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第一章 わたしと変身能力者(シェイプシフター)
05 猿島に猿はいない②
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出航の時間になったので、わたしとレイジは船に乗った。わたしたちを含め、乗客はだいたい五、六〇人くらい。休日はこの何倍なんだろう。
「どうする、座る?」
「ううん、わたしは立ってる。酔うかもしれないし」
「じゃあ俺も」
船が走っている間は、冷たい向かい風が吹き付けた。とっても心地好いんだけれど、ちょっと寒さも感じた。
「ねえ、レイジっていくつ?」
欄干に手を掛け、どんどん離れてゆく桟橋やチケット売り場をぼんやり見ながらわたしは尋ねた。レイジはわたしとは逆で、欄干にもたれ掛かり、猿島の方を見ている。
「俺? 今年二六だよ」
「あ、そうだったの?」
同い年くらいかな、なんて思っていたし、出来ればそうであってほしかったんだけれど……年下かあ。
「え、その反応は何? 老けて見えるって?」
「違う違う、そうじゃなくて……」
「ああ、ミトカの方が上ってわけね。もしかして三〇超えてる?」
「まだよ」
「えー、マジで?」
「猿島まで泳ぎたい?」
「ごめんなさーい」
そうこうしているうちに、猿島が目の前まで迫ってきた。砂浜には人の姿がチラホラ。
わたしが最後に猿島を訪れたのは、中学一年の夏だ。県外に住む母さんのお友達二人が横須賀に遊びに来たから、わたしと母さんであちこち案内してあげた。お友達のうちの一人は、猿島行きの船で酔っちゃって、島内の観光中だけじゃなく、本土に戻ってからもしばらくの間は元気がなかったんだけれど、お昼ご飯に回転寿司に行ったら誰よりも食べて、いつの間にやら酔いも治っちゃってたもんだから、皆で笑ったんだっけ。
で、一五年後の今日これから、久し振りに足を踏み入れるわけだけれど……。
「あんな感じだったっけなー……」
「ん、どした?」レイジが体勢を変え、わたしの方に向き直った。
「ここから見える砂浜周辺の景色、一五年前と同じかどうか、全然覚えてないなー、って」
「えーと、一五年前っていうと、二十歳くらいの時?」
「やっぱり泳ぎたいんだ?」
「ごめんなさーい」
本土から猿島までは一〇分くらいで到着した。
「酔わなかった?」
「うん、大丈夫」
ちょっと長めの桟橋を渡り、レンタルショップやテイクアウト専門のフードショップ付近まで来ると、わたしたちは一旦足を止めた。この二つの店の真上がボードデッキになっていて、飲食や休憩が出来るみたいだ。
「えーっと、このままこの先にある坂道を進んで行きゃあいいんだよな?」
「うん。途中分かれ道もあるけど、どっち進もうが迷わないから大丈夫よ」
「おう。じゃ、行こっか」
店の右横の坂道を少し上ると、ボードデッキの様子が見えた。海側には木製のベンチとテーブルが規則正しく並んでいて、数人が食事を取っている。その反対側には案内所と事務所があって、係員が猿島内の探検ツアーの参加者を募集している。
「うーん、前に来た時はこんな感じじゃなかったような……」
「ボードデッキ自体が割と綺麗だし、改装していてもおかしくはないだろうな。それにほら、ミトカが前に来たのはウン十年も前だろ?」
「何がなんでもわたしを三〇以上にしたいみたいね?」
わたしは、ヘラヘラと笑いながら先へ進もうとしたレイジのスカジャンの裾をギュッと掴んだ。
「はい、この先引っ張ってってね?」
「えー……?」レイジは笑いながらチラリとわたしに振り向くと、膝をちょっと落として両手を後ろに回した。「だったらいっそ、おんぶしようか?」
「……んえっ!?」
お、おんぶ? 何言ってんだこのにいちゃんは! だからわたしはまだ三〇前だし逆にちびっ子でもないってのにええそんなだいたい周りには人が──
「ははは、冗談だよ」レイジは体勢を戻した。「歩けるだろ?」
「勿論!」
わたしはレイジを無視するように、早足で再び坂道を上り始めた。レイジはすぐに横に並び、この坂は高齢者にはちょっとキツいかもね、とかって話していたけれど、わたしは彼の顔をまともに見る事が出来ず、適当に相槌を打っておいた。
……それに何だ、まだ大して上っていないというのに、心臓の動きが妙に激しいんだけれど……?
坂道を上り終えると、切り通しがずっと先まで続いていた。ここら一帯は要塞跡で、レンガ造りの兵舎や弾薬庫がそのまま残っている。説明書きによると、岸壁を掘り込んで造られているから、島の外からは全く見えない構造らしい。それと、色々あって実戦では使われなかったとか。
「俺も何枚か撮っとこうかな」
兵舎をカメラで撮るおじさんを見ながらそう言うと、レイジはスマホを取り出した。わたしは正直そこまで興味はないので、自分の目で見るだけにしておく。
何処からかウグイスの鳴き声が聞こえ、わたしは顔を上げた。木々の緑と、その間から覗く青い空。鳴き声の主の姿は全然見当たらなかったけれど、わたしはその場で足を止め、船に乗っていた時よりも柔らかな風を感じながら、そのまま見上げていた。昔、ここに要塞を造り上げた人たちの中にも、今のわたしのように可愛らしい鳴き声の主を探して、つい作業の手を止めてしまった人もいるのかな。
「ミトカ」
はたと我に返り、わたしを呼ぶ声の方へ向き直ると、シャッター音。
「……ん、まあ悪くないかな」
いつの間にやらちょっと先を進んでいたレイジが、わたしをスマホで撮ったのだった。
「あー、ちょっと! 何勝手に!」
「わかったわかった、後で送るよ」
「いや、そうじゃなくて! 消してよ恥ずかしい」
「それも後でな」
「今すぐだよ……ってコラ待て!」
走り出したレイジの後を、わたしは慌てて追った。
ああ、これじゃあ何だか小学生みたい! ……でも、たまには悪くないよね?
レイジとわたしは、苔むしたレンガ壁(こちらから見て左手には、無数の落書き文字が刻まれている)の間を走った。やがてある地点まで来るとレイジが止まったので、わたしもそうした。
わたしたちの視線の先にあるもの──それは他の旧要塞施設と同じくレンガ造りのトンネルだ。手前の方だけ明かりがなくて暗い。夜だったら結構不気味なんじゃないかな。
「先に行ったらミトカが怖がるんじゃないかなーと思って、待ってあげました」
「はいはい、どうも」
「手、繋ごうか?」
「んんっ!?」
こ、こいつ……さっきからそんな、サラッと……!
「じゃ、肩車?」
「親子か!」
トンネルから、ちょっと腰の曲がった白髪のおじいさんが出て来た。邪魔しちゃってるかなと思って端にどこうとすると、おじいさんは立ち止まって話し掛けてきた。
「君たち知ってる? このトンネルの愛称」
「愛称? いえ……」
「ジョンとかトムとか?」
レイジが答えると、おじいさんは「ああ、それも面白くていいかもな!」と笑った。
「それじゃあ本当は?」
「このトンネルはな、別名〝愛のトンネル〟! 暗いもんだから、恋人同士で手を繋いで歩くだろう? そうする事で更に仲が深まったり、いい雰囲気の二人が手を繋いだのをきっかけに交際を始めたり……といった理由から、そう呼ばれるようになったんだそうな」
説明を終えると、おじいさんはわたしたちを見ながら意味深な笑みを浮かべて何度も頷いた。やがて左手を小さく挙げると去って行ったので、わたしたちも小さく頭を下げて応えた。
そしてトンネルの前に残された、わたしとレイジと、二人の間を漂う妙な気恥ずかしさ。
「えーと……じゃ、行こうか」
「そ、そうね……」
わたしたちは何事もなかったかのように、旧日本軍の司令部跡や弾薬庫が設置されているトンネル内を進んでいった。
「どうする、座る?」
「ううん、わたしは立ってる。酔うかもしれないし」
「じゃあ俺も」
船が走っている間は、冷たい向かい風が吹き付けた。とっても心地好いんだけれど、ちょっと寒さも感じた。
「ねえ、レイジっていくつ?」
欄干に手を掛け、どんどん離れてゆく桟橋やチケット売り場をぼんやり見ながらわたしは尋ねた。レイジはわたしとは逆で、欄干にもたれ掛かり、猿島の方を見ている。
「俺? 今年二六だよ」
「あ、そうだったの?」
同い年くらいかな、なんて思っていたし、出来ればそうであってほしかったんだけれど……年下かあ。
「え、その反応は何? 老けて見えるって?」
「違う違う、そうじゃなくて……」
「ああ、ミトカの方が上ってわけね。もしかして三〇超えてる?」
「まだよ」
「えー、マジで?」
「猿島まで泳ぎたい?」
「ごめんなさーい」
そうこうしているうちに、猿島が目の前まで迫ってきた。砂浜には人の姿がチラホラ。
わたしが最後に猿島を訪れたのは、中学一年の夏だ。県外に住む母さんのお友達二人が横須賀に遊びに来たから、わたしと母さんであちこち案内してあげた。お友達のうちの一人は、猿島行きの船で酔っちゃって、島内の観光中だけじゃなく、本土に戻ってからもしばらくの間は元気がなかったんだけれど、お昼ご飯に回転寿司に行ったら誰よりも食べて、いつの間にやら酔いも治っちゃってたもんだから、皆で笑ったんだっけ。
で、一五年後の今日これから、久し振りに足を踏み入れるわけだけれど……。
「あんな感じだったっけなー……」
「ん、どした?」レイジが体勢を変え、わたしの方に向き直った。
「ここから見える砂浜周辺の景色、一五年前と同じかどうか、全然覚えてないなー、って」
「えーと、一五年前っていうと、二十歳くらいの時?」
「やっぱり泳ぎたいんだ?」
「ごめんなさーい」
本土から猿島までは一〇分くらいで到着した。
「酔わなかった?」
「うん、大丈夫」
ちょっと長めの桟橋を渡り、レンタルショップやテイクアウト専門のフードショップ付近まで来ると、わたしたちは一旦足を止めた。この二つの店の真上がボードデッキになっていて、飲食や休憩が出来るみたいだ。
「えーっと、このままこの先にある坂道を進んで行きゃあいいんだよな?」
「うん。途中分かれ道もあるけど、どっち進もうが迷わないから大丈夫よ」
「おう。じゃ、行こっか」
店の右横の坂道を少し上ると、ボードデッキの様子が見えた。海側には木製のベンチとテーブルが規則正しく並んでいて、数人が食事を取っている。その反対側には案内所と事務所があって、係員が猿島内の探検ツアーの参加者を募集している。
「うーん、前に来た時はこんな感じじゃなかったような……」
「ボードデッキ自体が割と綺麗だし、改装していてもおかしくはないだろうな。それにほら、ミトカが前に来たのはウン十年も前だろ?」
「何がなんでもわたしを三〇以上にしたいみたいね?」
わたしは、ヘラヘラと笑いながら先へ進もうとしたレイジのスカジャンの裾をギュッと掴んだ。
「はい、この先引っ張ってってね?」
「えー……?」レイジは笑いながらチラリとわたしに振り向くと、膝をちょっと落として両手を後ろに回した。「だったらいっそ、おんぶしようか?」
「……んえっ!?」
お、おんぶ? 何言ってんだこのにいちゃんは! だからわたしはまだ三〇前だし逆にちびっ子でもないってのにええそんなだいたい周りには人が──
「ははは、冗談だよ」レイジは体勢を戻した。「歩けるだろ?」
「勿論!」
わたしはレイジを無視するように、早足で再び坂道を上り始めた。レイジはすぐに横に並び、この坂は高齢者にはちょっとキツいかもね、とかって話していたけれど、わたしは彼の顔をまともに見る事が出来ず、適当に相槌を打っておいた。
……それに何だ、まだ大して上っていないというのに、心臓の動きが妙に激しいんだけれど……?
坂道を上り終えると、切り通しがずっと先まで続いていた。ここら一帯は要塞跡で、レンガ造りの兵舎や弾薬庫がそのまま残っている。説明書きによると、岸壁を掘り込んで造られているから、島の外からは全く見えない構造らしい。それと、色々あって実戦では使われなかったとか。
「俺も何枚か撮っとこうかな」
兵舎をカメラで撮るおじさんを見ながらそう言うと、レイジはスマホを取り出した。わたしは正直そこまで興味はないので、自分の目で見るだけにしておく。
何処からかウグイスの鳴き声が聞こえ、わたしは顔を上げた。木々の緑と、その間から覗く青い空。鳴き声の主の姿は全然見当たらなかったけれど、わたしはその場で足を止め、船に乗っていた時よりも柔らかな風を感じながら、そのまま見上げていた。昔、ここに要塞を造り上げた人たちの中にも、今のわたしのように可愛らしい鳴き声の主を探して、つい作業の手を止めてしまった人もいるのかな。
「ミトカ」
はたと我に返り、わたしを呼ぶ声の方へ向き直ると、シャッター音。
「……ん、まあ悪くないかな」
いつの間にやらちょっと先を進んでいたレイジが、わたしをスマホで撮ったのだった。
「あー、ちょっと! 何勝手に!」
「わかったわかった、後で送るよ」
「いや、そうじゃなくて! 消してよ恥ずかしい」
「それも後でな」
「今すぐだよ……ってコラ待て!」
走り出したレイジの後を、わたしは慌てて追った。
ああ、これじゃあ何だか小学生みたい! ……でも、たまには悪くないよね?
レイジとわたしは、苔むしたレンガ壁(こちらから見て左手には、無数の落書き文字が刻まれている)の間を走った。やがてある地点まで来るとレイジが止まったので、わたしもそうした。
わたしたちの視線の先にあるもの──それは他の旧要塞施設と同じくレンガ造りのトンネルだ。手前の方だけ明かりがなくて暗い。夜だったら結構不気味なんじゃないかな。
「先に行ったらミトカが怖がるんじゃないかなーと思って、待ってあげました」
「はいはい、どうも」
「手、繋ごうか?」
「んんっ!?」
こ、こいつ……さっきからそんな、サラッと……!
「じゃ、肩車?」
「親子か!」
トンネルから、ちょっと腰の曲がった白髪のおじいさんが出て来た。邪魔しちゃってるかなと思って端にどこうとすると、おじいさんは立ち止まって話し掛けてきた。
「君たち知ってる? このトンネルの愛称」
「愛称? いえ……」
「ジョンとかトムとか?」
レイジが答えると、おじいさんは「ああ、それも面白くていいかもな!」と笑った。
「それじゃあ本当は?」
「このトンネルはな、別名〝愛のトンネル〟! 暗いもんだから、恋人同士で手を繋いで歩くだろう? そうする事で更に仲が深まったり、いい雰囲気の二人が手を繋いだのをきっかけに交際を始めたり……といった理由から、そう呼ばれるようになったんだそうな」
説明を終えると、おじいさんはわたしたちを見ながら意味深な笑みを浮かべて何度も頷いた。やがて左手を小さく挙げると去って行ったので、わたしたちも小さく頭を下げて応えた。
そしてトンネルの前に残された、わたしとレイジと、二人の間を漂う妙な気恥ずかしさ。
「えーと……じゃ、行こうか」
「そ、そうね……」
わたしたちは何事もなかったかのように、旧日本軍の司令部跡や弾薬庫が設置されているトンネル内を進んでいった。
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