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第三章 その女、凶暴につき
#37 綺麗な薔薇には猛毒がある
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舞翔臨海公園には、西側に正門、南側に裏門と、二箇所の出入口がある。正門側は公園内メインストリートから中央広場に続いており、美術館やレストラン、土産屋が集中している。
三人の男たちがやって来たのは、芝生広場がメインの地味な裏門側だった。全長二メートル少々の鉄製のスライド式の門扉は、三人の中で一番小柄な男が押すとあっさり開いた。
三人が公園内に足を踏み入れると、氷のように冷たい夜風が吹き付けた。
「寒っ! 風邪ひきそうッスよ」
一番若い、ニット帽を被り厚手の黒いジャンパーを着た少年が、そう言うや否やくしゃみをした。
「お前が一番あったかそうな格好してるのにか」
一番背の高い──と言っても一七〇センチやっとあるかどうかだ──長髪を一つ結びにした男はうっすら笑った。
三人はしばらくの間、裏門付近の売店の前で、公園まで向かう道すがらと同様にたわいない会話をしていたが、やがて小柄な男が声のトーンを落とし、
「しかしまあ、マジであの女はヤバイよな。この間あの女が病院送りにしてやった連中、その内一人は〝舞翔の狂犬〟って呼ばれてた、相当危険な男だったんだろ?」
「ああ……そうらしいな」長髪男が答えた。「とにかく凶暴で、ヤクザとも繋がりがあるからって、恐れられていたらしいんだが……そいつがやられっちまうんだもんな」
「オレらも気を付けないと、何されるかわかったもんじゃないッスね」ニット帽の少年は、どこか他人事のような軽い口調だった。
「それによお、仮面のヒーローを倒したところで、本当に賞金なんて貰えんのかな」
「え、今更それを疑うんスか?」
「いや、何かこう……いまいち現実味がないような気がしてさ。シャドウウォーカーにナントカロッド? あの男たち怪しくないか?」
小柄な男は、同意を求めるように仲間二人を見やったが、どちらも首を縦には振らなかった。
「え、何だよ。お前らは全然思わないのか?」
「おいお前、もしも途中で抜けるなんて言ったら、それこそ何されるかわかったもんじゃ──」
長髪男が呆れたように言いかけた時だった。
「別に何もしないけどぉ?」
割って入った棘のある声に、三人はギクリとして振り向いた。芝生広場の方から女が一人、靴音をコツコツと響かせてやって来る。
「なぁんか、それじゃあまるで、アタシが悪女みたいじゃないのさ」
街灯の明かりに照らされ、女の容姿がはっきりと露わになった。クリアレッドのアイシャドウと口紅が際立つ透き通るように白い肌と、各パーツがバランスよく配置されている顔立ちは、一目見て白人との混血だという事がわかる。茶髪は後頭部で短く纏められ、体にフィットしたワインレッドのライダースーツとブーツが妖艶さを醸し出している。
しかし三人はしっかりと理解している──綺麗な薔薇には、棘どころか猛毒があるという事実を。
「あ、ああ、いやその……」
「そんなつもりで言ったんじゃないッスよ、フォーマルハウトさん!」
三人は慌てて走り寄った。フォーマルハウトと呼ばれた女は、フンと鼻を鳴らした。
小柄な男は、これ以上この面倒な女の機嫌を損ねないよう、不自然な程明るい口調で、
「ところでフォーマルハウト。仮面のヒーローが今夜ここに現れるかもしれないんだろ。俺たちはどうすればいい? ほら、配置とか」
「アタシの足引っ張らなきゃ、何だって構やしないわよ」フォーマルハウトは、興味なさそうに冷めた口調で答えた。「適当にその辺ほっつき回ってな。もしあの男が来たら知らせに来て」
「迎え撃たなくていいのか?」
「したければすれば? 倒せる自信があるならね」
「ああ、うん、わかった」
小柄な男の口調は変わらなかったが、その口元は引きつっていた。
「えと、今日来なかったらどうするんスか?」
「来なきゃ来ないで別にいい。いずれは噂を聞き付けて現れるはずだから。でも、彼の──シャドウちゃんの直感はよく当たるみたいだから、あの仮面の変態野郎が今日ここに来る可能性は高いはずよ」
「直感が当たるって、シャドウウォーカーさんて凄い人なんスね」
「そりゃ勿論! シャドウちゃんは凄腕の魔法使いなんだから! アンタにもシャドウちゃんの魔法の数々を見せてあげたいわ、坊や」
フォーマルハウトは初めて笑顔を見せると、若い男の頬を黒い革手袋の指先で突っついた。ニット帽の少年は歯を見せてだらしなく笑い、隣の男たちは目配せした。
「じゃ、アタシは戻ってるから」
フォーマルハウトは鼻歌を歌いながらスキップしたり、踊るようにクルクル回りながら元来た方へと去って行った。
「……ああクソ、マジ神経使うぜ」
フォーマルハウトの姿が見えなくなると、小柄な男は脱力するように大きく息を吐き出した。
「だよな。しかしこいつときたら……」
「え、何スか?」
長髪男に呆れたように睨まれても、ニット帽の少年は何処吹く風だった。
「ま、とりあえず言われた通り、この辺適当にうろつくか」
「了解」
「お前ら何の武器持ってる? 俺はこれだ」
小柄な男がそう言って折り畳みナイフを取り出すと、残る二人も無言で刃物を取り出した。
「何だ、全員──」
「全員刃物? 芸がないね」
何処からともなく聞こえてきた、フォーマルハウトとは別の女の声に、三人はキョロキョロと周囲を見回した。
「まあ、飛び道具より対処しやすくて助かるけど!」
「あ──」
ニット帽の少年が、十数メートル離れた公園端のソテツの植え込みの方を指すと、残る二人もつられてそちらを見やった。
そこには、レザージャケットやマント、更にはドミノマスクまで着け、髪をツーサイドアップにした、妙な女がいた。
「た、大変ッス、フォーマルハウトさん!」
仲間の坊やが慌てた様子で走って来ても、フォーマルハウトは動じなかった。美術館出入口横に設置されている、銀色の蜘蛛のようなオブジェの上に座り、足をブラブラさせている。彼女以外の五人の男女たちは、一斉にニット帽の少年を見やった。
「おう、どうした少年」
フォーマルハウトから一番近い、煙草を咥えているレスラー体型の男が代わりに尋ねた。
「オレと一緒にいた二人が……ガールズバーのキャンディマシンみたいな名前の女に倒されました!」
「ガールズバーの……何だって?」
レスラー体型の男は目をしばたたかせた。残りのフォーマルハウトの仲間たちも、一人を除き、ニット帽の少年に詰め寄るように疑問を口にする。
「女だと?」
「え、仮面のヒーローじゃねえのか?」
「どんな奴だよ。本当に女だった!?」
ニット帽の少年はチラチラと後方を確認しながら、
「間違いなく女ッス! しかもオレと同い年くらいっぽい!」
仲間たちは顔を見合わせた。
「どうするよ」
「流石に俺ら全員で掛かりゃ平気だろ」
「フォーマルハウト、あんたが出る幕もないよ。うちらが行ってくる」
「頭悪いね、アンタら」フォーマルハウトは呆れたように言い放つと、オブジェから降りた。「仲間による陽動作戦の可能性は考え付かないわけ? 全員ここに残ってな」
「つまり怖いんだろ」
これまで一言も口にしていなかった、両腕の蛇のタトゥーが目立つ、カーキ色のタンクトップを着た男が吐き捨てるように言った。場の空気が張り詰め、全員の視線が男に集中する。
「……何て?」フォーマルハウトは小首を傾げた。
「だから、怖いんだろ。一人になる事が」
「おいやめな」
アッシュブラウンに染めた髪をベリーショートにした女が慌てて止めようとするも、タトゥー男はお構いなしに進み出た。
「俺はなぁ、前々からテメエの態度が気に入らなかったんだよ、フォーマルハウト。シャドウウォーカーとやらのお気に入りだか何だか知らねえけど、人を顎で使いやがって」
仲間たちが口々に止めるのも聞かず、タトゥー男はフォーマルハウトのすぐ目の前まで来ると、右手で胸倉を掴んだ。
「普通の女よりちょっと強ぇぐれえで調子に乗んじゃねえぞ、この女!」
「はんっ、どっちが」フォーマルハウトは口元を歪めた。「ていうか、何処触ってんだよ変態」
タトゥー男が反応するよりも先に、フォーマルハウトはタトゥー男の右腕の肘の曲がった部分に、左手の拳を叩き落とした。タトゥー男が短く悲鳴を上げると、胸倉を掴む力が緩んだ。フォーマルハウトはそのまま左手でタトゥー男の右腕を掴んで引き寄せると、痛みに歪んだ顔面に、右手の拳をめり込ませた。
「うああ──」
更に一発喰らうと、タトゥー男は顔を押さえながら尻餅を突き、そのまま倒れ込んだ。
「痛い~?」
フォーマルハウトは身を屈めて覗き込み、無慈悲な笑みを見せると、鼻血を出しながらのたうち回るタトゥー男の、髪が薄くなりかけている頭部に、容赦なく踵を振り下ろした。タトゥー男は白目を剥いたまま、ピクリとも動かなくなった。
「他に意見は?」フォーマルハウトは仲間たちの方に振り返った。「あるんだったら挙手」
全員がかぶりを振った。
三人の男たちがやって来たのは、芝生広場がメインの地味な裏門側だった。全長二メートル少々の鉄製のスライド式の門扉は、三人の中で一番小柄な男が押すとあっさり開いた。
三人が公園内に足を踏み入れると、氷のように冷たい夜風が吹き付けた。
「寒っ! 風邪ひきそうッスよ」
一番若い、ニット帽を被り厚手の黒いジャンパーを着た少年が、そう言うや否やくしゃみをした。
「お前が一番あったかそうな格好してるのにか」
一番背の高い──と言っても一七〇センチやっとあるかどうかだ──長髪を一つ結びにした男はうっすら笑った。
三人はしばらくの間、裏門付近の売店の前で、公園まで向かう道すがらと同様にたわいない会話をしていたが、やがて小柄な男が声のトーンを落とし、
「しかしまあ、マジであの女はヤバイよな。この間あの女が病院送りにしてやった連中、その内一人は〝舞翔の狂犬〟って呼ばれてた、相当危険な男だったんだろ?」
「ああ……そうらしいな」長髪男が答えた。「とにかく凶暴で、ヤクザとも繋がりがあるからって、恐れられていたらしいんだが……そいつがやられっちまうんだもんな」
「オレらも気を付けないと、何されるかわかったもんじゃないッスね」ニット帽の少年は、どこか他人事のような軽い口調だった。
「それによお、仮面のヒーローを倒したところで、本当に賞金なんて貰えんのかな」
「え、今更それを疑うんスか?」
「いや、何かこう……いまいち現実味がないような気がしてさ。シャドウウォーカーにナントカロッド? あの男たち怪しくないか?」
小柄な男は、同意を求めるように仲間二人を見やったが、どちらも首を縦には振らなかった。
「え、何だよ。お前らは全然思わないのか?」
「おいお前、もしも途中で抜けるなんて言ったら、それこそ何されるかわかったもんじゃ──」
長髪男が呆れたように言いかけた時だった。
「別に何もしないけどぉ?」
割って入った棘のある声に、三人はギクリとして振り向いた。芝生広場の方から女が一人、靴音をコツコツと響かせてやって来る。
「なぁんか、それじゃあまるで、アタシが悪女みたいじゃないのさ」
街灯の明かりに照らされ、女の容姿がはっきりと露わになった。クリアレッドのアイシャドウと口紅が際立つ透き通るように白い肌と、各パーツがバランスよく配置されている顔立ちは、一目見て白人との混血だという事がわかる。茶髪は後頭部で短く纏められ、体にフィットしたワインレッドのライダースーツとブーツが妖艶さを醸し出している。
しかし三人はしっかりと理解している──綺麗な薔薇には、棘どころか猛毒があるという事実を。
「あ、ああ、いやその……」
「そんなつもりで言ったんじゃないッスよ、フォーマルハウトさん!」
三人は慌てて走り寄った。フォーマルハウトと呼ばれた女は、フンと鼻を鳴らした。
小柄な男は、これ以上この面倒な女の機嫌を損ねないよう、不自然な程明るい口調で、
「ところでフォーマルハウト。仮面のヒーローが今夜ここに現れるかもしれないんだろ。俺たちはどうすればいい? ほら、配置とか」
「アタシの足引っ張らなきゃ、何だって構やしないわよ」フォーマルハウトは、興味なさそうに冷めた口調で答えた。「適当にその辺ほっつき回ってな。もしあの男が来たら知らせに来て」
「迎え撃たなくていいのか?」
「したければすれば? 倒せる自信があるならね」
「ああ、うん、わかった」
小柄な男の口調は変わらなかったが、その口元は引きつっていた。
「えと、今日来なかったらどうするんスか?」
「来なきゃ来ないで別にいい。いずれは噂を聞き付けて現れるはずだから。でも、彼の──シャドウちゃんの直感はよく当たるみたいだから、あの仮面の変態野郎が今日ここに来る可能性は高いはずよ」
「直感が当たるって、シャドウウォーカーさんて凄い人なんスね」
「そりゃ勿論! シャドウちゃんは凄腕の魔法使いなんだから! アンタにもシャドウちゃんの魔法の数々を見せてあげたいわ、坊や」
フォーマルハウトは初めて笑顔を見せると、若い男の頬を黒い革手袋の指先で突っついた。ニット帽の少年は歯を見せてだらしなく笑い、隣の男たちは目配せした。
「じゃ、アタシは戻ってるから」
フォーマルハウトは鼻歌を歌いながらスキップしたり、踊るようにクルクル回りながら元来た方へと去って行った。
「……ああクソ、マジ神経使うぜ」
フォーマルハウトの姿が見えなくなると、小柄な男は脱力するように大きく息を吐き出した。
「だよな。しかしこいつときたら……」
「え、何スか?」
長髪男に呆れたように睨まれても、ニット帽の少年は何処吹く風だった。
「ま、とりあえず言われた通り、この辺適当にうろつくか」
「了解」
「お前ら何の武器持ってる? 俺はこれだ」
小柄な男がそう言って折り畳みナイフを取り出すと、残る二人も無言で刃物を取り出した。
「何だ、全員──」
「全員刃物? 芸がないね」
何処からともなく聞こえてきた、フォーマルハウトとは別の女の声に、三人はキョロキョロと周囲を見回した。
「まあ、飛び道具より対処しやすくて助かるけど!」
「あ──」
ニット帽の少年が、十数メートル離れた公園端のソテツの植え込みの方を指すと、残る二人もつられてそちらを見やった。
そこには、レザージャケットやマント、更にはドミノマスクまで着け、髪をツーサイドアップにした、妙な女がいた。
「た、大変ッス、フォーマルハウトさん!」
仲間の坊やが慌てた様子で走って来ても、フォーマルハウトは動じなかった。美術館出入口横に設置されている、銀色の蜘蛛のようなオブジェの上に座り、足をブラブラさせている。彼女以外の五人の男女たちは、一斉にニット帽の少年を見やった。
「おう、どうした少年」
フォーマルハウトから一番近い、煙草を咥えているレスラー体型の男が代わりに尋ねた。
「オレと一緒にいた二人が……ガールズバーのキャンディマシンみたいな名前の女に倒されました!」
「ガールズバーの……何だって?」
レスラー体型の男は目をしばたたかせた。残りのフォーマルハウトの仲間たちも、一人を除き、ニット帽の少年に詰め寄るように疑問を口にする。
「女だと?」
「え、仮面のヒーローじゃねえのか?」
「どんな奴だよ。本当に女だった!?」
ニット帽の少年はチラチラと後方を確認しながら、
「間違いなく女ッス! しかもオレと同い年くらいっぽい!」
仲間たちは顔を見合わせた。
「どうするよ」
「流石に俺ら全員で掛かりゃ平気だろ」
「フォーマルハウト、あんたが出る幕もないよ。うちらが行ってくる」
「頭悪いね、アンタら」フォーマルハウトは呆れたように言い放つと、オブジェから降りた。「仲間による陽動作戦の可能性は考え付かないわけ? 全員ここに残ってな」
「つまり怖いんだろ」
これまで一言も口にしていなかった、両腕の蛇のタトゥーが目立つ、カーキ色のタンクトップを着た男が吐き捨てるように言った。場の空気が張り詰め、全員の視線が男に集中する。
「……何て?」フォーマルハウトは小首を傾げた。
「だから、怖いんだろ。一人になる事が」
「おいやめな」
アッシュブラウンに染めた髪をベリーショートにした女が慌てて止めようとするも、タトゥー男はお構いなしに進み出た。
「俺はなぁ、前々からテメエの態度が気に入らなかったんだよ、フォーマルハウト。シャドウウォーカーとやらのお気に入りだか何だか知らねえけど、人を顎で使いやがって」
仲間たちが口々に止めるのも聞かず、タトゥー男はフォーマルハウトのすぐ目の前まで来ると、右手で胸倉を掴んだ。
「普通の女よりちょっと強ぇぐれえで調子に乗んじゃねえぞ、この女!」
「はんっ、どっちが」フォーマルハウトは口元を歪めた。「ていうか、何処触ってんだよ変態」
タトゥー男が反応するよりも先に、フォーマルハウトはタトゥー男の右腕の肘の曲がった部分に、左手の拳を叩き落とした。タトゥー男が短く悲鳴を上げると、胸倉を掴む力が緩んだ。フォーマルハウトはそのまま左手でタトゥー男の右腕を掴んで引き寄せると、痛みに歪んだ顔面に、右手の拳をめり込ませた。
「うああ──」
更に一発喰らうと、タトゥー男は顔を押さえながら尻餅を突き、そのまま倒れ込んだ。
「痛い~?」
フォーマルハウトは身を屈めて覗き込み、無慈悲な笑みを見せると、鼻血を出しながらのたうち回るタトゥー男の、髪が薄くなりかけている頭部に、容赦なく踵を振り下ろした。タトゥー男は白目を剥いたまま、ピクリとも動かなくなった。
「他に意見は?」フォーマルハウトは仲間たちの方に振り返った。「あるんだったら挙手」
全員がかぶりを振った。
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