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…翌日。
コンテナと車を魔物に引かせて久しぶりに地域一帯を回る事に。
…あのドラゴン討伐による世界全体の祝賀ムードはまだ収まっていないらしく、どこの街も村もお祭りの飾り付けが残されたまま。
まあ、景気が良くなるからその雰囲気を維持したいんだろうな。
…実際はドラゴンは倒されただけで死んではいないんだけど…
良く考えたらバレたらどうなるんだ?
普通に先進国のお偉いさん達に揉み消されて闇に葬られるのか?
…そんな事を俺が考えてもしょうがないか。
俺は俺でやる事がいっぱいあるんだから自分の事を第一に考えねば。
…例えば今まで回ってたところの変動した相場を把握するために相場表を集める、とか。
隣国に売りに行くために相場を調べる、とか…
ああ、ドラゴンの家をどうするかもあったっけ。
…考える事もやる事もいっぱいあるから当面は暇しないな。
…そんなこんなでとりあえず色んな街や村を巡って売買を繰り返し、暗くなったので家に帰ると…
庭で伏せって寝てるドラゴンの隣にお姉さんが立っていた。
「…どうしたの?」
触ろうと手を伸ばすも触れる前に手を引っ込める…という動作を繰り返すので、不思議に思って聞いてみた。
「…ちょっと、ね…鱗を調べてみたいんだけど、起こすのは悪いし…」
「…ウロコ?」
「ドラゴンの鱗ってどうなってるか…興味湧かない?」
「…あー…」
ゲームとかでもドラゴンの鱗って価値が高いからなー…と思いながら俺はお姉さんに賛同する。
「…ウロコ貰える?一枚で良いみたいだけど」
「…わ!」
おそらく寝てるであろうドラゴンにお願いしてみたら、短い了承の意志と共に身体中の鱗が全て地面に落ちた。
「…ちょっと。大丈夫なの?コレ…」
一気に抜けた場面と地面に落ちてる大量の鱗を見てお姉さんは焦りながら心配したように俺に聞く。
「…なんか、栄養がいっぱい蓄えられてるとウロコの生え変わりが出来るんだって」
「…生え変わりって…爬虫類の脱皮とも違う…魚の鱗のような…ドラゴン特有の特徴?」
既にドラゴンに新しい鱗が付いてるのを見てお姉さんがブツブツと呟く。
「…じゃあ、一枚研究用に貰っていい?」
流石に伝説のドラゴンの鱗を放置するのもアレだし、捨てるのももったいないので…
拾って袋に入れてるとお姉さんが一枚拾って確認してくる。
「うん」
「ありがと。じゃあ早速…」
「あ!教科書…とりあえずメイドに渡したから!」
テンション高めに早足で家の中に向かうお姉さんに俺がふと思い出した事を大声で告げると、ちゃんと聞こえたのか手を上げて返してくれた。
「…栄養かー…明日何か食べる?魚とか、果物とか…」
鱗の生え変わりで疲れて寝たのか、それとも単に答えたくないのか…
俺が質問するも返事が無い。
…無視かよ。
…まあ、寝てる最中に大した用も無いのに邪魔されたら怒る気持ちは分かるけどさ。
これ以上ドラゴンの睡眠の邪魔をしないように…と鱗を全て拾い終わって直ぐに家の中に入った。
コンテナと車を魔物に引かせて久しぶりに地域一帯を回る事に。
…あのドラゴン討伐による世界全体の祝賀ムードはまだ収まっていないらしく、どこの街も村もお祭りの飾り付けが残されたまま。
まあ、景気が良くなるからその雰囲気を維持したいんだろうな。
…実際はドラゴンは倒されただけで死んではいないんだけど…
良く考えたらバレたらどうなるんだ?
普通に先進国のお偉いさん達に揉み消されて闇に葬られるのか?
…そんな事を俺が考えてもしょうがないか。
俺は俺でやる事がいっぱいあるんだから自分の事を第一に考えねば。
…例えば今まで回ってたところの変動した相場を把握するために相場表を集める、とか。
隣国に売りに行くために相場を調べる、とか…
ああ、ドラゴンの家をどうするかもあったっけ。
…考える事もやる事もいっぱいあるから当面は暇しないな。
…そんなこんなでとりあえず色んな街や村を巡って売買を繰り返し、暗くなったので家に帰ると…
庭で伏せって寝てるドラゴンの隣にお姉さんが立っていた。
「…どうしたの?」
触ろうと手を伸ばすも触れる前に手を引っ込める…という動作を繰り返すので、不思議に思って聞いてみた。
「…ちょっと、ね…鱗を調べてみたいんだけど、起こすのは悪いし…」
「…ウロコ?」
「ドラゴンの鱗ってどうなってるか…興味湧かない?」
「…あー…」
ゲームとかでもドラゴンの鱗って価値が高いからなー…と思いながら俺はお姉さんに賛同する。
「…ウロコ貰える?一枚で良いみたいだけど」
「…わ!」
おそらく寝てるであろうドラゴンにお願いしてみたら、短い了承の意志と共に身体中の鱗が全て地面に落ちた。
「…ちょっと。大丈夫なの?コレ…」
一気に抜けた場面と地面に落ちてる大量の鱗を見てお姉さんは焦りながら心配したように俺に聞く。
「…なんか、栄養がいっぱい蓄えられてるとウロコの生え変わりが出来るんだって」
「…生え変わりって…爬虫類の脱皮とも違う…魚の鱗のような…ドラゴン特有の特徴?」
既にドラゴンに新しい鱗が付いてるのを見てお姉さんがブツブツと呟く。
「…じゃあ、一枚研究用に貰っていい?」
流石に伝説のドラゴンの鱗を放置するのもアレだし、捨てるのももったいないので…
拾って袋に入れてるとお姉さんが一枚拾って確認してくる。
「うん」
「ありがと。じゃあ早速…」
「あ!教科書…とりあえずメイドに渡したから!」
テンション高めに早足で家の中に向かうお姉さんに俺がふと思い出した事を大声で告げると、ちゃんと聞こえたのか手を上げて返してくれた。
「…栄養かー…明日何か食べる?魚とか、果物とか…」
鱗の生え変わりで疲れて寝たのか、それとも単に答えたくないのか…
俺が質問するも返事が無い。
…無視かよ。
…まあ、寝てる最中に大した用も無いのに邪魔されたら怒る気持ちは分かるけどさ。
これ以上ドラゴンの睡眠の邪魔をしないように…と鱗を全て拾い終わって直ぐに家の中に入った。
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