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第2話 イワザワさん
04 タケルとマサル
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「おーい、タケル?」
名前を呼ばれ、大松丈流は我に返って友人たちの方へ振り向いた。
「ごめん、何?」
「あ、コイツやっぱ聞いてねーっ」ヒロトは歯を見せて笑った。
「これからどうするかって話だよ」タケルを呼んだカイが答えた。「他に何処行こっかって」
タケルたちいつもの仲良しメンバーは、一〇時前に自転車でショッピングセンター〈NEON〉にやって来た。ゲームコーナーで遊んだり、おもちゃコーナーや本屋、ペットショップを見て回ったり、フードコートでハンバーガーやアイスクリームを食べたりと、最高の土曜日を過ごしていた。
しかし、決して大型ではない店内で一日中時間を潰すのは難しく、一四時を廻る頃にはすっかり飽きてしまい、一旦外に出たのだった。
「誰かの家で遊ぶか?」
「オレん家は無理だぞ。オヤジが寝てるし」カイは両手でバツ印を作った。
「まあうちも無理だけどさ。お母さんの友達が三人くらい来て女子会やってる。タケルん家は?」
「姉貴は仕事だけど、父さんも母さんも家にいる」
「うーん……となるとやっぱ、公園しかなさそうだな」
「だな」
駐輪コーナーに向かう途中、一人先頭を歩いていたヒロトが急に足を止めて振り返った。
「わ、危ねえな。いきなり止まるなって」
「スマンスマン。なあタケル、さっき何見てたん?」
「え?」
「ほら、これからどうするかって話してた時さ、お前聞いてなくって別の方を見てたじゃん。何かあったのか?」
「そういえば」カイも隣からタケルをじっと見据える。「誰かいたとか?」
「うん、いた。姉ちゃんの友達」
姉の萌香が中学時代から仲良くしている、雑賀理世。優しくて可愛らしいが少々天然気味。彼女がボケなら姉はツッコミ担当だ。タケルはまだ数回しか顔を合わせた事がないが、実は密かに想いを寄せている。
「タケルの姉ちゃんって高校生だっけ」
「いや、今年卒業したよ。働いてる。理世さんは大学生」
「リヨさんって、その友達?」
「ああ、うん」
「もしかしてタケル、その人の事好きだったりすんのか~?」
「ち、ちっげぇーし!」
〈NEON〉から自転車で三分弱。
団地の中の公園までやって来たタケルたちは、カゴの中に荷物を入れた自転車を隅の方に止めてから、鉄棒付近に集まった。
「何する?」カイが切り出した。
「せっかく他に誰もいないんだから、公園全体使いたいよな」
ヒロトの言葉にタケルは頷き、
「色鬼とかかくれんぼとかは? ちょっとだけ外にも範囲広げてさ」
「でも人数少ないよなあ……」
「誰か呼んだら?」マサルが言った。「ここの団地、同じクラスの子がいるでしょ」
「そういえば、イッちゃんとクマが住んでるよここ」
ヒロトはアパートが建ち並ぶ方を向き、指差した。
「あのC棟の202がイッちゃんで、もっと向こうのF棟の405がクマ」
「でも今いるかな?」
「わかんないけど、駄目元で行ってみたら? もし二人も一緒に遊べたら、かくれんぼも色鬼もずっと楽しくなるし」
マサルの言う事には説得力が感じられたし、六人で遊ぶのをイメージすると、タケルはだんだんワクワクしてきた。そしてそれは、ヒロトとカイも同じらしかった。
「よし、オレ行ってみるよ。他に誰か一人、手分けして呼びに行こうぜ」
「んじゃオレ行く」
「決まりだな。タケルとマサルは待っててな」
「うん、よろしく」
ヒロトとカイが走り去ると、タケルはすぐ近くのベンチに座った。マサルは鉄棒に寄り掛って口笛を吹いている。
──おれが行くって言えば良かったかも。
タケルは人見知りだ。三年生時に同じクラスになって以来仲のいいヒロトとカイが相手なら別だが、今日初めて会ったマサルにはまだ緊張してしまう。こうして二人切りになり、何を話せばいいのかわからなかった。
──何か聞いてみればいいのかな。
何処の小学校行ってるんだっけ? タンクトップと半ズボンだとちょっと寒くない? その坊主頭は家でやってもらったの? 好きな漫画は? おれは『世紀末忍者凛太郎』にハマってるんだ──少し考えれば、質問とそれに連なる会話がいくつか浮かんできた。
──あれ……そういえばマサルって、元々誰の友達だったんだっけ。
「どうしたんだろう」
マサルが出入口の方を見ながら言った。タケルがつられて振り向くと、一人の女性が左からやって来て、公園の前で止まるところだった。息を切らし、前屈みになって左脇腹を押さえている。
「理世さん!」
タケルが名前を呼ぶと、片想いの年上の女性は顔を上げ、驚きと安堵が入り混じったような笑みを浮かべてやって来た。
「タケルくん! 久し振りね」
「こんにちは」
「こんにちは。後ろの子はお友達?」
「マサル」タケルより先に本人が答えた。
「マサル君ね。二人で遊んでいたの?」
「はい……」
タケルは肯定しつつも、妙な違和感を拭い切れなかった。二人。そう、今は二人だ。公園に来た時は三人だったが──……
「おねえさん、走って来て疲れてるみたいだね。タケルの隣座ったら?」
マサルが促すと、理世は苦笑してかぶりを振った。
「有難う。でも、すぐ行かなきゃならないの」
「どうしたんですか」思考を中断し、タケルは尋ねた。
「ああ、うん、ちょっと……」
理世は不安そうに周囲を見回すと、思い出したように、
「ねえ、イワザワさんって知ってる?」
「知ってます」
タケルは頷いた。時々視聴しているロアニイの動画に出て来たのを覚えている。マサルは知らないのか、何それと言わんばかりの表情を浮かべている。
「都市伝説なんだよね? どんな話なのか、今すぐ教えてほしいんだけど」
「いいですよ」
理世が何故急にそんな事を聞くのかわからなかったが、彼女からの好感度を上げるためにも、力になりたかった。
「イワザワさんっていうのは、悪戯好きな、小さい妖怪みたいなやつです」
「小さい?」
「はい。一〇センチから一五センチくらいの。見た目はおじさんのような、おばさんのような」
「性別不詳?」理世は眉をひそめた。「それで、どんな悪戯をするの?」
「えーと、肩に乗って息を吹きかけてきたり、靴の中にゴミや小石を入れたり、料理やお菓子を一口だけ齧ったり。基本的にはちょっとした悪戯なんですけど、悪い人間相手だと、自転車のタイヤを全部パンクさせて事故を起こさせたり、夜な夜な枕元に立って、耳元でお経や不気味な呪文を唱えて苦しめるとか」
「家にしつこく電話掛けて来たり、追い掛けて来て何処かに引っ張り込んだりは?」
「いや……そういうのは言ってなかったような」
「そう……」
「それは別の存在だね」マサルが口を挟んだ。「おねえさんが思い浮かべているのは、イワザワさんじゃないんだよ」
理世はハッとしたような表情を見せ、それから何やら考え込んでいたが、タケルがその理由を問うよりも先に、意を決したように顔を上げた。
「有難う二人共。わたし、もう行くね」
「は、はい」
「タケル君、モカによろしくね。それじゃ!」
言うや否や、理世は元来た方へと走り去った。
──一体何だったんだろう……?
「悪いタケル、待たせたなっ!」
理世の姿が見えなくなると、入れ違いにヒロトとカイが戻って来た。
「イッちゃんもクマも留守だったよ。やっぱ三人で遊ぶしかねーなっ」
「タケル、一人で待ってて退屈じゃなかったか?」
「ん? いや全然」
タケルは答えるとベンチから立ち上がった。からかわれたくないので、理世が来ていたという事実は伏せておいた。それ以外にも何かあったような気がしたが、思い出せなかった。
「じゃ、何しよっか」
名前を呼ばれ、大松丈流は我に返って友人たちの方へ振り向いた。
「ごめん、何?」
「あ、コイツやっぱ聞いてねーっ」ヒロトは歯を見せて笑った。
「これからどうするかって話だよ」タケルを呼んだカイが答えた。「他に何処行こっかって」
タケルたちいつもの仲良しメンバーは、一〇時前に自転車でショッピングセンター〈NEON〉にやって来た。ゲームコーナーで遊んだり、おもちゃコーナーや本屋、ペットショップを見て回ったり、フードコートでハンバーガーやアイスクリームを食べたりと、最高の土曜日を過ごしていた。
しかし、決して大型ではない店内で一日中時間を潰すのは難しく、一四時を廻る頃にはすっかり飽きてしまい、一旦外に出たのだった。
「誰かの家で遊ぶか?」
「オレん家は無理だぞ。オヤジが寝てるし」カイは両手でバツ印を作った。
「まあうちも無理だけどさ。お母さんの友達が三人くらい来て女子会やってる。タケルん家は?」
「姉貴は仕事だけど、父さんも母さんも家にいる」
「うーん……となるとやっぱ、公園しかなさそうだな」
「だな」
駐輪コーナーに向かう途中、一人先頭を歩いていたヒロトが急に足を止めて振り返った。
「わ、危ねえな。いきなり止まるなって」
「スマンスマン。なあタケル、さっき何見てたん?」
「え?」
「ほら、これからどうするかって話してた時さ、お前聞いてなくって別の方を見てたじゃん。何かあったのか?」
「そういえば」カイも隣からタケルをじっと見据える。「誰かいたとか?」
「うん、いた。姉ちゃんの友達」
姉の萌香が中学時代から仲良くしている、雑賀理世。優しくて可愛らしいが少々天然気味。彼女がボケなら姉はツッコミ担当だ。タケルはまだ数回しか顔を合わせた事がないが、実は密かに想いを寄せている。
「タケルの姉ちゃんって高校生だっけ」
「いや、今年卒業したよ。働いてる。理世さんは大学生」
「リヨさんって、その友達?」
「ああ、うん」
「もしかしてタケル、その人の事好きだったりすんのか~?」
「ち、ちっげぇーし!」
〈NEON〉から自転車で三分弱。
団地の中の公園までやって来たタケルたちは、カゴの中に荷物を入れた自転車を隅の方に止めてから、鉄棒付近に集まった。
「何する?」カイが切り出した。
「せっかく他に誰もいないんだから、公園全体使いたいよな」
ヒロトの言葉にタケルは頷き、
「色鬼とかかくれんぼとかは? ちょっとだけ外にも範囲広げてさ」
「でも人数少ないよなあ……」
「誰か呼んだら?」マサルが言った。「ここの団地、同じクラスの子がいるでしょ」
「そういえば、イッちゃんとクマが住んでるよここ」
ヒロトはアパートが建ち並ぶ方を向き、指差した。
「あのC棟の202がイッちゃんで、もっと向こうのF棟の405がクマ」
「でも今いるかな?」
「わかんないけど、駄目元で行ってみたら? もし二人も一緒に遊べたら、かくれんぼも色鬼もずっと楽しくなるし」
マサルの言う事には説得力が感じられたし、六人で遊ぶのをイメージすると、タケルはだんだんワクワクしてきた。そしてそれは、ヒロトとカイも同じらしかった。
「よし、オレ行ってみるよ。他に誰か一人、手分けして呼びに行こうぜ」
「んじゃオレ行く」
「決まりだな。タケルとマサルは待っててな」
「うん、よろしく」
ヒロトとカイが走り去ると、タケルはすぐ近くのベンチに座った。マサルは鉄棒に寄り掛って口笛を吹いている。
──おれが行くって言えば良かったかも。
タケルは人見知りだ。三年生時に同じクラスになって以来仲のいいヒロトとカイが相手なら別だが、今日初めて会ったマサルにはまだ緊張してしまう。こうして二人切りになり、何を話せばいいのかわからなかった。
──何か聞いてみればいいのかな。
何処の小学校行ってるんだっけ? タンクトップと半ズボンだとちょっと寒くない? その坊主頭は家でやってもらったの? 好きな漫画は? おれは『世紀末忍者凛太郎』にハマってるんだ──少し考えれば、質問とそれに連なる会話がいくつか浮かんできた。
──あれ……そういえばマサルって、元々誰の友達だったんだっけ。
「どうしたんだろう」
マサルが出入口の方を見ながら言った。タケルがつられて振り向くと、一人の女性が左からやって来て、公園の前で止まるところだった。息を切らし、前屈みになって左脇腹を押さえている。
「理世さん!」
タケルが名前を呼ぶと、片想いの年上の女性は顔を上げ、驚きと安堵が入り混じったような笑みを浮かべてやって来た。
「タケルくん! 久し振りね」
「こんにちは」
「こんにちは。後ろの子はお友達?」
「マサル」タケルより先に本人が答えた。
「マサル君ね。二人で遊んでいたの?」
「はい……」
タケルは肯定しつつも、妙な違和感を拭い切れなかった。二人。そう、今は二人だ。公園に来た時は三人だったが──……
「おねえさん、走って来て疲れてるみたいだね。タケルの隣座ったら?」
マサルが促すと、理世は苦笑してかぶりを振った。
「有難う。でも、すぐ行かなきゃならないの」
「どうしたんですか」思考を中断し、タケルは尋ねた。
「ああ、うん、ちょっと……」
理世は不安そうに周囲を見回すと、思い出したように、
「ねえ、イワザワさんって知ってる?」
「知ってます」
タケルは頷いた。時々視聴しているロアニイの動画に出て来たのを覚えている。マサルは知らないのか、何それと言わんばかりの表情を浮かべている。
「都市伝説なんだよね? どんな話なのか、今すぐ教えてほしいんだけど」
「いいですよ」
理世が何故急にそんな事を聞くのかわからなかったが、彼女からの好感度を上げるためにも、力になりたかった。
「イワザワさんっていうのは、悪戯好きな、小さい妖怪みたいなやつです」
「小さい?」
「はい。一〇センチから一五センチくらいの。見た目はおじさんのような、おばさんのような」
「性別不詳?」理世は眉をひそめた。「それで、どんな悪戯をするの?」
「えーと、肩に乗って息を吹きかけてきたり、靴の中にゴミや小石を入れたり、料理やお菓子を一口だけ齧ったり。基本的にはちょっとした悪戯なんですけど、悪い人間相手だと、自転車のタイヤを全部パンクさせて事故を起こさせたり、夜な夜な枕元に立って、耳元でお経や不気味な呪文を唱えて苦しめるとか」
「家にしつこく電話掛けて来たり、追い掛けて来て何処かに引っ張り込んだりは?」
「いや……そういうのは言ってなかったような」
「そう……」
「それは別の存在だね」マサルが口を挟んだ。「おねえさんが思い浮かべているのは、イワザワさんじゃないんだよ」
理世はハッとしたような表情を見せ、それから何やら考え込んでいたが、タケルがその理由を問うよりも先に、意を決したように顔を上げた。
「有難う二人共。わたし、もう行くね」
「は、はい」
「タケル君、モカによろしくね。それじゃ!」
言うや否や、理世は元来た方へと走り去った。
──一体何だったんだろう……?
「悪いタケル、待たせたなっ!」
理世の姿が見えなくなると、入れ違いにヒロトとカイが戻って来た。
「イッちゃんもクマも留守だったよ。やっぱ三人で遊ぶしかねーなっ」
「タケル、一人で待ってて退屈じゃなかったか?」
「ん? いや全然」
タケルは答えるとベンチから立ち上がった。からかわれたくないので、理世が来ていたという事実は伏せておいた。それ以外にも何かあったような気がしたが、思い出せなかった。
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