


 強気な発言は、桜子さんらしい。


「だって、光輝は結婚したのに、結婚式も挙げていないんですもの。美緒よりわたくしの方が美しいでしょう?」

「ああ、そうだな」


 光輝さんは桜子さんの言葉を肯定した。

 結婚式前に、機嫌を損ねないように、合わせただけだと思うけれど、最近のわたしの心は少々ナーバスだ。ショックを受けていても、光輝さんはその事に気付いていないと思う。


「とても美しいです。桜子さん、おめでとうございます」

「美緒、ありがとう。ブーケトスは、美緒にはしないわ。もう結婚しているんですもの」


 わたしは頷いた。

 ブーケトスは、次に花嫁になる者が受け取るしきたりだと思う。

 既に結婚しているわたしが受け取る物ではない。

 結婚式の前に、インターネットで、結婚式のしきたりを調べて、一応勉強してきた。

 扉がノックされると、扉が開いて、有喜さんが部屋に入って来た。


「桜子さん、とても美しいです」

「あたりまえでしょう?」


 プイと顔を逸らす桜子さんの頬が、僅かに赤く染まっている。


「総帥、今日はありがとうございます」

「有喜、おめでとう。幸せになれよ」

「はい」


 有喜さんは黒いタキシードを着ている。

 胸には桜子さんとお揃いの花が刺さっている。


「それじゃ、俺たちはチャペルにいるから」


 光輝さんは、「行こうか」とわたしに声をかけると、部屋から出た。わたしは光輝さんの少し後ろを歩く。

 表に出すぎてはいけない。時代錯誤かと思うが、日本ではまだ男性を立てなければならない。

 挨拶に来たのは、兄妹のように育ったからだろうか?それとも総帥の立場だろうか?とわたしは心の中で考えた。

 控え室には身近な者しか入れないと、どこかに書いてあった。

 光輝さんの立場なら、親同然の叔母さんや叔父さんを気遣ったのだと思う。

 わたしはオマケだと思うけど。

 叔父さんは不在だったけれど、顔を出した事で義理は果たせたのだと思う。



「桜子さん、とても綺麗でしたね」

「美緒にもウエディングドレスを着せたいな」

「わたしは結婚式をしなくてもいいです。もう籍も入っているし、指輪もいただきました」


 わたしは左手を光輝さんに見せる。

 わたしの指輪は、二つある。

 どちらも2度目にもらった物だ。一つはシンプルなお揃いの指輪ともう一つはダイヤモンドの指輪がはめられている。

 葵さんが持ち出して、どこかに売った指輪は、結局、戻ってこなかった。

 売ったお店は分かったが、買い手まで特定できなかった。

 やはり安値で取引されたのだと、葵さんの供述で分かった。

 自業自得なので、わたしは諦めた。

 光輝さんも、指輪について、話さなくなった。

 今、わたしが付けている指輪は、ウソの指輪だ。

 最初に誓い合った指輪はなくなってしまった。

 記念日も名前も書かれていない。

 落ち着いたらわたしの指輪に、刻印やメッセージを書いてくれると言ってくれたけれど、指輪は受け取ったままで、記念日も名前も記されていない。

 もう忘れてしまったのかもしれない。

 自首を勧める時に、葵さんに助けると言った光輝さんは、葵さんにも弁護士を付けて、示談にできるように計らった。

 刑罰の罰金まで支払った。

 指輪の金額は帳消しにされた。

 指輪の金額は大金過ぎた。

 1500万の指輪だったのに。

 この金額を入れると、返済に負担がかなりかかってしまうから、光輝さんが許した。

 わたしの名義の通帳でお金を引き出した金額とカードで使った金額を、利子なしで支払う約束をした。

 総額5000万近くあるはずなのに、2400万とした。

 美衣ちゃんがいる葵さんには、全てを売って手に入れたお金がある。

 それを返済しようとしたが、光輝さんは、そのお金は受け取らなかった。

 生活をするためにはお金が必要だからと……。

 葵さんは家族に縁を切られた身なので、家族からの援助も受けられないらしい。

 示された金額でも大変だと思うけれど、光輝さんは就職先も斡旋して、水商売で生計を立てなくても過ごせるように手助けした。

 光輝さんにとって、不利益しかない。

 お金も戻って来ないし、指輪も戻って来ない。

 そこまで手助けをした光輝さんの気持ちは、美衣ちゃんのためだと思い込んだ。

 けれど、その優しい光輝さんに、激しく嫉妬した。

 この嫉妬は、わたしが初めて心に抱いた激しい嫉妬だった。

 もしかしたら、光輝さんは葵さんの事を好きだったかもしれないと思った。交際していたのかもしれない。

 その気持ちは、口に出さずに、わたしの心の中に封印した。

 美衣ちゃんのために……。

 全て、美衣ちゃんのために……。

 今、葵さんは光輝さんが紹介した円城寺家の会社で、事務員をしている。美衣ちゃんは会社の保育所に預けられて、夕方、迎えに行っているらしい。

 わたしは、その話を聞いたとき、何も言わなかった。

 心に浮かんだ疑惑や不安も隠した。

 毎月、返済されていると、通帳を見せてくれた。

 新しく口座を開いた通帳に、毎月2万ずつ振り込まれている。100年もかかって返すのだろうか?

 100年も葵さんと関わって行くのだろうか?

 寿命を考えても、100年は長すぎるし、甘すぎる。

 二度と会って欲しくないのに、それほど引き留めたい相手なのだろうか?

 光輝さんの心の中で、葵さんは特別な女性だったと示されたような気持ちになった。

 虐待を受けて光輝さんに助けられたわたしと葵さんは、同列なのか、それ以下なのか、考えると悲しくなった。

 わたしは、その話を聞いてから、光輝さんとセックスをしていない。

 キスを求められても、触れるだけのキスをして、自分の部屋に逃げ込んでいる。

 手も繋いでいない。

 わたしには勉強という逃げ場がある。

 本当は指輪を外したが、朝には仕方なくはめた。

 嫉妬は醜い。

 養ってもらっている身としては、葵さんと同じだ。

 2万円でもお金を払っている葵さんの方が、自立しているのかもしれない。

 英会話をしなくて済むなら、2万円を稼ぎに行きたいと思う。

 自宅にいた時のように、先に食事をしてもらって、わたしは帰宅してから食べればいい。

 勉強は深夜にすればいい。

 光輝さんが許してくれるなら、そういう生活もありかもしれない。

 わたしより葵さんを選ぶなら、わたしはここを出て行こう。 

 結婚式で、桜子さんは美しいドレスを着て、有喜さんと誓いの言葉を言っている。

 ぼんやりとわたしは、その様子を見ている。

 誓い合っても、所詮、二人は他人なのだ。

 他人だから、約束をするのかもしれない。

 心の中など、互いに分からないのだから。

 桜子さんの心の中には、まだ光輝さんが居座っていて、有喜さんの事など好きではないかもしれない。

 結婚式を挙げている二人が、滑稽に見えてしまう。

 わたしの心は、光輝さんに出会った頃より暗く染まってきているのかもしれない。

 虐待されて泣いていたあの頃の壊れそうな心を持ったわたしは、綺麗だったかもしれないけれど、いろんな事件に巻き込まれて、わたしの心は汚れてしまったのかもしれない。

 光輝さんの言葉を全て信じる事ができなくなっている。

 このまま夫婦でいてもいいのだろうか?

 美しい桜子さんを見ながら、わたしは心の中で考えていた。

 いつの間にか、桜子さんと有喜さんが退場している。


「美緒、行くぞ」

「あ、はい」



 わたしは立ち上がって、外に出た。

 参列者の中に紛れ込んで、幸せそうな桜子さんを見ていた。


(桜子さんは、今、本当に幸せなの?もう未練はないの?)


『美緒、今からでも、光輝を返して』


 桜子さんは結納する直前に、わたしに言った。


(この結婚式はウソの結婚式なのかもしれない)


 気持ちがそんなにすぐに変わるとは思えない。きっと今でも、桜子さんの心の中に、光輝さんがいると思う。

 白い鳩が飛ばされて、上空を飛んでいる。青い空に白い鳩が溶け込んでいく。

 ブーケトスは桜子さんの友人が受け取ったようだ。

 桜子さんが、わたしにくれるはずもない。

 わたしは桜子さんに嫌われているのだから。

 周りに合わせて拍手をした。


「いい式だった」


 光輝さんが感想を述べた。

 わたしは式の間、ずっと他のことを考えていた。

 どんな式だったのか、思い出せない。


「パーティー会場に向かうか?」

「……はい」



 わたしは人の波に乗るように、歩き出した。

 久しぶりに着る着物は、やはり歩きづらい。

 わたしは光輝さんの半歩後ろを歩いた。




 …………………………*…………………………




 パーティー会場では、総帥として、光輝さんは前の席に座った。

 その伴侶であるわたしも、光輝さんの隣に座った。

 丸テーブルで、6人掛けの椅子には、円城寺グループの幹部夫婦が後2組座った。

 どちらも光輝さんより年配で、奥様も母以上の奥様ばかりで、会話には入れない。


 光輝さんは会社関係の人なので、会話をしているが、わたしは置物のように、ただ座っているだけだ。

 とても退屈で、まだ始まっていないのに早く終わればいいのに……と思っていた。


「新郎新婦入場」


 室内が暗くなりスポットライトが後方の扉を照らしていた。  

 桜子さんは、白いウエディングドレスから、真っ赤なドレスに着替えていた。

 薔薇の花をモチーフにしたのか、ドレスの裾や髪飾りにも薔薇があしらわれている。

 とても派手だが、桜子さんには似合っている。

 美味しそうな料理が運ばれてきて、それを丁寧に食べていく。

 奥様二人は仲良くお話をしている。どちらも和服を着て、美しくお化粧をしている。

 わたしは、お上品に食事を食べて、余興をぼんやり見ている。

 桜子さんの友人や有喜さんの友人が、歌を歌ったり踊ったり、皆さんいろんな事を見せてくれる。

 友達のいない人は、どうしたらいいのだろう?

 わたしには恵しか友達はいない。家族は姉だけだ。

 きっと見窄らしいに決まっている。
 
 やはり結婚式は挙げないことにしよう。


「お召し替えです」


 桜子さんが退場していくと、招待客が歌を歌い出した。

 幼稚園くらいの子供が集まって、歌を歌ったり、老人達が歌自慢したりしている。

 子供の歌は歌ったことのある曲だったので、分かったけれど、老人の人の歌や若い人の歌は、全く知らない。

 実家でテレビは、親が観ている物しか観たことはないし、食事が終われば、すぐに部屋に戻っていたからドラマも知っているとは言えない。当然、流行っている歌も知らない。

 ただ皆が手拍子をしているから、手拍子をしている。


(早く、終わらないかな)


 退屈で仕方が無い。


「新郎新婦入場」


 司会の声の後に、会場が暗くなった。スポットライトが入り口に向けられる。

 二人が入場してきた。

 わたしは暗い会場で、目を閉じていた。

 振り向いて見る必要もない。

 会場が明るくなって、わたしは目を開けた。

 桜子さんは、わたしが見たこともないドレスを着ていた。色は白なのに、最初の白とは違う。


(すごい)


 スカートに花が一ずつ縫い付けられたような立体感がある。裾が長くて、胸元はキラキラと光っている。


(ダイヤモンド?それともビーズかな?)


 髪型も片側に纏められて、下げている。

 今まで見たこともない美しさだった。


(桜子さんが綺麗なの?ドレスが素敵なの?この結婚式のドレス代は幾らくらいかかったのだろう?)


 桜子さんの視線がわたしを見た。そして、クスッと嗤った。


(挑発?)


『本当に愛されていると思っているの?』


 直接囁かれたわけではないけれど、そう聞こえたような気がした。


「それでは、円城寺グループ総帥、円城寺光輝様より、祝辞をいただきます」


 隣の席で、光輝さんが立ち上がって、お辞儀をしてから前に出て言った。


「有喜、桜子、やっと結婚してくれてホッとしている。二人は幼い頃から幼なじみで、仲が良かった。私の想像では、桜子が大学を出た頃に結婚すると思っていた。いろいろ合ったが、互いに協力し合って夫婦になっていってくれ。今日は本当におめでとう」


 光輝さんは、スッキリとスピーチを終わらせて、お辞儀をしてから席に戻ってきた。

 椅子に座る前にも、お辞儀をしている。


「いいスピーチでしたわね」

「長すぎず短すぎず、さすが総帥ですこと」


 奥様方が光輝さんを褒めている。


「これこれ、静かにせんか!」


 旦那様に叱られて、奥様方は静かになった。

 次のスピーチからは知らない人ばかりになった。

 会社関係、桜子さんの友人、有喜さんの友人……。

 ずいぶん時間が過ぎた頃、大きなケーキが運ばれてきた。背が高くて、綺麗に飾られたケーキだ。

 わたしが背伸びをしても、上まで届かないかもしれない。



「ケーキ入刀」



 司会の男性が声を上げた。

 初めての共同作業らしい。

 周りでカメラを構えている人がたくさんいて、シャッター音もする。


(あのケーキは、全てケーキでできているのだろうか?崩れたりしないのだろうか?)


 桜子さんと有喜さんがケーキにナイフを入れた。

 二人とも笑顔だ。桜子さんがとても美しい。

 テーブルにケーキが運ばれて、キャンドルが用意された。


「キャンドルサービスです」


 室内が暗くなったら、桜子さんと有喜さんがキャンドルを持ってテーブルを回り出した。

 最初にわたし達のテーブルに来て、キャンドルを灯した。

 桜子さんがわたしの耳元で「暗いわね」と小さく囁いた。

 わたしは桜子さんを見た。

 桜子さんは、にっこりと微笑んで、次のテーブルに移って行った。

 会場は暗い。けれど、わたしも暗いかもしれない。

 わたしは、この結婚式を少しも楽しんでいない。

 出かける前から、早く終わればいいと思って出てきた。




 …………………………*…………………………




 長い結婚式が終わって、わたしはやっとホテルに帰ってきた。

 引き出物は光輝さんが運んでいる。


「今日は疲れたのか?無口だな?」

「うん」

「先にお風呂に入るといい」

「そうします」


 エレベーターのボタンを押して、開いた扉の中に二人で入る。

 わたしは最上階を押して、閉めるボタンも押す。

 あっという間に最上階まで着いた。

 光輝さんが先に降りて、わたしはその後ろを歩く。

 鍵を開けてもらったら、わたしは先に部屋の中に入って、自室に向かった。

 自室に戻って、和服を脱いでハンガーにかけると、結い上げた髪を下ろして、朝脱いだバスローブを着た。

 化粧ポーチと着替えを持ってお風呂に向かった。

 光輝さんも着替えをしているのだろう。リビングにはいなかった。

『美緒 入浴中』の札を向けて、洗面所に入る。

 ため息を付きながら、下着を洗濯機に入れて、お風呂に入る。

 お湯を溜めながら、メイクを落として、顔を洗い、頭から順に洗って、お湯を止めて、シャワーを浴びる。

 冬になって、お湯を溜めてお風呂に入るようになったけれど、わたしは自分が暖まった後、お風呂を流して洗ってしまう。

 まだ光輝さんと同じお湯に入った事はない。

 光輝さんがお湯を溜めているのかも知らない。

 一緒に住むようになって約6ヶ月経つのに、未だに光輝さんの事は分からない。

 聞けば済むことかもしれないけれど、聞く機会がない。

 ホテルの中は一定温度で寒くはないから、年中シャワーかもしれない。

 今日もお風呂を洗って、シャワーを浴びて体を拭う。

 なんだか気を遣うのに、疲れてきた。

 髪まで乾かすと、札を裏返しにして、部屋に戻った。

 光輝さんは電話をしているのか、声が少しだけ聞こえる。部屋の扉を閉めてしまったら、声は聞こえなくなった。

 わたしは机に向かうと勉強を始めた。

 勉強をしていれば、放っておいてもらえるから。
 


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