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容子の追憶と暗躍
135.姉のサポートは妹がするもの
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宥子が異世界に旅立ってから、私はパソコンを前にキーボードを叩きながら調べ物をしていた。
原始的な戦い方で、異世界で生き延びるのは難しい。
バックアップするのも妹である私の務めだろう。
日本で購入できる火力の高い武器はたかが知れている。
だが、何もしないよりはマシだろう。
参考に、ネットサーフしながら宥子でも扱えそうな武器を探した。
他にも、独自で何か武器を作成出来ないか動画を探している。
自慢ではないが、私の特技は物を作ることだ。
宥子と違い、手先は器用な方だ。
服から小物まで色々と作っている。
趣味のコスプレが、役立つとは人生何が起こるか分からない。
理工学部の高校に進学しておいて良かった。
機械は、私の心の友だ。
異世界で宥子が死ねば、私が遺品整理をしなくてはならない。
そんな面倒臭い事は御免だ。
宥子には、宥子の考えがあるのだろう。
是非とも頑張って生き伸びて欲しい。
「ん~~、このぐらいか。後は、宥子が帰ってきてからだね」
グっと伸びをして、パソコンの電源を落とす。
ママゾンで購入した電動ガンHK416Cカスタムなら、的を外さなければ低レベルモンスターなら一発昇天出来るだろう。
向こうの世界が、どれほどの文明なのか分からない。
オーバーテクノロジーでごり押し出来るなら良し、無理なら改良して強化すれば良い。
「古典的に撒菱やクナイも有りだよね。電極銃テイザーも発注しておくか」
模造品でも、研磨し直せば十分武器として使うことは可能だろう。
遠距離戦で戦うならHK416Cカスタムと電極銃デイザーで十分だろう。
接近戦ともなれば、短刀か刀が欲しい。
日本刀欲しいなぁ。
美術品として売買されているので、購入自体は可能だ。
しかし、その後の手続きが面倒臭い。
銃砲刀剣類登録証があれば、所有者変更届出書を教育委員会へ提出しなければならない。
もし、ない場合は警察署で銃砲刀剣類登録証を発行して貰う必要がある。
古物商で購入するのであれば、必然的に銃砲刀剣類登録証がついてくる。
警察署は、まずないだろう。
一番考えられるパターンは、宥子が向こうで装備を揃える際に真剣を購入する場合だ。
それをこちらに持ち込むことを考えると、法律に触れないか心配になる。
武器については、宥子の帰宅待ちで持ちこそう。
「夕飯の材料を買いに行こうかな……」
何気なくベランダから外を見ると、宥子の原付バイクが無くなっている。
もしかして、異世界に持って行ったのだろうか?
自分の持ち物は、向こうでも使えるとか言っていたし、何かカラクリがあるのだろう。
「宥子、会社どうするつもりだろう。行き来できたとしても、二束草鞋は無理だろう。多分、退職せざる得ないよなぁ……。二人分の生活費を私が稼ぐのか……。そうだ! |宥子の荷物《不用品》を異世界に持ち込んで売り捌かせよう。どこかにお金になるネタが、転がっているかもしれないし」
引っ越して以来、一度も開封されていないダンボールがニ十個ほどある。
その殆どが、170cmサイズとでかい。
そして重い。
中身は、使ってないバックやポーチなどの付録が殆どだ。
「リサイクルショップに売っても二束三文ならないし、フリマやオークションに出品しても落札まで時間がかかる。縫製がしっかりしてる日本の商品は、異世界でも売れる! 異世界トリップならではの利点じゃない!? 向こうで売っている商品も、オークションやフリマサイトに出品すれば売れるかもしれないし、一石二鳥だわさ♪」
私は夕飯の買い出しをキャンセルして、開かずのダンボールを開封して中身をチェックしていく。
未使用なものと、使用済みのもので分けて、ダンボールに詰め直す。
荷造りをしていたら、あっという間に夕飯時になってしまった。
私は、慌てて夕飯の買い出しに行き特製容子ちゃんカレーを作って宥子の帰りを待った。
しかし、幾ら待てど暮らせど帰って来ない。
結局、宥子が帰ってきたのは、三日経ってからのことだった。
同日、ママゾンで購入した武器が届き一階の部屋の大半がダンボールに支配された。
原始的な戦い方で、異世界で生き延びるのは難しい。
バックアップするのも妹である私の務めだろう。
日本で購入できる火力の高い武器はたかが知れている。
だが、何もしないよりはマシだろう。
参考に、ネットサーフしながら宥子でも扱えそうな武器を探した。
他にも、独自で何か武器を作成出来ないか動画を探している。
自慢ではないが、私の特技は物を作ることだ。
宥子と違い、手先は器用な方だ。
服から小物まで色々と作っている。
趣味のコスプレが、役立つとは人生何が起こるか分からない。
理工学部の高校に進学しておいて良かった。
機械は、私の心の友だ。
異世界で宥子が死ねば、私が遺品整理をしなくてはならない。
そんな面倒臭い事は御免だ。
宥子には、宥子の考えがあるのだろう。
是非とも頑張って生き伸びて欲しい。
「ん~~、このぐらいか。後は、宥子が帰ってきてからだね」
グっと伸びをして、パソコンの電源を落とす。
ママゾンで購入した電動ガンHK416Cカスタムなら、的を外さなければ低レベルモンスターなら一発昇天出来るだろう。
向こうの世界が、どれほどの文明なのか分からない。
オーバーテクノロジーでごり押し出来るなら良し、無理なら改良して強化すれば良い。
「古典的に撒菱やクナイも有りだよね。電極銃テイザーも発注しておくか」
模造品でも、研磨し直せば十分武器として使うことは可能だろう。
遠距離戦で戦うならHK416Cカスタムと電極銃デイザーで十分だろう。
接近戦ともなれば、短刀か刀が欲しい。
日本刀欲しいなぁ。
美術品として売買されているので、購入自体は可能だ。
しかし、その後の手続きが面倒臭い。
銃砲刀剣類登録証があれば、所有者変更届出書を教育委員会へ提出しなければならない。
もし、ない場合は警察署で銃砲刀剣類登録証を発行して貰う必要がある。
古物商で購入するのであれば、必然的に銃砲刀剣類登録証がついてくる。
警察署は、まずないだろう。
一番考えられるパターンは、宥子が向こうで装備を揃える際に真剣を購入する場合だ。
それをこちらに持ち込むことを考えると、法律に触れないか心配になる。
武器については、宥子の帰宅待ちで持ちこそう。
「夕飯の材料を買いに行こうかな……」
何気なくベランダから外を見ると、宥子の原付バイクが無くなっている。
もしかして、異世界に持って行ったのだろうか?
自分の持ち物は、向こうでも使えるとか言っていたし、何かカラクリがあるのだろう。
「宥子、会社どうするつもりだろう。行き来できたとしても、二束草鞋は無理だろう。多分、退職せざる得ないよなぁ……。二人分の生活費を私が稼ぐのか……。そうだ! |宥子の荷物《不用品》を異世界に持ち込んで売り捌かせよう。どこかにお金になるネタが、転がっているかもしれないし」
引っ越して以来、一度も開封されていないダンボールがニ十個ほどある。
その殆どが、170cmサイズとでかい。
そして重い。
中身は、使ってないバックやポーチなどの付録が殆どだ。
「リサイクルショップに売っても二束三文ならないし、フリマやオークションに出品しても落札まで時間がかかる。縫製がしっかりしてる日本の商品は、異世界でも売れる! 異世界トリップならではの利点じゃない!? 向こうで売っている商品も、オークションやフリマサイトに出品すれば売れるかもしれないし、一石二鳥だわさ♪」
私は夕飯の買い出しをキャンセルして、開かずのダンボールを開封して中身をチェックしていく。
未使用なものと、使用済みのもので分けて、ダンボールに詰め直す。
荷造りをしていたら、あっという間に夕飯時になってしまった。
私は、慌てて夕飯の買い出しに行き特製容子ちゃんカレーを作って宥子の帰りを待った。
しかし、幾ら待てど暮らせど帰って来ない。
結局、宥子が帰ってきたのは、三日経ってからのことだった。
同日、ママゾンで購入した武器が届き一階の部屋の大半がダンボールに支配された。
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