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第5話 Who's he
03 親友の危機
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「今日の夜、雪降るらしいね」
「ねー! てか早くない? まだ一二月になったばっかじゃん。どうせ降るならクリスマスイブにして欲しいよねー」
「いや降らない方が良くね? 滑るし」
「え~いいじゃん、たまにならさ~……」
狭い店内をうろつきながら喋くる友人たちを余所に、まひろはトークアプリ[MINE]と睨めっこしていた。
──もう、いい加減はっきり言えっての!
高校一年時に半年弱交際していた同級生のヒロトから、突然[MINE]にメッセージが来たのは昨夜の事だ。〝高校時代を思い出して急に懐かしくなった〟だの〝大学生活はどんな感じだ?〟だのと何気ない風を装ってはいるが、その実復縁狙いなのは手に取るようにわかった。数箇月前に恋人にフラれたらしいという情報は、共通の友人を通じて既にまひろの耳にも入っていた。
「てか、一通り見たし、買うものないならそろそろ帰る?」
「うん、そうだね。まひろちゃんはどう?」
とりあえず当たり障りがないようにやり取りをしていたが、眠くなってきた事と、何より面倒臭かったのでまひろから切り上げたのだが、ヒロトは今日もたわいないメッセージを何度も送ってきている。
──まあ、告ってきたところで断るけど。
ヒロトがフラれた理由が、彼自身の浮気癖のせいだという事もまひろは把握していた。
「まひろちゃん? おーい」
──いいやもう、こっちから……。
〝で、いきなり連絡してきたホントの理由は?〟
まひろの右肩が強めに二回叩かれたのは、送信ボタンを押した直後だった。
「は!?」
不快を隠さぬ声を上げて振り向くと、肩を叩いた張本人であるミキよりも、その斜め後ろにいたカンナがギョッとした顔を見せた。
「あ、ごめんごめんビックリしちゃって。何?」
「そろそろ帰ろっかって、カンナと話してたんだけど……平気?」
「ああうん、大丈夫!」
大学の最寄駅・漆原から徒歩一分足らずの大型アーケード商店街。その一角に新しく出来たアクセサリーショップに行かないかとミキとカンナが誘ってきたのは、最後の講義が終わり帰宅の準備をしていた時だった。
正直なところ全然興味を惹かれなかったが、わざとらしくならない程度に喜んでみせて了承した。二人には以前もカフェか何かに誘われた事があったが、その時は断ったので、角が立たないようにしたかったのだ。
──うーん、やっぱりつまんない。
二人の後に続いて店を出ながら、まひろはスマホをバッグにしまった。
──せめて理世ちゃんがいたらなあ。
真面目で温厚でお人好し、たまに抜けているところが憎めない友人は、今日は何故か登校していなかった。
「そういえばさ、今日理世ちゃん休みだったよね」言いながらミキが振り返る。「まひろちゃん何でか知ってる?」
「ううん。途中でこっちから[MINE]してみたんだけど、既読も付かなくて」
「え、大丈夫かな」
「サボり、かもしんない」
話に興味なさそうな様子でたい焼き屋の店頭を見やっていたカンナが、ボソリと呟いた。
「え、何で?」
若干の苛立ちを覚えながらも、まひろは努めて冷静に尋ねた。
「朝ね、雑賀さんを葉吉駅のホームで見掛けたんだ。あれ? って思ってたら、階段下りて行っちゃった」
「そうなの? ていうか葉吉って何かあったっけ。確かほとんど家とかじゃなかった?」
葉吉駅は漆原駅から上り線で三駅先にある。ミキの言う通り、周辺は住宅街がメインで、これといった大きな施設、特に若者向けのものはなかったはずだ。
「何か意外。理世ちゃん真面目だから、サボったりするイメージなかったな」
「ね~。まあでもウチらが知らなかっただけで──……」
──いや、理世ちゃんはそんな子じゃないし。
好き勝手に喋り続けるミキとカンナの後ろで、まひろは細心の注意を払いつつ小さく舌打ちした。
──何か理由があるんだよ、理由が! ……多分だけど。
帰宅方向の異なる二人と改札内で別れると、まひろはホームの壁際に立ち、スマホを取り出した。理世からの返信を期待していたが、ディスプレイにはヒロトからの返信を伝えるポップアップが一つ。
〝いや理由とか特にないwww〟
──ウッッッザ!!
今度は遠慮なく舌打ちした。
「じゃ、今晩はすき焼きだからね。寄り道しないで早く帰って来なね」
「うんわかった。行ってらっしゃい」
玄関先で母親を見送ると、理世はすぐに自室に戻って身支度を再開した。
「今夜はすき焼き、すき焼き~っと」
今日の時間割は、授業内容のつまらなさもさることながら、友人たちと少ししか被らないので好きではない。しかし帰宅すればご褒美が待っているとなれば、多少やる気にはなるものだ。
──春雨はお母さんがすぐ独り占めしちゃうから、先に取っておかないとね。生卵はいらないかな……ご飯は食べ過ぎないように気を付けないと……。
一〇分程して自宅を出て少し歩いたところで、名前は知らないが時々見掛ける老人が前方からやって来るのが見えた。
──すき焼きのタレって、ちょっとクドくなるんだよな……薄くしてもらえるか先に言っておかないと──……
「よっ、元気?」
すれ違う瞬間、老人が話し掛けてきた──どう見ても七〇歳は超えた男性だというのに、どういうわけか若い女性、それも理世が耳にしたくなかった声色で。
「探すの時間掛かっちゃったけど、や~っと見付かった! 家の場所も把握してるよん」
「……っ!!」
理世が完全に足を止めると、老人の姿が乱れた映像のように歪み、次の瞬間には全くの別人に変化していた。
「直接訪問してご家族にもご挨拶しようかな~とかチラッと考えたんだけど、まあそこまでする必要はないかって」
──何なのこの人……この人たちは?
油断していた。約二週間前、母親との買い物帰りに遭遇した以降は何も起こらなかったので、もう諦めたものだとばかり思っていた。
──これ以上関わったら駄目だ……この双子とは。
「ねえ、聞いてるー? 待ちなよ、友達がどうなってもいいの?」
無視して通り過ぎようとした理世は、再び足を止めて振り向いた。
「……友達?」
「そう、あなたの友達のモカちゃん。今、私たちの足元で気絶してるんだけど」
「えっ!?」
マリアまたはユリアは、理世の反応を楽しむようにニヤリと笑った。
「そ、そんな……何でモカを!? 関係ないじゃない!」
「友達を気絶だけで済ませたいなら、今から言う場所にあなた一人だけで来てよ。勿論警察含めた他の誰にも言わずにね。言ったら……わかるよね?」
双子の片割れは、ある駅の名前と目印を一方的に告げ、理世は慌ててスマホのメモ帳に入力した。
「じゃ、待ってるからなる早でよろしくねー」
「ち、ちょっと──」
双子の片割れは跡形もなく一瞬で姿を消し、理世は一人残された。元来た方には、ゆっくりと歩き去る老人と、こちらへやって来る数人の姿がある。
「……そんな……」
理世がスマホに視線を戻すと、自分で入力した文字の数行下に、身に覚えのない文章がいつの間にか追加されていた。
〝わなだほっとけ〟
「罠……放っておけ……?」
理世はアドレス帳を開くと、モカのスマホの電話番号を押した。
──お願いモカ、出て……!
お掛けになった電話は、現在電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため掛かりません──数回の呼び出し音の後、モカとは異なる女性の声が冷静に応答した。
──本当に捕まっちゃったんだ……?
開いたままのメモ帳に戻ると、新たな文章が勝手に打ち出された。
〝ほっとけぐずおんな〟
「……放っておけるわけないじゃない」
両目に滲んできたものが溢れないように堪えると、理世は自分に言い聞かせるように続けた。
「罠だろうと何だろうと、モカは絶対に助けるから」
すぐ背後から舌打ちと溜め息のようなものが聞こえたような気がしたが構わず、理世は改めて駅へと歩き出した。
「ねー! てか早くない? まだ一二月になったばっかじゃん。どうせ降るならクリスマスイブにして欲しいよねー」
「いや降らない方が良くね? 滑るし」
「え~いいじゃん、たまにならさ~……」
狭い店内をうろつきながら喋くる友人たちを余所に、まひろはトークアプリ[MINE]と睨めっこしていた。
──もう、いい加減はっきり言えっての!
高校一年時に半年弱交際していた同級生のヒロトから、突然[MINE]にメッセージが来たのは昨夜の事だ。〝高校時代を思い出して急に懐かしくなった〟だの〝大学生活はどんな感じだ?〟だのと何気ない風を装ってはいるが、その実復縁狙いなのは手に取るようにわかった。数箇月前に恋人にフラれたらしいという情報は、共通の友人を通じて既にまひろの耳にも入っていた。
「てか、一通り見たし、買うものないならそろそろ帰る?」
「うん、そうだね。まひろちゃんはどう?」
とりあえず当たり障りがないようにやり取りをしていたが、眠くなってきた事と、何より面倒臭かったのでまひろから切り上げたのだが、ヒロトは今日もたわいないメッセージを何度も送ってきている。
──まあ、告ってきたところで断るけど。
ヒロトがフラれた理由が、彼自身の浮気癖のせいだという事もまひろは把握していた。
「まひろちゃん? おーい」
──いいやもう、こっちから……。
〝で、いきなり連絡してきたホントの理由は?〟
まひろの右肩が強めに二回叩かれたのは、送信ボタンを押した直後だった。
「は!?」
不快を隠さぬ声を上げて振り向くと、肩を叩いた張本人であるミキよりも、その斜め後ろにいたカンナがギョッとした顔を見せた。
「あ、ごめんごめんビックリしちゃって。何?」
「そろそろ帰ろっかって、カンナと話してたんだけど……平気?」
「ああうん、大丈夫!」
大学の最寄駅・漆原から徒歩一分足らずの大型アーケード商店街。その一角に新しく出来たアクセサリーショップに行かないかとミキとカンナが誘ってきたのは、最後の講義が終わり帰宅の準備をしていた時だった。
正直なところ全然興味を惹かれなかったが、わざとらしくならない程度に喜んでみせて了承した。二人には以前もカフェか何かに誘われた事があったが、その時は断ったので、角が立たないようにしたかったのだ。
──うーん、やっぱりつまんない。
二人の後に続いて店を出ながら、まひろはスマホをバッグにしまった。
──せめて理世ちゃんがいたらなあ。
真面目で温厚でお人好し、たまに抜けているところが憎めない友人は、今日は何故か登校していなかった。
「そういえばさ、今日理世ちゃん休みだったよね」言いながらミキが振り返る。「まひろちゃん何でか知ってる?」
「ううん。途中でこっちから[MINE]してみたんだけど、既読も付かなくて」
「え、大丈夫かな」
「サボり、かもしんない」
話に興味なさそうな様子でたい焼き屋の店頭を見やっていたカンナが、ボソリと呟いた。
「え、何で?」
若干の苛立ちを覚えながらも、まひろは努めて冷静に尋ねた。
「朝ね、雑賀さんを葉吉駅のホームで見掛けたんだ。あれ? って思ってたら、階段下りて行っちゃった」
「そうなの? ていうか葉吉って何かあったっけ。確かほとんど家とかじゃなかった?」
葉吉駅は漆原駅から上り線で三駅先にある。ミキの言う通り、周辺は住宅街がメインで、これといった大きな施設、特に若者向けのものはなかったはずだ。
「何か意外。理世ちゃん真面目だから、サボったりするイメージなかったな」
「ね~。まあでもウチらが知らなかっただけで──……」
──いや、理世ちゃんはそんな子じゃないし。
好き勝手に喋り続けるミキとカンナの後ろで、まひろは細心の注意を払いつつ小さく舌打ちした。
──何か理由があるんだよ、理由が! ……多分だけど。
帰宅方向の異なる二人と改札内で別れると、まひろはホームの壁際に立ち、スマホを取り出した。理世からの返信を期待していたが、ディスプレイにはヒロトからの返信を伝えるポップアップが一つ。
〝いや理由とか特にないwww〟
──ウッッッザ!!
今度は遠慮なく舌打ちした。
「じゃ、今晩はすき焼きだからね。寄り道しないで早く帰って来なね」
「うんわかった。行ってらっしゃい」
玄関先で母親を見送ると、理世はすぐに自室に戻って身支度を再開した。
「今夜はすき焼き、すき焼き~っと」
今日の時間割は、授業内容のつまらなさもさることながら、友人たちと少ししか被らないので好きではない。しかし帰宅すればご褒美が待っているとなれば、多少やる気にはなるものだ。
──春雨はお母さんがすぐ独り占めしちゃうから、先に取っておかないとね。生卵はいらないかな……ご飯は食べ過ぎないように気を付けないと……。
一〇分程して自宅を出て少し歩いたところで、名前は知らないが時々見掛ける老人が前方からやって来るのが見えた。
──すき焼きのタレって、ちょっとクドくなるんだよな……薄くしてもらえるか先に言っておかないと──……
「よっ、元気?」
すれ違う瞬間、老人が話し掛けてきた──どう見ても七〇歳は超えた男性だというのに、どういうわけか若い女性、それも理世が耳にしたくなかった声色で。
「探すの時間掛かっちゃったけど、や~っと見付かった! 家の場所も把握してるよん」
「……っ!!」
理世が完全に足を止めると、老人の姿が乱れた映像のように歪み、次の瞬間には全くの別人に変化していた。
「直接訪問してご家族にもご挨拶しようかな~とかチラッと考えたんだけど、まあそこまでする必要はないかって」
──何なのこの人……この人たちは?
油断していた。約二週間前、母親との買い物帰りに遭遇した以降は何も起こらなかったので、もう諦めたものだとばかり思っていた。
──これ以上関わったら駄目だ……この双子とは。
「ねえ、聞いてるー? 待ちなよ、友達がどうなってもいいの?」
無視して通り過ぎようとした理世は、再び足を止めて振り向いた。
「……友達?」
「そう、あなたの友達のモカちゃん。今、私たちの足元で気絶してるんだけど」
「えっ!?」
マリアまたはユリアは、理世の反応を楽しむようにニヤリと笑った。
「そ、そんな……何でモカを!? 関係ないじゃない!」
「友達を気絶だけで済ませたいなら、今から言う場所にあなた一人だけで来てよ。勿論警察含めた他の誰にも言わずにね。言ったら……わかるよね?」
双子の片割れは、ある駅の名前と目印を一方的に告げ、理世は慌ててスマホのメモ帳に入力した。
「じゃ、待ってるからなる早でよろしくねー」
「ち、ちょっと──」
双子の片割れは跡形もなく一瞬で姿を消し、理世は一人残された。元来た方には、ゆっくりと歩き去る老人と、こちらへやって来る数人の姿がある。
「……そんな……」
理世がスマホに視線を戻すと、自分で入力した文字の数行下に、身に覚えのない文章がいつの間にか追加されていた。
〝わなだほっとけ〟
「罠……放っておけ……?」
理世はアドレス帳を開くと、モカのスマホの電話番号を押した。
──お願いモカ、出て……!
お掛けになった電話は、現在電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため掛かりません──数回の呼び出し音の後、モカとは異なる女性の声が冷静に応答した。
──本当に捕まっちゃったんだ……?
開いたままのメモ帳に戻ると、新たな文章が勝手に打ち出された。
〝ほっとけぐずおんな〟
「……放っておけるわけないじゃない」
両目に滲んできたものが溢れないように堪えると、理世は自分に言い聞かせるように続けた。
「罠だろうと何だろうと、モカは絶対に助けるから」
すぐ背後から舌打ちと溜め息のようなものが聞こえたような気がしたが構わず、理世は改めて駅へと歩き出した。
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