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…それからドラゴンに乗って色んな国をまたいで商売をする事、3日後。
ようやく国や都市、地方に地域…領主の治める領土による特色ってのがうっすら分かってきた。
どうやら国の方針に従うところと従わないところがあるみたいだ。
…日本でいうところの政府の方針に県のお偉いさんは従うけど、その下の市や町のお偉いさんが従わないってところもある…みたいな。
更にやっかいなのがその下の区域のお偉いさんが国の方針には従うけど県とはやり方が違うので従わない…
といったかなり複雑な社会構造になってるところもあったり。
…異世界だからこんなに面倒なのか?
それとも俺が社会に出てないから知らなかっただけで、日本も実はこんなに複雑なのか?
とりあえず、そんな面倒な社会情勢は俺には関係ないかと思いきや…
意外と市場の商品や相場に影響するので知らないよりは知ってた方が良いっぽい。
…例えば、そうだな…
戦いが好む軍事国家のような国や地方、領主のいるところとかは新鮮な食料よりも保存できる食品が高く売れる。
戦いよりも豊かさを優先してるところは武器とかがあまり売れずに海から遠かったら海産物、海に近かったら果物や山菜系の食料が高く売れる。
大雑把に言えばこんな感じだったと思う。
…戦いを好む領主がいるところとか以外は俺が拠点としてる地域と変わらないから別に特別意識するような事はないんだけどさ。
まあ、そんなことより…
なぜか俺の雇い主で上司でもあるおじさんに呼び出されてしまった。
しかも朝早くに情報屋経由で。
…町中にわざわざ魔物を連れて行くのもアレなので馬に乗って商家へと向かう。
「…来たか」
おじさんはわざわざ家の前で待っててくれていて俺が馬から降りると直ぐに家の中に入って行った。
「…今日お前を呼んだのは話があるからだ」
「…話?ノルマとか…?」
いつもの広い部屋に入るとおじさんが既に座っていて話を始めたので俺も座って内容を聞く事に。
「いや…ノルマの話では無い」
「…じゃあ、なんの話…?」
少し早めのノルマかと思ったが否定され、ほかに思い当たる節が無いので首を軽く傾げて聞いた。
「…最近、派手に動いているそうじゃないか」
「…?どういうこと?」
おじさんのまるで圧力をかけるかのような言葉に俺は少し不安になった。
「…私はあまり話すのが得意ではない…なので勘違いしないように先に言っておくが、お前の事は同じ商人としてとても尊敬している」
「…ありがとうございます?」
「…その上で、だ。お前があまりに派手に動き過ぎたせいで問題が発生した」
予防線のような切り出しに褒められてるのか分からず疑問形でお礼を言うとおじさんが本題を告げる。
「…問題?」
「商業ギルドの売り上げが極端に減った事で怒りの矛先がお前に向きかけている」
「…どゆこと?」
おじさんの言葉に緊張しながら聞くも身に覚えのない、良く分からない事を言われてしまった。
「どこの町や村でもそうだが、商売には縄張りや取り決めが存在する。誰が何を売る、誰がどのルートで何を仕入れる…といった」
「…はあ」
「…その取り決めや縄張り争いは個人同士でのやりとりだと必ず揉める。それを仲裁し市場の状況を管理するのが商業ギルドだ」
まだ状況を良く分かっていない俺におじさんは軽く説明を始める。
「普通ならば商業ギルドに入らなければ商売は上手くいかない。だからほとんどの商人は商業ギルドに加盟、在籍して売り上げの一部を上納する」
「…それって…」
「…最初はギルドもただの偶然だと見逃していたが…先月、今月と、状況は続く一方」
ギルドも原因に気づき、もはや今の最悪の状況を改善しないといけなくなったわけだ。と、おじさんは言いづらそうな顔で経緯を教えてくれた。
ようやく国や都市、地方に地域…領主の治める領土による特色ってのがうっすら分かってきた。
どうやら国の方針に従うところと従わないところがあるみたいだ。
…日本でいうところの政府の方針に県のお偉いさんは従うけど、その下の市や町のお偉いさんが従わないってところもある…みたいな。
更にやっかいなのがその下の区域のお偉いさんが国の方針には従うけど県とはやり方が違うので従わない…
といったかなり複雑な社会構造になってるところもあったり。
…異世界だからこんなに面倒なのか?
それとも俺が社会に出てないから知らなかっただけで、日本も実はこんなに複雑なのか?
とりあえず、そんな面倒な社会情勢は俺には関係ないかと思いきや…
意外と市場の商品や相場に影響するので知らないよりは知ってた方が良いっぽい。
…例えば、そうだな…
戦いが好む軍事国家のような国や地方、領主のいるところとかは新鮮な食料よりも保存できる食品が高く売れる。
戦いよりも豊かさを優先してるところは武器とかがあまり売れずに海から遠かったら海産物、海に近かったら果物や山菜系の食料が高く売れる。
大雑把に言えばこんな感じだったと思う。
…戦いを好む領主がいるところとか以外は俺が拠点としてる地域と変わらないから別に特別意識するような事はないんだけどさ。
まあ、そんなことより…
なぜか俺の雇い主で上司でもあるおじさんに呼び出されてしまった。
しかも朝早くに情報屋経由で。
…町中にわざわざ魔物を連れて行くのもアレなので馬に乗って商家へと向かう。
「…来たか」
おじさんはわざわざ家の前で待っててくれていて俺が馬から降りると直ぐに家の中に入って行った。
「…今日お前を呼んだのは話があるからだ」
「…話?ノルマとか…?」
いつもの広い部屋に入るとおじさんが既に座っていて話を始めたので俺も座って内容を聞く事に。
「いや…ノルマの話では無い」
「…じゃあ、なんの話…?」
少し早めのノルマかと思ったが否定され、ほかに思い当たる節が無いので首を軽く傾げて聞いた。
「…最近、派手に動いているそうじゃないか」
「…?どういうこと?」
おじさんのまるで圧力をかけるかのような言葉に俺は少し不安になった。
「…私はあまり話すのが得意ではない…なので勘違いしないように先に言っておくが、お前の事は同じ商人としてとても尊敬している」
「…ありがとうございます?」
「…その上で、だ。お前があまりに派手に動き過ぎたせいで問題が発生した」
予防線のような切り出しに褒められてるのか分からず疑問形でお礼を言うとおじさんが本題を告げる。
「…問題?」
「商業ギルドの売り上げが極端に減った事で怒りの矛先がお前に向きかけている」
「…どゆこと?」
おじさんの言葉に緊張しながら聞くも身に覚えのない、良く分からない事を言われてしまった。
「どこの町や村でもそうだが、商売には縄張りや取り決めが存在する。誰が何を売る、誰がどのルートで何を仕入れる…といった」
「…はあ」
「…その取り決めや縄張り争いは個人同士でのやりとりだと必ず揉める。それを仲裁し市場の状況を管理するのが商業ギルドだ」
まだ状況を良く分かっていない俺におじさんは軽く説明を始める。
「普通ならば商業ギルドに入らなければ商売は上手くいかない。だからほとんどの商人は商業ギルドに加盟、在籍して売り上げの一部を上納する」
「…それって…」
「…最初はギルドもただの偶然だと見逃していたが…先月、今月と、状況は続く一方」
ギルドも原因に気づき、もはや今の最悪の状況を改善しないといけなくなったわけだ。と、おじさんは言いづらそうな顔で経緯を教えてくれた。
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