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「と、言うわけで…売れるのはレベル5までね」
お姉さんは急に話が変わるような感じで売れる限界を提示した。
…レベル5って事は…1、3、6、10…15…1500万円か。
…捨てスキルってわりに結構な値段じゃないの?
この世界だと普通に大きな家が建てられるレベルだと思うんだけど。
…まあ、いいか…金はたくさんあるし。
「…はい」
「相変わらず金払いが良くて助かるわ♪」
ごねたり不満を漏らしたりしないし…とお姉さんは嬉しそうに差し出した金を数える。
「…確かに、15万ゼベルちょうどね。じゃあそこの魔方陣に立って」
金を数え終わるとベッドの上に敷かれた白いビニールシートのようなものに描かれた魔方陣を指差す。
「…ここ?」
「そう、ちょっと動かないでね…」
魔方陣の真ん中に立って聞くと指示をされたのでその通りにする事に。
「…はい、お終い」
「…終わり?」
「ええ」
30秒ほどで終了したらしく、実感がないので確認を取るとどうやら本当に完了したらしい。
…いつもながらなんだか騙されたような気持ちになるな…
「さーて、今日もごちそ…誰!?」
俺が内心納得いってないとお姉さんが楽しそうにビニールシートみたいなのを片付け始め…
その途中で急にドアの方を振り向く。
「いやいや!いやいやいや、怪しい者ではございません!」
お姉さんが手を翳すと両手を上げた情報屋の男が焦ったように出てきた。
「…あ」
「…あなた、誰?」
「わたくしはそこのお兄さんに依頼を受けた情報屋です!」
決して怪しい者ではございません!と険しい顔をして手のひらを向けるお姉さんに男が必死に自己紹介する。
「…この国の情報屋ね、まさか尾けられていたなんて…」
「いえいえ、誤解です。私はお兄さんに話しかけようとしただけで…」
「嘘。情報屋としての性でしょう、弱味でも握ろうとした?」
お姉さんはさっきまでの雰囲気とは一変して今までに見た事無い…
ピリピリとした怖いオーラを出して男を警戒した。
「いえいえ…だから誤解ですって。お兄さんが良い雰囲気になったり、おっぱじめようとしたらこの場から退散してましたし」
「…本当かどうか怪しい…情報屋が個人に肩入れするなんて…」
男が必死に誤解を解こうとしているがお姉さんは手のひらと疑惑の目を向けたまま。
「…私がドジを踏んだこの状況で誤解を解くのは難しそうですね…お兄さんちょっと」
男は腕を組んで首を傾げ、少し考えると俺を手招きして呼ぶ。
「…さっきのテイマースキルの話…勝手に聞かせてもらいまして、レベルを10に上げる方法が一つだけあります…」
「…え?」
俺が近づくとかなり興味を惹かれる内容をお姉さんには聞こえないように耳打ちした。
「情報だけならお金は結構です…朝で貰い過ぎましたからね」
詳細を聞きたいなら店まで来て下さい…と小声で告げて俺から離れる。
「では、私の用は済みましたので…」
「…大丈夫?」
男が頭を下げて部屋を出て行くとお姉さんが心配したように聞いてきた。
「あ、うん…テイマースキルを上げる方法をお願いしただけだから」
「うーん…いくら情報屋とはいえ、努力と年月以外でレベルを上げる方法を探せるのかな…?」
ちょっとした嘘を吐くとお姉さんは、無茶振りしたなこいつ…みたいな反応を見せる。
「…それより、夕飯…家で、一緒に食べない?」
「いいの?…あ、でも寝込みを襲うのはダメよ?そんなんじゃ女はテイム出来ないからね?」
夕飯に誘うとお姉さんは嬉しそうに反応してその後に笑ってからかってきた。
お姉さんは急に話が変わるような感じで売れる限界を提示した。
…レベル5って事は…1、3、6、10…15…1500万円か。
…捨てスキルってわりに結構な値段じゃないの?
この世界だと普通に大きな家が建てられるレベルだと思うんだけど。
…まあ、いいか…金はたくさんあるし。
「…はい」
「相変わらず金払いが良くて助かるわ♪」
ごねたり不満を漏らしたりしないし…とお姉さんは嬉しそうに差し出した金を数える。
「…確かに、15万ゼベルちょうどね。じゃあそこの魔方陣に立って」
金を数え終わるとベッドの上に敷かれた白いビニールシートのようなものに描かれた魔方陣を指差す。
「…ここ?」
「そう、ちょっと動かないでね…」
魔方陣の真ん中に立って聞くと指示をされたのでその通りにする事に。
「…はい、お終い」
「…終わり?」
「ええ」
30秒ほどで終了したらしく、実感がないので確認を取るとどうやら本当に完了したらしい。
…いつもながらなんだか騙されたような気持ちになるな…
「さーて、今日もごちそ…誰!?」
俺が内心納得いってないとお姉さんが楽しそうにビニールシートみたいなのを片付け始め…
その途中で急にドアの方を振り向く。
「いやいや!いやいやいや、怪しい者ではございません!」
お姉さんが手を翳すと両手を上げた情報屋の男が焦ったように出てきた。
「…あ」
「…あなた、誰?」
「わたくしはそこのお兄さんに依頼を受けた情報屋です!」
決して怪しい者ではございません!と険しい顔をして手のひらを向けるお姉さんに男が必死に自己紹介する。
「…この国の情報屋ね、まさか尾けられていたなんて…」
「いえいえ、誤解です。私はお兄さんに話しかけようとしただけで…」
「嘘。情報屋としての性でしょう、弱味でも握ろうとした?」
お姉さんはさっきまでの雰囲気とは一変して今までに見た事無い…
ピリピリとした怖いオーラを出して男を警戒した。
「いえいえ…だから誤解ですって。お兄さんが良い雰囲気になったり、おっぱじめようとしたらこの場から退散してましたし」
「…本当かどうか怪しい…情報屋が個人に肩入れするなんて…」
男が必死に誤解を解こうとしているがお姉さんは手のひらと疑惑の目を向けたまま。
「…私がドジを踏んだこの状況で誤解を解くのは難しそうですね…お兄さんちょっと」
男は腕を組んで首を傾げ、少し考えると俺を手招きして呼ぶ。
「…さっきのテイマースキルの話…勝手に聞かせてもらいまして、レベルを10に上げる方法が一つだけあります…」
「…え?」
俺が近づくとかなり興味を惹かれる内容をお姉さんには聞こえないように耳打ちした。
「情報だけならお金は結構です…朝で貰い過ぎましたからね」
詳細を聞きたいなら店まで来て下さい…と小声で告げて俺から離れる。
「では、私の用は済みましたので…」
「…大丈夫?」
男が頭を下げて部屋を出て行くとお姉さんが心配したように聞いてきた。
「あ、うん…テイマースキルを上げる方法をお願いしただけだから」
「うーん…いくら情報屋とはいえ、努力と年月以外でレベルを上げる方法を探せるのかな…?」
ちょっとした嘘を吐くとお姉さんは、無茶振りしたなこいつ…みたいな反応を見せる。
「…それより、夕飯…家で、一緒に食べない?」
「いいの?…あ、でも寝込みを襲うのはダメよ?そんなんじゃ女はテイム出来ないからね?」
夕飯に誘うとお姉さんは嬉しそうに反応してその後に笑ってからかってきた。
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