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第六十七話 ラクトVSコエン 決着
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「【アイシクル・ランス】!」
「【トルネード】!」
コエンが放った無数の氷の槍を、ラクトは自分を中心にした竜巻を発生して迎撃する。
カズキとの戦いの時より数を増した氷の槍は、暴風によってその軌道を変えられ、その悉くがあらぬ方向へと吹き散らされた。
「おーっと! 先程までの攻防とは違い、今度は派手な魔法の応酬になりました!」
風に軌道を変えられた氷の槍を、常人には見えない速度で剣を振り、その衝撃波で全て霧散させながら、クリスが実況する。
「二人が今使った魔法は、水系統と風系統の上位魔法ですね。これらの魔法を無詠唱で、かつ魔力光も発生させない速度で発動できる魔法使いは、各国の宮廷魔術師の上位レベルに匹敵すると見て良いでしょう」
そこにジュリアンが今の攻防について解説を入れると、観客席がどよめく。
「そうなの?」
ジュリアンの言葉の真偽を、VIP用の観客席で観戦しているリディアが、隣にいる妹に確認した。
「そうね。ランスリードの宮廷魔術師で、あの二人に勝てそうなのは、筆頭のアレクサンダー位かしら」
特に声を潜める事もせず、ソフィアはあっさりと肯定する。
その言葉に、各国のVIPの動きが慌ただしくなった。有望な若者がいれば、スカウトしようと考える者達にとって、ソフィアの保証ほど確かなものはない。
何しろ、学院始まって以来の天才と呼ばれるジュリアンを育て上げた母親にして、自身は女性初のSランク冒険者である。その言葉を疑う者は誰もいなかった。
「へえ、凄かったのね、ラクト君って」
元々魔法に疎い上に、城での訓練でラクト、マイネ、フローネ、カリムの四人でカズキに挑んで弄ばれたり、ソフィアに四人で挑んで軽くあしらわれたり、エルザに四人で挑んで怪我を負わされたり(その後魔法で治癒→また怪我、以下エンドレス)なので、ラクトが凄腕だと言われても、ピンとこないリディアであった。
「ええ、凄いのよ? 今使った魔法も、制御を少しでも間違えれば、自分を切り刻む事になるんだから。・・・・・・【トルネード】を防御に使うなんて、考えた事もなかったわ。カズキが教えたの?」
最後の言葉は小さい声で呟かれた為、周囲の者に聞かれる事は無かったが、離れた場所にいるカズキとジュリアンには聞こえていた。というか、魔法を使って話をしていた。
「教えたっていうか、ハンデで古代魔法なし、防御魔法禁止の縛りで訓練した時に、思いついたから使ってみたんです」
それプラス、その場を動かない。武器は使わない。風属性のみ。というのがハンデの内容である。
「それを真似したのか。普通は真似しようと思っても、怖くて出来ないと思うんだが・・・・・・」
いまいち納得がいかないのか、ジュリアンが首を捻る。
「いや? 設計図がどうとか言いながら、結構簡単に真似してたぞ?・・・・・・先輩は無理だったみたいだけど」
「設計図? もしかしてリーザに行った時の話か? そういえばあの直後だったな、マイネ君が【レーヴァテイン】を習得したのは」
「そういえばそうね。マイネさんはあれで制御が安定したみたいだけど、元々制御が優秀だったラクト君には、しっくり来る制御方法だったのかも」
魔法の制御は、人によってその方法が千差万別である。カズキのような例外(何となく出来そうだったから、とか平気で言うのだ)は別として、魔法使いは皆、自分に合った制御方法を模索しているのだ。
「【フィジカルブースト=アジリティ】」
三人が魔法を使って会話している間に、【トルネード】で【アイシクル・ランス】を防いだラクトは、新たな魔法を使う。
一方のコエンは、ラクトの【トルネード】が切れた瞬間に魔法を叩きこもうと、精神を集中し、呪文を唱え始めた。
「おーっと! コエン選手、ここで勝負に出るのか!? なにやら呪文の詠唱を始めました!」
コエンが詠唱を始めると、赤い光が体から立ち昇る。そしてそれは、徐々に剣の形を象った炎へと変わっていった。
「あの濃密な魔力、そして剣の形をした炎。まさか、【レーヴァテイン】か!?」
VIP席にいる、王族のお付きの魔法使いから、そんな声が上がった。
「それ程の魔法なのか?」
最近になって、ジュリアンとソフィアによって開発された魔法で、文献にある古代魔法を再現した物。
それまで最上位に位置していた、【トルネード】や【アイシクル・ランス】を、遥かにぶっちぎった威力を誇り、勿論、今までの魔法とは比べ物にならない程に、難易度も高い。余りにも難易度が高すぎて、習得しているのは開発者だけではないかとまで言われている。
王族に問われた魔法使いは、敬語を使う事も忘れて、その様な事を興奮気味に捲し立てた。
そんな彼を驚愕させる事態が再び起こる。
トルネードの中心にいるラクトから黄色い光が放たれ、槍の形状を取り始めたからだ。
「今度は【ブリューナク」か!」
興奮した魔法使いが騒いでいる間に、ラクトとコエンの詠唱が終わりに近づく。魔法使いが絶叫している声が闘技場に響き渡った(ソフィアの仕業)お陰なのか、観客席の興奮も最高潮に達した。
観客たちの視線がラクトとコエンに集中し、その瞬間を見逃すまいと、皆が固唾を飲む中で、【トルネード】が消滅した。
「焼き尽くせ!【レーヴァテイン】!」
「打ち貫け!【ブリューナク】!」
その瞬間、二人が魔法を発動。両者の中間で炎の剣と土の槍が激突し、二人の魔法はわずかな拮抗を見せた後に、轟音を伴って爆発した。
「うわっ!」
「キャー!」
轟音が直撃した観客たちが、口々に悲鳴を上げる。それに遅れて爆風も発生したが、ここには人外の力を持つ魔法使いが複数控えている。彼らが魔法で障壁を張り、爆風は観客には届かない。
本当は轟音も防げたのだが、『臨場感』を理由にそれは行われなかった。無駄に親切な連中である。
「何という威力! 今の魔法の余波で、闘技場の中心に巨大なクレーターが出来てしまいました! 二人は無事なのでしょうか!」
混乱する観客を正気に戻すために、クリスが現状を実況した。
それが功を奏し、観客の注意が闘技場の二人に戻る。
そこには肩で息をするコエンと、その後ろで魔法を発動しようとしているラクトの姿があった。
「・・・・・・降参する。私の負けだ」
両手を上げて宣言するコエン。ラクトもそれを聞いて、魔法の発動を取りやめ、その場にへたり込んだ。
「決着、決着です! コエン選手降参の為、ラクト選手の勝利!」
クリスがラクトの勝利を高らかに喧伝すると、観客席から爆発的な歓声が上がった。
「いやー、短くも激しい戦いでした。学院長、一体何が起こったのでしょうか?」
一部始終を見届けていたくせに、すっとぼけた様子でジュリアンに解説を迫るクリス。説明するのが面倒なので、ジュリアンに押し付けようという魂胆が見え見えであった。
「・・・・・・仕込みは、ラクト選手が【トルネード】を発動した直後から始まっていました。互いの実力が拮抗していると判断したラクト選手は、荒れ狂う魔法の中で、【フィジカルブースト=アジリティ】という魔法を使います」
【フィジカルブースト=アジリティ】は、やはり古代魔法から再現したもので、その効果は使用者の敏捷性を大きく引きあげる。光属性の魔法で、発動難易度は神話級に劣らない。
そう言った事を、ジュリアンは説明した。
「ポイントは【トルネード】の中で魔法を使ったという事です。普通に魔法を使えばコエン選手に魔法の発動を感知されてしまう為、【トルネード】によって荒れ狂う魔力の中で魔法を使う事で、魔法を使ったという事実を誤魔化しました」
ジュリアンの解説に、観客から感心の声が上がる。
「そして、両者の魔法が中央でぶつかり合い、轟音と爆風が発生します。この時、コエン選手は爆風から身を守ろうと防御魔法を使いますが、ラクト選手は違いました。防御魔法を使わずに、【インビジブル】という魔法を使ったのです」
【インビジブル】は光属性の魔法で、難易度はそれほど高くない。
効果は、術者の姿を隠すもので、持続時間はせいぜい五秒。短すぎて使いどころがないからと、修得する者が少ない魔法だ。
観客向けにジュリアンの説明が再び入った。
「ここにもラクト選手の仕込みがあります。コエン選手同様、爆風から身を守る為に魔法を使ったと誤認させたのです。こうして姿を消したラクト選手は、魔法で強化したスピードで強引に爆風を突っ切り、コエン選手の背後へ移動しました。その後は、皆さんがご存知のとおりです」
「・・・・・・なるほど、ラクト選手の策がピタリと嵌まった勝負だったというわけですね」
「そういう事です。ですが、対戦相手のコエン選手も素晴らしい戦いを見せてくれました。二人の実力が拮抗していたからこそ、このような名勝負が生まれたのだと思います。皆さん! 素晴らしい戦いを見せてくれた二人に、盛大な拍手を!」
そう言って立ち上がると、自ら率先して拍手を送るジュリアン。興奮した観客も立ち上がって、ジュリアンに続く。
「・・・・・・立てるか?ラクト」
自分にも向けられた拍手に気恥ずかしい思いをしながら、コエンがラクトに手を差し伸べる。
「・・・・・・ありがとう、コエン」
ラクトも素直にコエンの手を借りて立ち上がると、二人揃って観客にお辞儀して、闘技場を後にした。
直後に戦いを控える選手たちの、恨みがましい視線に気づかぬままに・・・・・・。
「【トルネード】!」
コエンが放った無数の氷の槍を、ラクトは自分を中心にした竜巻を発生して迎撃する。
カズキとの戦いの時より数を増した氷の槍は、暴風によってその軌道を変えられ、その悉くがあらぬ方向へと吹き散らされた。
「おーっと! 先程までの攻防とは違い、今度は派手な魔法の応酬になりました!」
風に軌道を変えられた氷の槍を、常人には見えない速度で剣を振り、その衝撃波で全て霧散させながら、クリスが実況する。
「二人が今使った魔法は、水系統と風系統の上位魔法ですね。これらの魔法を無詠唱で、かつ魔力光も発生させない速度で発動できる魔法使いは、各国の宮廷魔術師の上位レベルに匹敵すると見て良いでしょう」
そこにジュリアンが今の攻防について解説を入れると、観客席がどよめく。
「そうなの?」
ジュリアンの言葉の真偽を、VIP用の観客席で観戦しているリディアが、隣にいる妹に確認した。
「そうね。ランスリードの宮廷魔術師で、あの二人に勝てそうなのは、筆頭のアレクサンダー位かしら」
特に声を潜める事もせず、ソフィアはあっさりと肯定する。
その言葉に、各国のVIPの動きが慌ただしくなった。有望な若者がいれば、スカウトしようと考える者達にとって、ソフィアの保証ほど確かなものはない。
何しろ、学院始まって以来の天才と呼ばれるジュリアンを育て上げた母親にして、自身は女性初のSランク冒険者である。その言葉を疑う者は誰もいなかった。
「へえ、凄かったのね、ラクト君って」
元々魔法に疎い上に、城での訓練でラクト、マイネ、フローネ、カリムの四人でカズキに挑んで弄ばれたり、ソフィアに四人で挑んで軽くあしらわれたり、エルザに四人で挑んで怪我を負わされたり(その後魔法で治癒→また怪我、以下エンドレス)なので、ラクトが凄腕だと言われても、ピンとこないリディアであった。
「ええ、凄いのよ? 今使った魔法も、制御を少しでも間違えれば、自分を切り刻む事になるんだから。・・・・・・【トルネード】を防御に使うなんて、考えた事もなかったわ。カズキが教えたの?」
最後の言葉は小さい声で呟かれた為、周囲の者に聞かれる事は無かったが、離れた場所にいるカズキとジュリアンには聞こえていた。というか、魔法を使って話をしていた。
「教えたっていうか、ハンデで古代魔法なし、防御魔法禁止の縛りで訓練した時に、思いついたから使ってみたんです」
それプラス、その場を動かない。武器は使わない。風属性のみ。というのがハンデの内容である。
「それを真似したのか。普通は真似しようと思っても、怖くて出来ないと思うんだが・・・・・・」
いまいち納得がいかないのか、ジュリアンが首を捻る。
「いや? 設計図がどうとか言いながら、結構簡単に真似してたぞ?・・・・・・先輩は無理だったみたいだけど」
「設計図? もしかしてリーザに行った時の話か? そういえばあの直後だったな、マイネ君が【レーヴァテイン】を習得したのは」
「そういえばそうね。マイネさんはあれで制御が安定したみたいだけど、元々制御が優秀だったラクト君には、しっくり来る制御方法だったのかも」
魔法の制御は、人によってその方法が千差万別である。カズキのような例外(何となく出来そうだったから、とか平気で言うのだ)は別として、魔法使いは皆、自分に合った制御方法を模索しているのだ。
「【フィジカルブースト=アジリティ】」
三人が魔法を使って会話している間に、【トルネード】で【アイシクル・ランス】を防いだラクトは、新たな魔法を使う。
一方のコエンは、ラクトの【トルネード】が切れた瞬間に魔法を叩きこもうと、精神を集中し、呪文を唱え始めた。
「おーっと! コエン選手、ここで勝負に出るのか!? なにやら呪文の詠唱を始めました!」
コエンが詠唱を始めると、赤い光が体から立ち昇る。そしてそれは、徐々に剣の形を象った炎へと変わっていった。
「あの濃密な魔力、そして剣の形をした炎。まさか、【レーヴァテイン】か!?」
VIP席にいる、王族のお付きの魔法使いから、そんな声が上がった。
「それ程の魔法なのか?」
最近になって、ジュリアンとソフィアによって開発された魔法で、文献にある古代魔法を再現した物。
それまで最上位に位置していた、【トルネード】や【アイシクル・ランス】を、遥かにぶっちぎった威力を誇り、勿論、今までの魔法とは比べ物にならない程に、難易度も高い。余りにも難易度が高すぎて、習得しているのは開発者だけではないかとまで言われている。
王族に問われた魔法使いは、敬語を使う事も忘れて、その様な事を興奮気味に捲し立てた。
そんな彼を驚愕させる事態が再び起こる。
トルネードの中心にいるラクトから黄色い光が放たれ、槍の形状を取り始めたからだ。
「今度は【ブリューナク」か!」
興奮した魔法使いが騒いでいる間に、ラクトとコエンの詠唱が終わりに近づく。魔法使いが絶叫している声が闘技場に響き渡った(ソフィアの仕業)お陰なのか、観客席の興奮も最高潮に達した。
観客たちの視線がラクトとコエンに集中し、その瞬間を見逃すまいと、皆が固唾を飲む中で、【トルネード】が消滅した。
「焼き尽くせ!【レーヴァテイン】!」
「打ち貫け!【ブリューナク】!」
その瞬間、二人が魔法を発動。両者の中間で炎の剣と土の槍が激突し、二人の魔法はわずかな拮抗を見せた後に、轟音を伴って爆発した。
「うわっ!」
「キャー!」
轟音が直撃した観客たちが、口々に悲鳴を上げる。それに遅れて爆風も発生したが、ここには人外の力を持つ魔法使いが複数控えている。彼らが魔法で障壁を張り、爆風は観客には届かない。
本当は轟音も防げたのだが、『臨場感』を理由にそれは行われなかった。無駄に親切な連中である。
「何という威力! 今の魔法の余波で、闘技場の中心に巨大なクレーターが出来てしまいました! 二人は無事なのでしょうか!」
混乱する観客を正気に戻すために、クリスが現状を実況した。
それが功を奏し、観客の注意が闘技場の二人に戻る。
そこには肩で息をするコエンと、その後ろで魔法を発動しようとしているラクトの姿があった。
「・・・・・・降参する。私の負けだ」
両手を上げて宣言するコエン。ラクトもそれを聞いて、魔法の発動を取りやめ、その場にへたり込んだ。
「決着、決着です! コエン選手降参の為、ラクト選手の勝利!」
クリスがラクトの勝利を高らかに喧伝すると、観客席から爆発的な歓声が上がった。
「いやー、短くも激しい戦いでした。学院長、一体何が起こったのでしょうか?」
一部始終を見届けていたくせに、すっとぼけた様子でジュリアンに解説を迫るクリス。説明するのが面倒なので、ジュリアンに押し付けようという魂胆が見え見えであった。
「・・・・・・仕込みは、ラクト選手が【トルネード】を発動した直後から始まっていました。互いの実力が拮抗していると判断したラクト選手は、荒れ狂う魔法の中で、【フィジカルブースト=アジリティ】という魔法を使います」
【フィジカルブースト=アジリティ】は、やはり古代魔法から再現したもので、その効果は使用者の敏捷性を大きく引きあげる。光属性の魔法で、発動難易度は神話級に劣らない。
そう言った事を、ジュリアンは説明した。
「ポイントは【トルネード】の中で魔法を使ったという事です。普通に魔法を使えばコエン選手に魔法の発動を感知されてしまう為、【トルネード】によって荒れ狂う魔力の中で魔法を使う事で、魔法を使ったという事実を誤魔化しました」
ジュリアンの解説に、観客から感心の声が上がる。
「そして、両者の魔法が中央でぶつかり合い、轟音と爆風が発生します。この時、コエン選手は爆風から身を守ろうと防御魔法を使いますが、ラクト選手は違いました。防御魔法を使わずに、【インビジブル】という魔法を使ったのです」
【インビジブル】は光属性の魔法で、難易度はそれほど高くない。
効果は、術者の姿を隠すもので、持続時間はせいぜい五秒。短すぎて使いどころがないからと、修得する者が少ない魔法だ。
観客向けにジュリアンの説明が再び入った。
「ここにもラクト選手の仕込みがあります。コエン選手同様、爆風から身を守る為に魔法を使ったと誤認させたのです。こうして姿を消したラクト選手は、魔法で強化したスピードで強引に爆風を突っ切り、コエン選手の背後へ移動しました。その後は、皆さんがご存知のとおりです」
「・・・・・・なるほど、ラクト選手の策がピタリと嵌まった勝負だったというわけですね」
「そういう事です。ですが、対戦相手のコエン選手も素晴らしい戦いを見せてくれました。二人の実力が拮抗していたからこそ、このような名勝負が生まれたのだと思います。皆さん! 素晴らしい戦いを見せてくれた二人に、盛大な拍手を!」
そう言って立ち上がると、自ら率先して拍手を送るジュリアン。興奮した観客も立ち上がって、ジュリアンに続く。
「・・・・・・立てるか?ラクト」
自分にも向けられた拍手に気恥ずかしい思いをしながら、コエンがラクトに手を差し伸べる。
「・・・・・・ありがとう、コエン」
ラクトも素直にコエンの手を借りて立ち上がると、二人揃って観客にお辞儀して、闘技場を後にした。
直後に戦いを控える選手たちの、恨みがましい視線に気づかぬままに・・・・・・。
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