裸足のシンデレラ

綾月百花   

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第四章

6   円城寺の実家、従弟

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「なんだか疲れているみたいね?」


 わたしはリュックの中から黒縁眼鏡を取り出して、眼鏡をはめた。



(これで顔は隠せるわね。ちょっと寝不足で顔色が悪いのよ)



「レポート提出するの、大変じゃない?」



 今日も1限の授業に遅刻せずに来た恵は、爽やかな顔をしていた。相変わらず黒のロリータ服を着て、ツインテールをしている。



「あら、私はまだひとつもしてないわ」

「期限は来週の月曜日の6時までよ」

「まだ時間があるわ」

「レポート4つはキツいわよ。わたし、休みの間にやっと2つできあがって、教授にメールで送ったわ。今、3つ目を書いているのよ。早めに終わらせて、来週のテスト勉強をしなくちゃ」



 わたしは少しでも授業料が免除されるように、勉学特待生を維持しなくてはならない。学部の中で上位2人しかその権利は出てこない。何百人の中の2位以内に入るには努力が必要だ。

 もう少し早めに課題を出してくれたら、もっと早くに始めたのに、発表されたのは前回の授業の後だ。テストだから仕方が無いけれど……。


「ところで、先週のノート見せてくれる?」

「いいわよ」


 恵は相変わらずマイペースだ。

 ノートを開いて、恵の前に置くとスマホで、写真を撮っている。数ページを撮って、スマホを片付けた。



「テストが終わったら、少しお休みがあるわね」

「そうね、お休みに入ったら、ゆっくりしたいわ」

「私はテスト休みに、温泉旅行に行こうって誘われているのよ」

「彼氏に?」

「そうよ。今から楽しみだわ」



 珍しく恵が私生活を語った。

 わたしは、まだ恵に入籍をしたことは話してはいない。

 まだ、桜子さんがホテルに居座っていて、光輝さんとまともに話もしていない。

 このまま離婚になるかもしれないのに、学校にも提出物を出すことはできない。



「どこの温泉に行くの?」

「熱海に行く予定なの。宿ももう取ってあるのよ。お部屋に温泉が付いているお部屋が取れたの」

「すごく素敵ね」

「ええ、もう毎日、ガイドブックを見ているの」

「そうなのね?」



(今、勉強しなくちゃ、追試と補習で夏休みが減ってしまうのに……忘れているのかしら?)



 言っていいものか?このまま黙っておくのがいいのか?

 幸せそうな恵を見て、わたしはテストの事を結局言えずに、心の中で『まあ、いいか』と終わらせた。



…………………………*…………………………



 真新しい赤い傘を閉じて、水滴を払うとビニール袋にしまってショルダーバッグにしまう。

 ホテルの前に立っているホテルマンは「お帰りなさいませ」と声をかけてくれる。



「ただいま」



 このホテルに住むようになって、ホテルの従業員はよく声をかけてくれるようになった。



「雨で滑りますから、足元に気をつけてくださいね」



「ありがとうございます」



 一礼して、わたしはホテルの中に入った。エレベーターホールに行こうとしたとき、フロントで騒いでいる人がいた。



「ですから、円城寺様はお仕事中なので、誰も通すなと言われております」

「俺も円城寺なんだけど」

「しかし……」



 受付の従業員がわたしを見つけて、近づいてきた。



「お帰りなさいませ」

「ただいま」

「円城寺様にお客様がお見えになっているのですが、どういたしましょう?」

「どういたしましょうと言われても、わたしも居候の身ですので」

「君はもしかして、美緒さんですか?」

「はい」



 お客さんだという男性が声をかけてきた。



「俺は円城寺有喜といいます。光輝さんと桜子さんに用があって来たんだけれど、会わせてもらえないかな?」

「光輝さんはお仕事中だと思いますけれど、桜子さんならいると思います」

「一緒に行ってもいい?」

「光輝さんに聞いてみます」



 わたしはスマホを取り出すと、光輝さんに電話をした。ワンコールで電話は繋がった。



『美緒、どうした?』

「円城寺有喜さんというお方がホテルのフロントにいらっしゃるのですけれど、お連れしてもよろしいですか?」

『有喜君ね、いいよ。連れてきて』

「はい」

『美緒、愛し』



 わたしは最後まで聞かずに電話を切った。




「いいそうです。一緒に行きましょう」



 フロントの従業員達が深く頭を下げてきた。

 わたしも会釈を返した。



(わたしは、少しも偉くないのよ?頭なんて下げなくてもいいのよ?)



「美緒さんに会えて良かったです」

「わたしの事を知っているのですか?」



 有喜さんは、すらりと背が高くて、少し癖毛なのか短い髪が少しクルクルしているけれど、見目も麗しい。

 円城寺の家系の男性は容姿に恵まれているようだ。



「光輝さんの奥様ですから、今、円城寺家で知らぬ者はおりません」

「はぁ……、奥様ですか?籍が入っただけですよ?」

「奥様ではないのですか?」

「どうなんでしょう?」



 奥様と言われても、実感は微塵もない。

 入籍はしたけれど、その日からまともに会話もしていない。

 エレベーターで一気に最上階まで上がって、廊下を歩いて行く。

 扉の前に光輝さんが立っていた。




「美緒、おかえり」

「ただいま」

「電話を途中で切ってしまうなんて、酷いじゃないか」

「急いでいたの」



 ぎゅっと抱きしめられたけれど、今日も香水の香りがして、すぐにギュッと胸を押した。



「ついでに抱きしめるのは止めて」



 光輝さんは、眉を顰めた。



「俺は美緒に触れることも許されないのか?」

「甘い香水の香り、ぷんぷんさせて言うセリフじゃないわ」



 わたしは先に部屋に入った。

 ソファーには桜子さんがいて、編み物をしていた。

 チラッと顔を上げてわたしを見たけれど、何も言わなかった。

 だから、わたしも何も言わなかった。

 先にお風呂に入ってしまおう。

 鼻に残る甘い香水の香りが煩わしい。

 心を苛々させる。

 無心になるために、この香りは邪魔になる。


 わたしはお風呂の支度をして、少し考えた。

 この時間から、しかも来客が来ている時に寝間着姿はさすがに失礼になる。

 わたしには室内着はない。

 仕方なく、怪我をしていた時に着ていた大きめのワンピースを持った。

 ティファさんに寸胴と言われた物だけど、別に気にしない。

 リボンを付ければ、普通のワンピースになるけれど、付けるかどうかは後で考えよう。

 入浴中の札を下げて、お風呂に入った。

 久しぶりにお湯を溜めて湯船に浸かったけれど、結局、お湯は流してしまった。

 他人が入ったお湯に浸かるのは嫌かもしれないと思った。

 入籍したけれど光輝さんの事もよく知らないし、桜子さんは絶対に嫌だろう。

 また汚物のように扱われるなら、目の前にない方がいいと思った。




(明日から、シャワーにしよう)




 掃除をしただけだったような気がした。

 お風呂に入って疲れてしまっては、意味がない。

 長い髪をドライヤーで乾かして、洗面所から出たら、「遅すぎる」と桜子さんに文句を言われた。トイレにでも入りたかったのだろうか?それともお風呂だろうか?札を返して『ご自由に』に変更した

 ダイニングテーブルでは、光輝さんと有喜さんが、二人で話していた。

 わたしは部屋に戻って、耳栓をした。

 ノートパソコンを出して、レポートの続きを書き始めた。




…………………………*…………………………




 トンと肩を叩かれて、吃驚して飛び上がる。

 光輝さんが顔を覗き込んでいた。

 毎度、心臓に悪い。耳栓をしていて聴覚を遮断しているのはわたしだから、文句は言えないけれど、呼び方を工夫して欲しい。

 わたしは耳栓を外した。



「夕食の時間だよ。耳栓しないと集中できないの?」

「今はできない」

「課題が多いの?」

「来週から試験なの。これはレポート。残り2つあるの」

「そうか、大切な時期に迷惑をかけているね」

「わたし居候だし」

「俺たちは、ちゃんと夫婦になっただろう?」

「実感がないわ」



 文章を保存して、ノートパソコンの蓋を閉める。



「キスがしたい」

「わたしはしたくない」



 椅子から立ち上がり部屋を出て行こうとしたとき、腕を掴まれ引き寄せられて抱きしめられた。



「香水の匂いはしないだろう?」

「うん」



 確かに香水の匂いはしない。久しぶりに光輝さんのトワレの香りがする。

 光輝さんの背中に久しぶりに腕を回した。

 体がほんわりと温かくなってくる。気持ちがよくて、なんだか落ちつくような気がする。



「美緒の香りがする」

「わたし、香水は付けていないわ」

「美緒は甘い香りがするんだ。香水なんていらない」

「甘いの?柔軟剤の香りかな?」



 光輝さんは体を屈めて、キスをしてきた。触れるだけのキスだ。



「光輝、お食事が冷めてしまうわ」



 部屋の外から桜子さんの声がする。



「桜子さん、こちらに来てください。お話があります」



 有喜さんが桜子さんを呼んでいる。



「聞きたくはありません。帰ったら如何ですか?」



 唇はすぐに離れて行った。



「落ち着かないね」



 わたしは頷いた。



「耳栓していってもいい?」

「食事中は我慢してくれ」

「うん」



 わたしは久しぶりに光輝さんに手を引かれて、部屋から出て行った。

 けれど、すぐに桜子さんが光輝さんに抱きついた。

 衝撃で繋がれた手は離れた。



「桜子、いい加減にしろ!そろそろ帰ってくれ」

「嫌ですわ。ここに住みます」



 呆然とした後、わたしは広い部屋を歩いて、自分の席に座った。



「食事だろう?自分の席に座れ」

「分かりましたわ」



 光輝さんが椅子に座ると、桜子さんも椅子に座った。

 わたしの目の前には、有喜さんが座っている。



(また人が増えた……テスト前に止めて!)



 食事は久しぶりにお肉が並んでいた。スープはコーンスープのようだ。久しぶりの洋食だ。

 わたしは洋食の時は、一切れのパンをお願いしている。

 光輝さんはご飯の大盛りだ。どうやらパンはわたしだけのようだ。

 デザートにメロンが一口大に切られていた。

 ずっと小食だったわたしは、頑張ってもそんなに食べられない。胃が小さくなっているのだと思う。

 光輝さんには、残してもいいから食べられるだけ食べなさいと言われている。

 でも、残すことは許されない家庭に育ったので、どうしても食べ過ぎてしまう。

 そのうち太ってしまうかもしれないと、密かに心配している。

 吐くことも、掌が痛むことも今は無くなっている。

 ストレスはあるけれど、光輝さんに守られているのだと思う。

 わたしはゆっくり食事を食べた。今日も美味しい食事だった。




…………………………*…………………………





「桜子さんは俺の婚約者です。どうかご自宅に戻って、縁談を進めましょう?」

「わたくしは光輝が好きなの。有喜は嫌いじゃないけれど、ただの幼なじみよ」

「けれど、俺は桜子さんをずっと好きです。学生時代に約束したのを覚えていないのですか?」

「そんな昔の事なんて覚えていません」

「学生時代が、いつの事か覚えていますよね?」

「覚えていませんわ」



 有喜さんは、どうやら確信があるようだ。桜子さんはそっぽを向いている。

 食後のお茶はそれぞれ、小さなポットに入って来ていた。わたしだけ、紅茶の淹れたてを飲んで先に席を立った。

 このくだらない会話に付き合っていては、レポートが終わらない。



「お先に失礼します」



 わたしは頭を下げて、部屋に戻る事にした。



「美緒、頑張りなさい」

「はい」


 光輝さんの笑顔に笑顔で返すと、桜子さんはあからさまに不快な顔を見せた。
 
 途中で洗面所に寄って、洗濯機を回した。

 後で、取りに来ればいい。

 洗面所の扉を閉めると、桜子さんが嫌そうな顔をした。



(洗濯機の音って、そんなに不快かしらね?)



 桜子さんの洋服は洗濯をしないのだろうか?

 着替えだってすると思うけれど、ずっと洗わずにいる方が不潔な気がするけれど、考え方は人それぞれだ。

 たくさん着替えを持って来ているのかもしれないし……。

 わたしは部屋に戻ると、耳栓をしてノートパソコンを起動させた。




…………………………*…………………………




『美緒 入浴中』の札は誰かが入浴中の時に使われているようだ。

 洗濯物を取りに向かったら、札が出ていた。仕方なく、部屋に戻る事にした。

 深夜に、歯磨きをして洗濯物を篭に入れて、私室に持って行く。

 薄闇の中で、ソファーで誰か寝ているようだった。


「美緒さん、こんな時間に洗濯ですか?」

「起こしてしまいましたか?」

「いいえ、まだ起きていましたから」


 そこにいたのは、有喜さんだった。


「ソファーで眠るのですか?」

「はい、桜子さんを説得するまで、この部屋に住まわせてもらう事になりました」

「それは大変そうね」

「ご迷惑をかけて、すみません」

「いいえ、頑張ってください」



 わたしは頭を下げて、自分の部屋に入っていった。

 洗濯物を干して、もう一度洗面所に戻る。篭を置いて、寝間着を持つと部屋に戻った。

 今度は話かけられなかった。

 眠れないのか、有喜さんはソファーの上で、何度も寝返りをうっていた。


 
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