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…すると少しして目の前にかなりの大きさの火柱が上がり首都ごと周辺の魔物を巻き込んだ。
「…あらまー…おっそろしい威力…」
「…下級どころか中級でもひとたまりもないだろう。めちゃくちゃだ」
俺と情報屋の男が口半開きで何も言えずただポカーンと目の前の光景を見ていると…
お姉さんはデジカメのような物を片手に予想外っぽく驚いたように呟き、おじさんは現実逃避するかのように軽く頭を振りながら言う。
「…え?なに?…ドラゴニック…ボルケーノ…?…技名?ふーん…」
「…なるほど。原種のドラゴン3体の合体攻撃は『ドラゴニックボルケーノ』…と」
ドラゴン達が聞いてもいないのに技名を教えてくるので周りに聞こえるように言うとお姉さんがメモする。
「…なんで首都は無事なんですか…?」
巨大な火柱が消えた後の光景に情報屋の男が理解できないかのように呟く。
「あ、ホントだ。なんで?」
「さあ?魔物だけを対象にしたんじゃないの?」
「…二次災害を心配しなくて済むのはありがたい事だ」
俺が疑問に思って聞くもお姉さんは適当な予想で返しおじさんが周りへの影響が無い事に安心した。
「…おかしくないです?」
「…うーん…二度目だからなぁ…」
前の時も木の砦が燃えてなかったし…と、俺達の反応に納得がいってないような男にそう返した。
「…あ。気づかれた」
「え?」
「流石は上級…あの威力でも耐えられるなんて…こっちに来る」
お姉さんは何か魔法を使っていたのか魔物の動きを察知したような報告をして来た。
「…もしかしてヤバイ?」
「全然。今度はもっと面白い事が起きるわよ」
俺が焦りながら聞くもお姉さんは余裕そうに返してまたしても地面に魔方陣を展開させる。
「伝説のドラゴンと封印されしドラグーン…原種のドラゴンの合体攻撃はどれほどのもの?」
お姉さんが楽しそうに呟くとドラゴン達の身体からオーラみたいなのが溢れ出す。
そして一瞬だけ発光して眩しい光が辺りを包んだ…ような気がする。
「…あーらら、オーバーキル」
眩しい光に思わず目を瞑るとお姉さんが独り言のように呟き…
目を開けて見るも光景は何も変わっていない。
「…なにも起きてない?」
「起きたよ?光が辺りを包んで、その光に当たった瞬間魔物が消えた…おそらくもうこの国には魔王軍だけじゃなく野生の魔物も存在しないかも」
「…おそろしい攻撃だ。回避不能で防御不能、あげくは一撃死の威力か」
「そりゃ高級レベルの合体技だもの。反則的なことをしてくれなきゃね」
お姉さんの説明に俺が良く分かってないような顔をしてるとおじさんが解説してくれた。
…結局良く分からないまま、ただボーッと突っ立っていたまま…
国を占拠していた魔王軍は全滅したらしい。
…この国に来てわずか10分。
たった二回の攻撃で近隣諸国の軍でも手を出せないどころか、返り討ちに遭っていた魔王軍を倒した。
…多分、結構凄いことのハズなのに…こんなにも実感が湧かない勝利ってどうなのか?
俺が居る必要とかあった?来る必要あった?
こんな良く分からないままアッサリと終わるぐらいならそこら辺で活躍してるパーティを呼べば普通にどうにかなったんじゃないの?感が凄い。
ちなみにあの合体攻撃…合体技?は『龍族の威光』だって。
横文字のカタカナかと思いきやの漢字とひらがな。
…一応後からお姉さんに見せてもらったビデオでどんな攻撃か理解出来たけど…
漫画のように光に触れた瞬間に消えて行ってた。
その魔物が死んだのか魔王の下へ戻ったのかまでは分からないらしい。
ダメージ表示が『e』ってもはや数字ですらない事にみんな驚いてたよ。
…俺はそもそもダメージ表示って見えるんだ…っていう点に驚いた。
魔物と至近距離で戦う事が無いからねぇ…ダメージ表示?ってなったけど聞いたらまた何か言われそうだったのでいつも通りスルー。
…そんなこんなで全く実感も感慨もゼロのまま鉱物資源が豊富な小国をゲットした。
「…城とかは無事だったんだね」
「結界のおかげね。城下町はボロボロだけど、重要拠点はなんとか守られていたようで良かった」
切れ者の宮廷魔導師が居てくれたのが幸運だったかも。と、お姉さんは首都の現状を見ながら考察する。
「…この様子では離れの王宮も無事そうだ」
「…王宮?」
「首都から少し離れた場所に森に囲まれた建物があったでしょう?お兄さんが聞いてたじゃないですか」
「あー、あの堀に囲まれた…」
おじさんの言葉に疑問を持つと情報屋の男が説明した。
「…あらまー…おっそろしい威力…」
「…下級どころか中級でもひとたまりもないだろう。めちゃくちゃだ」
俺と情報屋の男が口半開きで何も言えずただポカーンと目の前の光景を見ていると…
お姉さんはデジカメのような物を片手に予想外っぽく驚いたように呟き、おじさんは現実逃避するかのように軽く頭を振りながら言う。
「…え?なに?…ドラゴニック…ボルケーノ…?…技名?ふーん…」
「…なるほど。原種のドラゴン3体の合体攻撃は『ドラゴニックボルケーノ』…と」
ドラゴン達が聞いてもいないのに技名を教えてくるので周りに聞こえるように言うとお姉さんがメモする。
「…なんで首都は無事なんですか…?」
巨大な火柱が消えた後の光景に情報屋の男が理解できないかのように呟く。
「あ、ホントだ。なんで?」
「さあ?魔物だけを対象にしたんじゃないの?」
「…二次災害を心配しなくて済むのはありがたい事だ」
俺が疑問に思って聞くもお姉さんは適当な予想で返しおじさんが周りへの影響が無い事に安心した。
「…おかしくないです?」
「…うーん…二度目だからなぁ…」
前の時も木の砦が燃えてなかったし…と、俺達の反応に納得がいってないような男にそう返した。
「…あ。気づかれた」
「え?」
「流石は上級…あの威力でも耐えられるなんて…こっちに来る」
お姉さんは何か魔法を使っていたのか魔物の動きを察知したような報告をして来た。
「…もしかしてヤバイ?」
「全然。今度はもっと面白い事が起きるわよ」
俺が焦りながら聞くもお姉さんは余裕そうに返してまたしても地面に魔方陣を展開させる。
「伝説のドラゴンと封印されしドラグーン…原種のドラゴンの合体攻撃はどれほどのもの?」
お姉さんが楽しそうに呟くとドラゴン達の身体からオーラみたいなのが溢れ出す。
そして一瞬だけ発光して眩しい光が辺りを包んだ…ような気がする。
「…あーらら、オーバーキル」
眩しい光に思わず目を瞑るとお姉さんが独り言のように呟き…
目を開けて見るも光景は何も変わっていない。
「…なにも起きてない?」
「起きたよ?光が辺りを包んで、その光に当たった瞬間魔物が消えた…おそらくもうこの国には魔王軍だけじゃなく野生の魔物も存在しないかも」
「…おそろしい攻撃だ。回避不能で防御不能、あげくは一撃死の威力か」
「そりゃ高級レベルの合体技だもの。反則的なことをしてくれなきゃね」
お姉さんの説明に俺が良く分かってないような顔をしてるとおじさんが解説してくれた。
…結局良く分からないまま、ただボーッと突っ立っていたまま…
国を占拠していた魔王軍は全滅したらしい。
…この国に来てわずか10分。
たった二回の攻撃で近隣諸国の軍でも手を出せないどころか、返り討ちに遭っていた魔王軍を倒した。
…多分、結構凄いことのハズなのに…こんなにも実感が湧かない勝利ってどうなのか?
俺が居る必要とかあった?来る必要あった?
こんな良く分からないままアッサリと終わるぐらいならそこら辺で活躍してるパーティを呼べば普通にどうにかなったんじゃないの?感が凄い。
ちなみにあの合体攻撃…合体技?は『龍族の威光』だって。
横文字のカタカナかと思いきやの漢字とひらがな。
…一応後からお姉さんに見せてもらったビデオでどんな攻撃か理解出来たけど…
漫画のように光に触れた瞬間に消えて行ってた。
その魔物が死んだのか魔王の下へ戻ったのかまでは分からないらしい。
ダメージ表示が『e』ってもはや数字ですらない事にみんな驚いてたよ。
…俺はそもそもダメージ表示って見えるんだ…っていう点に驚いた。
魔物と至近距離で戦う事が無いからねぇ…ダメージ表示?ってなったけど聞いたらまた何か言われそうだったのでいつも通りスルー。
…そんなこんなで全く実感も感慨もゼロのまま鉱物資源が豊富な小国をゲットした。
「…城とかは無事だったんだね」
「結界のおかげね。城下町はボロボロだけど、重要拠点はなんとか守られていたようで良かった」
切れ者の宮廷魔導師が居てくれたのが幸運だったかも。と、お姉さんは首都の現状を見ながら考察する。
「…この様子では離れの王宮も無事そうだ」
「…王宮?」
「首都から少し離れた場所に森に囲まれた建物があったでしょう?お兄さんが聞いてたじゃないですか」
「あー、あの堀に囲まれた…」
おじさんの言葉に疑問を持つと情報屋の男が説明した。
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