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「…まあ、採算取れてるならいいけど…値段は同じでしょ?」
「うん。いつもと一緒、2ゼベル50ベルだよ」
「って事は…えーと……2500…?2200でどう?」
「おおー!キリが良いね。でもゾロ目で2222が良くない?」
買い占めた時の値段を考えて値下げ交渉をすると女の子が良く分からない事を言い出す。
「いや、払うの大変だし…2220で」
「オッケー。…おお、現金一括払い…!」
値段交渉も終わったので金を払うと女の子は驚いたように数え始める。
「…ちょうど。凄いね…やっぱり儲かってるの?」
「まあ、そこそこは」
「…そこそこ…?もはや大富豪レベルだと思うが…」
現金を数え終わると在庫を置いている倉庫みたいな所に向かいながら聞いてくるのでぼかして答えるとおじさんがボソッと呟く。
「大富豪レベルかー…私と同じ歳で、もうそんなに稼ぐなんて偉いなー…」
女の子は本気にしてるのか冗談で言ってるのか判断しかねる感じで呟く。
「そんなに稼ぐんだったら今の内にツバ付けたら私もお金持ちになれるかも?」
こんな田舎出身の女が大富豪の嫁ってドラマチックじゃない!?と、女の子はよく分からない妄想を飛躍させて聞いてきた。
「…まあ、確かにドラマチックではあるね」
現実ではありえないと思うけど…と、俺は女の子に賛同しながらも現実的ではないと呟いて返す。
「でしょでしょ?やっぱりお金持ちの妻は女の憧れだって」
「…うーん…金持ちの男を探して結婚するのと、自分で金を稼いでお金持ちになるのはどっちが楽なんだろ…?」
「…労力の少なさ、という点では結婚だろうな」
「えー!これだから男は…分かってないなぁ。女らしさを磨くのも大変だって!」
…仕事と自分磨きではやっぱり仕事の方が労力は上だと思うんだけど…まあいいか。
おじさんの意見に女の子が噛み付いて来たが口喧嘩とかしても勝てないと思うので反論せずに黙る。
「…この箱、全部イモイモターンだから」
女の子が自分の家の庭にある倉庫の鍵を外してドアを開けると…
ダンボールの箱のような物が積み上がっている。
「一つの箱に50個入りの箱が二つで100個入ってる」
「へー、詰め方とか変わったんだ」
「この方が分かりやすいんだって…ほら、これが50個入りね」
前は大きな箱に入る分ただ詰めてただけだったのに…と呟くと女の子が箱を開けて中身を確認させる。
「……確かに、50個入ってるね」
5×5の二段積みで入ってるので直ぐに数える事が出来た。
「…では積んでいくか」
「…おおー…!これが話題の魔物…!みんなから聞いてたけど、予想以上におっきいねー!」
コンテナに商品を運んでいるとバーゼルを初めて見たのか女の子が驚いたような反応をする。
「触って良い?」
「あんまり乱暴にしなければ」
「…わ!凄い。もふもふ…しかもサラサラしてる……えい。…へー、意外…もっと獣臭いと思ってたのに…」
女の子は臥せってるバーゼルの背中辺りを触ったと思えば…何を思ったのか急に抱きついて感想を呟く。
「…なんと言うか…若さゆえか、怖いもの知らずだな…」
「…全くだね。でもメイド達も抱きついてたし…大人しいからぬいぐるみ感覚なんじゃないの?」
運んでる最中に女の子の奇行を目にしたおじさんが驚きだか呆れだか良く分からないように呟くので俺も賛同しながらそう返した。
「すごーい。この子欲しい!」
「いや、危ないから」
「…もしそいつが暴れ出したらこの村など一時間ともたずに壊滅するぞ」
「うそー。全然そんな風に見えないけど…」
…今は俺のテイマースキルで大人しくなってるとはいえ…
元が凶暴な魔物に変わりはないのにソレを知らない女の子は信じられないといった様子でバーゼルに抱きついたまま呟く。
「うん。いつもと一緒、2ゼベル50ベルだよ」
「って事は…えーと……2500…?2200でどう?」
「おおー!キリが良いね。でもゾロ目で2222が良くない?」
買い占めた時の値段を考えて値下げ交渉をすると女の子が良く分からない事を言い出す。
「いや、払うの大変だし…2220で」
「オッケー。…おお、現金一括払い…!」
値段交渉も終わったので金を払うと女の子は驚いたように数え始める。
「…ちょうど。凄いね…やっぱり儲かってるの?」
「まあ、そこそこは」
「…そこそこ…?もはや大富豪レベルだと思うが…」
現金を数え終わると在庫を置いている倉庫みたいな所に向かいながら聞いてくるのでぼかして答えるとおじさんがボソッと呟く。
「大富豪レベルかー…私と同じ歳で、もうそんなに稼ぐなんて偉いなー…」
女の子は本気にしてるのか冗談で言ってるのか判断しかねる感じで呟く。
「そんなに稼ぐんだったら今の内にツバ付けたら私もお金持ちになれるかも?」
こんな田舎出身の女が大富豪の嫁ってドラマチックじゃない!?と、女の子はよく分からない妄想を飛躍させて聞いてきた。
「…まあ、確かにドラマチックではあるね」
現実ではありえないと思うけど…と、俺は女の子に賛同しながらも現実的ではないと呟いて返す。
「でしょでしょ?やっぱりお金持ちの妻は女の憧れだって」
「…うーん…金持ちの男を探して結婚するのと、自分で金を稼いでお金持ちになるのはどっちが楽なんだろ…?」
「…労力の少なさ、という点では結婚だろうな」
「えー!これだから男は…分かってないなぁ。女らしさを磨くのも大変だって!」
…仕事と自分磨きではやっぱり仕事の方が労力は上だと思うんだけど…まあいいか。
おじさんの意見に女の子が噛み付いて来たが口喧嘩とかしても勝てないと思うので反論せずに黙る。
「…この箱、全部イモイモターンだから」
女の子が自分の家の庭にある倉庫の鍵を外してドアを開けると…
ダンボールの箱のような物が積み上がっている。
「一つの箱に50個入りの箱が二つで100個入ってる」
「へー、詰め方とか変わったんだ」
「この方が分かりやすいんだって…ほら、これが50個入りね」
前は大きな箱に入る分ただ詰めてただけだったのに…と呟くと女の子が箱を開けて中身を確認させる。
「……確かに、50個入ってるね」
5×5の二段積みで入ってるので直ぐに数える事が出来た。
「…では積んでいくか」
「…おおー…!これが話題の魔物…!みんなから聞いてたけど、予想以上におっきいねー!」
コンテナに商品を運んでいるとバーゼルを初めて見たのか女の子が驚いたような反応をする。
「触って良い?」
「あんまり乱暴にしなければ」
「…わ!凄い。もふもふ…しかもサラサラしてる……えい。…へー、意外…もっと獣臭いと思ってたのに…」
女の子は臥せってるバーゼルの背中辺りを触ったと思えば…何を思ったのか急に抱きついて感想を呟く。
「…なんと言うか…若さゆえか、怖いもの知らずだな…」
「…全くだね。でもメイド達も抱きついてたし…大人しいからぬいぐるみ感覚なんじゃないの?」
運んでる最中に女の子の奇行を目にしたおじさんが驚きだか呆れだか良く分からないように呟くので俺も賛同しながらそう返した。
「すごーい。この子欲しい!」
「いや、危ないから」
「…もしそいつが暴れ出したらこの村など一時間ともたずに壊滅するぞ」
「うそー。全然そんな風に見えないけど…」
…今は俺のテイマースキルで大人しくなってるとはいえ…
元が凶暴な魔物に変わりはないのにソレを知らない女の子は信じられないといった様子でバーゼルに抱きついたまま呟く。
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