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新人メイド三人は先に入ったメイド達に任せて俺は昼食を食べ、直ぐに馬に乗って街を出た。
「…ふと思ったんだが、子供達はあのままで良いのか?普通に育てるのなら教育を受けさせた方が良いと思うが…」
「…あー、確かに…最低限の読み書きや計算とかは出来た方がいいかも…」
街道を通ってる最中に用心棒のおじさんが子供達の将来を心配してるような発言をするので俺は少し考える。
「…学校とかに入れた方がいいかな?」
「やめておいた方がいい。間違いなく奴隷はイジメの標的になる」
「だよね。家庭教師を探すのもなぁ…また情報屋にお願いしないと揉めそうだし…」
もはや俺の中ではもはや情報屋というよりも便利屋扱いになっている二人を思い浮かべて呟く。
…そんなこんなで日が沈み始めた時間帯に途中の村へと着いた。
市場は閉まってる時間のため、適当に骨董品を見て回って飲食店で夕飯を食べる。
そして宿屋で一泊してから早朝に市場へと移動。
そこで高く売れる物は売って安い物は買う。
村での用事を済ませたらすぐさま目的の鉄が高く売れる町へと移動した。
「…うーむ、相場が上がっている…ラッキー」
昼過ぎに着いた町の相場表を手に入れると何故か鉄関連の値段が上がっている。
さっそくあるだけ売ってコンテナを空にしてから他の町で高く売れる物を買い占める。
…ここらへんでは鉄とかが貴重とか言ってたとはいえ、前と比べて相場が上がってるってのはなんでだろう?
…まあ、売る方からしたら高く売れてラッキー。って感じだからありがたいんだけど…
俺はさっきの村に戻る道中で相場の変動に疑問を持ちつつも、考えたところでどうにもならないので途中で適当に考えを切り上げた。
そして夕方。
例によって暗くなると外を出歩くのが危ないみたいなので村でまた一泊してから街に戻る事に。
…翌朝。
飲食店で朝食を食べて拠点としている街に戻ると…
情報屋からスキルを売ってくれる人達が集まった、との報告を受けたので市場に行く前に路地の奥へと移動。
…いかにも危ない感じの路地裏を進んで行くと情報屋の男が民家の前で止まる。
「…話は通してあります。私達はココで待ってますので…」
…どうやら一人でしか行けないようなのでドキドキしながら建物の中に入ると…
受付に黒いフード付きのコートを着けた年配の爺さんが立っていた。
「…あんたが、依頼主かい…ほほ、聞いた通りの少年よ…あたしゃスキル合成を生業としておる。以後よろしく頼むぞ…」
もうみんな揃っておる、こっちだ…と爺さんは自己紹介をした後に案内してくれる。
爺さんがドアの前で止まり指を指すので中に入ると…
背が低く身体も細くて心配になるような見た目の男と、大量のアクセサリーを付けているぽっちゃりしたいかにもなおばさん。
髪のほとんどが白髪で寝てるのか起きてるのか分からない糸目の爺さんと…
「やっほー」
なぜかベッドに寝転がっていて俺に手を振るあのお姉さんの4人が居て部屋の中は異様な雰囲気に包まれていた。
「…あんた、どう見てもそこらのガキにしかみえないけど…ちゃんと金は払えるのかい?」
「こ、こんな所まで呼び出して…か、金を払えない。な、なんて言ったら…お、怒るから…」
アクセサリーじゃらじゃらのおばさんと細身の男が手を差し出して金を要求してくる。
「…20万ゼベル、であってる?」
「そうよ。私達はこんな最悪の外れスキルをその額で買い取ってくれる…って情報を買って、ココまで来たのよ!」
「て、テイムスキルを、そんな高値で、う、売れるなら…き、来た甲斐がある」
俺の確認におばさんは興奮したように頷き、男が催促するように差し出した手をクイクイと内側に動かす。
「…ふと思ったんだが、子供達はあのままで良いのか?普通に育てるのなら教育を受けさせた方が良いと思うが…」
「…あー、確かに…最低限の読み書きや計算とかは出来た方がいいかも…」
街道を通ってる最中に用心棒のおじさんが子供達の将来を心配してるような発言をするので俺は少し考える。
「…学校とかに入れた方がいいかな?」
「やめておいた方がいい。間違いなく奴隷はイジメの標的になる」
「だよね。家庭教師を探すのもなぁ…また情報屋にお願いしないと揉めそうだし…」
もはや俺の中ではもはや情報屋というよりも便利屋扱いになっている二人を思い浮かべて呟く。
…そんなこんなで日が沈み始めた時間帯に途中の村へと着いた。
市場は閉まってる時間のため、適当に骨董品を見て回って飲食店で夕飯を食べる。
そして宿屋で一泊してから早朝に市場へと移動。
そこで高く売れる物は売って安い物は買う。
村での用事を済ませたらすぐさま目的の鉄が高く売れる町へと移動した。
「…うーむ、相場が上がっている…ラッキー」
昼過ぎに着いた町の相場表を手に入れると何故か鉄関連の値段が上がっている。
さっそくあるだけ売ってコンテナを空にしてから他の町で高く売れる物を買い占める。
…ここらへんでは鉄とかが貴重とか言ってたとはいえ、前と比べて相場が上がってるってのはなんでだろう?
…まあ、売る方からしたら高く売れてラッキー。って感じだからありがたいんだけど…
俺はさっきの村に戻る道中で相場の変動に疑問を持ちつつも、考えたところでどうにもならないので途中で適当に考えを切り上げた。
そして夕方。
例によって暗くなると外を出歩くのが危ないみたいなので村でまた一泊してから街に戻る事に。
…翌朝。
飲食店で朝食を食べて拠点としている街に戻ると…
情報屋からスキルを売ってくれる人達が集まった、との報告を受けたので市場に行く前に路地の奥へと移動。
…いかにも危ない感じの路地裏を進んで行くと情報屋の男が民家の前で止まる。
「…話は通してあります。私達はココで待ってますので…」
…どうやら一人でしか行けないようなのでドキドキしながら建物の中に入ると…
受付に黒いフード付きのコートを着けた年配の爺さんが立っていた。
「…あんたが、依頼主かい…ほほ、聞いた通りの少年よ…あたしゃスキル合成を生業としておる。以後よろしく頼むぞ…」
もうみんな揃っておる、こっちだ…と爺さんは自己紹介をした後に案内してくれる。
爺さんがドアの前で止まり指を指すので中に入ると…
背が低く身体も細くて心配になるような見た目の男と、大量のアクセサリーを付けているぽっちゃりしたいかにもなおばさん。
髪のほとんどが白髪で寝てるのか起きてるのか分からない糸目の爺さんと…
「やっほー」
なぜかベッドに寝転がっていて俺に手を振るあのお姉さんの4人が居て部屋の中は異様な雰囲気に包まれていた。
「…あんた、どう見てもそこらのガキにしかみえないけど…ちゃんと金は払えるのかい?」
「こ、こんな所まで呼び出して…か、金を払えない。な、なんて言ったら…お、怒るから…」
アクセサリーじゃらじゃらのおばさんと細身の男が手を差し出して金を要求してくる。
「…20万ゼベル、であってる?」
「そうよ。私達はこんな最悪の外れスキルをその額で買い取ってくれる…って情報を買って、ココまで来たのよ!」
「て、テイムスキルを、そんな高値で、う、売れるなら…き、来た甲斐がある」
俺の確認におばさんは興奮したように頷き、男が催促するように差し出した手をクイクイと内側に動かす。
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