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「何を読んでるの?…『スキル図鑑大全』?」
「…どんなスキルがあるのか、少し気になって…」
お姉さんが聞いてくるので俺は本の表紙を見せて理由を話す。
「…まあ、勉強は何歳になっても遅くはないものね」
気になったのはあった?とお姉さんは身体を近づけてテーブルに置いた本を覗き込んできた。
…うわ、近っ…!……女の人って髪だけじゃなく、近くに寄ると良い匂いがする…
「…テイムスキル?もしかしてテイマーに興味があるの?」
俺が動揺しているとお姉さんは今読んでるページではなく栞を挟んでいたページを開いて尋ねた。
「…え、あ、いや…魔物を操るって珍しいみたいだから…」
「…そうねー、そもそも魔物をテイムする事自体が至難の業…っていうのは良く聞くけど…」
「…そうなの?」
「ええ、表はもちろん裏社会でも魔物商人は片手ほどもいないとか」
…なぜかお姉さんは俺の疑問にアッサリと裏の情報を話してくれた。
「だから魔物は高く売れるのよ?低級の魔物でも最低価格が10万ゼベルだったもの」
「じゅ、10万…」
「まあ、低級と言っても中級の魔物をテイム出来た…なんて話は聞いた事も無いけど」
ちなみに私もテイムスキルを売れるわよ?とお姉さんがウインクをして色目を使いながら営業をかけてきた。
「…ほんと?」
「ホント。結構レアだからお金に困るまでは売るつもりはなかったんだけど…あなたなら良いわ、特別に」
でも、私をテイムしちゃダメよ?と、またしてもウインクしながら人差し指を立てて左右に振って大人の女ジョークをぶち込んでくる。
「い、いや…そんなつもりなんて…!」
「冗談よ、顔を真っ赤にして可愛い」
俺が手を振って全力で否定するとお姉さんは楽しそうに笑う。
「…で、どうする?」
「…うーん…今は、いいかな…買う理由もないし」
「ホントに?魔物をテイム出来たら楽しいかもよ?馬に乗るよりも移動距離が伸びるとしたら?」
「…え」
お姉さんの提案を断ろうとしたら今の俺には喉から手が出るほど欲しい情報が。
「どう?買う理由が出来たんじゃない?」
「…ほんとの話?」
「さあ?私は実際に見たわけでも聞いたわけでもないけど…魔物の中には一日で1000km走るのもいるみたいだし」
「…もし、ソレを捕まえる事が出来たら…」
実際に出来るかどうかはさて置き、可能性としては存在し…理論上は可能っぽいお姉さんの説明に心が揺れる。
「あなた大きな移動式コンテナを持っているんでしょ?馬なら引くのに二、三頭必要でも、魔物なら一匹で…しかも長距離を短時間で移動する事も可能だとは思わない?」
「…買う…いくら?」
あまりに上手なお姉さんのセールストークに俺はアッサリと口説き落とされてしまった。
「そうねぇ…レアスキルってわけじゃないから相場通りで」
「…倍じゃない方?」
「ええ、良心的な普通の値段よ…このあとは何か用事とかある?」
説得されてしまい話がまとまったところでお姉さんが確認してくる。
「あ、一応午後に…すぐ終わるけど」
「じゃあ夕方からにしましょうか、私も準備とかあるし」
お姉さんと待ち合わせの時間や場所とかを打ち合わせしてから一旦別れた。
「…どんなスキルがあるのか、少し気になって…」
お姉さんが聞いてくるので俺は本の表紙を見せて理由を話す。
「…まあ、勉強は何歳になっても遅くはないものね」
気になったのはあった?とお姉さんは身体を近づけてテーブルに置いた本を覗き込んできた。
…うわ、近っ…!……女の人って髪だけじゃなく、近くに寄ると良い匂いがする…
「…テイムスキル?もしかしてテイマーに興味があるの?」
俺が動揺しているとお姉さんは今読んでるページではなく栞を挟んでいたページを開いて尋ねた。
「…え、あ、いや…魔物を操るって珍しいみたいだから…」
「…そうねー、そもそも魔物をテイムする事自体が至難の業…っていうのは良く聞くけど…」
「…そうなの?」
「ええ、表はもちろん裏社会でも魔物商人は片手ほどもいないとか」
…なぜかお姉さんは俺の疑問にアッサリと裏の情報を話してくれた。
「だから魔物は高く売れるのよ?低級の魔物でも最低価格が10万ゼベルだったもの」
「じゅ、10万…」
「まあ、低級と言っても中級の魔物をテイム出来た…なんて話は聞いた事も無いけど」
ちなみに私もテイムスキルを売れるわよ?とお姉さんがウインクをして色目を使いながら営業をかけてきた。
「…ほんと?」
「ホント。結構レアだからお金に困るまでは売るつもりはなかったんだけど…あなたなら良いわ、特別に」
でも、私をテイムしちゃダメよ?と、またしてもウインクしながら人差し指を立てて左右に振って大人の女ジョークをぶち込んでくる。
「い、いや…そんなつもりなんて…!」
「冗談よ、顔を真っ赤にして可愛い」
俺が手を振って全力で否定するとお姉さんは楽しそうに笑う。
「…で、どうする?」
「…うーん…今は、いいかな…買う理由もないし」
「ホントに?魔物をテイム出来たら楽しいかもよ?馬に乗るよりも移動距離が伸びるとしたら?」
「…え」
お姉さんの提案を断ろうとしたら今の俺には喉から手が出るほど欲しい情報が。
「どう?買う理由が出来たんじゃない?」
「…ほんとの話?」
「さあ?私は実際に見たわけでも聞いたわけでもないけど…魔物の中には一日で1000km走るのもいるみたいだし」
「…もし、ソレを捕まえる事が出来たら…」
実際に出来るかどうかはさて置き、可能性としては存在し…理論上は可能っぽいお姉さんの説明に心が揺れる。
「あなた大きな移動式コンテナを持っているんでしょ?馬なら引くのに二、三頭必要でも、魔物なら一匹で…しかも長距離を短時間で移動する事も可能だとは思わない?」
「…買う…いくら?」
あまりに上手なお姉さんのセールストークに俺はアッサリと口説き落とされてしまった。
「そうねぇ…レアスキルってわけじゃないから相場通りで」
「…倍じゃない方?」
「ええ、良心的な普通の値段よ…このあとは何か用事とかある?」
説得されてしまい話がまとまったところでお姉さんが確認してくる。
「あ、一応午後に…すぐ終わるけど」
「じゃあ夕方からにしましょうか、私も準備とかあるし」
お姉さんと待ち合わせの時間や場所とかを打ち合わせしてから一旦別れた。
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