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第ニ百二話 ヒヒイロカネを入手せよ
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「ただいま」
日課のカッパーランクの依頼をサクッと片付けたカズキは、今日の戦利品を片手にランスリードへと戻ってきた。
「お帰りなさい。何か進展はありましたか?」
出迎えたフローネに戦利品を渡し、寄ってきたクレアには串から取り外した肉を渡し、最後に待ち構えていたアルフレッドに串焼きと食材を渡したカズキは、そこでようやくフローネの質問に答えた。
「ああ。ゴールドランク以上の冒険者になると、『ヒヒイロカネ』とかいう、不思議な金属で出来た腕輪が支給されるらしい。多分だけど、それが探してる金属だろうな」
「ヒヒイロカネ・・・・・・。不思議な響きの名前ですね。どの様に使っているのでしょう?」
「聞いたところによると、念じるだけで姿が変質し、装備する人間に最も適した武器になるそうだ。・・・・・・木槌とか」
始めは嫌がって使わなかったその冒険者は、程なくダンジョンの攻略に行き詰まり、仕方なく使ってからは大成したという、教訓めいたお話もセットでついてきたが。
「そこまでわかってるのに、カズキさんがそれらしい物を装備していないのはどうしてですか?」
「試しに念じてみたけど駄目だったんだ。腕輪に加工すればいいのかとも思ったが、そもそもその方法を探りにいった訳だしな。だから当面は、腕輪の入手を目指す事にした」
「そうなると、ゴールドランクにならないといけませんね。今はカッパークラスでしたっけ?」
「ああ」
異世界メモリアにおける冒険者ギルドのランクは、下からカッパー、アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ミスリル、オリハルコンとなっている。アダマンタイトは存在しないのか、それとも発見されていないのか、ランクにその名を連ねていないようだ。
「ヒヒイロカネがランクに無いのはなぜでしょう?」
「さっき言った木槌のように、持ち主次第で変化するからじゃないか?」
「成程」
「おいお前ら、出来たぞ」
そんな話をしていると、新たな食材を調理出来て満足そうなアルフレッドが現れた。
「あっちの世界の食材は面白いな。ドラゴンには敵わないが、ワイバーン並のポテンシャルを秘めたのがゴロゴロしてやがるし、調味料も興味深いのが多いしな。だからカズキ」
「はい?」
アルフレッドが、ナンシーとクレアに給仕しているカズキに声を掛ける。
「解体はしなくていいから、魔物を片っ端から『次元倉庫』へ送れ。そこら辺に生っている、木の実や野草なんかもだ。クレアがいれば、食えるかどうかはわかるからな」
「わかりました」
「ああ、引き続き向こうの料理や調味料なんかも頼む。可能なら、ソースの配合なんかもだ」
「はい」
ハルザークの王宮で貰った慰謝料は、全て食材や調味料に消えているのだが、カズキはアルフレッドの要求を、当然と言わんばりに受け入れた。
当初はヒヒイロカネの調査だけのつもりだったが、そこに新しい食材を猫に提供するという目的も加わった事で、カズキの異世界攻略が加速する事になった瞬間である。
「すいませーん」
翌日。アルフレッドの注文通りに、近場のモンスターや野草などを片っ端から『次元倉庫』へと送ったカズキは、物のついでにランクアップの為に常設依頼で出ているウルフやゴブリンを虐殺し、討伐証明部位を持ってギルドの受付にやってきた。
「はい? ああ、おはようございます、カズキさん。いつもの依頼ですか?」
朝の忙しい時間が終わり、事務仕事を片付けていたリリーが顔を上げて声を掛ける。が、今日のカズキはいつもとは違った。
「いえ、この付近は大分見て回ったので、そろそろ奥の方へ行こうかと。ランクアップしないと、森の奥へは入れませんから」
この世界の人間は誰も不思議に思っていないのだが、この世界ではランク毎に立ち入れる範囲が決まっている。現状のカッパーランクだと精々が森の外延部までで、それ以上先に進もうとすると、見えない壁のようなものに行く手を遮られるのだ。
そして、ランクアップしてアイアンになる為には、所謂お使いと呼ばれる依頼を100件か、アルミラージと呼ばれる角ウサギの討伐をパーティで100匹。ブロンズになる為には、ウルフとゴブリンをそれぞれ一人頭100匹ずつ倒す必要がある。
これには例外もあり、実力さえあればいきなりブロンズの条件を達成する事でのランクアップも可能だ。
ダンジョンの数が多いので、実力のある者はさっさとダンジョンの攻略に回したいのが本音だからだ。
「ではアイアンランクへのランクアップですね。カズキさんは依頼の達成という条件は満たしているので、後はアルミラージの退治となります。こちらに来たという事は、パーティメンバーの募集でしょうか?」
これまでの堅実な仕事ぶりを見て、リリーはカズキの目的がアイアンランクへの昇格だと思っていた。
これもまた誰も不思議に思っていないのだが、アイアンランクになれば、ジョブを持っていない人間でも、必ずジョブが発現するからだ。
この世界では生まれつきのジョブを持っているのは半数くらいで、残りの半分はジョブを持たずに生まれてくる。
だからジョブ無しで冒険者になろうと思ったら、同じ境遇の人間を集めて集団でアルミラージ狩りをするのが、この世界でのスタンダードになっているのだ。
だが彼女は知らなかった。カズキが低ランクの依頼を受けたのは、下積みを経験していなかったが故のただの興味本位と、情報収集(主に食材や料理)という意味合いしかなかったという事を。
「いえ、ゴブリンとウルフの討伐が終わったので、ブロンズの方でお願いします」
カズキはそう言って、何もない所から討伐証明部位が入った袋を二つ取り出し、カウンターに乗せる。その袋の大きさは、人が1人入っても尚、余裕がありそうなサイズで、有ろう事か、どちらもパンパンに詰まっていた。
「ゴブリンの耳と、ウルフの牙がこんなに・・・・・・」
両方の袋を確認したリリーが呆然と呟く。牙はともかく、ゴブリンの耳は腐敗した様子もなかったからだ。
「リリーさん?」
カズキに声を掛けられて、リリーが正気に戻る。
「・・・・・・ウルフとゴブリンの討伐、確認しました。ランクの更新を行いますので、ギルドカードをお預かりします。時間が掛かるので、呼ばれるまでお待ちください」
カズキのギルドカードを預かったリリーは、そそくさと奥に引っ込む。普段なら受付でカードの更新が出来るのだが、どうしても確かめたい事があったからだ。
「どうした?」
滅多に使う事のない、特殊な魔道具が置いてある場所へと突き進むリリーのただならぬ様子に、他の職員が何事かと振り返る。
何故ならその魔道具は、カードの持ち主の戦闘記録を確認する事が出来る物だからだ。
「ちょっと気になる事がありまして」
そう答えて、リリーは魔道具を起動する。
「気になる事?」
「はい。実は先程、カズキさんが来たのですが・・・・・・」
そう言って、大量の討伐証明部位が入った袋を指差すリリー。
「ゴブリンとウルフの討伐証明か? ここまで集めた奴は初めてみたな。一体、どれだけ金を使ったんだか」
「ご丁寧に【プリザベーション】(高位の聖職者が使える魔法で、物を保護、保存する魔法である。この魔法を掛けておけば腐敗も防げるという優れものだが、費用が物凄くかかる事でも知られている魔法)まで掛けてるぜ? 王宮からの慰謝料と、ギルドからの準備金を全部つぎこんだんじゃねーか?」
ギルドの職員には、漂流者なのにジョブのないカズキを侮る者が一定数いた。
漂流者だからという理由で金銭の援助を受けたのに、鑑定の結果ノージョブ。なのにカズキはギルドからの準備金を返却しないのはおかしい。というのが彼らの主張である。
要は、戦えない奴に金を持たせるなら、他の四人に回した方が世界の為になるんじゃないかという事だ。
彼らは彼らなりに世界の事を考えて言っているので、リリーや他のカズキに好意的な者達――半分は、カズキがアイアンランクになった時に特殊なジョブを授かるんじゃないかという願望込みだが――も、彼らに強くは言えなかったのである。
だからだろう。彼らがカズキの戦闘記録を見た時、中々現実を受け入れられなかったのは。
「こ、これは!?」
「い、一瞬でウルフとゴブリンを全滅させた、だと!?」
「故障だ! これだけの数を倒すとなれば、移動だけでも一週間はかかる筈だ!」
突然巻き起こった騒動に、俄かにギルドの中が騒がしくなる。それを鎮めたのは、執務室から出て来たギルドマスターだった。
「それは故障ではない。森を挟んだ向こう側のギルドから、たった今問い合わせが来た。外縁部のウルフとゴブリンが、天から降り注ぐ矢に貫かれて一瞬にして消滅したが、何か心当たりはあるか? とな」
「「「・・・・・・」」」
まさかそんな事が起こっているとは思わなかった三人は、現在、この支部に所属している冒険者を思い浮かべる。
そして出た結論は、この支部には勿論、過去にもそんな事が出来た漂流者がいた記録がない、という物だった。
日課のカッパーランクの依頼をサクッと片付けたカズキは、今日の戦利品を片手にランスリードへと戻ってきた。
「お帰りなさい。何か進展はありましたか?」
出迎えたフローネに戦利品を渡し、寄ってきたクレアには串から取り外した肉を渡し、最後に待ち構えていたアルフレッドに串焼きと食材を渡したカズキは、そこでようやくフローネの質問に答えた。
「ああ。ゴールドランク以上の冒険者になると、『ヒヒイロカネ』とかいう、不思議な金属で出来た腕輪が支給されるらしい。多分だけど、それが探してる金属だろうな」
「ヒヒイロカネ・・・・・・。不思議な響きの名前ですね。どの様に使っているのでしょう?」
「聞いたところによると、念じるだけで姿が変質し、装備する人間に最も適した武器になるそうだ。・・・・・・木槌とか」
始めは嫌がって使わなかったその冒険者は、程なくダンジョンの攻略に行き詰まり、仕方なく使ってからは大成したという、教訓めいたお話もセットでついてきたが。
「そこまでわかってるのに、カズキさんがそれらしい物を装備していないのはどうしてですか?」
「試しに念じてみたけど駄目だったんだ。腕輪に加工すればいいのかとも思ったが、そもそもその方法を探りにいった訳だしな。だから当面は、腕輪の入手を目指す事にした」
「そうなると、ゴールドランクにならないといけませんね。今はカッパークラスでしたっけ?」
「ああ」
異世界メモリアにおける冒険者ギルドのランクは、下からカッパー、アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ミスリル、オリハルコンとなっている。アダマンタイトは存在しないのか、それとも発見されていないのか、ランクにその名を連ねていないようだ。
「ヒヒイロカネがランクに無いのはなぜでしょう?」
「さっき言った木槌のように、持ち主次第で変化するからじゃないか?」
「成程」
「おいお前ら、出来たぞ」
そんな話をしていると、新たな食材を調理出来て満足そうなアルフレッドが現れた。
「あっちの世界の食材は面白いな。ドラゴンには敵わないが、ワイバーン並のポテンシャルを秘めたのがゴロゴロしてやがるし、調味料も興味深いのが多いしな。だからカズキ」
「はい?」
アルフレッドが、ナンシーとクレアに給仕しているカズキに声を掛ける。
「解体はしなくていいから、魔物を片っ端から『次元倉庫』へ送れ。そこら辺に生っている、木の実や野草なんかもだ。クレアがいれば、食えるかどうかはわかるからな」
「わかりました」
「ああ、引き続き向こうの料理や調味料なんかも頼む。可能なら、ソースの配合なんかもだ」
「はい」
ハルザークの王宮で貰った慰謝料は、全て食材や調味料に消えているのだが、カズキはアルフレッドの要求を、当然と言わんばりに受け入れた。
当初はヒヒイロカネの調査だけのつもりだったが、そこに新しい食材を猫に提供するという目的も加わった事で、カズキの異世界攻略が加速する事になった瞬間である。
「すいませーん」
翌日。アルフレッドの注文通りに、近場のモンスターや野草などを片っ端から『次元倉庫』へと送ったカズキは、物のついでにランクアップの為に常設依頼で出ているウルフやゴブリンを虐殺し、討伐証明部位を持ってギルドの受付にやってきた。
「はい? ああ、おはようございます、カズキさん。いつもの依頼ですか?」
朝の忙しい時間が終わり、事務仕事を片付けていたリリーが顔を上げて声を掛ける。が、今日のカズキはいつもとは違った。
「いえ、この付近は大分見て回ったので、そろそろ奥の方へ行こうかと。ランクアップしないと、森の奥へは入れませんから」
この世界の人間は誰も不思議に思っていないのだが、この世界ではランク毎に立ち入れる範囲が決まっている。現状のカッパーランクだと精々が森の外延部までで、それ以上先に進もうとすると、見えない壁のようなものに行く手を遮られるのだ。
そして、ランクアップしてアイアンになる為には、所謂お使いと呼ばれる依頼を100件か、アルミラージと呼ばれる角ウサギの討伐をパーティで100匹。ブロンズになる為には、ウルフとゴブリンをそれぞれ一人頭100匹ずつ倒す必要がある。
これには例外もあり、実力さえあればいきなりブロンズの条件を達成する事でのランクアップも可能だ。
ダンジョンの数が多いので、実力のある者はさっさとダンジョンの攻略に回したいのが本音だからだ。
「ではアイアンランクへのランクアップですね。カズキさんは依頼の達成という条件は満たしているので、後はアルミラージの退治となります。こちらに来たという事は、パーティメンバーの募集でしょうか?」
これまでの堅実な仕事ぶりを見て、リリーはカズキの目的がアイアンランクへの昇格だと思っていた。
これもまた誰も不思議に思っていないのだが、アイアンランクになれば、ジョブを持っていない人間でも、必ずジョブが発現するからだ。
この世界では生まれつきのジョブを持っているのは半数くらいで、残りの半分はジョブを持たずに生まれてくる。
だからジョブ無しで冒険者になろうと思ったら、同じ境遇の人間を集めて集団でアルミラージ狩りをするのが、この世界でのスタンダードになっているのだ。
だが彼女は知らなかった。カズキが低ランクの依頼を受けたのは、下積みを経験していなかったが故のただの興味本位と、情報収集(主に食材や料理)という意味合いしかなかったという事を。
「いえ、ゴブリンとウルフの討伐が終わったので、ブロンズの方でお願いします」
カズキはそう言って、何もない所から討伐証明部位が入った袋を二つ取り出し、カウンターに乗せる。その袋の大きさは、人が1人入っても尚、余裕がありそうなサイズで、有ろう事か、どちらもパンパンに詰まっていた。
「ゴブリンの耳と、ウルフの牙がこんなに・・・・・・」
両方の袋を確認したリリーが呆然と呟く。牙はともかく、ゴブリンの耳は腐敗した様子もなかったからだ。
「リリーさん?」
カズキに声を掛けられて、リリーが正気に戻る。
「・・・・・・ウルフとゴブリンの討伐、確認しました。ランクの更新を行いますので、ギルドカードをお預かりします。時間が掛かるので、呼ばれるまでお待ちください」
カズキのギルドカードを預かったリリーは、そそくさと奥に引っ込む。普段なら受付でカードの更新が出来るのだが、どうしても確かめたい事があったからだ。
「どうした?」
滅多に使う事のない、特殊な魔道具が置いてある場所へと突き進むリリーのただならぬ様子に、他の職員が何事かと振り返る。
何故ならその魔道具は、カードの持ち主の戦闘記録を確認する事が出来る物だからだ。
「ちょっと気になる事がありまして」
そう答えて、リリーは魔道具を起動する。
「気になる事?」
「はい。実は先程、カズキさんが来たのですが・・・・・・」
そう言って、大量の討伐証明部位が入った袋を指差すリリー。
「ゴブリンとウルフの討伐証明か? ここまで集めた奴は初めてみたな。一体、どれだけ金を使ったんだか」
「ご丁寧に【プリザベーション】(高位の聖職者が使える魔法で、物を保護、保存する魔法である。この魔法を掛けておけば腐敗も防げるという優れものだが、費用が物凄くかかる事でも知られている魔法)まで掛けてるぜ? 王宮からの慰謝料と、ギルドからの準備金を全部つぎこんだんじゃねーか?」
ギルドの職員には、漂流者なのにジョブのないカズキを侮る者が一定数いた。
漂流者だからという理由で金銭の援助を受けたのに、鑑定の結果ノージョブ。なのにカズキはギルドからの準備金を返却しないのはおかしい。というのが彼らの主張である。
要は、戦えない奴に金を持たせるなら、他の四人に回した方が世界の為になるんじゃないかという事だ。
彼らは彼らなりに世界の事を考えて言っているので、リリーや他のカズキに好意的な者達――半分は、カズキがアイアンランクになった時に特殊なジョブを授かるんじゃないかという願望込みだが――も、彼らに強くは言えなかったのである。
だからだろう。彼らがカズキの戦闘記録を見た時、中々現実を受け入れられなかったのは。
「こ、これは!?」
「い、一瞬でウルフとゴブリンを全滅させた、だと!?」
「故障だ! これだけの数を倒すとなれば、移動だけでも一週間はかかる筈だ!」
突然巻き起こった騒動に、俄かにギルドの中が騒がしくなる。それを鎮めたのは、執務室から出て来たギルドマスターだった。
「それは故障ではない。森を挟んだ向こう側のギルドから、たった今問い合わせが来た。外縁部のウルフとゴブリンが、天から降り注ぐ矢に貫かれて一瞬にして消滅したが、何か心当たりはあるか? とな」
「「「・・・・・・」」」
まさかそんな事が起こっているとは思わなかった三人は、現在、この支部に所属している冒険者を思い浮かべる。
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皆様ありがとうございます😘
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~~~~~~~~~~~~~~~~~
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