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容子の追憶と暗躍
146.蛇達の毒舌に泣きました
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「宥子、次の村まで後どれぐらい掛かるんだ?」
インドアな私には、長時間の歩行は辛い。
ステータスが上昇しても、体力が無いのは変わりない。
宥子は、異世界で毎回あんなモンスターと対峙しているのだろうか?
「移動を初めて、まだ一時間も経ってない。この調子だと、一番近い村でも夕方に到着出来るかどうかだよ。目的の街は、数日から数週間はかかる。大前提として、私も容子も元来引き籠りであることを忘れてないか? 私達は、体力が無いんだよ!」
体力の無さを力説する宥子に対し、私は白けた目で彼女を見て言った。
「原付バイクを出しな」
夕方まで歩いて一番近い村まで行くなんて御免だ。
大体、移動している最中に先程のようなモンスターと遭遇して戦闘になったら、幾ら体力があっても死ぬ。
移動手段があるのだから、使わないのはおかしい。
「いやいや、白昼堂々と原付バイクを出したらダメでしょう!」
「Shut up! 宥子は、自称神に所有物をサイエスでも使用可能にして貰える権利を要求したんでしょう? なら、別に原付バイクを持ち込んで使用しても問題はない」
頓智で日本に戻ってきた奴が言う台詞ではない。
早く出せと催促するも、宥子は難しい顔をしている。
「でもなぁ、原付バイクで街道を走行している姿を他人に見られたら面倒臭い事この上ない状況に陥ると思うんだが……」
「見られたところで、原付バイクの速度に勝てると思う? 新種のモンスターと認識されるがオチだよ。顔は、度が入った色眼鏡に変えてマスクすれば隠せるでしょう」
フルフェイスのヘルメットがあれば、それを採用していたが、生憎そんなものはない。
どこにでもいる平凡コケシ顔を晒したところで、誰も顔に注意はいかない。
寧ろ、原付バイクの方に注意が向くだろう。
何故、その事に気付かないんだろうか?
反論する気が失せたのか、
「よし、それ採用!」
と考える事を放棄したようだ。
心境は、どうにでもな~れ~なのだろう。
私達は、それぞれアイテムボックスから原付バイクとヘルメットを出した。
私は、予備の眼鏡をかける。
マスクはサングラスが曇るので、着けないと決めた。
「最初から原付バイクで移動すれば、時間も手間も短縮出来たんじゃない?」
原付バイクを並走させながら、他愛もないやり取りをする。
最初から移動手段を確立させておけば、こんな事で悩む必要もなかっただろう。
「否定はしない。原付バイクで街道をかっ飛ばすのは、色々と思うところがあったんだよ」
「宥子は、常識に縛られ過ぎ。もっと、肩の力抜いていこうよ」
私の言葉に、宥子はプッと笑う。
もっと自由に振舞っても、咎める者はいない事にようやく気付いたようだ。
「容子も偶には良いことを言う。原付バイクなら、村どころか目的地まで一日で移動できるかもしれない」
「でしょう♪ まあ、道中でモンスターと遭遇しなければの話だけど」
ボソッと呟いた不穏な言葉に、宥子はハハハと乾いた笑みを零した。
「止めて! 死亡フラグを立てないで」
「冗談だよ。人目を避けて森を突っ切って走らせれば、一般人には遭遇しないから無問題。索敵と隠密を常時発動させておけば、万が一、モンスターや冒険者と遭遇しても新種のモンスターと勘違いして避けてくれるよ」
「確かに。でも、路銀と経験値は稼いでおきたい。サクラの神聖魔法に結界魔法があったから、重ね掛けして目に入ったモンスターを轢き殺して進もう。結界の強度と耐久性のテストにもなるし」
実験大好きっ子の血が騒いだのか、宥子はノリノリで結界の耐久・強度テストをする気満々だ。
私もそれに乗っかり、サクラに頼んで原付バイク二台に結界魔法を張って貰う。
「良いね! やろう、やろう。サクラちゃん、私らに結界魔法プリーズ」
<はぁい。いきますのー。聖域>
一瞬『ん?』っとなったが、私達の周りがキラキラ光っている。
原付バイクに後光が差して見える。
眩しくて、このまま走行したら事故を起こしかねない。
「バイクまで光って眩しい。サングラスに変えるわ」
「ですよね!」
私の一言で、逃避していた宥子は現実に戻ってきた。
それぞれ眼鏡を外してサングラスに変える。
「私が先行するから、容子は後ろを付いてきて。サクラは、聖域の効果が切れる前に、魔法を掛け直して頂戴。MPが切れる前に、MPポーション飲んで良いからね」
<りょーかい>
「では、行くよー」
その掛け声と共に、宥子に続き道なき道を選んでセブールを目指した。
途中、幾度もモンスターと出会ったが、時速61.3km/hの原付バイクの前では無力だった。
狙って轢いた時もあれば、うっかり轢き殺した時もある。
ドロップされたアイテムは、その都度バイクを止めてアイテムボックス収納した。
日が真上を通過した頃、お腹が空いたので宥子に声をかける。
「昼ご飯にしない?」
「分かった。魔物除けと虫除けの薬を散布するから、容子は昼食の用意してて」
「了解」
バイクを停めてアイテムボックスから椅子とテーブル・食器などを出した。
「ハンバーグ弁当で良い?」
「何でも良い」
「OK、OK。サクラちゃんは、ジェリービーンズね」
紙皿に盛られたジェリービーンズの山を見たサクラは、大興奮した様子でテーブルの上をピョンピョン跳ねている。
「サクラ、落ち着け。じゃあ、食べようか。頂きます」
「頂きます」
宥子がハンバーグ弁当に舌鼓を打っている間に、私はガスコンロでお湯を沸かしていた。
お湯が沸き、番茶をコップに注いで手渡す。
サクラには、浅いスープ皿にお茶を注いだ。
「蛇達も呼ぼうよ」
「あの子らを持ち込むって事は、生態系を崩す恐れがあるって事だよ。流石に、それは看過出来ないよ」
私の提案に、宥子は秒で却下した。
私達が、サイエスに居る時点で生態系は崩れているという事に何故気付かない?
「契約で縛っているなら、まず脱走は出来ないと思うよ? 宥子の獣魔扱いになるから、レベル上げてポイントを得れば念話も使えるようになる。そしたら、意思疎通も出来るようになるし。何より、世話も出来て一石二鳥」
宥子は、
「……食事が終わったら試してみるよ」
と言って、食事を再開した。
宥子一人だけ自宅に戻り、蛇達を虫かごに入れてサイエスに戻ってきた。
宥子が事前に蛇達のステータスをこっそり確認した時に、念話があったと言ったので意思の疎通に関しては問題ないと安心した。
しかし、いざ念話してみるとおっさん化している蛇達に私は泣いた。
身体が大きく全体的に白く薄い黄色の斑点模様が特徴の赤白、一回り小さい方が紅白だ。
二匹を前にすると、可愛いという気持ちが止まらない。
「あぁ~ん、可愛い。流石、私の子! どっちもラブリーでプリティーでビューティフルよぉぉ!!!」
ニ匹に構おうと手を出すと、さっと避けた。
流石蛇、素早い。
再度チャレンジして触ろうとするも、またも避けられる。
最後は、意地になって捕まえようとする私VS蛇達の構図になった。
避けられる理由が分からず、どんよりした気持ちになる。
避けられ続けて心が折れそうだ。
「二匹とも意思疎通できるようにしてよぉ」
と頼みの綱である宥子に強請ると、彼女は蛇達のステータスを弄り、念話をOFFからONへ変更した。
<紅白、赤白、宜しくね!>
宥子の挨拶に対し二匹は、
<餌もうちょい増やしてくれや。あと水なんやけど最近はミネラルなんちゃらがあんだろー? 飲んでみたいわぁ>
<おい、たぬきブス。たまには酒出せや。てか気安く触んな。お前等の生ぬるい体温キモイねん>
と辛辣な言葉が返ってきた。
蛇達の暴言と中身がおっさんだった事に、ショックが大きくて何も言い返せない。
しかも、事実なのが質が悪い。
<主様はぁ、ブスじゃないのぉ。お顔はぁ、特殊なだけぇ。性格はぁ、難有だけどぉ楽しぃよぉ??>
と、悪気の無いサクラのフォローが更に心を抉る。
ダメージが想像以上に大きくて、地面に膝を着いて項垂れる。
人生って世知辛い。
顔は微妙、体系たぬき、性格難有と怒涛の口撃は、図太い性格をしている私でも立ち直れそうにない。
そんな私を見かねた宥子は、二匹を鷲掴みにして暫く振り回してお仕置きした。
誰だよ、念話なんてしようって言ったの!!
こんな真実知りたくなかった。
「取り合えず、蛇達の健康チェックをしよう」
私は宥子の肩を叩き、健康状態を確認しろと提案する。
「至って健康だよ」
若干嫌そうな顔をした宥子が、両手に持った蛇達を見て言った。
念話を早々に切ったので、宥子と蛇達の間で何を話しているのか分からないが、徐々に宥子の顔が般若になっている。
「まずは、キレイキレイしようか~。なんか臭いし。水球、清掃」
宥子はニッコリと笑みを浮かべて、水の球の中に二匹の蛇を突っ込みジャブジャブ丸洗いしている。
あの様子だと、要らんことを言ったのだろう。
全身隈なく洗われてから、清掃で身体をキレイキレイしている。
うわーっと思うも、会話についていけないと困るので念話をonにした。
<それ以上暴言吐くなら、暫く飯抜きにするからね。後、脱走したら見つけられなくなるし、その辺りのモンスターに食べられるから絶対私の傍から離れちゃダメ。ご主人様には絶対服従。OK?>
ガツンと言えば、蛇達は大人しくなった。
二匹が、サクラ並みにチートだと知ったのは少し後の事である。
インドアな私には、長時間の歩行は辛い。
ステータスが上昇しても、体力が無いのは変わりない。
宥子は、異世界で毎回あんなモンスターと対峙しているのだろうか?
「移動を初めて、まだ一時間も経ってない。この調子だと、一番近い村でも夕方に到着出来るかどうかだよ。目的の街は、数日から数週間はかかる。大前提として、私も容子も元来引き籠りであることを忘れてないか? 私達は、体力が無いんだよ!」
体力の無さを力説する宥子に対し、私は白けた目で彼女を見て言った。
「原付バイクを出しな」
夕方まで歩いて一番近い村まで行くなんて御免だ。
大体、移動している最中に先程のようなモンスターと遭遇して戦闘になったら、幾ら体力があっても死ぬ。
移動手段があるのだから、使わないのはおかしい。
「いやいや、白昼堂々と原付バイクを出したらダメでしょう!」
「Shut up! 宥子は、自称神に所有物をサイエスでも使用可能にして貰える権利を要求したんでしょう? なら、別に原付バイクを持ち込んで使用しても問題はない」
頓智で日本に戻ってきた奴が言う台詞ではない。
早く出せと催促するも、宥子は難しい顔をしている。
「でもなぁ、原付バイクで街道を走行している姿を他人に見られたら面倒臭い事この上ない状況に陥ると思うんだが……」
「見られたところで、原付バイクの速度に勝てると思う? 新種のモンスターと認識されるがオチだよ。顔は、度が入った色眼鏡に変えてマスクすれば隠せるでしょう」
フルフェイスのヘルメットがあれば、それを採用していたが、生憎そんなものはない。
どこにでもいる平凡コケシ顔を晒したところで、誰も顔に注意はいかない。
寧ろ、原付バイクの方に注意が向くだろう。
何故、その事に気付かないんだろうか?
反論する気が失せたのか、
「よし、それ採用!」
と考える事を放棄したようだ。
心境は、どうにでもな~れ~なのだろう。
私達は、それぞれアイテムボックスから原付バイクとヘルメットを出した。
私は、予備の眼鏡をかける。
マスクはサングラスが曇るので、着けないと決めた。
「最初から原付バイクで移動すれば、時間も手間も短縮出来たんじゃない?」
原付バイクを並走させながら、他愛もないやり取りをする。
最初から移動手段を確立させておけば、こんな事で悩む必要もなかっただろう。
「否定はしない。原付バイクで街道をかっ飛ばすのは、色々と思うところがあったんだよ」
「宥子は、常識に縛られ過ぎ。もっと、肩の力抜いていこうよ」
私の言葉に、宥子はプッと笑う。
もっと自由に振舞っても、咎める者はいない事にようやく気付いたようだ。
「容子も偶には良いことを言う。原付バイクなら、村どころか目的地まで一日で移動できるかもしれない」
「でしょう♪ まあ、道中でモンスターと遭遇しなければの話だけど」
ボソッと呟いた不穏な言葉に、宥子はハハハと乾いた笑みを零した。
「止めて! 死亡フラグを立てないで」
「冗談だよ。人目を避けて森を突っ切って走らせれば、一般人には遭遇しないから無問題。索敵と隠密を常時発動させておけば、万が一、モンスターや冒険者と遭遇しても新種のモンスターと勘違いして避けてくれるよ」
「確かに。でも、路銀と経験値は稼いでおきたい。サクラの神聖魔法に結界魔法があったから、重ね掛けして目に入ったモンスターを轢き殺して進もう。結界の強度と耐久性のテストにもなるし」
実験大好きっ子の血が騒いだのか、宥子はノリノリで結界の耐久・強度テストをする気満々だ。
私もそれに乗っかり、サクラに頼んで原付バイク二台に結界魔法を張って貰う。
「良いね! やろう、やろう。サクラちゃん、私らに結界魔法プリーズ」
<はぁい。いきますのー。聖域>
一瞬『ん?』っとなったが、私達の周りがキラキラ光っている。
原付バイクに後光が差して見える。
眩しくて、このまま走行したら事故を起こしかねない。
「バイクまで光って眩しい。サングラスに変えるわ」
「ですよね!」
私の一言で、逃避していた宥子は現実に戻ってきた。
それぞれ眼鏡を外してサングラスに変える。
「私が先行するから、容子は後ろを付いてきて。サクラは、聖域の効果が切れる前に、魔法を掛け直して頂戴。MPが切れる前に、MPポーション飲んで良いからね」
<りょーかい>
「では、行くよー」
その掛け声と共に、宥子に続き道なき道を選んでセブールを目指した。
途中、幾度もモンスターと出会ったが、時速61.3km/hの原付バイクの前では無力だった。
狙って轢いた時もあれば、うっかり轢き殺した時もある。
ドロップされたアイテムは、その都度バイクを止めてアイテムボックス収納した。
日が真上を通過した頃、お腹が空いたので宥子に声をかける。
「昼ご飯にしない?」
「分かった。魔物除けと虫除けの薬を散布するから、容子は昼食の用意してて」
「了解」
バイクを停めてアイテムボックスから椅子とテーブル・食器などを出した。
「ハンバーグ弁当で良い?」
「何でも良い」
「OK、OK。サクラちゃんは、ジェリービーンズね」
紙皿に盛られたジェリービーンズの山を見たサクラは、大興奮した様子でテーブルの上をピョンピョン跳ねている。
「サクラ、落ち着け。じゃあ、食べようか。頂きます」
「頂きます」
宥子がハンバーグ弁当に舌鼓を打っている間に、私はガスコンロでお湯を沸かしていた。
お湯が沸き、番茶をコップに注いで手渡す。
サクラには、浅いスープ皿にお茶を注いだ。
「蛇達も呼ぼうよ」
「あの子らを持ち込むって事は、生態系を崩す恐れがあるって事だよ。流石に、それは看過出来ないよ」
私の提案に、宥子は秒で却下した。
私達が、サイエスに居る時点で生態系は崩れているという事に何故気付かない?
「契約で縛っているなら、まず脱走は出来ないと思うよ? 宥子の獣魔扱いになるから、レベル上げてポイントを得れば念話も使えるようになる。そしたら、意思疎通も出来るようになるし。何より、世話も出来て一石二鳥」
宥子は、
「……食事が終わったら試してみるよ」
と言って、食事を再開した。
宥子一人だけ自宅に戻り、蛇達を虫かごに入れてサイエスに戻ってきた。
宥子が事前に蛇達のステータスをこっそり確認した時に、念話があったと言ったので意思の疎通に関しては問題ないと安心した。
しかし、いざ念話してみるとおっさん化している蛇達に私は泣いた。
身体が大きく全体的に白く薄い黄色の斑点模様が特徴の赤白、一回り小さい方が紅白だ。
二匹を前にすると、可愛いという気持ちが止まらない。
「あぁ~ん、可愛い。流石、私の子! どっちもラブリーでプリティーでビューティフルよぉぉ!!!」
ニ匹に構おうと手を出すと、さっと避けた。
流石蛇、素早い。
再度チャレンジして触ろうとするも、またも避けられる。
最後は、意地になって捕まえようとする私VS蛇達の構図になった。
避けられる理由が分からず、どんよりした気持ちになる。
避けられ続けて心が折れそうだ。
「二匹とも意思疎通できるようにしてよぉ」
と頼みの綱である宥子に強請ると、彼女は蛇達のステータスを弄り、念話をOFFからONへ変更した。
<紅白、赤白、宜しくね!>
宥子の挨拶に対し二匹は、
<餌もうちょい増やしてくれや。あと水なんやけど最近はミネラルなんちゃらがあんだろー? 飲んでみたいわぁ>
<おい、たぬきブス。たまには酒出せや。てか気安く触んな。お前等の生ぬるい体温キモイねん>
と辛辣な言葉が返ってきた。
蛇達の暴言と中身がおっさんだった事に、ショックが大きくて何も言い返せない。
しかも、事実なのが質が悪い。
<主様はぁ、ブスじゃないのぉ。お顔はぁ、特殊なだけぇ。性格はぁ、難有だけどぉ楽しぃよぉ??>
と、悪気の無いサクラのフォローが更に心を抉る。
ダメージが想像以上に大きくて、地面に膝を着いて項垂れる。
人生って世知辛い。
顔は微妙、体系たぬき、性格難有と怒涛の口撃は、図太い性格をしている私でも立ち直れそうにない。
そんな私を見かねた宥子は、二匹を鷲掴みにして暫く振り回してお仕置きした。
誰だよ、念話なんてしようって言ったの!!
こんな真実知りたくなかった。
「取り合えず、蛇達の健康チェックをしよう」
私は宥子の肩を叩き、健康状態を確認しろと提案する。
「至って健康だよ」
若干嫌そうな顔をした宥子が、両手に持った蛇達を見て言った。
念話を早々に切ったので、宥子と蛇達の間で何を話しているのか分からないが、徐々に宥子の顔が般若になっている。
「まずは、キレイキレイしようか~。なんか臭いし。水球、清掃」
宥子はニッコリと笑みを浮かべて、水の球の中に二匹の蛇を突っ込みジャブジャブ丸洗いしている。
あの様子だと、要らんことを言ったのだろう。
全身隈なく洗われてから、清掃で身体をキレイキレイしている。
うわーっと思うも、会話についていけないと困るので念話をonにした。
<それ以上暴言吐くなら、暫く飯抜きにするからね。後、脱走したら見つけられなくなるし、その辺りのモンスターに食べられるから絶対私の傍から離れちゃダメ。ご主人様には絶対服従。OK?>
ガツンと言えば、蛇達は大人しくなった。
二匹が、サクラ並みにチートだと知ったのは少し後の事である。
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