かちこみっ!

もっけさん

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始まり

第5話 初戦闘

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  一二三ひふみを連れてユグドラシルへやってきた。レベル上げの兼ね合いもあるので車はお留守番である。
 「モンスター出てこないね。」
 歩いて30分のところで文句を言い出す一二三ひふみ
 「そうだね。私のレベルが高いからかもしれないわね…」
 私のレベルは700越えである。
 「七五三なごみ姉ちゃんのせいじゃん!どうすんのさ!?」
 このままレベル1は嫌だと喚く一二三ひふみ。さてどうするか…
 『魔物寄せのアイテムを使う事をお勧めします。』
 イリスの声になるほどと感心し、空間魔法アイテムボックスから魔物集めの薬を私と一二三ひふみに振りかけた。
 「うわっ何!?くさっ!!」
 「魔物寄せの薬だよ。」
 待つこと数分、魔物がやって来た。
 「一二三ひふみ、耳を塞いで!」
 私は一二三ひふみに指示を出しマンゴドラを召喚した。召喚したマンゴドラは悲鳴を上げ相手を瀕死にさせる。
 「一二三ひふみ、射撃か魔法で止めを刺して!」
 私の指示に従い一二三ひふみがエアガンでウルフとタイガーウルフをハチの巣にした。射撃をMAXまで上げた甲斐があるというものだ。
 ウルフとタイガーウルフの死体を放置しようかと思ったが金にならないかな?と考えたらイリスが
 『毛皮は冒険者ギルドにて買い取りが可能です。』
助言をしてくれたので空間魔法アイテムボックスに仕舞う事にした。
 「そんなゴミどうするの?」
 一二三ひふみの言葉に
 「冒険者ギルドで買い取りして貰うんだよ。お金はあるけど当分はアンタの小遣いになるからね。」
ユグドラシルでお金を稼ぐ意欲を持たせてみた。小遣いと聞いてやる気になった模様。
 1時間ほど寄って来た魔物と戦闘したが、魔物=お金と考えた一二三ひふみは水魔法で魔物を窒息死させていった。
 ゲーム脳怖い…
 「ステータスが気になる!」
 敵をウォーターボールで窒息死させながら言う一二三ひふみ
 「じゃあ、私が魔物退治を変わろうか?その間にステータス確認すれば良いんじゃない?」
 そう言うと
 「私のレベルアップにならないから攻撃しながらステータス確認する。ステータスオープン!」
エアガンでモンスターを撃ち殺しながら一二三ひふみは自分のステータスを確認していた。器用なもんだ。
 --------STATUS---------
名前:ヒフミ(わかつ一二三ひふみ
種族:人族
レベル:37
職業:医師の卵
年齢:24歳
体力:8→102
魔力:11→201
筋力:5→99
防御:6→84
知能:420→479
速度:1→87
運 :10→3015
■装備:ミュンミュンmyun myunのニット・レギンスパンツ
■スキル:縁結び・鍛冶41・索敵MAX・隠蔽MAX・解析鑑定15・水魔法61・風魔法50・火魔法50・生活魔法MAX・射撃MAX・薬師23
■ギフト:なし
■称 号:ナゴミの従魔
■加護:崇徳上皇すとくじょうこう大国主大神おおくにぬしのかみ
■ボーナスポイント:-PTポイント
-------------------------------
 低級の魔物を狩っていたけどレベルが上がるのが早いな…
 『マスターの経験値倍化の恩恵を受けております。』
 イリスの言葉になるほどと思った。
 「あんた私の経験値倍化の影響受けてるからレベルが上がりやすいみたいだよ。そろそろ家に帰らない?」
  私の言葉に
 「そうだね。思ったよりレベル上がってるし、地球だとどのぐらい経過しているか気になるから確認しておきたいし帰ろう。」
最後の魔物を討伐し終えた一二三ひふみが帰るのに同意した。
 「その前に死体を回収しないとね。」
 「私、空間魔法アイテムボックス持ってないから無理だよ。」
 回収を手伝わない気でいる一二三ひふみ
 「残念ながら空間魔法アイテムボックスは共有になっているからお前も回収しろ。」
魔物の死体回収を手伝わせた。


 「喉乾いたー」
 冷蔵庫からビールを取り出しドカっとソファーに座る一二三ひふみ。おっさん入ってるなと思ったが言わない方が吉だろう。
 「さてこれからどうしようか…私もアンタも晴れて無職だ。金貨に関しては外国で換金してお金を作るとして、神社も放置ってわけにはいかないと思う。何か案はあるかな?」
 「ポーション目当てで薬師のスキルを取得したけど化粧品を作るのにもいけるんじゃないかな?ユグドラシルで採取した薬草をこっちで使用すると1.5倍の効果があるみたい。鑑定で出てた。ちなみに地球のをユグドラシルに持って行った物は2倍の効果があったよ。」
 いつの間にそんな検証をしていたのだ?と思ったら表情かおに出てたのか
 「七五三なごみ姉ちゃん、表情かおに出てるよ。向こうの世界の材料で化粧品会社を作ってみたらどうかな?効果が1.5倍ならいけると思う。神社は人を雇って任せれば良いし、縁切り・縁結び関係の仕事なら廃業しても良いんじゃない?」
笑って指摘された。
 会社を興すのは良いが実際に化粧品を作るのは一二三ひふみになるのだ。大丈夫だろうか?
 「私の心配してる?その辺は大丈夫だよ。解析鑑定もあるし、イリスさんもいるから大丈夫!」
 一二三ひふみからイリスの事を聞いて
 「どうしてイリスのことを知っているの?」
驚いて聞くと
 「七五三なごみ姉ちゃんに憑いている存在だよね。契約ティムされた時に自己紹介してくれたよ。世界のことは何でも把握しているって言ってたからユグドラシルでの材料で化粧水とか作れないか聞いたら作れるって言ってたもん。」
勝手にイリスが一二三ひふみと接触を図っていた。
 (イリス!アンタのことは極秘なんだから勝手に他の人に接触しないで!)
 『……マスターの為になると判断しました。』
 (それでも駄目!アンタのことが他の人にバレると大変な事になるから!一二三ひふみを巻き込まないで!)
 『了』
 イリスに釘を刺し
 「一二三ひふみ、イリスのことは誰にも話さないようにね。」
一二三ひふみにも釘を刺した。
 「他の人に話しても絶対に信じないよ。で、縁切り・縁結びはどうするの?」
 「依頼料を吊り上げて客を遠のかせるしかないね。それでも依頼が入ったら対処しよう。会社に関しては法人にするか個人にするかだよね。」
 「最初は個人でやって軌道に乗ったら法人化したら良いと思うよ。」
 「なら税務署に行って届け出を出してくるわ。アンタの名前で出そうか?」
 私の問いに一二三ひふみは首を横に振って
 「七五三なごみ姉ちゃんの名義で出して。あと神主さんと巫女さんの募集もしないと。それと金貨の換金はどこでするの?」
私名義で開業するようにと言って来た。換金に関してはイリスがイギリスで換金するのが良いとお勧めしてくれた。換金場所も教えて貰っているので安心だ。
 「イギリスで換金してくるから安心して。」
 「イギリスに旅行なんて良いな!私も行きたい!」
 「旅行じゃないよ。転移で行くから直ぐに帰ってくるし。」
 そんな私の言葉にガックリと肩を落とした一二三ひふみ
 「神主さんと巫女さんの正社員の募集を求人サイトに登録しておいて。条件は一二三ひふみに任せる。」
お土産は買ってくるからと言えば、自室に籠った。どうやら求人サイトに募集要項を登録しているようだ。
 こうして化粧品会社Ravimラヴィムが設立されたのであった。
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