1 / 27
プロローグ
しおりを挟む
救国の英雄は、およそ5年ぶりに姿を見せていた。彼は参加者たちの英雄を一目見たい、あわよくば近づきたいという思惑に辟易し、客室に避難していた。
明かりもつけず、ベッドに横になっていたとき、部屋に侵入したものがいた。
「何者だ」
豪奢なドレス姿の若い女性だった。
-美人局か?
「かくまってください」
女性がベッドに隠れてすぐ、バタバタと足音が聞こえ、ドアを乱暴に開けて男性が入ってきた。
「逃げても無駄ですよ…あれ?」
「何の用だ」
「すみません、英雄殿でしたか。
いえ、婚約者を追いかけてきたのですが…」
「知らんな。」
「そちらの方は…?」
「お前に関係あるか?今からいいところなんだが?」
「っ。失礼しました」
「行ったようだぞ」
「ありがとうございます」
「婚約者と言っていたが…?」
「まさか。彼には言い寄られて迷惑していたのです。無理に触れようとなさるので逃げていたのですわ」
「なるほど?なら、今は独り身というわけだな。」
「ベッドの上で無防備過ぎるんじゃないのか?」
「な、に…っ」
英雄にキスされ押し倒された女性は、抵抗しようとしたときにふと、嗅ぎなれた匂いを感じた。
-隊長・・・?
驚きに力が抜けてしまい。気付いた時にはドレスを脱がされ生まれたままの姿をさらしていた。
「 いきなり過ぎでしょう…!」
「先ほど薬を盛られたようでな。おさまりがつかん。逃げなかったのはお前だ。あきらめろ。」
そうして、美味しくいただかれてしまいました。
明かりもつけず、ベッドに横になっていたとき、部屋に侵入したものがいた。
「何者だ」
豪奢なドレス姿の若い女性だった。
-美人局か?
「かくまってください」
女性がベッドに隠れてすぐ、バタバタと足音が聞こえ、ドアを乱暴に開けて男性が入ってきた。
「逃げても無駄ですよ…あれ?」
「何の用だ」
「すみません、英雄殿でしたか。
いえ、婚約者を追いかけてきたのですが…」
「知らんな。」
「そちらの方は…?」
「お前に関係あるか?今からいいところなんだが?」
「っ。失礼しました」
「行ったようだぞ」
「ありがとうございます」
「婚約者と言っていたが…?」
「まさか。彼には言い寄られて迷惑していたのです。無理に触れようとなさるので逃げていたのですわ」
「なるほど?なら、今は独り身というわけだな。」
「ベッドの上で無防備過ぎるんじゃないのか?」
「な、に…っ」
英雄にキスされ押し倒された女性は、抵抗しようとしたときにふと、嗅ぎなれた匂いを感じた。
-隊長・・・?
驚きに力が抜けてしまい。気付いた時にはドレスを脱がされ生まれたままの姿をさらしていた。
「 いきなり過ぎでしょう…!」
「先ほど薬を盛られたようでな。おさまりがつかん。逃げなかったのはお前だ。あきらめろ。」
そうして、美味しくいただかれてしまいました。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説


全部忘れて、元の世界に戻って
菜花
ファンタジー
多くの人間を不幸にしてきた怪物は、今まさに一人の少女をも不幸にしようとしていた。前作異世界から帰れないの続編になります。カクヨムにも同じ話があります。


少女漫画の当て馬女キャラに転生したけど、原作通りにはしません!
菜花
ファンタジー
亡くなったと思ったら、直前まで読んでいた漫画の中に転生した主人公。とあるキャラに成り代わっていることに気づくが、そのキャラは物凄く不遇なキャラだった……。カクヨム様でも投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

素直になる魔法薬を飲まされて
青葉めいこ
ファンタジー
公爵令嬢であるわたくしと婚約者である王太子とのお茶会で、それは起こった。
王太子手ずから淹れたハーブティーを飲んだら本音しか言えなくなったのだ。
「わたくしよりも容姿や能力が劣るあなたが大嫌いですわ」
「王太子妃や王妃程度では、このわたくしに相応しくありませんわ」
わたくしといちゃつきたくて素直になる魔法薬を飲ませた王太子は、わたくしの素直な気持ちにショックを受ける。
婚約解消後、わたくしは、わたくしに相応しい所に行った。
小説家になろうにも投稿しています。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる