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第五十六話 反撃開始
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「なぁ先輩」
悪魔には魔法が通用しない。他ならぬ悪魔当人の言葉に、何度目かの衝撃を受けたマイネに向かって、カズキが呑気に声を掛けてきた。相変わらず緊張感は欠片もない。
「なんでしょう?」
カズキのその様子に、マイネは落ち着きを取り戻して返答した。
カズキが焦っていないのは、まだ打つ手があるという事だと思ったからだ。
「さっき先輩は、古代魔法王国時代に現れて、一匹で壊滅的な被害を与えたとか言ってたよな?」
「ええ、確かに言いました」
「一つ疑問に思ったんだが、古代の人間達は、魔法が効かない悪魔をどうやって倒したんだろうな?」
カズキの疑問も当然だった。悪魔相手に魔法が効くのならば、古代の魔法使い達が総出で掛かれば、たった一体の悪魔相手に、壊滅的な被害を受ける事もないだろう。
となると必然的に、古代に現れた悪魔にも、魔法が効かなかったという結論に落ち着く。
マイネが悪魔を倒す方法を知っていれば、それを実行するだけで済むので、楽が出来ると思ったカズキの期待は大きかった。
「・・・・・・私が読んだ文献には、ある日突然、悪魔が姿を消したと書かれていました。当時の人々にも、悪魔が姿を消した理由は分からなかったようです」
「突然姿を消した? という事はもしかして・・・・・・」
カズキとマイネは、ほぼ同時に同じ結論に達した。
「アレが古代魔法文明時代に現れた奴って事か?」
「・・・・・・恐らく」
カズキの目論見が外れた瞬間である。
「・・・・・・まあ、いいか」
だが、彼はすぐに立ち直った。
そして、未だにドヤ顔をしている悪魔を見据えて、一歩足を踏み出す。次の瞬間には、カズキの姿は悪魔の目の前にあった。
「「「えっ?」」」
「なにっ!?」
突然目の前に現れたカズキに、呆気にとられる悪魔(とラクト達)。
「ホイッと」
そんな悪魔に向かって、カズキは気の抜けた声を発しながら、魔力を込めた拳を振るう。
正確に顎先を狙って放たれた拳は見事に命中し、何かが砕けるような、『バキッ』という音がラクト達の所まで聞こえてきた。
その直後、今度は悪魔が物凄い勢いで地面に叩きつけられ、その場にもうもうとした土埃が立ち昇る。
「貴様っ!」
余裕を見せていた所に思いがけない一撃を喰らって、悪魔がまたも激高した。
尤も、地面に叩きつけられたというのに、大したダメージも無く、ピンピンしているように見える。呆れた頑丈さであった。
「アップダウンの激しい奴だな。良く血管が切れないもんだ」
悪魔の怒りを向けられた当の本人は、魔法でゆっくりと降りながら、そんな事を言う。殴った右の拳を左手で撫でているのは、拳を痛めたのだろうか。
「痛ぇ・・・・・・。殴ったこっちがダメージを受けるとか、どんだけ頑丈なんだよ」
「「「なら素手で殴らなければいいのに・・・・・・」」」
ぼやいたカズキに、三人からのツッコミが入った。
悪魔の前に突然現れた動きに関しては、『カズキだから』で済ませている。
Aランクの魔物であるキマイラを、蹴り一発で沈めるような真似を平然と行うのだから、魔法を併用すれば、カズキならあれ位出来て当然だという認識が出来上がっているのだ。
「しょうがないだろ? 俺の剣は【次元ハウス+ニャン】に置いてあるんだから」
カズキは若干拗ねたような声音でそう返答すると、腫れあがった右の拳(複雑骨折)に治癒魔法を使い始める。
十秒程で治癒は終わったが、以前カズキが自分で言っていたように、属性魔法による回復魔法は、物凄く効率が悪いようだった。
何しろ、右手の怪我を治すのに、魔剣を創る時と同じ位の魔力を消費しているのだから。
「カズキさん。私の剣を使ったら如何ですか?」
調子を確かめるように右の拳を開いたり握ったりしているカズキに、マイネがそう申し出る。
だが、カズキは難しい顔で首を振った。
「有難いけど、ミスリル製の剣だとアイツに通用しないと思う」
カズキが言いながら悪魔を見る。そこには、オリハルコンを溶かした炎を纏っている悪魔の姿があった。
地面に叩きつけられた直後に炎を纏った事からして、ドラム缶に閉じ込められるのを警戒したらしい。
「確かにあれではこの剣も役に立たなそうですね。そうなると、アダマンタイト製の剣が必要になりますが・・・・・・・」
「アダマンタイト製の剣を持っているのは、クリスさんだけだよね? やっぱり、カリム君が応援を呼んでくるのを待つしかないのかなぁ」
カズキがダマスカス鋼を作れる事を知らないマイネとラクトが、そんな話を始める。
だが、カズキに応援を待つという選択肢は最初から存在しないし、アダマンタイト製の剣を作る気もない。
「お二人共。その必要は無いと思いますよ?」
フローネが二人にそう声を掛けて、カズキを見るように促す。軽く興奮しているのか、顔が若干上気していた。
「フローネさんは、カズキが何をしようとしているのか、分かるんですか?」
「はい。カズキさんは、学院に入るまで剣を持っていなかったというのは知っていますよね?」
ラクトの質問に、フローネは質問で返した。
「そういえば、学院に入って最初の試験の時に、そんな話を聞きましたね」
「はい」
ラクトの言葉に、マイネが頷く。
「お二人は、その時疑問に思いませんでしたか? 剣士でもあるカズキさんが、何故自分専用の剣を持っていなかったのか」
改めてフローネに言われると、その通りである。とはいえ、その時は試験の最中であったし、最後にキマイラと戦った事もあって、今の今まで忘れていたというのが正直な所だった。
「【レーヴァテイン】」
フローネの期待に満ちた視線に応えて、カズキが魔法を発動。彼の目の前に、剣を模った炎が現れた。
詠唱の必要がない古代魔法なのに、わざわざ声に出したのは、フローネへのサービスだろうか。
「カズキさんが剣を必要としなかった理由。それは・・・・・・」
フローネの言葉に合わせるように、カズキが炎の剣の柄の部分に手を触れる。すると、荒れ狂っていた炎が次第に収束していき、最終的に一振りの剣となった。
「自らの魔法を物質化する事が出来たからです」
悪魔には魔法が通用しない。他ならぬ悪魔当人の言葉に、何度目かの衝撃を受けたマイネに向かって、カズキが呑気に声を掛けてきた。相変わらず緊張感は欠片もない。
「なんでしょう?」
カズキのその様子に、マイネは落ち着きを取り戻して返答した。
カズキが焦っていないのは、まだ打つ手があるという事だと思ったからだ。
「さっき先輩は、古代魔法王国時代に現れて、一匹で壊滅的な被害を与えたとか言ってたよな?」
「ええ、確かに言いました」
「一つ疑問に思ったんだが、古代の人間達は、魔法が効かない悪魔をどうやって倒したんだろうな?」
カズキの疑問も当然だった。悪魔相手に魔法が効くのならば、古代の魔法使い達が総出で掛かれば、たった一体の悪魔相手に、壊滅的な被害を受ける事もないだろう。
となると必然的に、古代に現れた悪魔にも、魔法が効かなかったという結論に落ち着く。
マイネが悪魔を倒す方法を知っていれば、それを実行するだけで済むので、楽が出来ると思ったカズキの期待は大きかった。
「・・・・・・私が読んだ文献には、ある日突然、悪魔が姿を消したと書かれていました。当時の人々にも、悪魔が姿を消した理由は分からなかったようです」
「突然姿を消した? という事はもしかして・・・・・・」
カズキとマイネは、ほぼ同時に同じ結論に達した。
「アレが古代魔法文明時代に現れた奴って事か?」
「・・・・・・恐らく」
カズキの目論見が外れた瞬間である。
「・・・・・・まあ、いいか」
だが、彼はすぐに立ち直った。
そして、未だにドヤ顔をしている悪魔を見据えて、一歩足を踏み出す。次の瞬間には、カズキの姿は悪魔の目の前にあった。
「「「えっ?」」」
「なにっ!?」
突然目の前に現れたカズキに、呆気にとられる悪魔(とラクト達)。
「ホイッと」
そんな悪魔に向かって、カズキは気の抜けた声を発しながら、魔力を込めた拳を振るう。
正確に顎先を狙って放たれた拳は見事に命中し、何かが砕けるような、『バキッ』という音がラクト達の所まで聞こえてきた。
その直後、今度は悪魔が物凄い勢いで地面に叩きつけられ、その場にもうもうとした土埃が立ち昇る。
「貴様っ!」
余裕を見せていた所に思いがけない一撃を喰らって、悪魔がまたも激高した。
尤も、地面に叩きつけられたというのに、大したダメージも無く、ピンピンしているように見える。呆れた頑丈さであった。
「アップダウンの激しい奴だな。良く血管が切れないもんだ」
悪魔の怒りを向けられた当の本人は、魔法でゆっくりと降りながら、そんな事を言う。殴った右の拳を左手で撫でているのは、拳を痛めたのだろうか。
「痛ぇ・・・・・・。殴ったこっちがダメージを受けるとか、どんだけ頑丈なんだよ」
「「「なら素手で殴らなければいいのに・・・・・・」」」
ぼやいたカズキに、三人からのツッコミが入った。
悪魔の前に突然現れた動きに関しては、『カズキだから』で済ませている。
Aランクの魔物であるキマイラを、蹴り一発で沈めるような真似を平然と行うのだから、魔法を併用すれば、カズキならあれ位出来て当然だという認識が出来上がっているのだ。
「しょうがないだろ? 俺の剣は【次元ハウス+ニャン】に置いてあるんだから」
カズキは若干拗ねたような声音でそう返答すると、腫れあがった右の拳(複雑骨折)に治癒魔法を使い始める。
十秒程で治癒は終わったが、以前カズキが自分で言っていたように、属性魔法による回復魔法は、物凄く効率が悪いようだった。
何しろ、右手の怪我を治すのに、魔剣を創る時と同じ位の魔力を消費しているのだから。
「カズキさん。私の剣を使ったら如何ですか?」
調子を確かめるように右の拳を開いたり握ったりしているカズキに、マイネがそう申し出る。
だが、カズキは難しい顔で首を振った。
「有難いけど、ミスリル製の剣だとアイツに通用しないと思う」
カズキが言いながら悪魔を見る。そこには、オリハルコンを溶かした炎を纏っている悪魔の姿があった。
地面に叩きつけられた直後に炎を纏った事からして、ドラム缶に閉じ込められるのを警戒したらしい。
「確かにあれではこの剣も役に立たなそうですね。そうなると、アダマンタイト製の剣が必要になりますが・・・・・・・」
「アダマンタイト製の剣を持っているのは、クリスさんだけだよね? やっぱり、カリム君が応援を呼んでくるのを待つしかないのかなぁ」
カズキがダマスカス鋼を作れる事を知らないマイネとラクトが、そんな話を始める。
だが、カズキに応援を待つという選択肢は最初から存在しないし、アダマンタイト製の剣を作る気もない。
「お二人共。その必要は無いと思いますよ?」
フローネが二人にそう声を掛けて、カズキを見るように促す。軽く興奮しているのか、顔が若干上気していた。
「フローネさんは、カズキが何をしようとしているのか、分かるんですか?」
「はい。カズキさんは、学院に入るまで剣を持っていなかったというのは知っていますよね?」
ラクトの質問に、フローネは質問で返した。
「そういえば、学院に入って最初の試験の時に、そんな話を聞きましたね」
「はい」
ラクトの言葉に、マイネが頷く。
「お二人は、その時疑問に思いませんでしたか? 剣士でもあるカズキさんが、何故自分専用の剣を持っていなかったのか」
改めてフローネに言われると、その通りである。とはいえ、その時は試験の最中であったし、最後にキマイラと戦った事もあって、今の今まで忘れていたというのが正直な所だった。
「【レーヴァテイン】」
フローネの期待に満ちた視線に応えて、カズキが魔法を発動。彼の目の前に、剣を模った炎が現れた。
詠唱の必要がない古代魔法なのに、わざわざ声に出したのは、フローネへのサービスだろうか。
「カズキさんが剣を必要としなかった理由。それは・・・・・・」
フローネの言葉に合わせるように、カズキが炎の剣の柄の部分に手を触れる。すると、荒れ狂っていた炎が次第に収束していき、最終的に一振りの剣となった。
「自らの魔法を物質化する事が出来たからです」
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