英雄に食べられました

まちゃまま

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番外 同僚たちは見た

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ナディル、初参入


…死を覚悟した。俺たちの故郷を守るため、戦に身を投じたが…
「我らが隊長が一番こええよ・・・!」
「・・・しっ!隊長の耳に入ったらどうするんだよ?!」
「でもよう。あれ、相当キテんじゃん。」
そう、今回の作戦は長引き、現場から離れられないため隊員の疲労が溜まりすぎているのだ。山中の砦で無限湧きする魔物と敵兵。わずかな時間、人員の交代及び物資の調達に街へ行く位で、ほぼ缶詰め状態だ。だが、それくらいならなんてことは無かった。ヤバイのは…休日返上で参加することになった隊長の不機嫌だ…!
「くっそー。恨むぞ、なんで隊長の休みに被るんだよ!」
「皆の総意だが、言うな!隊長の八つ当たりが来るだろう・・・!」

「・・・ああん?」ギロ

「す、すんませんでした!」

「あー、ったくよ。
ちょっと新規いねえか観てくっから、待機してろ。」

そう言って砦を降りた隊長は、もちろん娼館に行く余裕なんてなく、たぶん不機嫌なまま戻るんだろうな…と、束の間の安寧を堪能していたら。
「今日から仮入隊いたします。
よろしくお願いいたします。」
なんか、小綺麗なツラの男を連れて戻ってきた。
「コイツ、オレの補佐な。」
「不本意ながら、そういうことになりました。」
…あれ?なんか、隊長が上機嫌…?

アイツが参戦してから。ご機嫌な隊長の無双と適格な味方の補充によって、あっという間に作戦が終了したのだった。

「「「「もっと早く来いよ・・・!」」」」
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