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「…あのおじさんなら、さっき雇ったけど…」
「…流石、行動が早い。明日まで待つと思ったんだけどなぁ~…」
「…まあ知り合いだから雇いたいとは思うけど、メイドは足りてるし…用心棒も…」
ぶっちゃけこのお姉さんになにが出来るのか分からない事には雇いようが無い。
「…うーん…じゃあ…多少勉強は出来るから、子供達の家庭教師…とかどう?」
「…家庭教師かぁ…」
「ほら、私…一応魔導工学とか魔物生体学とかの博士号とか持ってるし」
取ったのは子供の頃で結構昔だけど、少しは役に立つと思うんだけどなー?と必死に自己アピールしてくる。
「…博士号…?」
「そうそう。こう見えてその業界じゃ結構な権威だったりするんだよー?」
「…ほんと?」
…こんな若くて超美人なお姉さんが元情報屋で占いも出来る凄腕の魔術師で…
さらに勉強までも出来る博士ってのは設定の詰め込み過ぎ感が凄くて素直には信じられない。
「ホントホント。嘘は吐いてないし、経歴詐称もしないって」
ココで雇って欲しいのだってあのドラゴンを研究したいからだし…とお姉さんは就職を希望した理由を話す。
「…ドラゴンの、研究…?」
「あ!大丈夫、危ない事はしないし…危険な事もしないから」
ドラゴンに危害を加えるような事は一切しないと約束するから…お願い!とお姉さんは訝しむ俺に手を合わせて頼み込んだ。
「…給料は、メイド達と同じ2500ゼベルスタートで良い?」
「やった!…あのおじさまと同じく、住み込みなら年収1ゼベルでも元が取れる」
「…良く分かったね…」
その場に居なかったはずなのに、あのおじさんの言動が完全に読まれていた。
…その後、街へ行って職安で雇用契約書の作り方を聞き…
サンプルの紙を貰ったのでソレを職員の人と一緒に少し修正して、なんとか終業時間ギリギリには完成。
…簡単なものになってしまったらしいけど…まだ学生の俺に本物が分かるわけないのでそのままコピー。
帰宅したあとに夕飯を食べ、お姉さんとおじさんに渡してサインを貰う。
そして、二枚は俺が保管して二枚は本人達に渡した。
…これで二人を正式に雇用した事になるんだけど…
用心棒として雇ってた事があるおじさんはともかく、スキルを売ってたお姉さんを雇うっていうのはなんか変な気分。
俺が払った金やこれからドラゴン退治の賞金が入ってくるだろうから金には困ってないはずなのに…
なんで金に困ってないのに働くんだろうか?
暇潰しなら普通に遊びに来ればいいだけだし、わざわざ俺に雇われて働く必要は無いと思う。
…まあ、まだ家庭教師を見つけきれてないから子供達の教育をしてくれるのはありがたいけど。
…意外と情報屋に頼んでも家庭教師は見つからないみたい。
メイドは身の回りの世話とかだから子供好きなら気にしないみたいだけど…
家庭教師ともなると話は別、だとか。
やっぱり給料が月3000ゼベルで、実働時間5時間の週5日じゃ厳しいのかな…?
情報屋は『奴隷ごときに教える学問は無い』って断る人が多い…って言ってたけど…
実は労働時間と給料が見合わないから…とかもあるのか?
…もう一ヶ月以上も見つからないし…給料を月4000に上げて授業も4時間まで減らした方がいいのかもしれないな…
「…流石、行動が早い。明日まで待つと思ったんだけどなぁ~…」
「…まあ知り合いだから雇いたいとは思うけど、メイドは足りてるし…用心棒も…」
ぶっちゃけこのお姉さんになにが出来るのか分からない事には雇いようが無い。
「…うーん…じゃあ…多少勉強は出来るから、子供達の家庭教師…とかどう?」
「…家庭教師かぁ…」
「ほら、私…一応魔導工学とか魔物生体学とかの博士号とか持ってるし」
取ったのは子供の頃で結構昔だけど、少しは役に立つと思うんだけどなー?と必死に自己アピールしてくる。
「…博士号…?」
「そうそう。こう見えてその業界じゃ結構な権威だったりするんだよー?」
「…ほんと?」
…こんな若くて超美人なお姉さんが元情報屋で占いも出来る凄腕の魔術師で…
さらに勉強までも出来る博士ってのは設定の詰め込み過ぎ感が凄くて素直には信じられない。
「ホントホント。嘘は吐いてないし、経歴詐称もしないって」
ココで雇って欲しいのだってあのドラゴンを研究したいからだし…とお姉さんは就職を希望した理由を話す。
「…ドラゴンの、研究…?」
「あ!大丈夫、危ない事はしないし…危険な事もしないから」
ドラゴンに危害を加えるような事は一切しないと約束するから…お願い!とお姉さんは訝しむ俺に手を合わせて頼み込んだ。
「…給料は、メイド達と同じ2500ゼベルスタートで良い?」
「やった!…あのおじさまと同じく、住み込みなら年収1ゼベルでも元が取れる」
「…良く分かったね…」
その場に居なかったはずなのに、あのおじさんの言動が完全に読まれていた。
…その後、街へ行って職安で雇用契約書の作り方を聞き…
サンプルの紙を貰ったのでソレを職員の人と一緒に少し修正して、なんとか終業時間ギリギリには完成。
…簡単なものになってしまったらしいけど…まだ学生の俺に本物が分かるわけないのでそのままコピー。
帰宅したあとに夕飯を食べ、お姉さんとおじさんに渡してサインを貰う。
そして、二枚は俺が保管して二枚は本人達に渡した。
…これで二人を正式に雇用した事になるんだけど…
用心棒として雇ってた事があるおじさんはともかく、スキルを売ってたお姉さんを雇うっていうのはなんか変な気分。
俺が払った金やこれからドラゴン退治の賞金が入ってくるだろうから金には困ってないはずなのに…
なんで金に困ってないのに働くんだろうか?
暇潰しなら普通に遊びに来ればいいだけだし、わざわざ俺に雇われて働く必要は無いと思う。
…まあ、まだ家庭教師を見つけきれてないから子供達の教育をしてくれるのはありがたいけど。
…意外と情報屋に頼んでも家庭教師は見つからないみたい。
メイドは身の回りの世話とかだから子供好きなら気にしないみたいだけど…
家庭教師ともなると話は別、だとか。
やっぱり給料が月3000ゼベルで、実働時間5時間の週5日じゃ厳しいのかな…?
情報屋は『奴隷ごときに教える学問は無い』って断る人が多い…って言ってたけど…
実は労働時間と給料が見合わないから…とかもあるのか?
…もう一ヶ月以上も見つからないし…給料を月4000に上げて授業も4時間まで減らした方がいいのかもしれないな…
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