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第二章 ライバルと放火魔と
#30 戦士
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一一月二二日、二一時五五分、浜波市内某所。
大きく膨張したリュックを背負った小柄な少年が、人気もまばらな夜道を、俯きがちにとぼとぼと歩いていた。
少年の口から小さく溜め息が漏れる。ほぼ無意識であり、約二〇分前に駅前の学習塾を出てからこれで一〇度目だ。
先週塾で行われたテストが返却されたのだが、結果は酷いものだった。一番得意な国語はギリギリ平均点を超えていたが、それ以外は目も当てられない。
──ちゃんと勉強してるのにな。
ここのところ、塾でも学校でも、小テストですらいい点が取れずにいる。休日でも机に齧り付き、テレビ、ネット動画、スマホなど、沢山ある誘惑は全て遮断したというのに。返却されたテストを目にし、怒り出す父の姿は容易に想像出来た。
少年は公園の出入口前で立ち止まった。自宅まではあと少し。だからこそ、それ以上進むのに抵抗が生じてしまうのだ。
──帰りたくない。
長い説教の後、父は最低でも三日間は口を利かなくなるだろう。これで何十度目かはわからないが、いつまでも慣れないものだ。
──……家出……しようかな。
少年が自然と公園に目を向けた時だった。
「よっ」
ふいに肩を叩かれ驚いて振り向くと、三人の男が立っていた。それぞれがパーカーやトレーナー、だらしなく下がったカーゴパンツや穴の空いたジーンズ姿であり、鼻や耳にはいくつものピアス。一〇代後半から二〇代前半くらいで、少なくとも少年のような塾帰りには見えない。まるで顔見知りのように話し掛けられたが、間違いなく初対面だ。
「今帰り? 塾とか?」
真ん中の一番体格のいい男が馴れ馴れしく尋ねてきた。両端の二人はニヤニヤと笑っている。
少年は学校で担任から聞かされた話を思い出した。ここ最近、市内の小・中学生が何人もカツアゲ被害に遭っているらしい。
──ヤバいかも。
「大変だね~! いやまあオレたちもちょっと大変っつーかなんつーか……」真ん中の男は身を屈めると、少年の耳元で囁いた。「実はさあ……お金がなくて困ってんだ」
慌てて逃げ出そうとした少年だったが、腕を掴まれ、公園内に無理矢理引き摺られそうになった。
「た、助けて! 助けて!」
「うるせえ」少年から見て左側にいた男が、少年にナイフを近付けた。「騒ぐと喉掻っ切るぞ」
少年は公園の出入口近くの砂場まで連れて行かれた。
「ちょ~っとお小遣い恵んでほしいだけなんだけどな~! いくら持ってんの~?」
「も、持ってません」
少年は突き飛ばされ、尻餅を突いた。
「嘘吐いちゃ駄目だな~!」
真ん中の男はナイフを取り出し、少年の頬に軽く刃を押し当てた。
「お・か・ね。ちょ~だい?」
少年が震える手でリュックから財布を取り出すと、真ん中の男はサッとひったくった。
「どれどれ、っと」
「どれどれ、じゃねえよアホ」
三人の男の後ろに、いつの間にやら別の男が一人立っていた。黒色のボディスーツにグローブ、ブーツ、ドミノマスクという姿で、一メートル以上はある長い棒を手にしている。
「金が欲しいならバイトしろよ。出来る年齢だろ」
「あ? 何だテメエは」
「お前らみたいなクズを狩って回っている」
三人の男は顔を見合わせると笑い出した。
「えー何、正義のヒーローってヤツ? あの仮面のヒーローみたいな?」
「マジウケんだけど! 何それ物干し竿?」
「狩るって? やれるもんならやってみな」
真ん中の男は財布をその場に放り、ゆっくり立ち上がって振り返ると、ナイフの先端をボディスーツの男に向けた。左右の男たちも同じようにしてみせ、舌舐めずりしたり小さく笑い声を上げる。
「言っとくけどさ~、一対一にしてください、ナイフは使わないでくださいってお願いは聞いてやんねーからな? んなリーチ長い武器持ってるからって調子乗んなや」
「俺も、もう勘弁してくださいってお願いは聞いてやらねえよ」
「ああ……? ブチ殺すぞ雑魚が!」
真ん中の男がナイフを振りかざしてボディスーツの男に突進した。
「あ、ああああぶな──」
少年の声は、真ん中の男の短い悲鳴に掻き消された。ボディスーツの男は、手にした棒で真ん中の男から器用にナイフをはたき落とすと、腹に棒の先端を打ち付けた。その動きは素早く、少年は最初何が起こったのか理解出来なかった。
「ぐ、えあっ……!」
真ん中の男は腹を押さえながら膝を突いた。
「痛い?」ボディスーツの男はニヤリと笑った。
「テ、テメ……調子に──」
ナイフを拾おうとした真ん中の男の手の甲を、棒先が抉るように突いた。
「痛えええええっ!」
「はい素直に言えましたー」
ボディスーツの男は軽い調子で言うと、左右の男たちを見やった。
「ボサッとしてんならこっちからいくけど」
ボディスーツの男から一番離れていた左側の男が逃げ出すと、右側の男も続いた。
「あんたはどうする? 続けるか?」
真ん中の男は弾かれたように飛び起きると、
「お、覚えてろテメー!」
声を裏返らせながらそう叫び、走り去って行った。
「単純な捨て台詞だな……」
ボディスーツの男は不満げに言うと、少年の元までやって来て右手を伸ばした。
「怪我は?」
「い、いえ……ありません」
少年は左手で財布を拾いながら右手でボディスーツの男の手を取り、そのまま引っ張り起こされた。
「最近この地域で学生を狙ったカツアゲが相次いでいるって聞いたから、見廻りに来てたんだ。無事で何よりだよ」
「あ、有難うございました……」
「どういたしまして。家はこの近く?」
「は、はい。すぐ近くです」
「一人で帰れる?」
「帰れます」
少年の帰りたくはないという気持ちに変わりはなかったが、またあの三人組に出くわしてしまうかもしれない事を考えると、父の方がマシに思えた。
少年はもう一度礼を言うと公園を去ろうとしたが、ふと思い付き、
「あ、あの! あなたのお名前は……」
ボディスーツの男はハッとしたような表情を見せた。
「あなたは恩人です。是非教えてください!」
「いや、それなんだけどさ……」ボディスーツの男は苦笑した。「まだ全然決まってないんだ、俺のヒーロー名。何がいいかな」
「え……」
「本名は秘密だ。ヒーローは正体を晒さないだろ。だから教えるならヒーロー名の方なんだけど、肝心の名前が決まってなくてさ。いつまでも〝第二のヒーロー〟なんて嫌なんだけどね」
少年は真剣に考えた。この恩人に相応しい名前は何だろうか。
「あはは、まあ気にしないで。じゃあ、そろそろ俺は行くよ。君も気を付けて帰っ──」
「あの!」少年は引き留めるように腕を伸ばした。「その……クリーガー、なんてのは」
「クリーガー?」
「ドイツ語で戦士って意味です。その……外国語の方がカッコイイかなって」
「クリーガーか……」ボディスーツの男は笑みを浮かべた。「いいねそれ」
少年が去るのを見届けると、ボディスーツの男──八神礼人はフウッと息を吐き、
「……で、いつまでそうしているつもりですか、あなたたちは」
「タイミング逃しちゃったの。あんた一人じゃまずそうだったらすぐに出たけどさ」
ややあってから女の声でそう返事があると、公園最奥、壁沿いに一列に並んだ木々の影から男女二人が姿を現した。黒ずくめに仮面姿の男の方は、礼人が憧れているあのヒーローだ。そして髪をツーサイドアップにした女の方は、仮面のヒーローのサイドキックだろう。
「どうですか俺の名前。クリーガーって」礼人は仮面のヒーローに尋ねた。
「名前だったらわたしが考えてあげたのに」
サイドキックが答えたが、礼人は無視した。
「仮面のヒーロー、あなたのお名前は? まさかそのままじゃないですよね」
「シルバーブレット」仮面のヒーローが答えた。
「銀の弾丸……」
礼人は静かな興奮と感動が体の奥から込み上げてくるのを感じた。
「わたしはキャンディスター」
「あんたには聞いてない」
「はあ!?」
礼人はシルバーブレットの元に歩み寄った。
「今の俺の戦い、見てましたよね」
「ああ」
「どうでしたか? 悪くはなかったでしょう? もう一度お願いします。俺をあなたのサイドキックにしてください! 必ずお役に立ってみせますから!」
「おいコラ棒太郎!」
「棒太郎!?」
キャンディスターが掴み掛からんばかりに詰め寄って来た。
「あんた何言っちゃってんの? シルバーブレットのサイドキックはわたし一人で充分なの! 一度断られている癖にしつこいんだよターバン太郎!」
「もうあの格好はしてねえよ! ていうか太郎から離れろよ!」
「静かにしろ」
若きヒーロー二人は一旦黙ると、ドミノマスク越しに睨み合った。
──……ん?
キャンディスターを見ているうちに、礼人は不思議な感覚を抱いた。
──こいつ、何処かで会った事がないか……?
大きく膨張したリュックを背負った小柄な少年が、人気もまばらな夜道を、俯きがちにとぼとぼと歩いていた。
少年の口から小さく溜め息が漏れる。ほぼ無意識であり、約二〇分前に駅前の学習塾を出てからこれで一〇度目だ。
先週塾で行われたテストが返却されたのだが、結果は酷いものだった。一番得意な国語はギリギリ平均点を超えていたが、それ以外は目も当てられない。
──ちゃんと勉強してるのにな。
ここのところ、塾でも学校でも、小テストですらいい点が取れずにいる。休日でも机に齧り付き、テレビ、ネット動画、スマホなど、沢山ある誘惑は全て遮断したというのに。返却されたテストを目にし、怒り出す父の姿は容易に想像出来た。
少年は公園の出入口前で立ち止まった。自宅まではあと少し。だからこそ、それ以上進むのに抵抗が生じてしまうのだ。
──帰りたくない。
長い説教の後、父は最低でも三日間は口を利かなくなるだろう。これで何十度目かはわからないが、いつまでも慣れないものだ。
──……家出……しようかな。
少年が自然と公園に目を向けた時だった。
「よっ」
ふいに肩を叩かれ驚いて振り向くと、三人の男が立っていた。それぞれがパーカーやトレーナー、だらしなく下がったカーゴパンツや穴の空いたジーンズ姿であり、鼻や耳にはいくつものピアス。一〇代後半から二〇代前半くらいで、少なくとも少年のような塾帰りには見えない。まるで顔見知りのように話し掛けられたが、間違いなく初対面だ。
「今帰り? 塾とか?」
真ん中の一番体格のいい男が馴れ馴れしく尋ねてきた。両端の二人はニヤニヤと笑っている。
少年は学校で担任から聞かされた話を思い出した。ここ最近、市内の小・中学生が何人もカツアゲ被害に遭っているらしい。
──ヤバいかも。
「大変だね~! いやまあオレたちもちょっと大変っつーかなんつーか……」真ん中の男は身を屈めると、少年の耳元で囁いた。「実はさあ……お金がなくて困ってんだ」
慌てて逃げ出そうとした少年だったが、腕を掴まれ、公園内に無理矢理引き摺られそうになった。
「た、助けて! 助けて!」
「うるせえ」少年から見て左側にいた男が、少年にナイフを近付けた。「騒ぐと喉掻っ切るぞ」
少年は公園の出入口近くの砂場まで連れて行かれた。
「ちょ~っとお小遣い恵んでほしいだけなんだけどな~! いくら持ってんの~?」
「も、持ってません」
少年は突き飛ばされ、尻餅を突いた。
「嘘吐いちゃ駄目だな~!」
真ん中の男はナイフを取り出し、少年の頬に軽く刃を押し当てた。
「お・か・ね。ちょ~だい?」
少年が震える手でリュックから財布を取り出すと、真ん中の男はサッとひったくった。
「どれどれ、っと」
「どれどれ、じゃねえよアホ」
三人の男の後ろに、いつの間にやら別の男が一人立っていた。黒色のボディスーツにグローブ、ブーツ、ドミノマスクという姿で、一メートル以上はある長い棒を手にしている。
「金が欲しいならバイトしろよ。出来る年齢だろ」
「あ? 何だテメエは」
「お前らみたいなクズを狩って回っている」
三人の男は顔を見合わせると笑い出した。
「えー何、正義のヒーローってヤツ? あの仮面のヒーローみたいな?」
「マジウケんだけど! 何それ物干し竿?」
「狩るって? やれるもんならやってみな」
真ん中の男は財布をその場に放り、ゆっくり立ち上がって振り返ると、ナイフの先端をボディスーツの男に向けた。左右の男たちも同じようにしてみせ、舌舐めずりしたり小さく笑い声を上げる。
「言っとくけどさ~、一対一にしてください、ナイフは使わないでくださいってお願いは聞いてやんねーからな? んなリーチ長い武器持ってるからって調子乗んなや」
「俺も、もう勘弁してくださいってお願いは聞いてやらねえよ」
「ああ……? ブチ殺すぞ雑魚が!」
真ん中の男がナイフを振りかざしてボディスーツの男に突進した。
「あ、ああああぶな──」
少年の声は、真ん中の男の短い悲鳴に掻き消された。ボディスーツの男は、手にした棒で真ん中の男から器用にナイフをはたき落とすと、腹に棒の先端を打ち付けた。その動きは素早く、少年は最初何が起こったのか理解出来なかった。
「ぐ、えあっ……!」
真ん中の男は腹を押さえながら膝を突いた。
「痛い?」ボディスーツの男はニヤリと笑った。
「テ、テメ……調子に──」
ナイフを拾おうとした真ん中の男の手の甲を、棒先が抉るように突いた。
「痛えええええっ!」
「はい素直に言えましたー」
ボディスーツの男は軽い調子で言うと、左右の男たちを見やった。
「ボサッとしてんならこっちからいくけど」
ボディスーツの男から一番離れていた左側の男が逃げ出すと、右側の男も続いた。
「あんたはどうする? 続けるか?」
真ん中の男は弾かれたように飛び起きると、
「お、覚えてろテメー!」
声を裏返らせながらそう叫び、走り去って行った。
「単純な捨て台詞だな……」
ボディスーツの男は不満げに言うと、少年の元までやって来て右手を伸ばした。
「怪我は?」
「い、いえ……ありません」
少年は左手で財布を拾いながら右手でボディスーツの男の手を取り、そのまま引っ張り起こされた。
「最近この地域で学生を狙ったカツアゲが相次いでいるって聞いたから、見廻りに来てたんだ。無事で何よりだよ」
「あ、有難うございました……」
「どういたしまして。家はこの近く?」
「は、はい。すぐ近くです」
「一人で帰れる?」
「帰れます」
少年の帰りたくはないという気持ちに変わりはなかったが、またあの三人組に出くわしてしまうかもしれない事を考えると、父の方がマシに思えた。
少年はもう一度礼を言うと公園を去ろうとしたが、ふと思い付き、
「あ、あの! あなたのお名前は……」
ボディスーツの男はハッとしたような表情を見せた。
「あなたは恩人です。是非教えてください!」
「いや、それなんだけどさ……」ボディスーツの男は苦笑した。「まだ全然決まってないんだ、俺のヒーロー名。何がいいかな」
「え……」
「本名は秘密だ。ヒーローは正体を晒さないだろ。だから教えるならヒーロー名の方なんだけど、肝心の名前が決まってなくてさ。いつまでも〝第二のヒーロー〟なんて嫌なんだけどね」
少年は真剣に考えた。この恩人に相応しい名前は何だろうか。
「あはは、まあ気にしないで。じゃあ、そろそろ俺は行くよ。君も気を付けて帰っ──」
「あの!」少年は引き留めるように腕を伸ばした。「その……クリーガー、なんてのは」
「クリーガー?」
「ドイツ語で戦士って意味です。その……外国語の方がカッコイイかなって」
「クリーガーか……」ボディスーツの男は笑みを浮かべた。「いいねそれ」
少年が去るのを見届けると、ボディスーツの男──八神礼人はフウッと息を吐き、
「……で、いつまでそうしているつもりですか、あなたたちは」
「タイミング逃しちゃったの。あんた一人じゃまずそうだったらすぐに出たけどさ」
ややあってから女の声でそう返事があると、公園最奥、壁沿いに一列に並んだ木々の影から男女二人が姿を現した。黒ずくめに仮面姿の男の方は、礼人が憧れているあのヒーローだ。そして髪をツーサイドアップにした女の方は、仮面のヒーローのサイドキックだろう。
「どうですか俺の名前。クリーガーって」礼人は仮面のヒーローに尋ねた。
「名前だったらわたしが考えてあげたのに」
サイドキックが答えたが、礼人は無視した。
「仮面のヒーロー、あなたのお名前は? まさかそのままじゃないですよね」
「シルバーブレット」仮面のヒーローが答えた。
「銀の弾丸……」
礼人は静かな興奮と感動が体の奥から込み上げてくるのを感じた。
「わたしはキャンディスター」
「あんたには聞いてない」
「はあ!?」
礼人はシルバーブレットの元に歩み寄った。
「今の俺の戦い、見てましたよね」
「ああ」
「どうでしたか? 悪くはなかったでしょう? もう一度お願いします。俺をあなたのサイドキックにしてください! 必ずお役に立ってみせますから!」
「おいコラ棒太郎!」
「棒太郎!?」
キャンディスターが掴み掛からんばかりに詰め寄って来た。
「あんた何言っちゃってんの? シルバーブレットのサイドキックはわたし一人で充分なの! 一度断られている癖にしつこいんだよターバン太郎!」
「もうあの格好はしてねえよ! ていうか太郎から離れろよ!」
「静かにしろ」
若きヒーロー二人は一旦黙ると、ドミノマスク越しに睨み合った。
──……ん?
キャンディスターを見ているうちに、礼人は不思議な感覚を抱いた。
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