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第21話〜30話
第22話 あら不思議アドベンチャー
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「え、ジョージ君明後日でバイト辞めちゃうの!?」
「はい~、そうなんですよー」
〈シルフィーネ〉閉店作業中、咲良は同僚の退職を知り、思わず手を止めた。
「急だね」
「実家の商店を継ぐ事になりましてね」
「そっかぁ~。てか、わたし明後日休みだし、明日はジョージ君が休みだから、会えるの今日が最後じゃん!」
「そうなりますね。ま、時々遊びに来ますので!」
「それは何か逆につまんないな」
「なっ何ですとっ!?」
二人の後ろでレジ閉め作業をしているセルミアが小さく笑った。
「店長、新しいバイトは入れるんですか?」
「そのつもりよ。もう既に三人面接が決まってて、一人は早速明日来るから」
「へえ、早いですねー」
──でも新しく入れる意味あるの? いつも暇なのに……。
掃き掃除をするジョージの横で、咲良は小首を傾げた。
翌日。
「すみませーん」
咲良が一人で店番をしていると、長身痩躯で肌が青白い、ビジネススーツ姿の男性客がやって来た。
「はーい、いらっしゃいませー」
「あ、店長さんでいらっしゃる?」
「いいえー、美少女アルバイトでっす!」
「美……え、美……?」
「閉店でーすお帰りくださーい」
咲良は魔法の炎に包まれた拳を掲げた。
「うっうわぁ美少女だ!! 美少女アルバイトさんだラッキィィィィ!!」
炎が消え、拳がゆっくり下げられると、男性客は安堵の溜め息を吐いた。
「で、ご用件は? あ、もしかして面接の方?」
「いえ、ちょっと特殊な本を買い取ってもらいたくて」
「特殊な本?」
「あ、申し遅れました。私、こういう者です」
咲良は男性客から手渡された名刺に目をやった。シンプルな白地に〝マジカルメディアクリエイター ミッシェル銃象〟と表記されている。
「ご丁寧にどうも。えー、ミッシェルガ──」
「じゅうぞう、と読みます」
「ジューゾーさん。特殊な本って?」
「はい、これなんですが……」
ミッシェルは右手に下げた茶色い紙袋から、ミントグリーン色の分厚い単行本を取り出し、カウンターにそっと置いた。ハードカバー製本で、表紙の上部に金色で書かれているタイトルは『あら不思議アドベンチャー』だ。
「へえ、冒険モノ? オラ何かワクワクすっぞ!」
「いや、それが、読む人によって全然違うんです」
「ん?」
「読む人によって内容が全然違うものになる、特殊な魔法の本なんです」
「へえ~!」咲良は目を輝かせた。
「良ければ今、試しに読んでみてください、美少女アルバイトさん」
「おっしゃ!」
咲良は早速本を開いた。目次はなく、いきなり本文から始まっている。
──パッと見、ライトな文体かな……?
軽い気持ちで読み始めた咲良だったが、すぐに物語に引き込まれた。
「どうですか?」
咲良が数ページ分読み進めたのを見計らって、銃象が尋ねた。
「ちょっと待って、もうちょい先まで……」
三分後。
「……どうですか?」
「んー……」
更に三分後。
「……どうですか?」
「待って、今いい感じに盛り上がってきてるから」
更に更に三分後。
「……どうですか? 美少女アルバイトさん」
「んぶっふ!!」咲良は吹き出した。
「どうしました?」
「いやこれ……ヒロインヤバ過ぎ!」
読み進めながら答えた咲良だったが、再び吹き出すと片手でカウンターをバシバシと叩いた。
「……っ! ……っ!」
「声が出なくなる程面白い?」
「っだ、だってっ、ひっ、ひひひ……お、お腹痛いっ……!」
「どうやらコメディ要素が強いみたいですね。いいなあ。自分が読むと、遺産相続やら不倫やらでいがみ合う一族の、ドロドロサスペンスものなんですよ」
程なくして、セルミアが戻って来た。
「あら、いらっしゃい……って、咲良どうしたの?」
「あ、店長~! ふへっ、お疲れ様でーす。ふへへっ!」
「おお、あなたが店長さんでいらっしゃいますか。お邪魔しております」銃象は小さく頭を下げた。
「貴方はアルバイトの面接の?」
「いえ、自分は本を売りに来た者です。美少女アルバイトさんが手にしている、この魔法の本を」
「これ凄いんですよ店長! 読む人によって内容が全然違うんですって! わたし序盤だけ読んだんですけど、ほんっと笑えて!」
「へえ、どんな内容?」
「自分にも教えてください、美少女アルバイトさん!」
「へへっ、そんなに言われちゃしょうがねえなあ……」
自分がいない時に咲良と客の間でどんなやり取りがあったのか気になったセルミアだったが、黙っておく事にした。
「えー、まずヒロインがですね、アルバイトで生計立ててる、自称天才&最強魔術師なんですが」
咲良は興奮を抑え切れない様子で語り始めた。
「この子が相当変わってるんですよ! 例えば何かよくわかんない歌を口ずさんだかと思えば、いきなり魔界のど真ん中を知りたがったり。それに笑い方もだいぶ変で──」
──それって咲良、あんたの自伝じゃないわよね……?
相槌を打ちながら話を聞く銃象の横で、セルミアは小首を傾げた。
「はい~、そうなんですよー」
〈シルフィーネ〉閉店作業中、咲良は同僚の退職を知り、思わず手を止めた。
「急だね」
「実家の商店を継ぐ事になりましてね」
「そっかぁ~。てか、わたし明後日休みだし、明日はジョージ君が休みだから、会えるの今日が最後じゃん!」
「そうなりますね。ま、時々遊びに来ますので!」
「それは何か逆につまんないな」
「なっ何ですとっ!?」
二人の後ろでレジ閉め作業をしているセルミアが小さく笑った。
「店長、新しいバイトは入れるんですか?」
「そのつもりよ。もう既に三人面接が決まってて、一人は早速明日来るから」
「へえ、早いですねー」
──でも新しく入れる意味あるの? いつも暇なのに……。
掃き掃除をするジョージの横で、咲良は小首を傾げた。
翌日。
「すみませーん」
咲良が一人で店番をしていると、長身痩躯で肌が青白い、ビジネススーツ姿の男性客がやって来た。
「はーい、いらっしゃいませー」
「あ、店長さんでいらっしゃる?」
「いいえー、美少女アルバイトでっす!」
「美……え、美……?」
「閉店でーすお帰りくださーい」
咲良は魔法の炎に包まれた拳を掲げた。
「うっうわぁ美少女だ!! 美少女アルバイトさんだラッキィィィィ!!」
炎が消え、拳がゆっくり下げられると、男性客は安堵の溜め息を吐いた。
「で、ご用件は? あ、もしかして面接の方?」
「いえ、ちょっと特殊な本を買い取ってもらいたくて」
「特殊な本?」
「あ、申し遅れました。私、こういう者です」
咲良は男性客から手渡された名刺に目をやった。シンプルな白地に〝マジカルメディアクリエイター ミッシェル銃象〟と表記されている。
「ご丁寧にどうも。えー、ミッシェルガ──」
「じゅうぞう、と読みます」
「ジューゾーさん。特殊な本って?」
「はい、これなんですが……」
ミッシェルは右手に下げた茶色い紙袋から、ミントグリーン色の分厚い単行本を取り出し、カウンターにそっと置いた。ハードカバー製本で、表紙の上部に金色で書かれているタイトルは『あら不思議アドベンチャー』だ。
「へえ、冒険モノ? オラ何かワクワクすっぞ!」
「いや、それが、読む人によって全然違うんです」
「ん?」
「読む人によって内容が全然違うものになる、特殊な魔法の本なんです」
「へえ~!」咲良は目を輝かせた。
「良ければ今、試しに読んでみてください、美少女アルバイトさん」
「おっしゃ!」
咲良は早速本を開いた。目次はなく、いきなり本文から始まっている。
──パッと見、ライトな文体かな……?
軽い気持ちで読み始めた咲良だったが、すぐに物語に引き込まれた。
「どうですか?」
咲良が数ページ分読み進めたのを見計らって、銃象が尋ねた。
「ちょっと待って、もうちょい先まで……」
三分後。
「……どうですか?」
「んー……」
更に三分後。
「……どうですか?」
「待って、今いい感じに盛り上がってきてるから」
更に更に三分後。
「……どうですか? 美少女アルバイトさん」
「んぶっふ!!」咲良は吹き出した。
「どうしました?」
「いやこれ……ヒロインヤバ過ぎ!」
読み進めながら答えた咲良だったが、再び吹き出すと片手でカウンターをバシバシと叩いた。
「……っ! ……っ!」
「声が出なくなる程面白い?」
「っだ、だってっ、ひっ、ひひひ……お、お腹痛いっ……!」
「どうやらコメディ要素が強いみたいですね。いいなあ。自分が読むと、遺産相続やら不倫やらでいがみ合う一族の、ドロドロサスペンスものなんですよ」
程なくして、セルミアが戻って来た。
「あら、いらっしゃい……って、咲良どうしたの?」
「あ、店長~! ふへっ、お疲れ様でーす。ふへへっ!」
「おお、あなたが店長さんでいらっしゃいますか。お邪魔しております」銃象は小さく頭を下げた。
「貴方はアルバイトの面接の?」
「いえ、自分は本を売りに来た者です。美少女アルバイトさんが手にしている、この魔法の本を」
「これ凄いんですよ店長! 読む人によって内容が全然違うんですって! わたし序盤だけ読んだんですけど、ほんっと笑えて!」
「へえ、どんな内容?」
「自分にも教えてください、美少女アルバイトさん!」
「へへっ、そんなに言われちゃしょうがねえなあ……」
自分がいない時に咲良と客の間でどんなやり取りがあったのか気になったセルミアだったが、黙っておく事にした。
「えー、まずヒロインがですね、アルバイトで生計立ててる、自称天才&最強魔術師なんですが」
咲良は興奮を抑え切れない様子で語り始めた。
「この子が相当変わってるんですよ! 例えば何かよくわかんない歌を口ずさんだかと思えば、いきなり魔界のど真ん中を知りたがったり。それに笑い方もだいぶ変で──」
──それって咲良、あんたの自伝じゃないわよね……?
相槌を打ちながら話を聞く銃象の横で、セルミアは小首を傾げた。
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