裸足のシンデレラ

綾月百花   

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第三章

2   旦那様の幼なじみ居座る

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 お昼に扉がノックされた。


「美緒、開けてもいいか?」

「……はい」



 返事をすると、扉が開いて光輝さんが入って来た。

 リビングが静かになっていることに気付いた。



「ティファミーさんは、帰ったのですか?」

「すまない。今、フロントに荷物を取りに行った。暫く、ここに住むそうだ」

「……そうですか」


 彼女とうまくやっていけるかな?すごく不安だ。


「ノートパソコン、すまないことをした。少し、見せてくれるか?」

「うん」


 光輝さんは工具箱を持ってきて、机の端に置かれた壊れたパソコンを見始めた。

 大きく断線した所を修理してくれたけれど、パソコンは沈黙を貫いた。


「データーを抜き出したかったが、無理のようだ」

「もういいの。もう一度書くだけだから」

「でも、毎日、作った物だろう?」

「そうだけど、なくなった物は仕方ないよ」


 データーが飛んだと思えば諦めもつく。

 それに両親と縁を切ったのなら、このパソコンとも縁が切れたのかもしれない。



「ティファに怒ってもいいんだぞ?」

「とても仲良しなのね」



 光輝さんは、ものすごく嫌そうな顔をした。



「誤解はするな。ティファは弟と一緒に住んでいる。喧嘩でもして飛び出して来たんだろう」

「弟さんがいるの?」

「アメリカで会社を任されている。俺も幼い頃からアメリカに住んでいた。そこでティファに会ったんだ」

「だから、幼なじみなの?」

「そうだ」



 わたしは頷いた。


「ところで、おじさんは嫌か?」


 わたしは微笑んだ。

 まだ気にしているみたいだ。


「光輝さんは、わたしの王子様だよ」

「王子様か」



 光輝さんは照れくさそうに微笑んだ。



「午後から、少し出よう。入籍しないか?」

「急がなくてもいいのよ?ティファミーさんもいるし」

「ティファは放っておいて出かけよう」

「でも……」



 確かに、わたしの体調も落ちついてきて、やっと動いても痛くなくなってきたので、今日、入籍に出かける予定だったのだ。



「オレも一緒に行ってやろう!」



 勇ましい声がして、ティファミーさんが部屋に入ってきた。



「おい、この部屋に入るな」

「ミオ、オジサン臭が移るゾ!」

「ティ、ファ!」



 光輝さんは、ティファミーさんに手を一閃した。危ないと思った瞬間、その手をティファミーさんは、片手で受け止めた。ティファミーさんの目が嬉しそうに笑っている。


「カヨワイ乙女に、乱暴はするなっ!」


 ティファミーさんの拳が、光輝さんの腹にめがけて飛んでくる。それを光輝さんは、片手で受け止めた。

 わたしは呆然と、二人の様子を見ていた。


(これって、神業って言うのかな?バシッバシッって、音が凄い……)



「ここでは乱暴は止めてくれ。美緒に当たったら怪我をさせてしまう」

「おお、わかったぜ。デモ、先に手を出したのはおまえだぞ」

「ああ、そうだったな。お詫びに、今すぐ和真に電話してやる」

「それは止めろ!」



 ティファミーさんは、目に分かるほど動揺している。

 何かあったのかもしれない。

 ティファミーさんは、机に置かれた壊れたノートパソコンを見た。



「ミオ、さっきは、すまなかった。ベンショウするから」

「今、貸してもらっているから、もう気にしないで」



 本当は怒っているけれど、それを顔に出せないのはわたしの悪い癖だ。

 人にいい顔ばかりして、わたしは、こんな自分がすごく嫌いだ。



「カタジケナイ」

「難しい言葉を知っているのね?ティファミーさん」

「オレのことは、ティファでいいぞ」

「ティファさん」

「そうだ」



 ティファさんは性格も男らしいようだ。武術もできるようで羨ましい。

 光輝さんもティファさんも強そうだ。

 わたしにこんな力があったら虐待に遭わなかったかもしれないけど、一家皆殺しにしたかもしれない。わたしの家族に対する憎しみは、それほど深い。力がなくて良かったのだと思う。



「それで、どこに行くんだ?ヒルメシを食ってから、行こうぜ!」


 ティファさんの年齢は30歳だと教えてくれた。和真さんと同い年らしい。日本に来た理由は、話さない。簡単に話せるような物ではないのかもしれない。



「光輝、寿司食いてえ!」



 光輝さんの事は、どうやら財布だと思っているようだ。



「トクジョウ食わせてくれ!」

「お寿司に種類があるんですか?」

「ミオは日本人なのに、寿司を知らないのか?」

「詳しくは知りません」

「ミオはバカだな?」

「そうかもしれません」

「ティファ、黙れ!」


 わたしがシュンと落ち込む寸前に、光輝さんが凄みのある声を出した。


「ハイハイ、分かったぜ」

「分かればいい」

 
 光輝さんは車を走らせた。

 助手席にティファさんが乗るのかと思ったけれど、ティファさんは、自分から後部座席に乗り込んだ。


「ミオ、綺麗な黒い髪ダね。オレの国ではミオみたいな女の子はヤマトナデシコって呼ばれるぞ」

「わたしは、そんなにできた女の子ではないわ」


 後部座席からティファさんは、わたしの長い髪に触れてきた。指で梳いている。


「ティファさんの髪も瞳もとても綺麗で、お人形みたいに見えるわ」

「ティファは黙っていたら確かに美人だろうな」

「黙っていろと言っているのか?」

「そうだ。俺と美緒のデートを邪魔するな」

「オウエンしてやろう!」

「そうか?」


 光輝さんが声を上げて笑った。


「応援してくれるなら、俺たちの愛の巣に乗り込むな」

「愛の巣だと?」


 ティファさんは、後部座席から運転席の座席を何度も蹴った。


「おい、車を壊すなよ。弁償してもらうぞ。あと、美緒の傷に障る。振動は与えるな。この場で下ろすぞ」


 どこに行くのか分からないが、首都高を走っている。この場所で車を止めることはできないと思う。


「ここには、下ろすな。おとなしくしてやろう!」

「ついでに、口も閉じていろ」

「それは無理だ。呼吸ができなくなるだろう!」

「鼻で呼吸をすればいいだろう?」

「まったく、和真も光輝も、やかましい!」


 ティファさんは、後部座席に凭れて座ったようだ。

 光輝さんに言われたように、口を閉じた。

 車内が静かになったと思ったら、ティファさんは英語の歌を口ずさんでいた。小さな声だったけれど、少しハスキーな綺麗な声で歌っている。

 首都高を下りると一般道を走った車は、静かに駐車場に駐まった。



「美緒、痛くないな?」

「うん、大丈夫よ」

「痛くなったら、すぐに言う事」

「わかったわ」


 光輝さんは先に車から降りると、手を貸してくれる。そのまま手を繋いで、お店に入る。ティファさんは、後ろをおとなしくついてくる。


「高そうなお店ね。お寿司なんて初めてよ」

「食べた事がないのか?」

「うん。わたしの分はいつもなかったから」


 光輝さんの手がわたしの頭を抱きしめる。


「今日も美味し物を食べさせてやる」

「うん、ありがとう」


 光輝さんと二度目に会ってデートをしたとき、食べた物を吐いてしまったけれど、それ以来、食べ物を吐いてはいない。掌が痛くなることも徐々に減ってきて、最近では夢に魘されることもなくなってきた。

 スイッチがあると言っていたが、光輝さんにはスイッチが何か分かっているのかもしれない。

 最初に約束をしてくれたように、いつも美味しい物を食べさせてくれる。でも、いつかはわたしがご飯を作って光輝さんに食べて欲しい。食事は作った事はないけれど、練習したいと思う。ささやかな夢だけれど、今のわたしにはできないことだ。



「特上を三つ」

「光輝、デカッパラ」

「それを言うなら、太っ腹だ」

「おう、フトッパラか?」



 向かい側に座るティファさんは、今にも跳ねそうなほど、大喜びしている。

 わたしは光輝さんの隣に座っている。

 今ではもう緊張しなくなって、定位置になっている。隣にいてくれないと、むしろ落ち着かなくなった。



「和真も寿司くらい食べさせてくれるだろう?」

「寿司は日本の物が一番ウマいからな」

「寿司を食べに日本に来たのか?」


 足を広げて座っていたティファさんは、綺麗に正座をした。

 表情が真面目になった。



「家出だ。和真と喧嘩した。あいつが謝るまで帰らない」

「原因は何だ?」

「ベッドの下にピアスが落ちていた。和真は浮気を認めない。だから出てきた」

「認めないなら、浮気はしてないのだろう?」

「それなら、ピアスはどこから湧いて出たんだ?」


 ティファさんは、目を潤ませている。

 ちゃんと女性の顔をしている。思い悩んで家出をしてきたのだろう。



「俺に聞かれても知るか。そんなこと和真に聞けよ」

「話さないから出てきた」

「俺に聞き出して欲しいのか?」

「聞き出さなくてもいい。あいつが話すまで待つつもりだ」

「それで、和真には日本に行くと言ってきたのか?」

「言うのを忘れた!」


 光輝さんとティファさんは、同時にため息をついた。

 行き先を言わずに家を出たら、まず近場から探しそうな気がする。まさか、いきなり飛行機に飛び乗り太平洋を渡って行くなど考えもしないだろう。



「後で連絡してもいいか?」

「嫌だ!」

「迎えに来てくれないぞ」

「オレも考えたいんだ。腐れ縁で同棲してるけど、オレが最初に好きになったのは光輝だ。光輝が日本に行くとき、一緒に行きたかったんだ」

「俺には美緒がいる」

「おう、でも、ミオとはいつから付き合っているんだ?」


 ティファさんがわたしを真っ直ぐ見ている。

 お見合いをしたのは、ゴールデンウィーク中だ。出会って、一ヶ月ちょっとだ。3回目に会った時に、結婚を考えた。家族の呪縛から逃げ出すために……。それで両親を怒らせて、今に至っている。時間はすごく短い。

 わたしはまだ光輝さんをよく知らない。


「時間じゃないんだ。お互いに惹かれ合った」

「さっき、光輝からミオは虐待を受けていたと聞いた。ミオは救い出してくれる人なら誰でも良かったんじゃないのか?」

「……え」

「美緒、答えなくてもいい」

「……ごめんなさい。分からない」


(わたし、間違った事をしているの?)



 分からないじゃなくて、考えないようにしていたような気がする。

 最初はお互いに、好き合って同居を始めようとしわけじゃない。

 光輝さんの気持ちがどう変化したのか分からないけれど、わたしは家族から逃げるために光輝さんの手を掴んだ。それは本当の事だ。

 今までなんともなかったのに、掌が熱くなる。頭がクラクラしてきて、気分が急に悪くなってきた。


「お待たせしました」


 テーブルの上に、お寿司が並べられた。

 初めて見る綺麗なお寿司が並んでいるのに、わたしは箸を持つこともできなくなった。


「おっ、特上寿司!イクラ、ウニ、これがウマいんだよな」

「美緒、食べないのか?」

「……ごめんなさい」


 わたしは初めて見る木の器を、ティファさんの前に置いた。


「食べていいよ」

「おっ、いいのか?」

「うん」

「美緒、ちゃんと食べなさい」

「いいの。食事中にごめんなさい。ちょっとトイレに行って来るね」


 わたしはトートバッグを持って、席を立った。

 何も食べなくても気持ちが悪い。

 わたしは走るようにトイレ入って、久しぶりに吐いた。暫くトイレの中で壁に凭れていた。耳鳴りがする。動けるようになってから個室から出た。口をゆすいで、冷や汗を洗い流すように顔をしっかり洗って、ハンドタオルで顔を拭った。

 ティファさんが言うとおりだ。助けてくれたのが、光輝さんじゃなくても他の誰でも良かったのかもしれない。差し出された手に縋ったのは、本当の事だ。

 わたしは席には戻らず、お店の中にある待合の椅子に座って考えていた。


「美緒、どうして戻って来ない?」


 わたしはゆっくり顔をあげた。光輝さんは怒った顔をしていた。


「わたし、光輝さんの事好きかどうか、分からなくなったの。こんなわたしが一緒に住んでいていいはずがないと思って。……わたし、どこに行ったらいいの?……住む場所探さなくちゃ」

「美緒、俺と結婚するんじゃないのか?」

「……わからなくなったの」


 わたしは両手を見た。赤く腫れていないはずの掌が赤く腫れて見える。

 痛くないはずの掌が、すごく痛む。


「美緒、誰の声も聞くな。俺を信じていてくれ」

「……でも」

「何も考えるな」

「……だって」


 光輝さんが痛む両手を握ってくれる。


「おい、光輝、早く食べろよ。全部食っちまうぞ!」


 座敷の方からティファさんの声がした。


「おまえに全部やる。さっさと食べろ」

「気前がいいな。光輝、モテるぞ」

「早く食べないと、置いていくぞ」

「ちょっと待ってろよ!」


 光輝さんはわたしの隣に座ると片手でわたしを抱きしめながら、スマホを取り出して電話をかけた。

 ワンコールで電話は繋がった。


「和真、早く連れて帰ってくれ」

『ティファ、そっちにいるのか?』

「ああ、強引に居座っている」

『迷惑かけてすまないな』

「本当に迷惑だ」

『兄貴、結婚するんだって?』

「ティファが俺の大切な美緒の心を痛めつける。美緒が壊れたら一生恨むぞ。一刻も早く連れ帰ってくれ」


 光輝さんは一方的に話して電話を切った。


「わたしのためにごめんなさい」


 今の電話は、わたしの事を心配してかけられたものだった。


(こんなに心配かけているんだ)


「美緒のためだけじゃない。俺も限界だ」


 光輝さんは疲れた顔をしていた。


(わたしがこんなに疲れさせているの?)


「光輝さん、帰りたい」

「入籍はどうするんだ?」

「……今はできない」

「……そうだな」


 光輝さんは、ため息をついた。



「わたしが失望させたの?」

「そうじゃない。俺が焦りすぎだ」



 光輝さんは、わたしの頭を引き寄せて、何度も何度も撫でてくれる。

 両親にもされたことのない、撫でられるという行為は、とても気持ちがいい。

 全身が蕩けてしまいそうだ。



「光輝、待たせた!」

「静かにしてくれ」


 わたしは光輝さんに抱きついていた。


「ミオはどうして泣いているんだ?」

「おまえは美緒に話かけるな!どこかに行ってろ!」

「……ごめんなさい。ティファさんは何も悪くないの」


 わたしは体を離して、優しい手を拒んだ。


「帰りたい」

「帰るか?」

「うん」


 わたしは流れた涙を拭って立ち上がった。

 光輝さんは、会計をするために、わたしから離れて行った。その代わりに、ティファさんが体を寄せてきた。耳元で低い声で囁く。



「ミオ、おまえ、暗いな!根暗の上に涙で光輝を縛っているのか?最低だな。光輝には似合わねえ。光輝のために出て行け。おまえがいたら光輝のためにならねえ!」

「……」



 胸を抉るようなティファさんの声に、言葉が出てこない。

 確かにそうかもしれない。

 ティファさんの手が襟元を掴んで引き上げる。


「うっ……」


 首が絞まる。

 体が引き上げられて、なんとかつま先がつく程度だ。

 頬を打たれるのかと、身構えるけれど、拳はこなかった。



「ヘンジは?」

「……はい」



 返事をすると、突き放された。

 勢いで、数歩後ろに下がったら壁があった。壁がなかったら、転んでいた。壁があって良かったけれど、絞められていた気管が解放されて、咳が出る。その度に胸が痛い。折れた肋骨に響く。



「美緒、どうした?」



 わたしは首を振るしかできなくて、胸を押さえながら咳をする。



「車に移動しよう」


 抱き上げられそうになって、光輝さんの手を拒む。自力で店外に出ると、屈み込んで、咳と痛みを堪える。

 光輝さんが背中をさすってくれる。



「ティファ、美緒に何かしたのか?」

「何もしてねえ!」

「美緒に手を出したら、殺すぞ」

「物騒だな!」



 すごい力だった。そういえば、光輝さんと手合わせしていたな。武術をしているのだろう。ティファさんに殴られたら、両親の比ではないくらい痛いのだろう。そう思うと怖くなる。


(また、わたしが壊れていく。バラバラになっていく)


 また恐怖に縛られるのかと思うと、今すぐここから逃げ出したくなる。



「ごめんなさい。ご迷惑をおかけいたしました。もう大丈夫です」


 やっと動けるようになって立ち上がると、ティファさんはサングラスをはめて、車に凭れていた。

 すごく格好よく見えて、その反面に自分はすごくみっともなく感じた。


(ティファさんの言うとおりだ。わたしは光輝さんのためにならない。並んでも似合わないし、相応しくもない)


「車に乗れそうか?」

「はい」



 わたしは開けられた車に乗った。

 車はホテルに戻っていく。

 今日は何のために外出したんだっけ?

 何も思い出なくなっていた。



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