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第三十五話 弟とゴブリン退治

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 エルザに指差されたカズキは、猫たちにかつお節を与えている所だった。

「「・・・彼は?」」

 話に夢中でカズキに気付いていなかったらしく、困惑の表情でエルザに尋ねる父と長男。

「カズキよ。うちの次男の」

 エルザの説明はテキトーだった。

「何を言っているんだ? 次男はカリムだろう?・・・まさか!?」
「あなたが何を想像してるのか大体見当はつくけど、違うからね?」

 笑顔でそう話すリディアだが、目は笑っていなかった。不義を疑われたのだから、当然の話であるが。

「あ、ああ、勿論分かっているとも。ほら、アレだろう?」

 リディアの迫力にビビりながら、明らかに分かっていない反応を返すエルザパパ。

「・・・はぁ。どうせ分かってないでしょうから教えてあげるけど、二年前に弟にしたい子がいるって、エルザが言ってきた事があったでしょう?」
「・・・ああ! あの話か!」

 得心がいったのか、何故か手を叩いて喜ぶパパ。

「あの時ソフィアちゃんが送ってくれた酒は美味かったなぁ。あの酒と引き換えなら、家族が増える位安いものだよ」

 パパは、酒に目が眩んでカズキを受け入れた事実を暴露した。 

「「「うわ、コイツ最低だ・・・」」」

 リディアとエルザ、そしてカリムは、ゴミを見るような目をしてパパを睨んだ。
 長男も同調しているように見えたが、微妙に目が泳いでいる。
 それも当然で、パパと同じ事を考えて賛成したからだ。
 そこで、父親がこれ以上の失言を重ねる前に、軌道修正を試みる。

「まあまあ、それ位で。今はゴブリンをどうするかの方が重要だろう?」
「そうだ! よく言った、カイン! 今はゴブリンの話をしようじゃないか!」

 長男カインのフォローに便乗して、パパも大きい声を出した。

「・・・カインの言う通りね。分かったわ」

 リディアがそう言ったのを聞いて、あからさまにホッとした様子を見せるパパとカイン。
 だが、リディアは甘くなかった。

「二人とも、この件が終わったら、話がありますから」
「「はい!」」

 その言葉に震え上がる二人。特にカインはバレていないと思っていただけに、動揺が激しかった。

「二人とも、相変わらずの様ね」
「全くね。誰に似たんだか」

 エルザとリディアがそんな話をしている間に、カリムはカズキの方へ近寄っていった。
 カズキは自分に注目が向いていないのを良いことに、廊下にいる猫にかつお節を与えようと、いつの間にかリビングを出ていたのである(現実逃避とも言う)。

「なあなあ、にーちゃん」
「ん?」

 話しかけられて振り向くと、十二、三歳くらいの少年が立っていた。
 麦わら帽子は脱いで、黒髪をさらしている。顔立ちは、リディアに似ていた。

「『大賢者』って、ホント?」
「・・・自分でそう名乗った事はないが、そう呼ばれているらしいな」
「マジで! じゃあさ、俺のにーちゃんになったのは!?」
「最近まで知らなかったが、どうも事実らしい」

 カリムはその言葉を聞いて、嬉しそうな顔をした。
 家族が増える事に関して、悪感情を抱いている様子はない。

「凄ぇ! 俺のねーちゃんとにーちゃんが邪神を倒した英雄だなんて!」

 尊敬の眼差しを向けられて、カズキは居心地の悪さを覚えた。

「なあ! にーちゃんの名前は? 俺はカリム。魔法使いだ!」
「カズキだ。今は魔法学院に通っている」
「マジで!?・・・あれ?何で『大賢者』が学院に通ってるんだ?」
「ねーさんが勝手に手続きをしたからだ。それにジュリアンが便乗した」
「ジュリアンって、いとこのジュリアンにーちゃんか?」
「そうだ。今は魔法学院の学院長をやっている」
「そうなのか!? 凄ぇなー!」

 カリムとそんな話をしていると、声を聞きつけたのかリディアが呼びに来た。

「カズキ君、カリムの相手をしてくれてありがとう。バタバタしちゃったけど、残りの二人を紹介するから、こっちに来てくれる?」  
「分かりました」

 リディアの後にリビングに入ると、待っていたかのように声を掛けられる。

「君がカズキ君か。今日から君の父親になるカイルだ。お父さんと呼んでくれてもいいぞ?」
「・・・はあ。よろしくお願いします」
「僕はカイン。エルザの兄だから、自動的に君の兄になるわけだ。これからよろしくね、カズキ」

 そう言って握手を求めてきたので、カズキは握り返した。

「こちらこそ、よろしくお願いします」

 カズキがそう言うと、二人は満足気に頷いた。

「さて、カズキ。来て早々悪いんだが、頼みがある」

 身内になった瞬間に、厄介ごとを押し付けようとするカイル。
 エルザの父親だけあって、なかなかいい性格をしていた。

「最近、この村の畑がゴブリンに荒らされていてね。今はその程度の被害で済んでいるが、いつ村人に危害を加えるか分からないんだ。そこで、可能な限り早く退治をしてもらいたい」
「はあ。それは構いませんが、棲み処の見当は付いているんですか?」

 カインの要請に、カズキが当然の質問を返す。

「ああ。あっちだ」

 カインがそう言って指さしたのは、山のある方向だった。
 この村は険しい山脈によって隣国と隔てられている。それ故エルザは国境沿いと言ったのだが、わざわざ山越えをしなくても隣国への街道は存在していた。
 要は山脈のこっちがランスリード王国、向こう側がザイム王国という酷く大雑把な分け方をしているに過ぎない。

「・・・あっち?」
「そう、山の麓の森の中に潜んでいると思う。荒らされる畑は、いつも山側だからな」
「・・・成程。じゃあ今から行ってきます」

 平然とそう言ったカズキを、アルテミス家の良心であるリディアが慌てて引き留めた。

「待って! あなた達はこの村に着いたばかりでしょう? 今日はもうすぐ日が暮れるから、森に入るのは明日にしなさい」
「別に問題ないですけど・・・」
「あなたがいくら強くても、夜の森に入るのは危険よ。明日、カインと一緒に行きなさい」
「え!? 僕!?」

 指名されたカインは、思いもよらない成行きに、驚いた声を上げた。

「当たり前です。カズキ君は初めてこの村に来たんだから。広い森の中を、闇雲に探し回らせるわけにはいかないでしょう?」
「でも、明日は朝から忙しいし? 最近は森に入ってないから・・・」

 腰が引けた様子で、何とか回避しようと他の提案をするカイン。
 見苦しい事この上無かった。
 そんなカインの窮地を救ったのは、駆け出し魔法使いのカリムである。

「なあなあ、俺が行っちゃ駄目か? カズキにーちゃんの魔法を、間近で見てみたいんだけど」
「良いんじゃない? 魔法学院に入るつもりなら、カズキの戦いぶりを見ておいて損はないし」

 カリムの意見に賛成したのは、やはりというべきかエルザだった。
 弟が魔法を使える事が分かった時点で、学院への入学を画策し始めていたらしい。

「それはいい考えだ! 本当は僕が行きたいところだけど、さっき言ったように色々と忙しい。今回はカリムに譲るとしよう」

 カインがエルザの提案に、満面の笑みを浮かべて同意した。

「・・・仕方ないわね。カリム、カズキ君の言う事を、ちゃんと聞くのよ?」
「分かった!」

 カリムの夢を知っているリディアは、反対しても強引に付いていくであろう息子に、カズキの言う事を聞くという条件を付けて同行の許可を出した。
 その際、カイルの判断を仰ぐという事は一切無い。
 ランスリードの国王一家と同じように、アルテミス家の最大権力者は母リディアであるらしかった。

「そうと決まれば、二人が泊まる部屋を用意しないとね。今回は、どれ位こっちにいられるの?」
「三、四日って所かしらね。この子が学院に通っているから。パーティメンバーをいつまでも待たしておくわけにもいかないでしょ?」
「・・・ソウダネ」

 強引に里帰りに付き合わせた人間のセリフとは思えなかった。

「・・・『大賢者』が学院に通う必要があるの?」

 カリムと同じ疑問を持つリディア。

「今年はフローネが入学したのよ。カズキはその護衛」

 説明が面倒だったのか、本気でそう思っているのか、エルザは表向きの理由を話して聞かせる。

「前に会ったのは三年前だっけ? フローネはもうそんな年になったのね」
「そうね。邪神も倒した事だし、また王都に来れば? 折角屋敷があるんだから」
「それもそうね。久しぶりにソフィアに会いたいし。畑はこの人達に任せて、カリムと行くわ」

 家長と嫡男の意見も聞かずに、話は進んでいく。

「その時が来たら、連絡を頂戴。護衛を手配するから」
「ありがとう。よろしくね。・・・話が逸れてしまったけれど、寝る場所はどうしようかしら。エルザは私の部屋で寝るとして・・・」

 考え込むリディアに、カリムが手を挙げた。

「ハイハイ! 俺の部屋は!?」
「助かるけど・・・、カズキ君に迷惑を掛けないようにね?」
「分かった! じゃあにーちゃん、部屋に案内するよ!」
「ああ、ありがとう」
「荷物を置いたら戻ってきてね、・・・と言いたかったんだけど、手ぶらのようね? どうやってここまできたの?」

 エルザが里帰りする時は、荷物を満載した馬車で来るのが常だった(馭者はクリス)。
 それが今回に限っては手ぶらである。リディアとしてはそれで構わないのだが、どうやってここまで来たのかという疑問は残る。何しろ、一番近い村からここまで、馬車でも丸一日掛かるのだ。

「そういえばお土産を出すのを忘れてたわね。一度外に出ましょうか」

 エルザはそう言って、さっさと外に出て行ってしまった。
 不思議な顔をして、エルザの後を追うアルテミス家の面々。

「とりあえず、家の分を出してくれる?」
「分かった」

 エルザに応えたカズキの前に、王都で買い込んだ土産が出現した。

「「「「えっ!?」」」」

驚きの声を意に介さず、エルザは土産の説明を始めた。

「これが農機具で、こっちは作業着、後は・・・」

 エルザの説明が終わったのを見計らって、リディアが疑問の声を上げた。

「今、どこからそれを出したの?」
「ああ、これ?【次元ハウス】から」

 その言葉に反応したのは、カリムだった。

「【次元ハウス】!? そんな魔法があるの!?」

 ソフィアが残した資料には、古代魔法についての記載もあった。
 だが、【次元ハウス】という魔法についての記述は一切ない。

「正確には、【次元ハウス+ニャン】という魔法だ。次元ポストを基にして、俺が創った」
「凄ぇ! 俺の兄ちゃんは古代魔法を使えるんだ!」

 大興奮のカリムは何を思ったのか、カズキの周りをグルグルと走り出した。
 一方、カイルとカインの二人は、土産の中にあった、大き目の樽目掛けて突進していた。

「この香り、間違いない。酒だ!」
「久しぶりに良い酒が飲める! 持つべきものは気の利いた妹と弟だね!」
「全くだ! よし! 今夜は宴会だ! 早速これを広場に運ぶぞ!」

 そう言いながら、二人は協力して樽を運び去って行った。

「・・・行っちゃった。宴会用も用意してあったんだけど」
「お酒は村の共有財産みたいな物だからね。これで二人占めするようだったら、関係を考え直さなくてはならないところよ。・・・とりあえずこれを片付けてから、私たちも広場へ行きましょうか。きっと、もう始まってるわ」
「そうね。じゃあカリムとカズキでこれを片付けてくれる? 私たちは、料理の準備があるから」

 そう言って、エルザとリディアは家の中に戻ってしまう。
 取り残された二人は顔を見合わせて、エルザの指示通りに土産を片付け始めた。



 明けて翌日。カズキとナンシーは、村の畑を荒らしているというゴブリンを退治するために、カリムの案内で薄暗い森の中を歩いていた。
 だが、二人の様子は、まるでピクニックにでも来たかのような足取りである。 

「昨日食った肉は美味かったなぁー! にーちゃん、アレって、何の肉なの?」
「ワイバーンだ。気に入ったようだな」
「うん! あんな美味しい肉食べた事が無いって、村の人たちも言ってた!」
「そうか。それは良かった」

 カリムの無邪気な様子に、笑顔を浮かべるカズキ。これだけ懐かれれば、悪い気もしなかった。
 暫く他愛も無い話をしながら歩いていると、不意にカリムが立ち止まった。

「この先に行くと、俺がいつも魔法の練習をしてる所があるんだ。最近はゴブリンが出るから来させてもらえなかったんだけど・・・」
「そこにゴブリンがいるかもしれないと考えてるのか?」
「うん。池が近くにあるし、小さいけど小屋もあるんだ。昔は猟師が使ってたらしいけど・・・」
「成程。今はカリムの秘密基地という訳だな?」
「うん」
「じゃあ取り戻さないとな。準備はいいか?」
「・・・俺も戦っていいの?」

 手出しするなと言われると思っていたカリムは、キョトンとした顔をして、カズキに聞き返した。

「魔法学院に入るつもりなら、実戦経験はあった方がいい。それに、練習ばかりじゃ自分の実力は分からないだろ?」
「・・・うん」
「不安か?」
「・・・少し」
「大丈夫だ。カリムに危害が加わることは絶対にない。だから安心して魔法を使え」
「ニャー」

 カズキの言葉に勇気づけられたカリムは、心配そうに自分を見上げるナンシーの頭をそっと撫でると、決意の固まった表情で頷いた。

「よし、じゃあ俺の後を付いてきてくれ。敵は十匹だ。油断するなよ?」
「分かった」
「ニャー」

 何故カズキが敵の数を把握しているのかという疑問をカリムは抱いたが、魔法で調べたんだろうと勝手に納得して、頼もしい兄の背中を追った。
 慎重に歩を進めていると、前方に光が射している空間が見えてくる。
 中心にはカリムが言ったように小屋があり、中に入りきらなかったのか、五匹のゴブリンが外で雑魚寝していた。

「・・・にーちゃん」
「いたな。半分は小屋の中で眠っている。今のうちに外の連中を片付けよう」
「うんっ!」

 小声で返事をしたカリムは、精神を集中して詠唱を始めた。

「風よ! 我が意に従いここに集え!・・・」

 カリムの詠唱と共に、緑色の光が発生した。
 カリムが使おうとしている魔法は、風属性の上級魔法【トルネード】である。
 カズキは知らなかったが、間違っても独学の少年が使える魔法ではない。
 その異常な魔力の高まりに気付いた一匹のゴブリンが、飛び起きて仲間を叩き起こす。
 そして、自身は魔法の発動を阻止しようとしてか、簡単な詠唱と共に炎の矢を放ってきた。

「へえ、ゴブリンにも魔法を使うのがいるのか」

 カズキはそう呟いて、カリムに向かっていた炎の矢を防いだ。
 カリムはその事にも気付かず、一心不乱に詠唱を続けている。物凄い集中力だった。
 そして、ゴブリンたちが次の行動を決めかねている間に、遂にカリムの魔法が完成する。

「・・・渦巻く刃となり、我が敵を滅ぼせ!【トルネード】!」

 カリムの放った魔法は、五匹のゴブリンを取り囲む形で発生した。
 そして、竜巻の内側にいるゴブリンたちを、次々と風の刃が切り刻む。
 断末魔の悲鳴も風によって遮られ、こちらまで届く事はなかった。
 魔法の効果が終わった時には、ゴブリンたちは影も形も無かった。ただ、無数の肉片と血が、そこにいた痕跡を残しているのみである。明らかにオーバーキルであった。
 その結果をもたらした本人は、魔力切れ寸前なのか、肩で息をしながらカズキに結果を確認してきた。

「はぁ、はぁ、はぁ。・・・にーちゃん、どうなった・・・?」
「無理に喋らなくてもいいぞ。表にいた奴らは全滅だ。後は俺に任せて、そこで休んでいろ」

 カズキはそう言って、カリムを木にもたれさせた。ついでに魔法のコップを手渡し、水を飲ませる。

「さて、ちゃっちゃと片付けるか。ナンシー、カリムを頼むな?」
「ニャッ!」

 返事をしたナンシーの頭を優しく撫でてから、カズキは小屋へと無造作に近づいた。
 途端、小屋の中から矢を射かけられる。

「危ない!」

 その様子を見ていたカリムが思わず声を上げるが、矢はカズキに届く前に、いつの間にか手にしていた剣で切り払われていた。

「・・・にーちゃんって、剣も使えるんだ?」
「ミャ!」

 カリムの独り言に、ナンシーが反応して誇らしげに鳴いた。
 無意識にナンシーを撫でながら、カズキの一挙手一投足を見逃すまいと、目を皿にするカリム。
 ゴブリンは矢が通用しないと見ると、小屋を出て剣や槍を持って突撃してきた。
 その全てを剣も合わさずに斬り捨てると、最後に残った一際立派な体格と装備のゴブリンが、背を見せて逃走する。

「あっ! 逃げた!」

 カリムがそう言った瞬間、そのゴブリン目掛けて、カズキから炎の矢が放たれた。
 それは狙い過たず標的に命中し、一瞬でゴブリンを装備ごと燃やし尽くす。
 後に残ったのは燃えカスだけで、それも風が吹くと何処かへ飛んで行ってしまった。

「凄い・・・」

 カリムが感動している間に、カズキはゴブリンの死体を全て焼却処分した。
 そして、念のため小屋の中を確認すると、カリムの元へ戻ってくる。

「小屋の中は少し荒らされているが、建物自体にダメージはないようだ。掃除すれば問題なく使えるだろう。・・・カリム、どうした?」

 言葉を発しないカリムの様子に、ナンシーと顔を見合わせる。
 出来たばかりの弟は、安心と極度の疲労からか、いつの間にか眠りについていた。
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