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セブール
31.トラブルの種がやってきた
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宿屋に戻る途中、容子から念話が飛んできた。
<今すぐ、東門まで来て! 牢屋にぶち込まれそう!!>
どういう事?
一体何が、起きているというのか。
<どういう事? 自宅にいるんじゃないの?>
<玄関が、サイエスに繋がってたの! 説明は後!! 良いから、早く来て>
切羽詰まった様子の容子に、私は凡そ何が起こっているのか予想出来てしまった。
指定された東門に向かうと、憲兵と容子が言い争っている声が聞こえてくる。
「だーかーらー! この中に姉がいるのって言ってんの。良いから、ここを通しなさいよ」
「ダメだ! 身分証がない上に、金が無いなら保証するものが無いのと同じだ。断じて通すことは出来ん」
「姉が、お金持ってるって言ってるでしょう!!」
やっぱりか、愚昧。
関所破りは、異世界でも御法度だと何故気付かない。
色々と聞きたい事が多すぎて、頭がパニックになったが容子の醜態を見て逆に冷静になれた。
取り敢えず、今するべきことは容子の保護だな。
「あー……すみません。その子、私の妹なんです。いやー、旅の途中ではぐれたんですよー。合流地点は、ここと決めていたので無事に辿り着いて良かった。お金渡してたはずなんですけど、一文無しになっているとは思いませんでした。本当にご迷惑お掛けしました」
と、謝りながら金貨3枚チラ見せして憲兵に握らせる。
「お金は私が出すので、妹の入所を許可をお願いします。お幾らになりますか?」
「……滞在許可書発行に銀貨5枚、入所するために銀貨8枚だ。一週間以内に身分証を作って発行書持ち込むか、街を出るかしろ。身分証無しに一週間以上の滞在は許されていない。破れば、牢屋行きだからな」
吹っかけられているかどうか分からないが、これだけ派手に騒ぎを大きくしている。
大勢の人が、こちらを注目している事を考えるとボッタクリの線は薄そうだ。
「分かりました。金貨1枚と銀貨3枚です。滞在許可書をお願いします。あ、これは迷惑賃です。皆さんで、終業後に酒屋で一杯引っかけて下さい」
最後の言葉は、小声で憲兵らに聞こえるように言った。
私の心付もとい金貨1枚が効いたのか、憲兵の態度も軟化した。
賄賂を受け取る方もどうかと思うが、金で早期解決出来るなら出すに越したことはない。
「二度はないからな。おい、そこの女。この板に手を翳せ」
憲兵の横柄な態度に、容子が食って掛かろうとしたのを止める。
「容子、黙って何も言わずに目の前の板に手を翳しなさい。犯罪歴の有無を確認されるだけだから安心して」
これ以上面倒事を起こすなよと睨めば、不服そうな顔をしていた容子は渋々といった感じで魔道具の上に手を翳した。
犯罪歴の有無を確認し終えた後、仮発行書を渡される。
「1週間以内にギルドカード持ってくれば銀貨8枚は返却されますよね?」
「……そうだ」
私が確認しなければ、ネコババしようとしてたのか。
品行方正に働けよ。
血税で食ってるんだから。
終始不満顔の容子を引き摺って、冒険者ギルドに逆戻りする羽目になるとは。
文句が色々あり過ぎて、口にしたいところだがグッと堪えた私は偉い。
「色々と聞きたいこともあるんだけど、まずは冒険者ギルドで登録してお金返して貰いに行くよ」
「了解」
私の提案に不満はないようだ。
容子は、大人しく私の後ろを付いて歩いている。
物珍しいのか、キョロキョロと辺りを見ながら歩くのは止めてくれ。
逸れて騒ぎを起こされても面倒なので、二十年振りに手を繋いで歩いた。
歩くこと三十分、冒険者ギルドに到着した。
昇級試験受け終えたばっかりなのに、何でまた来なけりゃならないんだろう……。
比較的空いているカウンターを探していたら、おっさんが座っているところが空いていた。
「すみません。この子の冒険者登録お願いします」
「これに必要事項を記入しろ」
放り投げられた紙とペン。
うわぁ、仕事しない系に当たっちゃったよ。
そんな事を考えていると、容子は怒りに震えている。
容子を宥めすかし、私が代筆して記入していく。
私が容子を契約していることで、言葉は通じてもサイエスの文字は読めないようだ。
記入し終わった紙をおっさんに渡せば、何も書かれてないギルドカードと針を渡された。
「容子、指に針を指して血をギルドカードに着けて」
「分かった」
ブスッと針を刺し血を付けて、カードと針をおっさんの顔めがけて投げつけてる。
ギャーッ!!
何、喧嘩売ってんの?
これ以上、揉め事起こさないでくれよ。
「何すんだ!」
「え? やられた事をやり返しただけですけど~。さっき、私に向かって紙とペンを投げつけたじゃないですかぁ。嫌だなぁ~、忘れたんですかあ? ボケるには早いと思いますぅ」
「ふざけるな!! お前みたいな生意気な奴は、登録出来なくしてやるぞ」
うわぉ、馬鹿発言頂きました。
ギリオンといい、ここの職員って問題ありまくりじゃないか。
「は? 登録しに来た人に紙やペンを投げつけるのが、このギルドの作法なんでしょう? 私は、単純に作法に乗っ取っただけですけどぉ」
小馬鹿にし過ぎだよ、妹よ。
怒りは分かるが、登録出来なきゃ冒険者で食っていけない。
おっさんでは、駄目だ。
そう判断した私は、ショルダーバッグに手を突っ込み、アイテムボックス経由でマイクを取り出して告げる。
「登録しに来た人を脅すなんて話になりません! すみませんが、このおっさんチェンジで!」
音量はMAXにしてあるので、広いホールでも声は良く響く。
そこに居た冒険者や受付嬢達が、一斉におっさんの方を見る。
部が悪くなったのか、モゴモゴと言い訳をしていて見苦しい。
「容子、ここで登録するの止めたら? レオンハルトさんの紹介で来たけど、登録に来た人を脅すような職員しかいないギルドなんて早々に潰れるわよ。私が登録した始まりの町なら、やる気がない受付嬢は居ても追い返す馬鹿は居なかったわ」
嫌味交じりに言ってやったら、騒ぎを聞いて駆け付けたダリエラが立っていた。
「あ、ダリエラさん。さっきぶりですね。ここの職員は、礼儀がなっていませんよ。試験官といい、このおっさんといい。随分と適当なお仕事をなさっているようですね。冒険者から二割もお金を徴収しといて、試験官の新人殺しの黙認だけに飽き足らず、気に入らないと登録させないと稚拙な事を宣う馬鹿を何で雇っているんですか? 真面目に仕事して下さいよ。潰しますよ?」
おっと、いかんいかん。
うっかり最後は、余計な一言を零してしまった。
商業ギルドとは良い関係が築けそうなので、外堀埋めつつ、じわじわと時間をかけて潰しても良いんだぜ。
ニッコリと毒吐きスマイルを浮かべる私に、ダニエラは深々と頭を下げた。
「申し訳ない。ギルド職員の怠慢は、私の落ち度だ。今後、このような事が無いように指導する。どうか気を静めては貰えないだろうか」
「ダニエラさんの言葉に重みがないんですよね。流石に今回の対応は看過出来ないので、レオンハルトさんには報告します」
と返せば、苦虫を噛み潰したような顔になった。
レオンハルトとの間に、因縁でもあるのだろうか?
暇がある時に調べてみようっと。
「それで、妹はギルドに登録出来るんですか? この人、ギルドに登録出来なくなるようにしてやるとか言ってましたけど」
チラッとおっさんを見ると、青ざめた顔でガタガタ震えている。
ダリエラさんの顔も般若になっている。
怒るとブスに見えるね!
「登録しますので、大丈夫です」
「じゃあ、早く登録して下さい。この後、寄るところがあるんです」
おっさんに投げつけたカードは、地面に落ちている。
落ちたカードを拾って、ダリエラに手渡した。
ダリエラは、手の空いている受付嬢にそれを押し付けていた。
「登録完了した」
Fランクと書かれた容子のカードを受取り、容子に名前・職業・ギルドランクだけ表示するように伝えて、その場で変更させた。
「次、訪れる時にはマシな人に対応してもらいたいです」
とだけ言い残して、冒険者ギルドを後にした。
冒険者ギルドを出た足で、東門まで銀貨8枚を回収した。
流石に、疲れたので容子連れて宿を取る。
「すみません。二人部屋で素泊まり1週間お願い出来ますか?」
「いらっしゃい! 前払いになるけど大丈夫かい?」
「お幾らですか?」
「1人金貨5枚と銀貨6枚だよ」
一日素泊まりで銀貨8枚は、ぼったくりだ。
これだから都会は嫌なのだ。
「金貨11枚・銀貨2枚です」
始まりの町より銀貨1枚高い。
ファレル領の主要都市だからか、宿泊費も嵩むのは仕方がないと自分に言い聞かせる。
「計算が早いね。商人さんかい?」
「冒険者も兼任してますけど。出かける際は、フロントに鍵を預ければ良いですか?」
「ああ、それで構わないよ。もし、食事がしたくなったら併設している酒場で料理を出しているよ。食べるなら、別料金になるから注意しな」
「その時はお世話になります」
とだけ返し、鍵を受け取って宛てがわれた部屋へと入った。
<今すぐ、東門まで来て! 牢屋にぶち込まれそう!!>
どういう事?
一体何が、起きているというのか。
<どういう事? 自宅にいるんじゃないの?>
<玄関が、サイエスに繋がってたの! 説明は後!! 良いから、早く来て>
切羽詰まった様子の容子に、私は凡そ何が起こっているのか予想出来てしまった。
指定された東門に向かうと、憲兵と容子が言い争っている声が聞こえてくる。
「だーかーらー! この中に姉がいるのって言ってんの。良いから、ここを通しなさいよ」
「ダメだ! 身分証がない上に、金が無いなら保証するものが無いのと同じだ。断じて通すことは出来ん」
「姉が、お金持ってるって言ってるでしょう!!」
やっぱりか、愚昧。
関所破りは、異世界でも御法度だと何故気付かない。
色々と聞きたい事が多すぎて、頭がパニックになったが容子の醜態を見て逆に冷静になれた。
取り敢えず、今するべきことは容子の保護だな。
「あー……すみません。その子、私の妹なんです。いやー、旅の途中ではぐれたんですよー。合流地点は、ここと決めていたので無事に辿り着いて良かった。お金渡してたはずなんですけど、一文無しになっているとは思いませんでした。本当にご迷惑お掛けしました」
と、謝りながら金貨3枚チラ見せして憲兵に握らせる。
「お金は私が出すので、妹の入所を許可をお願いします。お幾らになりますか?」
「……滞在許可書発行に銀貨5枚、入所するために銀貨8枚だ。一週間以内に身分証を作って発行書持ち込むか、街を出るかしろ。身分証無しに一週間以上の滞在は許されていない。破れば、牢屋行きだからな」
吹っかけられているかどうか分からないが、これだけ派手に騒ぎを大きくしている。
大勢の人が、こちらを注目している事を考えるとボッタクリの線は薄そうだ。
「分かりました。金貨1枚と銀貨3枚です。滞在許可書をお願いします。あ、これは迷惑賃です。皆さんで、終業後に酒屋で一杯引っかけて下さい」
最後の言葉は、小声で憲兵らに聞こえるように言った。
私の心付もとい金貨1枚が効いたのか、憲兵の態度も軟化した。
賄賂を受け取る方もどうかと思うが、金で早期解決出来るなら出すに越したことはない。
「二度はないからな。おい、そこの女。この板に手を翳せ」
憲兵の横柄な態度に、容子が食って掛かろうとしたのを止める。
「容子、黙って何も言わずに目の前の板に手を翳しなさい。犯罪歴の有無を確認されるだけだから安心して」
これ以上面倒事を起こすなよと睨めば、不服そうな顔をしていた容子は渋々といった感じで魔道具の上に手を翳した。
犯罪歴の有無を確認し終えた後、仮発行書を渡される。
「1週間以内にギルドカード持ってくれば銀貨8枚は返却されますよね?」
「……そうだ」
私が確認しなければ、ネコババしようとしてたのか。
品行方正に働けよ。
血税で食ってるんだから。
終始不満顔の容子を引き摺って、冒険者ギルドに逆戻りする羽目になるとは。
文句が色々あり過ぎて、口にしたいところだがグッと堪えた私は偉い。
「色々と聞きたいこともあるんだけど、まずは冒険者ギルドで登録してお金返して貰いに行くよ」
「了解」
私の提案に不満はないようだ。
容子は、大人しく私の後ろを付いて歩いている。
物珍しいのか、キョロキョロと辺りを見ながら歩くのは止めてくれ。
逸れて騒ぎを起こされても面倒なので、二十年振りに手を繋いで歩いた。
歩くこと三十分、冒険者ギルドに到着した。
昇級試験受け終えたばっかりなのに、何でまた来なけりゃならないんだろう……。
比較的空いているカウンターを探していたら、おっさんが座っているところが空いていた。
「すみません。この子の冒険者登録お願いします」
「これに必要事項を記入しろ」
放り投げられた紙とペン。
うわぁ、仕事しない系に当たっちゃったよ。
そんな事を考えていると、容子は怒りに震えている。
容子を宥めすかし、私が代筆して記入していく。
私が容子を契約していることで、言葉は通じてもサイエスの文字は読めないようだ。
記入し終わった紙をおっさんに渡せば、何も書かれてないギルドカードと針を渡された。
「容子、指に針を指して血をギルドカードに着けて」
「分かった」
ブスッと針を刺し血を付けて、カードと針をおっさんの顔めがけて投げつけてる。
ギャーッ!!
何、喧嘩売ってんの?
これ以上、揉め事起こさないでくれよ。
「何すんだ!」
「え? やられた事をやり返しただけですけど~。さっき、私に向かって紙とペンを投げつけたじゃないですかぁ。嫌だなぁ~、忘れたんですかあ? ボケるには早いと思いますぅ」
「ふざけるな!! お前みたいな生意気な奴は、登録出来なくしてやるぞ」
うわぉ、馬鹿発言頂きました。
ギリオンといい、ここの職員って問題ありまくりじゃないか。
「は? 登録しに来た人に紙やペンを投げつけるのが、このギルドの作法なんでしょう? 私は、単純に作法に乗っ取っただけですけどぉ」
小馬鹿にし過ぎだよ、妹よ。
怒りは分かるが、登録出来なきゃ冒険者で食っていけない。
おっさんでは、駄目だ。
そう判断した私は、ショルダーバッグに手を突っ込み、アイテムボックス経由でマイクを取り出して告げる。
「登録しに来た人を脅すなんて話になりません! すみませんが、このおっさんチェンジで!」
音量はMAXにしてあるので、広いホールでも声は良く響く。
そこに居た冒険者や受付嬢達が、一斉におっさんの方を見る。
部が悪くなったのか、モゴモゴと言い訳をしていて見苦しい。
「容子、ここで登録するの止めたら? レオンハルトさんの紹介で来たけど、登録に来た人を脅すような職員しかいないギルドなんて早々に潰れるわよ。私が登録した始まりの町なら、やる気がない受付嬢は居ても追い返す馬鹿は居なかったわ」
嫌味交じりに言ってやったら、騒ぎを聞いて駆け付けたダリエラが立っていた。
「あ、ダリエラさん。さっきぶりですね。ここの職員は、礼儀がなっていませんよ。試験官といい、このおっさんといい。随分と適当なお仕事をなさっているようですね。冒険者から二割もお金を徴収しといて、試験官の新人殺しの黙認だけに飽き足らず、気に入らないと登録させないと稚拙な事を宣う馬鹿を何で雇っているんですか? 真面目に仕事して下さいよ。潰しますよ?」
おっと、いかんいかん。
うっかり最後は、余計な一言を零してしまった。
商業ギルドとは良い関係が築けそうなので、外堀埋めつつ、じわじわと時間をかけて潰しても良いんだぜ。
ニッコリと毒吐きスマイルを浮かべる私に、ダニエラは深々と頭を下げた。
「申し訳ない。ギルド職員の怠慢は、私の落ち度だ。今後、このような事が無いように指導する。どうか気を静めては貰えないだろうか」
「ダニエラさんの言葉に重みがないんですよね。流石に今回の対応は看過出来ないので、レオンハルトさんには報告します」
と返せば、苦虫を噛み潰したような顔になった。
レオンハルトとの間に、因縁でもあるのだろうか?
暇がある時に調べてみようっと。
「それで、妹はギルドに登録出来るんですか? この人、ギルドに登録出来なくなるようにしてやるとか言ってましたけど」
チラッとおっさんを見ると、青ざめた顔でガタガタ震えている。
ダリエラさんの顔も般若になっている。
怒るとブスに見えるね!
「登録しますので、大丈夫です」
「じゃあ、早く登録して下さい。この後、寄るところがあるんです」
おっさんに投げつけたカードは、地面に落ちている。
落ちたカードを拾って、ダリエラに手渡した。
ダリエラは、手の空いている受付嬢にそれを押し付けていた。
「登録完了した」
Fランクと書かれた容子のカードを受取り、容子に名前・職業・ギルドランクだけ表示するように伝えて、その場で変更させた。
「次、訪れる時にはマシな人に対応してもらいたいです」
とだけ言い残して、冒険者ギルドを後にした。
冒険者ギルドを出た足で、東門まで銀貨8枚を回収した。
流石に、疲れたので容子連れて宿を取る。
「すみません。二人部屋で素泊まり1週間お願い出来ますか?」
「いらっしゃい! 前払いになるけど大丈夫かい?」
「お幾らですか?」
「1人金貨5枚と銀貨6枚だよ」
一日素泊まりで銀貨8枚は、ぼったくりだ。
これだから都会は嫌なのだ。
「金貨11枚・銀貨2枚です」
始まりの町より銀貨1枚高い。
ファレル領の主要都市だからか、宿泊費も嵩むのは仕方がないと自分に言い聞かせる。
「計算が早いね。商人さんかい?」
「冒険者も兼任してますけど。出かける際は、フロントに鍵を預ければ良いですか?」
「ああ、それで構わないよ。もし、食事がしたくなったら併設している酒場で料理を出しているよ。食べるなら、別料金になるから注意しな」
「その時はお世話になります」
とだけ返し、鍵を受け取って宛てがわれた部屋へと入った。
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